推定平安鎌倉古道、箱根旧街道

推定平安鎌倉古道 箱根旧街道

 山行情報

山行日       2022年1月5日(水) 晴れ

山頂所在地/山域  静岡県/箱根山

アクセス/出発地  徒歩/三嶋大社大鳥居から周回

行程詳細      三嶋大社大鳥居(7:13-7:15)→ 小沢分岐(7:59)→ 韮山辻(8:06)→ 茶臼山展望台(8:10-8:20)→
          山中関所跡(8:50)→ 山神社(8:53-8:57)→ 諏訪神社(9:04-9:06)→ 扇平分岐(9:29)→ 箱根やまなみ林道(9:34)→
          鎌倉古道入口(10:19)→
 箱根エコパーキング(10:47)→ 箱根峠(10:52-10:54)→ 茨ヶ平(11:01-11:05)→
          箱根エコパーキング(11:09-11:50)→ 接待茶屋跡(12:09)→ 山中城跡(12:46-12:50)→ 笹原一里塚(13:16)→
          錦田一里塚(14:09)→ 箱根旧街道入口(14:22)→ 三嶋大社大鳥居(14:35)

所要時間/距離   行動時間:6時間13分 休憩時間:1時間7分 合計:7時間20分/29km

服装/装備     ソフトジャケット、フリース、長袖山シャツ、長袖シャツ、CW-X、トレッキングパンツ、トレッキングシューズ

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

三島市街側 芦ノ湖側    この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      

過去の山行記録   2013年12月22日(日)   推定平安鎌倉古道、箱根旧街道


 山行記録

7:13 三嶋大社大鳥居に到着(写真)。

出発の準備。時間が早いので、初詣客はチラホラ程度。

7:15 三嶋大社大鳥居を出発。

三島大社駐車場入口を入り、右の通路を進む。交番横からの道と合わさり、2つ目の丁字路(街中がせせらぎの道標がある)を右折し、歴門のみちをたどる。
左に朝日を浴びる富士山を見ながら下神川橋を渡り、東海道本線の陸橋先を右折し、道なりに進み東海道新幹線の陸橋を越える。
天神原交差点を過ぎると道はゆるやかな登りとなり、旭ヶ丘の住宅街を抜ける。
山田小学校、中学校と過ぎ、東駿河湾環状道路の陸橋を越え、加々見園を過ぎると右にゴルフセンターが見え、ほどなく小沢分岐に着く。

7:59 小沢(こざわ)分岐に到着(写真上)。

入口のフェンスに括り付けられた朽ちかけた道標(写真下)と文字の読めない道しるべの石碑がある。
細い道が続く林を抜け左に畑が現れると、ほどなく三叉路の韮山辻に出て右折、すぐ先の三叉路を直進する

右にソーラーパネルが見えたら右の脇道に入ると、茶臼山展望台の案内板(写真)がある。脇道の入口に立てないと、案内板の意味がなさそうな気がするが。。。

富士山

8:10 茶臼山展望台に到着(写真上)。朝食。

小広い場所に丸太のベンチが置かれている。一応茶臼山山頂のようだ。
北西側の富士山(写真下)と愛鷹山の展望は抜群だが、南の伊豆方面は木が煩い。

8:20 茶臼山展望台を出発。

開けた畑が続くようになり、遠くに箱根の山並みを見ながら歩く。
木の生い茂った切通や竹林を過ぎると突然前方が開け、右に沼津アルプスや伊豆の山並み、駿河湾を一望する。
広々とした畑を横切り、3つ目の十字路を左折、すぐに山中関所跡の案内板を右の脇道(写真)に入る。

沼津アルプス

左に愛鷹山と富士山を見ながら進めば山中関所跡に着く。とは言っても、石碑(写真上)があるだけだが、南に目を移すと沼津アルプスや伊豆の山並み、駿河湾、三島市街を一望する(写真下)。

そのまま進み元の道に行き当たって右折、道なりに進めば山神社の前に出る(写真)。

8:53 山神社に到着。参拝。

山神社と平安鎌倉古道の説明板があり、お堂の中には4つの祠が祀られている(写真)。
山旅の安全を祈願する。

8:57 山神社を出発。

お堂の前を進み、突き当たった貯水施設(写真)を右に行くと、前方に諏訪神社が見える。右の薄い踏み跡を進むとすぐに諏訪神社の参道に出る。

9:04 諏訪神社に到着(写真)。参拝。

お堂は林に囲まれ、静かな佇まいだ。
ここでも山旅の安全を祈願する。

9:06 諏訪神社を出発。

貯水施設まで戻り古道っぽくなった道をゆるやかにたどると、車道への道を分ける分岐(写真)に出る。

随所に立てられている推定平安鎌倉古道の石碑(写真上)を見ながら、切通のような道から再び分岐を過ぎ開削中の林道を横切ると、トンネルのようなハコネダケ(写真下)の間を進む道に変わる。

9:29 扇平分岐に到着(写真)。

右が扇平方面になる。桜の名所のようで、箱根の里のハイキングコースにもなっているが、あまり知られていないようだ。

ゆるやかな登りから箱根やまなみ林道(写真)を横切り、ヒノキ林の中をゆるやかに登ると、再び林道を横切る。横切った林道沿いに進み三度林道を横切ると、しばらくは登山道らしい道をたどる。

途中2箇所の造成場所(写真)は規制ロープに沿って進めば問題ない。
高圧線の鉄塔横を過ぎると、ほどなく別荘地の車道に飛び出す。

10:19 鎌倉古道入口に到着(写真上)。

別荘地からゴルフ場沿いをひたすら進み、箱根エコパーキング横(写真下)に出る。右には峠茶屋がある。

パーキング西側の通路を通り箱根峠に向かう。途中に新箱根八里記念碑(峠の地蔵)(写真)や箱根旧街道の門がある。

10:52 箱根峠に到着。小休止。

歩道に埋め込まれた箱根峠の石盤(写真上)と信号の標識(写真下)が箱根峠を教えてくれる。

10:54 箱根峠を出発。

茨ヶ平に向かう。

11:01 茨ヶ平に到着(写真)。小休止。

茨ヶ平入口は通行止めのバリケードが張られていた。令和元年の台風で道が崩壊し通れないようだ。強引に突破することも考えたが、新年早々、それも大人げないと思い踏み止まる。

11:05 茨ヶ平を出発。

箱根エコパーキングに戻る。

11:09 箱根エコパーキングに到着(写真)。昼食。

門の手前のベンチで昼食を取る。
時折冷たい風が吹き抜け、食べ終わる頃にはすっかり手先が冷えてしまった。

11:50 箱根エコパーキングを出発。

峠茶屋前(写真)から国道1号線を下り、15分ほどで接待茶屋跡に着く。

接待茶屋の案内板(写真上)はあるが、その痕跡は見て取れない。甲石坂から移設された苔生した兜石(写真下)もある。

すぐ先で施行平への道を右に見送り、明治天皇休憩跡の石碑などを見ながら石畳の石原坂(写真)を下ると、左が開けて国道降り口に差し掛かる。

ここからは大枯木坂に変わり民家の庭先(写真)を左に折れ、国道を渡り右へ少し下って再び旧街道に入る。

ヒノキ林の中の願合寺地区(がんごうじ)の石畳(写真)を下り、左から林道が合わさると、雲助徳利の墓を見て国道に飛び出す。
歩道橋を渡り国道を下り芝切地蔵堂への道を抜ける。

12:46 山中城跡に到着(写真)。トイレ休憩。

12:50 山中城跡を出発。

国道を渡り整備された腰巻地区の石畳(写真)を下る。

旧道に出て山中城口交差点(写真上)を越え浅間平地区の石畳を下ると、富士見平の茶屋横から国道に出る(写真下)。少し左に行ったところに横断歩道がある。
国道を渡り階段を降りて上長坂地区の石畳を下るはずが、通り過ぎてすぐ先の簡易舗装路に入ってしまった。
150mほど下った分岐から左の石畳に入る。

大賑わいの三島スカイウォーク(写真)の前を通過し、笠原地区の石畳を下る。
民家の手前に道標があり、笹原一里塚は左を指している。これは注意してないと見逃すだろう。
民家前の道を上がると、右に笹原一里塚がある。

13:16 笹原一里塚に到着(写真)。

こんもりとした場所に標柱がある。

すぐ先の国道を渡り、民家の間のこわめし坂を下る。
旧国道に出てしばらく道なりに下り、左カーブ手前で右前方下に坂公民館が見えたら右の脇道(写真上)に入る。
正面に坂幼稚園が見えたら右の脇道(写真下)に入り、道端に咲くスイセンを見ながら車道に降りたら左へ、さらに旧国道との三叉路を右に進む。

なぜか12体並ぶ六地蔵(写真上)の先の西の山区民館の先を右に入り臼転坂(写真下)を下ると、しばらくは旧国道をひたすら下ることになる。

国道に出て右へすぐの三島塚原交差点を渡り、初音ヶ原松並木の石畳を下る(写真)。

14:09 錦田一里塚に到着(写真)。

すぐ目に付く場所にあるためだろうか、笹原一里塚より整備されている。

五本松交差点を右折し、すぐ左に折れ石畳の愛宕坂(写真)を下ると、案内板や道標のある箱根旧街道入口に降り立つ。

14:22 箱根旧街道入口に到着(写真)。

東海道本線の踏切を渡り県道に出て道なりに進む。

14:35 三嶋大社大鳥居に到着。

閑散とした早朝とは違い、多くの初詣客で賑わっている。


 感想

今回で3度目の推定平安鎌倉古道、箱根旧街道。前回は2013年12月。

往路の推定平安鎌倉古道では、何箇所か林道の開削なのか造成され地形が変わっている場所があったが、規制ロープや案内板などが設置され迷うことはなかった。
箱根旧街道では、茨ヶ平から接待茶屋跡までは通行禁止で、国道1号線を迂回することになる。令和元年の10月の台風災害ってことだが、2年以上復旧してないってこと!?トンネル状のハコネダケの中の甲石坂の石畳を歩きたかった。
全体に道標や案内板が整備され迷うこともなく、800mほどある標高差も片道12〜13kmあるため、急な坂道もなくゆったりと歩ける。
道の途中にも何箇所か開け、富士山や沼津アルプスなどが見られるが、展望は茶臼山展望台からの富士山と山中関所跡からの沼津アルプスが一番だろう。時間的にもちょうど良くて、茶臼山展望台で富士山を見ながら朝食を取った。