石割山、平尾山、富士岬平、高指山

石割山 1,180.2m 平尾山 1,184m 富士岬平 1,301.7m 高指山 1,139m

 山行情報

山行日       2023年10月13日(金) 晴れ

山頂所在地/山域  山梨県/道志山塊

アクセス/出発地  車/石割山神社駐車場から周回

行程詳細      石割山神社駐車場(7:00-7:20)→ 平尾山山頂(7:58-8:05)→ 一ノ砂ノ沢ノ頭(8:15)→ 石割山山頂(8:33-8:47)→
          大天狗山頂(8:57-9:03)→ 日向峰山頂(9:23-9:26)→ 石割山分岐(9:58)→ 山伏峠(10:27)→
          大棚ノ頭山頂(10:42-10:47)→ 富士岬平山頂(11:23-12:13)→ 高指山山頂(12:23-12:28)→ 切通峠(12:49)→
          不動明王社(13:29)→ 石割山神社駐車場(13:43)

所要時間/距離   行動時間:4時間53分 休憩時間:1時間30分 合計:6時間23分/15.8km

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:00 石割山神社駐車場に到着(写真)。

先着4台で準備中にもう1台やってきた。

7:20 石割山神社駐車場を出発。

駐車場を出て左の太鼓橋を渡るのがメジャーなルートになるが、今日は逆の右のトイレ横から支尾根に取り付く(写真)。

登り始めからいきなり大きな段差が断続する折返しの急登が続く。

少しゆるむと平野からの登山道が左から合わさる主尾根に乗り(写真上)、さらに5分ほどで貯水池からの登山道が右から合わさる(写真下)。


しばらくゆるやかな尾根道(写真上)が続き、標高1280mあたりで一ノ砂ノ沢ノ頭の南側を左(西)に巻くようにトラバースする。
ほどなく稜線上の分岐(写真下)に出て、左へわずかで前方が開け平尾山山頂に出る。

7:58 平尾山山頂に到着(写真上、下)。小休止。

山頂を囲むススキ越しに展望が広がるはずだが、ガス状に雲が掛かり見通せない。富士山も時折わずかに姿を見せる程度と残念な状況だ。


8:05 平尾山山頂を出発。

分岐まで戻りゆるやかに登ると、笹に囲まれた一ノ砂ノ沢ノ頭に着く(写真)。小さな手作りの標識があるが、山頂らしさはない。

生い茂った笹の朝露に少し濡れながら進み、左側がフェンスになると、ほどなく石割山山頂直下の急登が始まる。

U字状の湿った粘土質の登山道にロープが張られているが、真ん中のステップ状に抉れた部分に足を置けば、スリップの恐れもなく比較的安定して登れる(写真)。
そんな登りが10分ほど続き、前方の潅木が途切れポンと石割山山頂に飛び出す。

富士山



8:33 石割山山頂に到着(写真上、中)。小休止。


南西にやや傾斜した山頂は広く、大きく展望が広がる。山腹に雲が掛かっているものの、富士山がスッキリと見えている(写真下)。

休憩していた2組の登山者が下山して山頂を独り占め状態になったため、少し長めに休憩を取り展望を楽しむ。

8:47 石割山山頂を出発。

北東側に見える鉄塔に向かって下り、その鉄塔で左に二十曲峠ヘの道を見送り直進する(写真)。

おだやかな笹道から大天狗を南に巻き、鞍部のピンクテープでUターン気味に尾根に乗る(写真)。踏み跡も目印のピンクテープもほとんどないが、尾根通しにわずかで大天狗に着く。

大天狗へは巻く前の西側の尾根に取り付き、たどることも可能。ただし、取り付きの目印などはない。

8:57 大天狗山頂に到着(写真)。小休止。

境界杭があるが、山頂を示すようなものは何もない。

9:03 大天狗山頂を出発。

登山道に戻ると、すぐ先で鉄塔巡視路を右に見送る。
ゆるやかに登ると小天狗のはずだが、やはりそれを示すものは何もない。

おだやかな笹道から日向峰の南を巻き、鞍部手前のピンクテープでUターン気味に尾根に乗る(写真)。短いながらなかなかの急登で、木に掴まりながら身体を引き上げ登る。

日向峰へも巻く前の西側の尾根に取り付き、たどることも可能。ただし、取り付きの目印などはない。

9:23 日向峰山頂に到着(写真)。小休止。

ここには手作りの山頂標識がある。

9:26 日向峰山頂を出発。

短いやや急な下りや痩せ尾根があるものの、概ねおだやかな稜線が続く。

石割山分岐(写真上)で右折し、緩急交えて下り山伏峠(写真中、下)に降り立つ。


登り返して鉄塔の先で地形図にない分岐(写真上)に出るが、大棚ノ頭を目指して尾根を直登する。
この先も何度か分岐と合流を繰り返し、標高1230mあたりの地形図に画かれた巻き道分岐と思われる分岐(写真下)に出る。もちろん、このまま尾根道を直登する。

10:42 大棚ノ頭山頂に到着(写真)。小休止。

手作りの山頂標識がある。林に囲まれ展望はない。

10:47 大棚ノ頭山頂を出発。

南に延びる尾根を下ると、すぐに道標の立つ山伏峠分岐に降り立つ(写真)。降りてきた道は道標にない。
高指山方面に下る。

崩壊地(写真上)の迂回路や木や土嚢の階段(写真中)などがあるものの、概ね歩きやすいおだやかな尾根道(写真下)が続く。

富士山

11:23 富士岬平山頂に到着(写真右上、中)。昼食。

山頂らしさはないが、ベンチがあり、陽当たりも良い。

わずかに雲が掛かるものの、この日一番の富士山(写真右下)を見ながらノンビリと昼食を取る。

富士山を真ん中に、左に鉄砲木ノ頭、三国山、楢木山、大洞山、畑尾山などの三国山稜、右に歩いて来た平尾山、一ノ砂ノ沢ノ頭、石割山、大天狗、日向峰などを一望する(写真下)。

12:13 富士岬平山頂を出発。

ゆるやかな下りから道標の立つ鞍部に降り立ち、ゆるやかにひと登りで高指山山頂が見えてくる。

富士岬平山頂からのパノラマ

12:23 高指山山頂に到着(写真)。小休止。

2013年のときは富士山の見える斜面は登山者だらけだったが、今日は誰もいない。
その富士山はと言えば、富士岬平を出てからわずか10分の間にほとんど雲に隠れている。

12:28 高指山山頂を出発。

ゆるやかな下りから平野への分岐(写真上)を2箇所右に、さらに鉄塔巡視路左に見送り切通峠に降り立つ(写真中、下)。
右の平野への道に入り、一度折り返したあと、ひたすら下って行く。

写真上は最初の標高1083mあたりの分岐で、東海自然歩道にもなっている。


三盛荘グラウンド横からは未舗装の林道(写真)に変わるが、途中からは舗装路となる。さらにこの林道は途中から県道729号線になり、左からの730号線と合流する。

合流から6分ほどで道標の立つ丁字路(写真)を右折し、すぐに次の丁字路を左折する。

行き当たった国道413号線を右折し、不動明王を左に入る。

13:43 石割山神社駐車場に到着(写真)。


 感想

石割山と平尾山は3度、富士岬平と高指山は1度訪れているが、今回は未踏の大天狗や日向峰、大棚ノ頭を含めて周回することにした。ある程度の距離が欲しくて高指山からは切通峠経由のルートを選択した。

全体には概ね歩きやすく、道標も整備され迷うこともない。
大天狗と日向峰へは登山道が通ってないが、ピンクテープや境界杭を拾いながら尾根伝いに登れば問題なくたどり着ける。私は両方ともピークを巻いた先から往復したが、手前からも上がれると思う。
また、大棚ノ頭ヘは何度か分岐と合流を繰り返すが、尾根通しに登ればたどり着ける。

平尾山では曇りがちで遠景は望めず、富士山も雲に隠れていたが、石割山に着くと中腹に雲が掛かり気味ながらスッキリと姿を見せてくれた。
だが、この日の一番は昼食場所に選んだ富士岬平からの富士山。左に三鉄砲木ノ頭や三国山、楢木山、大洞山、畑尾山など三国山稜、右にこの日歩いて来た平尾山や一ノ砂ノ沢ノ頭、石割山、大天狗、日向峰を従えた富士山は見応えがあった。
最後の車道歩きは長くて足に堪えたが、久々に質量共に満足できる山行になった。