蓼科山(積雪期)

蓼科山 2,530.7m(積雪期)

 山行情報

山行日       2024年1月29日(月) 快晴

山頂所在地/山域  長野県/八ヶ岳連峰 北八ヶ岳

アクセス/出発地  車/すずらん峠園地駐車場から往復

行程詳細      すずらん峠園地駐車場(7:50-8:22)→ 蓼科山登山口(8:23)→ 標高2110m標識(9:18-9:23)→ 幸徳平(9:35)→
          蓼科山南西標識(10:15-10:20)→ 蓼科山山頂(10:28-10:35)→ 蓼科神社奥宮(10:36)→
          蓼科山展望盤(10:38-10:44)→ 蓼科山山頂(10:47)→ 蓼科山頂ヒュッテ(10:50-10:53)→
          蓼科山南西標識下(11:01-11:03)→ 標高2110m標識(11:35-11:50)→ すずらん峠園地駐車場(12:31)

所要時間/距離   行動時間:3時間26分 休憩時間:43分 合計:4時間9分/7.6km

服装/装備     アウタージャケット、インナージャケット、長袖アンダーシャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、雪山登山靴、
          アイゼン、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:50 すずらん峠園地駐車場に到着(写真)。

平日なのに到着時に半分以上埋まっていた。
2016年のときは工事中だったトイレを、今回初めて使わせてもらった。
準備中に暑くなり、アウタージャケットを脱ぎ、ザックで携行することにした。

8:22 すずらん峠園地駐車場を出発。

駐車場を出て左へすぐの女乃神茶屋前の蓼科山登山口(写真)を入る。
雪が少なく、かなりクマザサが飛び出している。

すぐに駐車場への分岐を示す標柱を過ぎ、雪原をゆるやかにたどる。
左にカーブすると道標があり、最初の急登が始まる。
雪がほとんどなく、完全に岩や木の根が露出(写真)し、アイゼン運びに注意しながら登って行く。

10分ほどで西に延びる大きくなだらかな尾根の南側に乗ると、再びクマザサの目立つ雪道(写真上)になる。
再び急登になると大小の岩を縫うような登り(写真下)が、永遠に続くのかと思えるほど続く。

9:18 標高2110m標識に到着(写真)。小休止。

P2113.7の三角点は数メートル左に上がったところにある。
登ってきた方向を振り返ると、中央アルプスの一部が見えている。

9:23 標高2110m標識を出発。

ゆるやかな登りから隠れ小ピークを越えると、幸徳平の道標(写真上)があり、いよいよ長い山頂直下の急登となる。
やはり、露出した岩を縫うようにジグザグに登って行く(写真下)。

標高2400mあたりでは短いながら樹氷をくぐるように登り(写真上)、しばらくして樹林帯を抜け岩場に飛び出す(写真下)。
トレースとクサリを頼りにわずかに登り、蓼科山南西標識に着く。

10:15 蓼科山南西標識に到着(写真)。小休止。

展望が良く、八ヶ岳から南アルプス、中央アルプス、北アルプスを一望しながら一息入れる。

10:20 蓼科山南西標識を出発。

オレンジ色のポールやクサリ、岩の目印に沿ってトラバース気味に急登する(写真上)。
傾斜がゆるむと前方に蓼科山頂ヒュッテが見え、手前の道標を左に折り返し(写真下)わずかに登れば山頂に着く。

10:28 蓼科山山頂に到着。小休止。

百名山にしてはちょっと寂しい山頂標柱があり、火口の中央に蓼科神社奥社、西側に方位盤がある。
展望は文句なしで、奥秩父山塊、八ケ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、頸城山塊、浅間山系、奥日光など360度の大パノラマが広がる。

奥秩父山塊:御荷鉾山、両神山、御座山、和名倉山、甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、金峰山など
八ケ岳:北横岳、縞枯山、茶臼山、天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳、権現岳、編笠山など
南アルプス:薬師岳、観音岳、地蔵岳、北岳、間ノ岳、甲斐駒ヶ岳、塩見岳、仙丈ヶ岳など
中央アルプス:空木岳、熊沢岳、宝剣岳、木曽駒ヶ岳、大棚入山、経ヶ岳、御嶽山など
北アルプス:乗鞍岳、霞沢岳、穂高岳、槍ヶ岳、常念岳、水晶岳、立山、剱岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、
      白馬岳など

戸隠連峰、頸城山塊:戸隠山、高妻山、新潟焼岳、火打山、妙高山など
浅間山系:四阿山、湯ノ丸山、篭ノ登山、黒斑山、浅間山など
奥日光:仏山、燧ヶ岳、日光白根山、荒船山など

奥秩父山塊 八ヶ岳 南アルプス 中央アルプス
北アルプス 戸隠連峰、頸城山塊 浅間山系 奥日光

10:35 蓼科山山頂を出発。

トレースをたどり蓼科神社奥社(写真)の前を通り、蓼科山展望盤に向かう。

10:38 蓼科山展望盤に到着(写真)。小休止。

遮るものなしで、八ケ岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスを一望する。

10:44 蓼科山展望盤を出発。

右回りに山頂の南端をたどり、山頂を素通りして蓼科山頂ヒュッテに向かう。

10:50 蓼科山頂ヒュッテに到着(写真)。小休止。


昼食を取れそうな場所を探したが見つからず、そのまま下山することにした。

10:53 蓼科山頂ヒュッテを出発。

往路を戻る。

11:01 蓼科山南西標識下に到着。小休止。

樹林帯に入る手前で団体が上がってきたので、休憩がてら道を譲った。

11:03 蓼科山南西標識下を出発。

ひたすら下って行く。

11:35 標高2110m標識に到着。昼食。

樹林に囲まれているが、陽当たりが良くアウタージャケットを着なくても暖かい。
昼食と言ってもパン2個だけ。
少し雪に埋もれていたが、三角点(写真)を確認できた。

11:50 標高2110m標識を出発。

さらに下って行く。
最初の急登は一部ガサガサの雪が残り滑りやすいため、アイゼンを履いたままで正解だった。
巨木の手前で右のトレースに入ると、ほどなく駐車場(写真)が見えてくる。

12:31 すずらん峠園地駐車場に到着。


 感想

蓼科山は3度目。2016年1月にはまったく同じルートを歩いている。

日本海側は車の立ち往生が出るほどの大雪なのに、中央道から見た八ヶ岳山域は雪が少ない。
蓼科山も例外ではなく、序盤はクマザサが飛び出していたり、最初の急登ではほとんど雪がなく完全に岩が露出していた。
それでも高度を上げれば少しは雪山らしくなり、短いながら樹氷の中を歩くことができた。

全行程12本爪アイゼンで通した。最初の急登はほとんど雪がないので、ちょっと邪魔になるが、下山時は一部ザラメの雪で滑りやすそうだったので、アイゼンで正解だったと思う。

山頂ではそれほど風がなく、雲一つない八ヶ岳ブルーの下、ノンビリと360度の大パノラマを満喫できた。