獅子ヶ鼻トレッキングコース

獅子ヶ鼻トレッキングコース 224.5m(鐘掛岩)

 山行情報

山行日       2024年3月22日(金) 晴れ

山頂所在地/山域  静岡県/東海

アクセス/出発地  車/獅子ヶ鼻公園上駐車場から周回

行程詳細      獅子ヶ鼻公園上駐車場(8:13-8:33)→ 展望台(8:50-8:53)→ 260.3二等三角点(8:58)→ 大荷場(9:00)→
          蟻の戸渡り(9:12-9:14)→ 天狗岳山頂(9:32-9:44)→ 浮石(10:03)→ サクラ台(10:14)→ 山の神(10:18)→
          藤見平(10:22-10:25)→ 元気山山頂(10:35)→ 若萌岳山頂(10:39)→ 鐘掛岩(10:47-11:00)→
          野草の小道入口(11:13)→ 八畳岩・三木の里洞穴(11:26-11:36)→
          八畳岩ビューポイント(いっぷく処みき)(11:40-12:20)→ 奥山洞穴(12:31-12:34)→ 大荷場(12:39)→
          獅子ヶ鼻公園上駐車場(12:53)

所要時間/距離   行動時間:2時間54分 休憩時間:1時間26分  合計:4時間20分/7.4km

服装/装備     ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

8:13 獅子ヶ鼻公園上駐車場に到着。

ここにトイレはなく、250mほど手前のを利用する。

8:33 獅子ヶ鼻公園上駐車場を出発。

駐車場を出て左へ行くと、すぐに神道修成派大元祠ヘの参道を左に見送る。

しばらくして茶畑を右に見て、道標を左に入る(写真)。


草が刈られ良く整備されたトレッキングコース(写真)から東屋と電波塔がある展望台の先で元の林道に合流する。
少し先の三差路を左に入り、すぐに三角点への登りを右に見送り、ひと登りで展望台に着く。

浜松市街

8:50 展望台に到着(写真上)。小休止。

鄙びた東屋がある。
南側に展望が広がり、小笠山や法多山、エコパスタジアム、浜松市街(写真下)などを一望する。
また、北西の木立の合間には明神山、箒木山、白倉山、光明山などが見えている。


8:53 展望台を出発。

往路を戻り、三角点への道に入る。土留めの階段をひと登りで、静岡市街を見渡すベンチの置かれた展望所に出る。右に折れ50mほど行ったピーク上に260.3二等三角点(写真)がある。傍らの道標には標高259.5mとあるのは何故だろう?



そのまま先に進んで林道に降り立ち、すぐに見覚えのある大荷場(写真上)に出る。何かのときに、位置を知らせるための緊急表示板1(写真下)があり心強い。
左の浮石コースに入り、蟻の戸渡りに向かう。


痩せ尾根を小さくアップダウンしながらたどり、緊急表示板3の分岐(写真)に出る。浮石コースは右に続くが、直進し蟻の戸渡に向かう。

急斜面を上がり道標に従って右に進み、蟻っこ橋(写真上)を渡り崖状の急斜面に取り付く。ほとんど垂直の急斜面を根っ子に掴まりながら登る(写真中)が、ストックが邪魔になり、仕舞っておけばと後悔する。
岩壁の洞穴から短いクサリ場(写真下)を上がれば、蟻の戸渡の北側に登り着く。



9:12 蟻の戸渡りに到着(写真上)。

左右が切れ落ちた岩場だが、幅が1mほどあるため恐怖感はなく、普通に歩いて渡れる。
渡り切って振り返ると、岩壁のすぐ上に天狗岳山頂と標識が見えている(写真下)。攀じ登って行けそうだが、通行禁止の表示がされている。

9:14 蟻の戸渡りを出発。

急斜面を折り返して下り、往路の緊急表示板3の分岐を左に折れ、再び浮石コースに入る。

沢へと降りて行き、登り返すと道標の立つ尾根に乗る。道標には手書きで天狗岳の文字があり、すぐ傍の大木に描かれた矢印の方向に向かう(写真上)と、すぐに岩尾根に変わり、へばり付いた木の根や岩場に刻まれたステップ(写真中)を足掛かり手掛かりに登って行く。
一頻り登ると、天狗の絵が描かれた道標(写真下)があり、「頂上まで61m」と書かれている。っが、しばらくして岩場の登りが突然平坦な山頂一角ヘと変わり、ほどなく天狗岳山頂に着く。

帰宅後確認すると、ここが中間点あたりのようだ(写真下)。

立須、三岳山、観音山

9:32 天狗岳山頂に到着(写真上)。小休止。

極狭い山頂の三方は断崖絶壁で、規制ロープが張られている。
天狗か描かれた山頂標識が3本ある(1本は蟻の戸渡りから見えたもの)。
眼下に蟻の戸渡りを一望する(写真中)。

展望は文句なしで、浜松アクトタワーを中心とした市街から立須や三岳山、下の浅間山、上の浅間山、観音山などを一望する(写真下)。


9:44 天狗岳山頂を出発。

往路を下り、分岐で浮石コースに入る。
涸れた沢を越え、ゴロ岩から急斜面をジグザグに登ると、「道中安全」の道標(写真)が目に入る。
2020年にはこのあたりに浮石道祖神があったはず。。。



さらに登り続けると浮石(写真)に着く。傍らには浮石と岩室山の道標がある。どちらかと言うと、ここは鞍部なので岩室山は北西のピークのことなのだろうか。。。


さらに尾根を登り、林道を横切る。
ほどなく分岐に出て八畳岩ヘの道を右に見送ると、すぐにサクラ台(写真)に登り着く。
登山者が休憩中で、展望はそれほどでもなさそうなので先に進む。


屏風岩を過ぎ、岩場を越えるとまだ新しい道祖神(写真上)が祀られている。浮石の手前にあったものを、ここに移し替えたのだろうか。だとしたら何故ここに?と思いつつ先のクサリ場を進むと、高さ4〜5mの断崖に行き着く(写真下)。「2歩目の右足がステップまで上がらないならムリ!Uターンして・・・」との注意書きがある。
登り切ると尾根上の分岐で、まずは左の藤見平に向かう。とは言っても、10数メートルほど。ひと登りで藤見平に飛び出す。



10:22 藤見平に到着(写真)。小休止。

狭い岩場で、浜松市街から竜ヶ石山や三岳山、観音山、神明山などを一望する。

10:25 藤見平を出発。

一方通行の道標に従い、西側に下る。

途中でコウモリ岩やステージのような板張りなどを見ながら、ゆるやかに尾根を下り林道に降り立つ(写真)。ちょっとした広場にベンチがある。


 


道標に従って鐘掛岩に向かう。

親子岩の先の鞍部分岐でシルバールート(写真上)を左、次の鞍部分岐は右に見送り、元気山(写真中)と若萌岳(写真下)を越える。

さらに鞍部から登り返して行くと、岩盤に突き当たる(写真)。左に巻き道を見送り、高さ5mほどの姫の岩壁を攀じ登ると、ほどなく鐘掛岩にたどり着く。

10:47 鐘掛岩に到着(写真上)。小休止。

鐘掛岩の標柱があるが、実際の岩は西側に少し行ったところにある。

断崖に突き出た岩(写真中)で、下を覗き込むと遥か下の岩に絵(写真下)が描かれている。
展望もまずまずだ。

残念ながら、北側の虫生への登山道は立ち入り禁止になっている。

11:00 鐘掛岩を出発。

往路はシルバールートをたどるが、岩壁を切って道が付けられていたり(写真)、なかなかスリリングだ。


往路のベンチのある広場に飛び出したら、左の林道から野草の道(写真)に入り尾根下をたどる。
尾根上への階段を見送ると、しばらくしてサクラ台ヘの道を右に見送る。
さらに分岐で虫生冷泉コースを左に見送ると、ほどなく八畳岩が見えてくる。

明神山、白倉山、光明山、秋葉山、竜頭山
八高山、大尾山、岳山、粟ヶ岳

11:26 八畳岩・三木の里洞穴に到着(写真上)。小休止。

八畳岩の上は平で、本当に八畳ほどの広さがある。
展望が良く、北側に明神山、箒木山、白倉山、光明山、秋葉山、竜頭山など(写真中)、東側に八高山、大尾山、岳山、粟ヶ岳など(写真下)を一望する。

一頻り展望を楽しんだ後、三木の里洞穴に行ってみる。

基部から道標に従って一旦5mほど降り(写真上)、右上に見える洞穴にロープを使って上がる。
ベンチと道標(写真下)がある。

一方通行の指示に従って洞穴の左を木に掴まりながら登り、再び八畳岩の上に出る。

11:36 八畳岩・三木の里洞穴を出発。

そのまま南下し八畳岩を巻く道と合わさり、すぐ先の分岐を左に入る。

八畳岩と三木の里洞穴

1:40 八畳岩ビューポイント(いっぷく処みき)に到着(写真上)。昼食。

2020年のときはなかった「いっぷく処みき」が設置されている。

北東側に八畳岩と三木の里洞穴(写真下)、明神山、箒木山、白倉山、光明山、秋葉山、竜頭山などを一望するが、東側の八高山、大尾山、岳山、粟ヶ岳、小笠山、法多山、エコパスタジアムなどはちょっと枝が煩いのが残念だ。

展望を見ながらノンビリと昼食を取る。

12:20 八畳岩ビューポイント(いっぷく処みき)を出発。

分岐を左に進みゆるやかに下り、右から合わさる林道には入らず野草の小道を短く急登する。

奥山洞穴への分岐(写真)を左に折れ、尾根下を下って行くと大きな洞穴に着く。
これは前奥山洞穴で奥山洞穴は岩壁のすぐ先にある。

12:1 奥山洞穴に到着(写真)。小休止。

多くの千羽鶴(願鶴)が吊るされている。

12:34 奥山洞穴を出発。

往路から分岐で再び野草の小道に入ると、すぐに大荷場に出る。
浮石コース、すぐ先の三角点への道を右に見送り林道をたどる。

東屋と電波塔がある展望台からは、往路を戻る。

12:53 獅子ヶ鼻公園上駐車場に到着(写真)。


 感想

蟻の戸渡りと八畳岩は2020年に本宮山登山以来2度目となる。
今回は上記に加えて、獅子ヶ鼻トレッキングコースの見どころ鐘掛岩、三木の里洞穴、八畳岩ビューポイント(いっぷく処みき)、そしてコース外の天狗岳と奥山洞穴を巡ることにした。

獅子ヶ鼻トレッキングコースは道標が良く整備され分りやすい。ただ、浮石コースや岩山通りは涸れ沢越えやゴロ岩、断崖の登りなどが点在し、スリリングで歩き応えがある。ただし、安易な装備・気持ちでは歩かないほうが良い。
鐘掛岩へは元気山と若萌岳を直登するルートと巻き道のシルバールートがあるが、行きは前者、帰りは後者を通った。シルバールートも岩壁沿いの道があり、なかなか侮れないと思った。

天狗岳(トレッキングコースではない)直下の長い岩場は三点支持必須で、気を抜くとバランスを崩しやすい。
今回のルート取りで7kmほどだが、小さくアップダウンを繰り返したためか、最後は結構膝にきていた。

展望場所は展望台や天狗岳、藤見平、鐘掛岩、八畳岩、八畳岩ビューポイントがあり、いずれも甲乙付け難い。ただ、昼食を考えるなら、後者2箇所がお勧めだ。

私はダブルストックを使うが、天狗岳直下の岩場を始め、あちこちで邪魔になった。このコースは使わないほうが無難かも知れない。