矢倉岳

矢倉岳 870m

 山行情報

山行日       2024年1月8日(月) 快晴

山頂所在地/山域  神奈川県/関東 足柄山地

アクセス/出発地  車/洒水の滝無料駐車場から周回

行程詳細      洒水の滝無料駐車場(7:05-7:50)→ 林道終点(8:39)→ 近野山山頂(8:55-9:05)→ 立山山頂(9:34-9:38)→
          鳥手山山頂(9:43-9:50)→ 押立山山頂(10:19-10:27)→ 鷹落葉山頂(10:36-10:46)→ 山伏平(11:12-11:15)→
          矢倉岳山頂(11:29-12:29)→ 山伏平(12:41)→ 浜居場城址(13:12-13:18)→ セントラル広場(13:30)→
          洒水の滝分岐(13:46)→ 21世紀の森入口(13:57)→ 洒水の滝無料駐車場(14:38)

所要時間/距離   行動時間:5時間 休憩時間:1時間48分  合計:6時間48分/16.8km

服装/装備     ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:05 洒水の滝無料駐車場に到着(写真)。

到着を7時30分に予定していたが、25分早く着いたので周辺をぶらぶらしてみた。

7:50 洒水の滝無料駐車場を出発。

橋を渡り洒水の滝入口駐車場にあるトイレ前の道(写真)に入る。丁字路を左折し、右カーブで直進方向の細い道に入る。
獣除けフェンスを抜け折り返すと、やや傾斜が増し北東に延びる尾根筋を登って行く。
折り返しから20分ほどでプレハブ小屋の建つ林道終点に着く。

8:39 林道終点に到着(写真)。

ここで道は三方に分かれる。
事前にスマホに入れておいたヤマレコのログを参考に左の道に入るが、道はすぐに不明瞭になり、獣道のようになる。

ログの軌跡が左に向かっていたため左の道に入ったが、実際の道を良く観察していれば進行方向が直進と分ったはず。


P595から南東に延びる尾根上のピンクテープに行き合い、踏み跡のない尾根(写真上)を登る。明瞭な尾根とピンクテープで迷う恐れはない。
すぐに明瞭な道を横切るが、林道終点で直進方向に延びる道だろう(写真下)。
さらに登り続けると、次第に傾斜がゆるんでくる。


8:55 近野山山頂に到着(写真上)。小休止。

山頂を示すようなものは何もなく、一番高いここを勝手に山頂に決める😅。
杉林の中で展望はまったくない。

少し東側に石祠(写真下)がある。


9:05 近野山山頂を出発。

ピンクテープの見える北西の尾根に入る。
広々とした尾根は踏み跡も目印もなく、GPSをこまめに確認しながら下る。
「水源の森林」杭と目印のテープに行き当たり、さらに下ると林道終点からの巻き道(写真)と出合う。林道終点方面には「危険 この先崩壊あり」の標識が立っているので通れるのかどうかは不明だ。

ここから近野山の西側斜面をトラバースするようにたどる。ところどころ細いが明瞭な踏み跡があるが、目印の紫のテープを拾いながら進む(写真)。



しばらくして南西尾根の鞍部に出て、道はピークを巻いて畑沢分岐ヘと続く。このまま畑沢分岐に向かうつもりでいたが、途中の紫のテープで左の斜面に取り付きピークを越える(写真上)。
ヌタ場のある鞍部から踏み跡も目印もなく、枯れ枝が散在する尾根(写真下)を急登する。

9:34 立山山頂に到着(写真)。小休止。

標識などはない。
枝越しの富士山を見ながら一息入れる。

9:38 立山山頂を出発。

ゆるやかな下りからひと登りで鳥手山山頂に立つ。

9:43 鳥手山山頂に到着(写真上)。小休止。

完全に杉林の中で展望はない。
ここには手作りの山頂標識(写真下)がある。


9:50 鳥手山山頂を出発。

急下降から急登し、隠れピークを越える。
さらに続く急な稜線を標高700mあたりでやや西に回り込むのが正解のようだが、踏み跡を見つけられず、逆にわずかに東にある「水源の森林」杭(写真)から押立山への尾根を急登する。
この日一番の急登で、何度も立ち止まり、呼吸を整えながら登り続ける。


10:19 押立山山頂に到着(写真上)。小休止。

ここにも手作りの山頂標識(写真下)があるが、小さくて見逃すところだった。

10:27 押立山山頂を出発。

ゆるやかな下りからやや傾斜を増し、前方に細長い山頂一角が見えてきたら、徐々に左に向きを変えていく。

10:36 鷹落葉山頂に到着(写真上)。小休止。

少し開けた山頂に年季の入った山頂標識(写真中)と三角点(写真下)がある。
これまでの山頂と違い冬枯れの疎林に囲まれ、やや枝が煩いものの北東に丹沢山地を一望する。

10:46 鷹落葉山頂を出発。

稜線に戻りゆるやかに下って行く。
矢倉岳が正面から左へと見える方向が変わり、小ピーク上で進行方向が変わると、再び正面に見えてくる。
さらにおだやかに稜線をたどる。

11:12 山伏平に到着(写真)。小休止。

丸太ベンチで一息入れる。



11:15 山伏平を出発。

何人もの下山する登山者とすれ違い、山頂が混んでそうな予感を抱きながら登る。
丸太止めの階段(写真)を急登し、ややゆるむとほどなく山頂に飛び出す。

11:29 矢倉岳山頂に到着(写真右上)。昼食。

さすが気楽に登れる人気の山だけあって、多くの登山者で賑わっている。
見覚えのある山頂標識(写真右下)と標柱がある。
登ってきた甲斐のある大展望が広がる。小田原市街、曽我丘陵、湘南平、相模湾、三浦半島、箱根山(明神ヶ岳、神山、金時山)、愛鷹連峰(愛鷹山、位牌岳、越前岳)、富士山を一望する(写真下)。
ベンチは塞がっていたため、富士山を正面に見る登り口付近の丸太に腰を落ち着け、ノンビリとラジオを聴きながら昼食を取る。

小田原市街、相模湾 箱根山 愛鷹連峰 富士山


12:29 矢倉岳山頂を出発。

山伏平まで戻り、右の21世紀の森ヘの道に入る。

すぐに細い尾根の下りから沢を横切り(写真上)、おだやかに尾根をたどる。
P694西側の分岐(写真下)で左に巻き道を見送り、正面の尾根に取り付く。
ひと登りでP694を越え、伐採木が目立つ杉林をゆるやかに登る。

13:12 浜居場城址に到着(写真)。小休止。

一部伐採された杉林が広がるだけで、城址の痕跡は見て取れない。


13:18 浜居場城址を出発。

ゆるやかな下りから林道を横切り(左折が正解)、強引に斜面を下り林道に降り立つ。
簡易舗装の林道を下り、鉄塔を過ぎるとほどなくセントラル広場(写真上)に着く。そのまま林道を進み、野鳥の森の先で道標を左に入る(写真下)。
5分足らずで前方にテレビ塔が見えると洒水の滝への分岐に着く。

丹沢山地

13:46 洒水の滝分岐に到着(写真上)。

東側が開け、檜洞丸、蛭ヶ岳、丹沢山、三ノ塔、二ノ塔、大山など丹沢山地を一望する(写真下)。
洒水の滝へは左に入るが、テレビ塔付近の三角点を探すため直進する。っが見つけることができず、そのままテレビ塔横を抜け、登山道に復帰する。

北西に延びる尾根から沢へと降りて行く(写真上)と、しばらくして分岐(写真下)に降り立つ。21世紀の森の看板があるので、ここが入口になるのだろう。
急な斜面をトラバースするが、崩れかけや荒れ気味の場所があり、少しばかり足元に神経を使う。

分岐から10分余りで崩壊地の復旧現場(写真)に出る。土嚢や重機が置かれているが、日曜日で稼働していない。
少し先で2箇所目の復旧現場を通過する。崩壊して木々がないため展望が広がり、檜洞丸、伊勢沢ノ頭、高松山、三ノ塔、二ノ塔、大山など丹沢山地を一望する。
ひたすら林道を下る。

14:38 洒水の滝無料駐車場に到着(写真)。


 感想

昨年別ルートで登った後、山行記録をまとめていて今回のルートを知り、タフで面白そうなので、いつか歩いて見たいと思っていた。

矢倉岳と言えば、富士山ビュー。今回で4度目の矢倉岳だが、これほどスッキリと富士山が見られたのは初めて😄👍。これだけで今回の山行は大満足!!

矢倉岳までの前半は全ピークに立ったことで、やはりなかなかタフなルートになった。特に押立山の登りはなかなかの急登で、歩きやすそうな場所を探しながら、何度も立ち止まり、呼吸を整えながら登った。また、登山道はおろか踏み跡も目印もない場所もあり、頻繁にスマホのGPSを確認しながら歩くことになった。
一方、矢倉岳以降は概ねおだやかな稜線歩きが続き、次第にペースが上がった。
最後の折り返しの林道下りは、舗装路でかなり足に堪えた。