金時山、明神ヶ岳、明星ヶ岳、塔ノ峰
2022.02.18
金時山 1,212.4m 明神ヶ岳 1,169m 明星ヶ岳 923.8m 塔ノ峰 566.3m
簡易ルート図 |
◎ 山行情報
山行日 2011年12月30日(金) 快晴
山頂所在地/山域 神奈川県/箱根山
アクセス/出発地 車/公時神社登山口駐車場〜塔ノ沢BS
行程詳細 公時神社登山口駐車場(6:40-7:05)→ 林道出合(7:18)→ 金時の宿り石(7:25)→ 公時神社分岐(7:54-7:59)→
金時山山頂(8:18-8:40)→ 矢倉沢峠(9:11)→ 火打石岳山頂(10:10)→ 火打石岳説明板(10:23)→
明神ヶ岳山頂(11:15-11:28)→ 宮城野分岐(11:58)→ 宮城野分岐(明星ヶ岳側)(12:30)→
明星ヶ岳山頂(12:35-13:15)→ 明星ヶ岳登山口(14:00)→ 塔ノ峰山頂入口(14:10)→
塔ノ峰山頂(14:24-14:29)→ 阿弥陀寺(14:57)→ 塔ノ沢BS(15:27-15:45)→ (箱根登山バス桃源台線)→
仙石BS(16:06)→ 公時神社登山口駐車場(16:20)
所要時間 行動時間:6時間53分 休憩時間:1時間43分 バス移動時間:39分 合計:9時間15分
服装/装備 ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
過去の山行記録 2011年2月16日(水) 金時山、明神ヶ岳
◎ 山行記録
6:40 公時神社登山口駐車場に到着(写真)。
到着と同時に先着していた登山者が出発して行った。 朝食におにぎり2個。
7:05 公時神社登山口駐車場を出発。
トイレ横の石段を上がり、神社への舗装路を進む。神社を左に見て登山道に入り、すぐに涸れ沢を横切ると、ゆるやかな階段を登る。
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しばらく細い沢沿いを登り、沢の出合を過ぎると林道を横切る。 金時神社奥の院入口(写真)を過ぎ、しばらくして真ん中が割れた岩に行き当たる。
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7:25 金時の宿り石に到着(写真)。
岩を左に回り込み背後の小沢を横切ると、削られ木の根が露出した道が山腹をたどるように東に続く。 尾根を過ぎた辺りで北に向きを変え、笹が目立つ尾根をジグザグに急登する。
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至る所で斜面の土が流れ出したり、木の根が露出(写真)して、自然の悲鳴が聞こえるようだ。 再び山腹をたどるようになると、右の展望が開け箱根山が見えるようになると、ほどなく稜線上の分岐に出る。
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7:54 公時神社分岐に到着(写真)。小休止。
ここでジャケットを脱ぐ。
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7:59 稜線分岐を出発。
左へ大きくえぐれた階段を急登する。 いったん傾斜がゆるみ、岩が露出した登りから箱根山や仙石原、愛鷹連峰を一望する場所を過ぎる。 矢印の道標を過ぎると岩の段差(写真)が断続し、ポンと山頂に飛び出す。
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8:18 金時山山頂に到着(写真上)。小休止。
南側はやや雲があるものの展望には影響はなく、箱根山から外輪山、愛鷹連峰、富士山(写真中)、そして富士山の裾野に見える北岳、仙丈ヶ岳、鳳凰山、甲斐駒ヶ岳(写真下)などの大パノラマが広がる。
8:40 金時山山頂を出発。
次々と登ってくる登山者とすれ違う。さすがに人気の山だけある。 公時神社分岐を直進する。 日差しで霜が溶け出し路面が泥濘んで滑る(写真)。 急下降から平坦路を過ぎ、背の低いハコネダケに囲まれた急坂を下るが、深くえぐられたところもあり歩き難い。 次第にハコネダケの背が高くなり道が平坦になると、ほどなくうぐいす茶屋のある矢倉沢峠に降り立つ。
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9:11 矢倉沢峠に到着(写真上)。
右に仙石原への道を分け、すぐ先のハコネダケに囲まれた分岐(写真下)を右折しゆるやかに登る。 平坦路からところどころ細くえぐられ、歩き難い道を急登しP963に立つ。 ピーク上からは、背後の笹越しに金時山と、その左の稜線上にわずかに富士山山頂部を見る。 下りが続き、2月に雪の重みで垂れ下がったハコネダケに行く手を阻まれた辺りも難なく通過する。
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富士山、金時山 |
明神ヶ岳75分の道標が立つ分岐からゆるやかな登りとなり、ピークを右に巻いて進み、急登をひと登りでP946に立つ。ここからも背後に金時山と富士山、手前には歩いてきた稜線(写真)、さらに南に箱根山山腹の大涌谷、北には道志山塊、進行方向の東に明神ヶ岳の稜線を見る。
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前方にハコネダケの中に延びる登山道を見ながら(写真)のゆるやかな下りから登り返し、ハコネダケに囲まれたなだらかなピークを越える。
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コルに降り立つと、道は稜線を左に外して火打石岳を巻いているが、すぐ先の左カーブの道標(写真)のところで右に目印のテープを見つける。踏み跡はないがダメもとでテープを拾って火打石岳を目指す。
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冬枯れて見通しの効く雑木林の斜面を、左側のピークを目指して登る。稜線上で薄い踏み跡に行き当たり(写真)左へたどれば、ほどなく笹に覆われた山頂に着く。
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10:10 火打石岳山頂に到着。
笹に覆われた中に三角点(写真)があるが、標識などはいっさいない。
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すぐに先に進み、次第に細くなる稜線をたどるが、踏み跡はなくなり慎重にピンクテープ(写真)を拾う。
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再び踏み跡が現れると、やや左寄りに斜面を下り巻き道に下り立ち、すぐ右に火打石岳案内板(写真)に出る。
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しばらくは正面に明神ヶ岳の稜線を見ながら(写真)、なだらかなピークを越えて行く。 明神ヶ岳25分の道標から登りに転じ、しばらくやや荒れ気味の稜線を登ると、ゆるやかな稜線に飛び出す。
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丹沢山地 |
少し先で展望が開け、富士山と金時山を始め、今まで見られなかった丹沢山地(写真)を一望できる。 最乗寺奥の院への分岐を左に見送り、稜線上の潅木の中をたどると明神ヶ岳山頂に飛び出す。
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愛鷹連峰、富士山、金時山 |
11:15 明神ヶ岳山頂に到着(写真上)。小休止。
広々とした山頂では多くの登山者が休憩している。 当然ながら展望は良く、箱根山とその外輪山、愛鷹連峰、富士山、金時山、南アルプス、道志山塊などの大パノラマが広がる(写真下)。 すでに昼食を取っている登山者も多いが、明星ヶ岳まで1時間ちょっととみて先に進む。
11:28 明神ヶ岳山頂を出発。
大雄山最乗寺への分岐を2回、登山記念碑、矢佐芝・塚原駅分岐と見送り、溶けた霜で滑りやすい稜線をゆるやかに下って行く。 次第に深く抉れた道から露岩の目立つジグザグの急下降となり、平坦になると宮城野分岐の道標が見えてくる。
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11:58 宮城野分岐に到着(写真)。
2月にはここで右に折れ宮城野に下ったが、今回は直進する。 ゆるやかなアップダウンからP882さらに小ピークと越え、次のなだらかなピーク上で和留沢地区への分岐を左に見送る。
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前方になだらかなピークと明星ヶ岳山頂を見ながらゆるやかに下り(写真)、コルからしばらくはだらだら登りが続く。
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平坦になり宮城野への分岐(写真)を右に見送ると、ほどなくして明星ヶ岳山頂に着く。
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12:35 明星ヶ岳山頂に到着(写真上)。昼食。
登山道脇の山頂には標識と御岳大神の石碑はあるものの、三角点は見つけられなかった。 昼食の間にも多くの登山者が訪れるが、山頂を見てそうそうに引き返して行く。仕方のないところだろう。 新年の箱根駅伝の中継櫓が2本立てられ、スタッフが準備に余念がない(写真下)。
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13:15 明星ヶ岳山頂を出発。
下ってすぐに隠れピークを越えるが、その後は下りが続き、コルに立つ塔ノ峰70分の道標(写真)を見る。 しばらくハコネダケに囲まれたゆるやかな登りが続き、P768を過ぎるとやや急な下りから、ゆるやかなアップダウンを繰り返す。
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道標(写真)を右に折れると、ヒノキ林沿いの急下降がしばらく続き、送電線をくぐるとほどなく林道に降り立つ。
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14:00 明星ヶ岳登山口に到着。
階段に道標(写真)が付けられている。
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左に10数分歩くと左カーブの右に塔ノ峰山頂入口(写真)が見えてくる。 ゆるやかな登りから小田原市街から相模湾を臨む開けた場所、スイセンの群生地を過ぎるとほどなく山頂に着く。
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14:24 塔ノ峰山頂に到着(写真)。小休止。
標識と三角点のある山頂は樹林に囲まれ展望はない。
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14:29 塔ノ峰山頂を出発。
ゆるやかな下りから山腹をトラバース気味にたどり、道標の立つ修業の窟屋への分岐(写真)を見送ると、急な尾根をジグザグに下る。 大岩と小さな大黒天の石像のある石段から竹林を抜け阿弥陀寺横に降り立つ。
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14:57 阿弥陀寺に到着(写真上)。
右の参道(写真下)に入り石段を降り、舗装の終わりの右端を下る。
左の参道でも途中で合流する。
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すぐに湯本駅への道を直進方向に見送り右折し(写真上)、山門(写真中)を抜けるとほどなく車道に降り立ち右に進む(写真下)。
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左にひめしゃらの湯(写真)を見て突き当たりを右折、さらにお花見茶屋前を左折すれば、すぐに国道1号線に降り立つ。 が、勘違いしてお花見茶屋を右折し、箱根登山鉄道塔ノ沢駅に向かってしまった。 ついでにトイレを済まして戻る。
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国道(写真)に出て左にわずかで塔ノ沢BSがある。
15:27 塔ノ沢BSに到着。
15:45 バス乗車。
箱根登山バス仙石経由桃源台行。690円。
16:06 仙石BS下車。
16:20 公時神社登山口駐車場に到着。
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◎ 感想
このコースは今年2月に歩いているが、矢倉沢峠から火打石峠の間で雪の重みで垂れ下がったハコネダケが道を塞ぎ、予定の倍近くの時間が掛かり予定の明星ヶ岳を諦めた経緯がある。
今回はそのリベンジで、最低でも明星ヶ岳まで歩き、余裕があればその先の塔ノ峰まで足を延ばす予定でいた。
結果的には予定外の火打石岳にも立ち、しかも時間的には予想以上に早く終えた。
さすがに最後は足の裏が痛くなるほどだったが、満足度は120%以上だ。
ただ、踏み跡がほとんどなく、まばらに付けられた目印のテープだけが頼りになるため、お勧めはできない。山頂の標識もなく、笹に覆われた三角点があるだけだった。
金時山は相変わらずの人気で、すでに数名が休憩していたし、下山時も多くの登山者とすれ違った。
一方、矢倉沢峠から先は登山者はほとんど出会わず、静かな山行ができる。
だが、これが明神ヶ岳から先になるとまたまた様子が変わり、思った以上に登山者とすれ違う。