八子ヶ峰(積雪期)

八子ヶ峰 (やしがみね) 1,833m(積雪期)

 山行情報

山行日       2024年2月24日(土) 晴れ

山頂所在地/山域  長野県/八ヶ岳連峰

アクセス/出発地  車/蓼科東急トレッキングコース東口駐車場から周回

行程詳細      蓼科東急トレッキングコース東口駐車場(7:50-8:20)→ トレッキングコースC地点(8:57)→
          女の神茶屋ルート出合(9:14)→ ヒュッテ・アルビレオ(9:21)→ 八子ヶ峰東峰山頂(9:30-9:36)→
          八子ヶ峰中峰山頂(9:46-9:50)→ 八子ヶ峰山頂(10:03-10:08)→ しらかば2in1西側リフト上部(10:22-10:28)→
          白樺湖ロイヤルヒルスキー場上稜線ベンチ(11:02)→ 八子ヶ峰西峰取付(11:07)→
          白樺湖ロイヤルヒルスキー場上稜線ベンチ(11:13-11:36)→ スノーシュー装着地点(11:56-12:02)→
          蓼科東急トレッキングコースE地点(12:34-12:46)→ 蓼科東急トレッキングコースF地点(12:55-13:02)→
          蓼科東急トレッキングコース西口駐車場(13:20)→ 蓼科東急トレッキングコース東口駐車場(13:32)

所要時間/距離   行動時間:4時間3分 休憩時間:1時間9分 合計:5時間12分/10.1km

服装/装備     アウタージャケット、インナージャケット、長袖アンダーシャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、雪山登山靴、
          アイゼン、スノーシュー、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:50 蓼科東急トレッキングコース東口駐車場に到着(写真)。

10cmほどの積雪で、入口付近だけ除雪されている。スタッドレスであれば問題なし。
朝食はサービスエリアで取ってきたので、早々に準備する。

ここまでの道路はところどころ雪があるので、スタッドレスは必須。

8:20 蓼科東急トレッキングコース東口駐車場を出発。

駐車場前の蓼科東急トレッキングコース入口(写真)を入ると、すぐにコースのスタート地点から林に入って行く。

積雪でトレースは消え夏道も不明瞭だが、ピンクテープやコースロープに従って登る(写真上)。
短い急登から大岩を左に折れると、トレースはおろか夏道もない雪と笹の斜面(写真中)になり、ピンクテープを頼りにトラバースする。
右へ大きくカーブしながらロープ場や岩場を交えて登り、西に延びる尾根に乗ると、なだらかな笹原に夏道が明瞭になる(写真下)。
尾根を右に外し、樹林帯の中をわずかで分岐に出る。

8:57 蓼科東急トレッキングコースC地点に到着(写真上)。

東側にあるP1811.3三角点(写真下)を確認し、稜線を北上する。

八ヶ岳と南アルプスと雲海

おだやかな稜線(写真上)を10分ほどで前方に蓼科山が見え、そのまま視線を右に移動すると、八ヶ岳と南アルプスをバックに広がる雲海が見られた(写真下)。

霧氷の木々と蓼科山(写真)を見ながらの、気持ちの良い稜線歩きが続く。

右から女の神茶屋ルートが合わさり(写真上)やや傾斜が増すと、ほどなくヒュッテ・アルビレオ(写真下)の前に出る。冬季は休業のようだ。

すぐ先のルートを外れた笹原にP1864.8三角点があるはずだが見つからない。諦めて先に進みかけ何気に黒い支柱の先を見ると、雪が保護色になってしまっている白い三角点の標柱が目に入った(写真)。手前の雪を除くと三角点の頭が出てきた。

ルートに戻り広々としてなだらかな笹原を見事な樹氷(写真)を見ながらたどると、すぐに八子ヶ峰東峰の山頂標柱が見えてくる。

9:30 八子ヶ峰東峰山頂に到着。小休止。

山頂と言うより、だだっ広い笹原だ!!ちなみに山頂標柱があるのはここだけ。
掛け値なしに360度の大パノラマが広がり、日本の名だたる名山を一望する。

八ヶ岳:蓼科山、北横岳、縞枯山、茶臼山、天狗岳、天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、
    権現岳、編笠山など

南アルプス:鳳凰山、北岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳、仙丈ヶ岳など
中央アルプス:空木岳、宝剣岳、木曽駒ヶ岳、御嶽山など
北アルプス:乗鞍岳、穂高連峰、槍ヶ岳、常念岳など

9:36 八子ヶ峰東峰山頂を出発。

やや急な下りからカヤトの斜面を登る。

蓼科山 北八ヶ岳 南八ヶ岳 南アルプス
中央アルプス 御嶽山、乗鞍岳 穂高連峰、槍ヶ岳

9:46 八子ヶ峰中峰山頂に到着(写真)。小休止。

先着の犬連れのグループで賑わっている。
東峰に比べてピークらしいが、山頂標識はない。同じように360度の展望が広がる。これから向かう稜線を一望するが、不穏なガスで覆われているのが気になる。

9:50 八子ヶ峰中峰山頂を出発。

短い急下降からおだやかに稜線をたどる。

10:03 八子ヶ峰山頂に到着(写真)。小休止。

数名の団体が休憩している。
ここも山頂標識はないが、数メートル離れたところに手書きの標柱がある。っと思っていたら、これは三角点を示す標柱だった(写真)。
360度の展望があるはずだが、ガスっていて蓼科山がやっと見える程度で、ちょっと残念。。。

10:08 八子ヶ峰山頂を出発。

蓼科東急トレッキングコースE地点(八子ヶ峰山頂西側ピーク)(写真上)からゲレンデに降りて、端を下って行く(写真下)。
次々とスキーヤーやスノーボーダーが滑り降りて行く。

10:22 しらかば2in1西側リフト降り場に到着。スノーシュー装着。

正確にはリフト降り場の少し先でゲレンデから登山道に変わるあたり(写真)になる。先の稜線を見ると雪が豊富なので、ここでアイゼンからスノーシューに履き替える。

10:28 しらかば2in1西側リフト降り場を出発。

トレースはないが雪を被った笹原の中に見えている夏道をたどる。
少し先で反対側からきた登山者とすれ違い、そのトレース(写真)をたどる。



いくつかなだらかな小ピークを越えると前方が大きく開け、右手にベンチが置かれた場所に出る。
ここから稜線は南西に向きを変え、右に白樺湖ロイヤルヒルスキー場を見ながらゆるやかに下り、鞍部からはほとんど真っ直ぐゆるやかに登って行く(写真)。

11:02 白樺湖ロイヤルヒルスキー場上稜線ベンチに到着。

2つ目のベンチからゆるやかに下る。

11:07 八子ヶ峰西峰取付に到着(写真)。

夏道は右へ曲がり八子ヶ峰公園へと降りて行く。八子ヶ峰西峰へはここを直進するが、一面雪がビッシリと付いたカヤトで、ちょっと入るのが躊躇われた。しかも、両足とも脹脛の疲労痛でやっと歩ける状態。西峰を諦めて戻ることにした。

11:13 白樺湖ロイヤルヒルスキー場上稜線ベンチに到着(写真)。昼食。

風はほとんどなく、陽射しが暖かく感じられる。
ベンチからの八ヶ岳や南アルプス、浅間連峰、頸城山塊などを見ながらノンビリと昼食を取りたかったが、ガスで真っ白。。。残念。

11:36 白樺湖ロイヤルヒルスキー場上稜線ベンチを出発。

つぼ足で往路を戻る。

11:56 スノーシュー装着地点に到着。スノーシュー装着。

途中何度も踏み抜くので、スノーシューを履くことにした。

12:02 スノーシュー装着地点を出発。

再び往路を戻る。

12:34 蓼科東急トレッキングコースE地点に到着(写真)。小休止。

数人の登山者が休憩中だ。

アイゼンに履き替える。

12:46 蓼科東急トレッキングコースE地点を出発。

良く踏まれているのでつぼ足でもいけそうだ。

12:55 蓼科東急トレッキングコースF地点に到着(写真)。小休止。

アイゼンを外す。

13:02 蓼科東急トレッキングコースF地点を出発。

一部岩や地面が露出している場所ではスリップしやすく、慎重に下る。
7分ほどで林道に出てひたすら下って行く。

13:20 蓼科東急トレッキングコース西口駐車場に到着(写真)。

部分的に雪の積もる車道を東口駐車場に向かう。

13:32 蓼科東急トレッキングコース東口駐車場に到着。


 感想

2020年に歩いたとき、昼食を取った白樺湖ロイヤルヒルスキー場上稜線ベンチからの景色をまた見たくなり、同じルートをたどった。

八子ヶ峰までは12本爪アイゼンを使用したが、つぼ足でも問題なさそう。
八子ヶ峰以降は踏み抜きがあり、スノーシューに履き替えた。
東側駐車場から三角点までは新雪でトレースが消えている場所があり、特に笹が出てくると夏道もなくなり、目印のテープを探しながら登った。

八子ヶ峰東峰では八ヶ岳から南アルプス、中央アルプス、北アルプスと360度の大パノラマを満喫できたが、八子ヶ峰から先はガスで展望はほぼなし。ベンチからは白い世界が広がるだけで、景色を楽しみながら昼食を取る予定が、残念な結果になってしまった。

心残りは八子ヶ峰西峰を諦めたこと。距離は100mほどだが、取り付きの草むらはビッシリと雪が付き雪まみれになりそうなことと、この時点でかなり脹脛に疲労痛を感じていたことで引き返した。
でも、3連休中唯一の晴れ間にスノートレッキングを楽しみ、キレイな霧氷も見られ良い山行だった。