三池岳、北仙香山、仙香山、段木、釈迦ヶ岳
2023.11.27
三池岳 976m 北仙香山 979m 仙香山 983m 段木 900m 釈迦ヶ岳 1,092.2m
◎ 山行情報
山行日 2023年11月22日(水) 晴れ
山頂所在地/山域 三重県/東海 鈴鹿山脈
アクセス/出発地 車/三池岳駐車場 三池岳登山口〜岩ヶ峰登山口
行程詳細 三池岳駐車場(8:15-8:45)→ 三池岳登山口(8:47)→ 三池岳尾根道登山口(8:51)→
東尾根・福王山難路分岐(9:40-9:43)→ 三池岳三角点(10:00-10:03)→ 三池岳山頂(10:05-10:10)→
八風峠(10:21)→ 北仙香山山頂(10:31-10:33)→ The rest rock(10:34)→ 八風中峠(10:38)→
仙香山山頂(10:43)→ 南峠(10:48)→ 段木尾根分岐(10:58)→ 段木(11:13-11:43)→ 大平尾根分岐(12:01)→
岩ヶ峰尾根分岐(12:23)→ 釈迦ヶ岳山頂(12:31-12:36)→ 釈迦ヶ岳最高点(12:41-12:46)→
釈迦ヶ岳山頂(12:51-13:00)→ 岩ヶ峰尾根分岐(13:07)→ 岩ヶ峰(13:24)→ 北山山頂(13:55-14:00)→
岩ヶ峰登山口(14:44)→ 三池岳登山口(14:49)→ 三池岳駐車場(14:50)
所要時間/距離 行動時間:4時間58分 休憩時間:1時間7分 合計:6時間5分/11km
服装/装備 長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴、トレッキングポール
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
|
この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
8:15 三池岳駐車場に到着(写真)。
駐車場手前の1台分のスペースに停める。 三池岳登山口から50mほどはガタガタの悪路で、最低地上高の小さな車は手前の三池岳登山口か橋の袂に駐車したほうが良い。
ノンビリとオニギリとパンで朝食を取る。
|
8:45 三池岳駐車場を出発。
少し戻り、三池岳登山口(写真)から三池岳尾根ヘの林道に入る。
|
300mほど行くと登山道を示す黄色い看板があり、ここが三池岳尾根道登山口(写真)になっている。 右の三池岳尾根に取り付き階段状の登山道を急登する。 崩壊迂回路の青い看板で尾根に乗るが、すぐにピークを左に巻き、再び崩壊迂回路の青い看板で尾根に乗り返し、本格的な急登が始まる。
|
すぐに岩場を縫うような急登(写真上)になり、規制ロープやクサリも出てくる。 少し見晴しの良い隠れピークを過ぎると、岩場に交じって倒木で造られたジグザグの登り(写真下)も出てくる。 途中で何度も息を整えながらの急登が続く。
|
9:40 東尾根・福王山難路分岐に到着(写真)。小休止。
ここまでで汗びっしょりになる。
地形図では福王山ヘの登山道は記されていないが、道標には難路として記されている。
|
9:43 東尾根・福王山難路分岐を出発。
やや急な登りから平坦で広い尾根に変わり、右に竜ヶ岳を望む崩壊尾根の際(写真)を進む。
冬枯れの林の中の登りから隠れピークを越えると、鞍部から三池岳の三角点ピークが見え、ひと登りで三池岳三角点に着く。
|
10:00 三池岳三角点に到着(写真)。小休止。
当然ながら三角点があり、それを示す道標が立つ。
北東側が大きく開け、槍穂から乗鞍岳、御岳山、中央アルプス、恵那山、手前には昨日歩いた多度山などのある養老山地を一望する。
10:03 三池岳三角点を出発。
山頂一角を北西にたどる。距離的には100m足らずだ。
|
10:05 三池岳山頂に到着(写真右上)。小休止。
一部破損した山頂標石(写真右下)と山頂を示す道標、レスキューポイントの看板が立つ。
ほぼ360度の展望(写真下)で、 北側に竜ヶ岳、 東側には雪を戴いた槍ヶ岳から穂高岳、乗鞍岳、御岳山、 南側には釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳、 西側に日本コバ、蓬莱山、比良岳、武奈ヶ岳などをグルッと一望する。
竜ヶ岳 |
槍穂、乗鞍岳、御嶽山、木曽駒ヶ岳 |
釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳 |
日本コバ、蓬莱山、武奈ヶ岳 |
|
10:10 三池岳山頂を出発。
道標に従って南西側の尾根を急下降し、花崗岩質の砂の浮いた鞍部(写真)に降り立つ。 急登からピークに立つと、前方にこれから向かう稜線を一望する。
|
次のなだらかなピークを越えると分岐で、てっきり八風峠だと思ったら杠葉尾への分岐だった。
そこから1分余りで今度こそ八風峠(写真)に降り立つ。左から三池岳駐車場からの登山道が上がって来ていて、右に八風神社の鳥居と八風大明神の石碑が祀られている。
|
前方に北仙香山ヘの登山道を見ながらゆるやかに登って行く(写真)。 途中で振り返ると、降りてきた三池岳を一望する。
|
The rest rockを左前方に見ると、道標の立つ分岐(写真)に出て、北仙香山へは右にひと登りだ。
|
10:31 北仙香山に到着(写真上)。小休止。
何もないと思っていたら、木に同化するように手作りの山頂標識(写真中上)があった。
もちろん展望も良く、御池岳、竜ヶ岳(写真中下)、三池岳(写真下)、北アルプスや乗鞍岳、御岳山、乗鞍岳、伊吹山などを望む。
|
10:33 北仙香山を出発。
分岐まで戻るとThe rest rock(写真)を正面に見る。
|
ゆるやかに下って行くと、仙香岳への登山道を降りてくる登山者が見え、ほどなく八風中峠(写真)に降り立つ。ここは変則十字路で、左に三池岳駐車場からの登山道が途中で八風峠への道と分かれて上がって来ている。また、右には地形図にはないカシラコ谷方面への道が延びる。
|
ゆるやかにひと登りで仙香山山頂(写真)だが、山頂標識がなければ山頂らしさはない。
|
ゆるやかな下りから南峠を通過し、前方に見えてきた大規模な崩壊地(写真)の際を登り、細い水路を越えさらに登って行く。
|
登り切ったところで段木尾根に入るが、道標などはなく今まで切れ落ちていた左側が広くなるのが目安だ(写真)。
|
広くなった尾根が細くなるあたりのコブ(写真上)を越え尾根に取り付くと、すぐに大岩(写真下)に行き当たり左に回り込む。ちなみに、帰りはこれを越えてきた。
|
この先は目印を拾いながらたどれば難しくはないが、地形図で崖マークに挟まれたあたりの短い急下降で、間につるんとした岩がありちょっと気を使った(写真)。 ここを降りてしまえば、なだらかな尾根の先に段木が見える。
|
11:13 段木に到着(写真右)。昼食。
先端まで行ってみたが何もない・・・と思ったら、一本の松の木の蔭(写真下左)と岩(写真下中左)に手作りの道標があった。
広々として居心地が良く、つい先端に立って記念撮影(写真下中右)を撮った。 展望も良く、急遽ここで昼食を取ることにした。
西側には歩いて来た稜線と降りて来た段木尾根、 北側には三池岳や仙香山、北仙香山とThe rest rock、 東側には穂高岳、乗鞍岳、御岳山、中央アルプス(写真下右)、恵那山などを一望する。
松の木の山頂標識 |
岩の山頂標識 |
段木の先端で… |
乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス |
|
11:43 段木を出発。
迷うことなく登山道に戻り、左が切れ落ちた稜線の際をたどる。 大平尾根分岐(写真)からしばらくゆるやかな登りが続き、やや急登になると岩ヶ峰尾根分岐を通過し、しばらくして釈迦ヶ岳直下をひと登りで釈迦ヶ岳山頂に飛び出す。
|
12:31 釈迦ヶ岳山頂に到着(写真)。小休止。
山頂標石と標識、三角点がある。サクッと記念撮影をして、釈迦ヶ岳最高点に向かう。
12:36 釈迦ヶ岳山頂を出発。
おだやかな稜線をたどり大蔭を経由して、わずかで釈迦ヶ岳最高点に出る。
|
12:41 釈迦ヶ岳最高点に到着(写真)。小休止。
最高点を示す道標が1本あるだけで、山頂に比べてかなり寂しい。
展望は山頂に勝るとも劣ることはない。
12:46 釈迦ヶ岳最高点を出発。
往路を戻る。
|
12:51 釈迦ヶ岳山頂に到着(写真右)。小休止。
最初着いたとき居た登山者が下山して、山頂を独り占め状態になったので少し長めに休憩を取る。 あらためて展望を満喫する。
御池岳、竜ヶ岳、三池岳、白山、笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高岳、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、恵那山などを一望する(写真下)。
|
13:00 釈迦ヶ岳山頂を出発。
往路を戻り、岩ヶ峰尾根分岐(写真上)を右に下る。取り付きからいきなり道もなく、あるのはロープと断崖(写真下)で、ほんとにこれが登山道かと疑心暗鬼に駆られる。 意を決してロープに掴まり降りてみれば、意外と難しくはなくすんなりと痩せ尾根に降り立つ。
|
薄い踏み跡にテープを拾いながら下り(写真上)、積み重なった岩に付けられた岩ヶ峰の標識(写真下)を通過する。 すぐ先の木に書かれた×でやや左に行くとピンクテープと踏み跡があり、さらに今度は赤ペンキの○を拾い右に折れトラバースする。右に折れず直進すれば鏡岩に行けそうだ。
|
少しして左側に陽射しを浴びて輝く鏡岩(写真)が見える。これが名前の所以だろうか。
|
すぐ先の鞍部手前で断崖状の斜面(写真上)を降りるが、この尾根で一番慎重になった場所だ。高さは4mほどだが、着地点の鞍部が痩せ尾根で両側が急斜面のため、かなりの高度感だ。 ほぼ垂直の斜面を木の根頼りに慎重に降りる。 鞍部に降りて振り返ると、それほどには見えない(写真下)のだが。。。
今度はすぐ目の前の小ピークを木や根子に掴まり登り返し、大岩を左に回り込みゆるやかに登る。
|
13:55 北山山頂に到着(写真)。小休止。
標識がなければ山頂とは分らないだろう。一息入れる。
|
14:00 北山山頂を出発。
尾根伝いの下りが続き、標高700mあたりで青いテープが巻かれた杭(写真)を右に折れる。
P649からの急下降から最後の岩場を通過し、渓流の音を聞きながら標高450mあたりをジグザグに急下降する。
|
沢に降り立ち堰堤の手前を徒渉(写真上)し、すぐに対岸の林道を右にたどれば、ほどなく岩ヶ峯登山口(写真下)に出る。
写真上はちょっとピンボケ。。。
|
左に林道をたどり、5分ほどで三池岳登山口(写真)に着く。
14:50 三池岳駐車場に到着。
|
◎ 感想
釈迦ヶ岳は2007年に朝明側から周回しているが、山頂の雰囲気はまったく違っていた。
三池岳尾根は東尾根・福王山難路分岐までほぼ急登が続き、気温が高かったこともあり大汗をかいた。ルートとしては岩場や丸太で仕切られた登山道など変化があって楽しかった。
三池岳から釈迦ヶ岳までは良く整備され、急なアップダウンもほとんどなく、快適に歩けた。
段木へは尾根の取り付きに道標などはないが、尾根に取り付けば踏み跡はそれなりに付いていて、要所には目印がありルート探しも尾根伝いで難しくはない。また、一般登山道ではなく岩場や痩せ尾根があるものの、それほど危険な場所はない。
岩ヶ峰尾根は、取り付きの崖のような場所のロープ場が象徴するように、なかなか手強い。ルートとしては、岩ヶ峰の先など一部不明瞭な場所はあるものの、周囲を見渡せばテープや岩のペンキなどが見つかる。GPSがあると心強いだろう。また、危険というほどではないが、崖状の急下りや岩場など随所に慎重を要する場所がある。
展望は三池岳、北仙香山、釈迦ヶ岳、段木はもちろん、稜線上でもなかなか良い。
特に釈迦ヶ岳からは御池岳、伊吹山、竜ヶ岳、三池岳、白山、笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高岳、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、恵那山など大パノラマが広がる。
今回は段木で昼食を取った。場所的にめったに登山者が来ないこと、解放感があり展望も良いことで急遽決めた。これは大正解で、なかなか気持ち良く過ごせた。
◎ 日帰り温泉
ニューハートピア温泉 天然温泉 ホテル長嶋
駐車場所から30kmで1時間ほどと遠かったが、近くにこれといった日帰り温泉がなかった。少し近い神馬の湯は休館だった。
比較的空いていたが、客はほぼ地元のお年寄り。温泉らしいお湯だった。