黒岳・越前岳・呼子岳・蓬莱山(山神社口)

黒岳 1,086.5m 越前岳 1,504.2m 呼子岳 1,310m 蓬莱山 1,296m(山神社口)

 山行情報

山行日       2020年9月30日(水) 晴れ

山頂所在地/山域  静岡県/愛鷹連峰

アクセス/出発地  車/山神社駐車場から周回

行程詳細      山神社駐車場(8:00-8:14)→ 愛鷹山荘(8:42)→ 富士見峠(8:45)→ 黒岳展望広場(8:56)→
          黒岳山頂(9:02-9:09)→ 富士見峠(9:21)→ 鋸岳展望台(9:43)→ 富士見台(10:09)→
          越前岳山頂(10:24-10:34)→ 高場所分岐(11:02)→ 呼子岳山頂(11:13-11:18)→ 割石峠(11:26)→
          蓬莱山山頂(11:34-11:39)→ 天狗の畑(11:45-12:20)→ 大杉(12:54)→ 第一ケルン(12:58)→
          大沢橋(13:10)→ 割石峠・前岳分岐(13:12)→ 大沢堰堤(13:28)→ 山神社駐車場(13:35)

所要時間/距離   行動時間:4時間19分 休憩時間:1時間2分 合計:5時間21分/11.1km

服装/装備     半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      

過去の山行記録   2015年12月19日(土) 越前岳、呼子岳、高場所(勢子辻口)
          2015年10月24日(土) 黒岳、越前岳、呼子岳、蓬莱山(山神社口)
          2014年2月19日(水)   越前岳(積雪期)


 山行記録

8:00 山神社駐車場に到着(写真)。

先着2台で人影はない。朝食後準備中に3台ほどやって来た。
簡易トイレがある。

8:14 山神社駐車場を出発。

駐車場を出てすぐ左前に愛鷹登山道案内の立つ山神社入口(写真)がある。

鳥居を潜り林の中をゆるやかに登り、涸れた小沢(写真)を渡る。沢の中の岩場から左手の斜面に取り付きトラバース気味にたどる。

踏み跡が不明瞭なガレ場を登り、規制ロープが張られたところ(写真)で左にカーブしガレ場を抜ける。5年前、ウッカリすると直進しそうだなと感じた場所だ。

トラバース気味にゆるやかに登り、短い急登でハシゴを越えれば、ほどなく愛鷹山荘の前(写真)に出る。見た目は5年前と変わっていないように見える。
階段状に木の根が露出した道を急登する。

8:45 富士見峠に到着(写真上)。

左が越前岳、右が黒岳になる。傍らにシラヤマギク(写真下)が咲いている。

富士山

右の黒岳に続くゆるやかな稜線(写真上)をたどり、左に外すと土留めの階段を急登し、ベンチとテーブルのある黒岳展望広場(写真中)に出る。
北西側が一部開けて富士山(写真下)を望む。

結局ここからの富士山がこの日のベストショットになった。

ゆるやかな下りから天然記念物の黒岳の自然杉(写真)の先の道標を右に折れ、広々とした稜線をさらにゆるやかに下ってから登り返せば、ほどなく黒岳山頂に着く。

富士山

9:02 黒岳山頂に到着(写真上、中)。小休止。

登り着いたところに山頂標識と三角点(写真上)があり、北西に富士山(写真中)、ほぼ南に位牌岳を望む。
富士山の展望(写真下)は数あるピークの中で一番だと思う。この日も中腹に雲が掛かるものの、スッキリとした姿を見せている。

9:09 黒岳山頂を出発。

往路を戻る。

9:21 富士見峠に到着。

緩急を交えた登りが続く。途中には抉れて歩き難い場所(写真)もある。

位牌岳、鋸岳

富士見峠から20分ほどで鋸岳展望台(写真上)に着く。
位牌岳と鋸岳を一望する(写真下)。鋸の歯のようなギザギザが良く分る。
鋸岳展望台を過ぎても緩急の登りが続く。

富士山

10:09 富士見台に到着(写真上)。

ここはP1336の西側にあるZ形ピークの東側になる。
狭いが富士山(写真下)のすそ野まで一望できる。中腹の雲がますます厚くなっている。
歩き出しはゆるやかだが、次第に傾斜が増し、潅木を抜けると越前岳山頂に飛び出す。

富士山
南アルプス

10:24 越前岳山頂に到着(写真上)。小休止。

先着3名の登山者が休憩している。
ここからの富士山(写真中)はあまり良くなく、樹林上に頭を見せるだけだ。
南から西にかけて駿河湾、富士市街、三保半島、日本平、身延山地から南アルプス(写真下)を一望する。

10:34 越前岳山頂を出発。

ひとしきりの急下降から鞍部のヒメシャラ林(写真上)の平坦な道が続き、登り返すと高場所分岐(写真下)で高場所への道を右に分ける。

すぐ先でエゾリンドウ(写真)が花開いている。

ときどき小さなコブを越えながらの下りが続く。登りに差し掛かるとヤマトリカブトが目立つようになり(写真上)、名前の分らない花(写真下)も咲いている。直下を短く急登すると、ほどなく呼子岳山頂に着く。

下の花は後日テンニンソウと判明。

富士山

11:13 呼子岳山頂に到着(写真上)。小休止。

山頂は狭い。見慣れた小さな地蔵と山頂標識がある。
越前岳西斜面越しに富士山(写真下)が見えている。

11:18 呼子岳山頂を出発。

急下降からハシゴ(写真)を降りると、ほどなく石割峠に降り立つ。途中何箇所か補助ロープが張られている。

11:26 割石峠に到着(写真上、下)。

直進し急斜面を登り切り、左へ道を取る。小ピークを越えひと登りで蓬来山山頂に出る。

このV字に切れ込んだ谷が石割峠の名前の由来だろうか。。。

鋸岳、位牌岳

11:34 蓬莱山山頂に到着(写真上)。小休止。

鋸岳(写真中)方面には警告板が立てられている。
遠くで鈴の音がしたので、目を凝らして鋸だけを見てみると、中腹に登山者(写真下)の姿があった。

11:39 蓬来山山頂を出発。

往路を戻り、分岐を直進し天狗の畑に向かう。

5年前にはこの分岐に「天狗の畑」書かれた道標があったが、朽ちてしまっていた。

11:45 天狗の畑に到着(写真上)。昼食。

崖際に立つと吹き上がる風が強いが、内側はほとんど風がなく、陽射しも心地良い。ノンビリとラジオを聴きながら昼食を取る。
ここでもヤマトリカブト(写真下)が群生している。
南側には駿河湾を臨む。

12:20 天狗の畑を出発。

割石峠に降り、右(北側)の狭い谷間を下る。
5分ほどで石がゴロゴロしたガレた沢底(写真)を下る。

しばらくすると基本的に左岸(写真)を下るようになるが、何度か渡り返しながら下って行く。道標はないが目印のピンクテープが豊富にあり迷うことはない。
沢を離れ平坦な歩きやすい場所を過ぎると、見覚えのある大杉に着く。

12:54 大杉に到着(写真上)。

少し行くと沢の出合う場所に第一ケルン(写真下)がある。

道が右に急カーブし大沢橋(写真上)を渡り、少し先で前岳・位牌岳道標(写真下)を右に見送る。15分ほど林道を歩くと、涸れた沢に出る。

13:28 大沢堰堤に到着(写真)。

涸れた沢を横切れば、駐車場までは500mほどだ。

13:35 山神社駐車場に到着。


 感想

越前岳には5回ほど登り、山神社からの周回ルートは5年ぶり3回目になる。
昨日までは同じ愛鷹山の大岳を予定していたが、安定して晴れるとのことで、朝起きて急遽富士山の見られるこのルートに変更した。
5年前に比べて、あちこちで補助や規制ロープが張られ、石割峠からの下りでは目印のテープなどが豊富にあり、安全性の向上と歩きやすさを感じた。特に5年前に迷いそうだと思った場所には規制ロープが張られていたのはうれしかった。感謝<m(__)m>。
全体に危険な場所も迷う場所もないが、石割手向からの下りは、足場が悪いので十分な注意が必要。
「天狗の畑」は石割峠まで足を伸ばしたときは必ず昼食で立ち寄る場所。富士山は見られないものの、南側に広がる駿河湾を見ながらノンビリできる。今回で3回昼食を取っているが、他の登山者が来ることはなかった。
この時期なので花は期待してなかったが、エゾリンドウが数輪とシラヤマギク、名前の分らない花(後日テンニンソウと判明)、至る所で咲き乱れるヤマトリカブトが見られた。