阿弥陀岳(舟山十字路から)

阿弥陀岳 2,805m(舟山十字路から)

 山行情報

山行日       2023年10月19日(木) 晴れ

山頂所在地/山域  長野県/八ヶ岳

アクセス/出発地  車/舟山十字路駐車場から往復

行程詳細      舟山十字路駐車場(6:37-7:04)→ 舟山十字路上(7:06)→ 虎尾神社分岐(7:33)→ 諏訪大社奥社分岐(7:55)→
          御小屋山山頂(8:16-8:24)→ 不動清水入口(8:57-9:02)→ 展望台(9:33-9:38)→ 西ノ肩(10:24)→
          阿弥陀岳山頂(10:33-11:33)→ 西ノ肩(11:40-11:45)→ 中央稜取付(13:21)→ 南鐐分岐(13:48-13:55)→
          舟山十字路上(14:14)→ 舟山十字路駐車場(14:16)

所要時間/距離   行動時間:5時間42分 休憩時間:1時間30分 合計:7時間12分/12km

服装/装備     ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

6:37 舟山十字路駐車場に到着(写真

先着2台あり。やはり平日、ガラガラ。こういう林道脇の駐車場にしては広く、10数台は停められるだろうか。

RAV4のディスプレイオーディオのナビ(2023年)では立場川キャンプ場への道を案内され、ゲートで行き止まりになった。原因は、ナビ上で上記の道は舟山十字路まで繋がっているが、本来の道は途中で途切れているためだと思われる。
結局スマホのGoogl マップに頼ることになった。

7:04 舟山十字路駐車場を出発。

登山口となるゲート(写真上)を抜けて林道を先に進み、舟山十字路上(写真下)を左折し、まずは御小屋尾根を目指す。


下生えの笹の間をゆるやかに登ると、5分ほどで御小屋尾根に乗り右折する(写真)。


なだらかな笹道が続き、尾根に乗って20分ほどで虎尾神社分岐(写真)を左に進むと、登山道は尾根を外れトラバース気味になる。


その後何度か折り返して尾根直登の登山道に入り(写真)、ひたすら登って行く。この後も何度か分岐と合流を繰り返すが、いずれも尾根直登を選ぶ。


諏訪大社奥社分岐(写真上)を過ぎても尾根の直登が続き、美濃戸口ヘの分岐(写真下)に出る。道標には「ここは御小屋山」と書かれているので、山頂一角になるのだろうか。

すぐ先に三角点(写真)があり、さらにその先に御小屋山山頂がある。



8:16 御小屋山山頂に到着(写真)。小休止。

尾根の肩状の場所で、山頂らしさはない。まだ新しい山頂標柱がある。

8:24 御小屋山山頂を出発。

おだやかな稜線歩きが続き(写真)、なだらかなピーク上では石楠花が目立つ。露岩の目立つ下りから登り返し、15分ほどで不動清水入口に登り着く。

8:57 不動清水入口に到着(写真)。小休止。

右へ5分ほどになっているが、体力温存のためパスする。


9:02 不動清水入口を出発。

すぐ先の不動清水分岐上で再び不動清水への道を右に見送り、本格的な急登をひたすら登って行く。P2296を過ぎると一段と傾斜がきついこの日一番の急登(写真)が続いた後、一瞬ゆるんだ開けた場所に出る。

南アルプス
中央アルプス


9:33 展望台に到着(写真上)。小休止。

権現岳や編笠山などの八ヶ岳、北岳や甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳などの南アルプス(写真中)、空木岳や木曽駒ヶ岳などの中央アルプス(写真下)を一望する。


9:38 展望台を出発。

さらに急登は続き、高度を上げるほどに背後の展望は広がり、北アルプスや北八ヶ岳まで見られるようになる。また、背後を見下ろすと登ってきた稜線を一望する。
標高2650mあたりの隠れピークを越えると、西ノ肩への稜線を一望(写真)でき、比較的なだらかな傾斜で登りやすそうに見える。


ところが、それはとんでもない思い違いで、露岩のロープ場から短いハシゴ(写真上)と続き、さらに長い長いロープ場(写真下)の急登が続く。


10:24 西ノ肩に到着(写真)。

阿弥陀岳と権現だけの間に富士山が見えた。



前方に見える岩峰(写真上)を右から巻き、その先の岩場をロープで登り、クサリとハシゴで降りれば(写真下)、ハイマツ帯をひと登りで阿弥陀岳山頂に飛び出す。


10:33 阿弥陀岳山頂に到着(写真右上)。昼食。

到着時は誰もいなくて山頂を独り占めする。
山頂標識(写真右下)や三角点、山岳宗教に由来する石仏や講中碑などがある。

遮るもののない展望は360度あり、南側の富士山から南アルプス、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳と日本の主だった山々を一望する。

弱い風が吹くことがあるものの、暖かい日差しが降り注ぎ過ごしやすく、念のため羽織ったソフトジャケットを脱いでも寒くはなかった。

11:33 阿弥陀岳山頂を出発。

往路を戻る。

富士山 御岳山 乗鞍岳
赤岳 天狗岳、硫黄岳、横岳 蓼科山、北横岳


11:40 西ノ肩に到着。小休止。

地形図や道標ではここから中央稜のルートが分岐しているはずだが。。。「御小屋尾根」の道標の背後の岩場(写真)に靴跡があるが、その先は垂直に切れ落ち、ちょっとばかり降りる勇気が出ない。ただ、覗き込むと数メートル下に登山道が見え、御小屋尾根から続いているように見えるので、そちらに期待することにした。


11:45 西ノ肩を出発。

往路の御小屋尾根を数メートル降りた左に岩場(写真上)があり、越えると簡単に中央稜に続く登山道(写真下)に降りられた。
中央稜を見渡すとストックは邪魔になりそうなので、念のためにここで仕舞った。


ハイマツの間の浮き石の急下降(写真上)が続く。滑らないよう踏ん張りながらの下りは結構足に堪え、ときにはハイマツや草に掴まりながら下ったりでペースが上がらない。
標高2590mあたりで(写真下)、尾根を右に下るときなかなかの傾斜ながら、掴まる木や岩がなく、ちょっと苦労した。


標高2570mあたりで大きく尾根を巻いて樹林帯に入り、岩壁(写真)を右に見て下ると再び急下降が続く。踏み跡は比較的明瞭で、要所にはピンクテープも付けられ迷うことはない。



標高2250mあたりで急下降が終わり、おだやかな尾根歩(写真に変わる。
西から南に向きを変えると最後の急下降が始まり、途中急尾根を右に折れ沢状の斜面を下れば、ほどなく沢沿いの登山道に降り立つ。


13:21 中央稜取付に到着(写真)。

小さなケルンがあるだけで、道標はない。

少し先で木に付けられた中央稜二股の道標を見ると、すぐ先の左にカーブするところで道が右に延びピンクテープもある。方向的には西から南に方向を変えた尾根に続きそうだが。。。



すぐに涸れた大きな沢を斜めに横切り(写真上)、草地のなだらかな道をたどる。再び沢を横切る(写真下)が、ここはやや上流に向かって横切り林道に出る。


13:48 南鐐分岐に到着(写真)。小休止。

西ノ肩から2時間余り休憩を取っていなかったので、ここで一息入れる。


13:55 南鐐分岐を出発。

林道をひたすら下り、舟山十字路上(写真)を直進すれば、ほどなくゲートを越え駐車場に着く。

14:16 舟山十字路駐車場に到着。

すでに他の登山者の車はない。


 感想

阿弥陀岳は2006年にテント泊で赤岳に登ったとき、北稜から登って以来になる。

御小屋尾根は多くの人が歩いているだけあって、終盤なかなかの急登になるが、道迷いや危険な場所もなく概ね歩きやすかった。
展望台からはところどころで開け、最後に阿弥陀岳山頂での遮るもののない360度の大パノラマが広がる。南側の富士山から南アルプス、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳と日本の主だった山々を一望する。
また、石仏や講中碑が数多くあり、山岳宗教由来の山であることを実感した。
中央稜の降り口は方向を示す道標しかなく、ちょっとわかり難い。一般ルートではないので仕方ないのだが。。。「御小屋尾根」の道標の先の岩場に靴跡があるが、数メートル垂直に切れ落ち、降りるにはかなりの技量と勇気が必要だろう。下を覗くと往路の御小屋尾根側から登山道が延びているのが見えたので、御小屋尾根を数メートル降りた岩場から左に降りると、簡単に登山道に入れた。
また、中央稜を上から覗いたとき、ストックは邪魔になりそうだったので、標高2200mあたりまで仕舞った。途中には手足をフルに使うほどの傾斜があり、仕舞って正解だった。
中央稜は道標はおろか目印もあまりないが、登山道は概ね明確で迷うことはないと思う。ただ、浮き石やザレ気味の急下降で、必要以上に踏ん張ることになり、かなり足に堪えた。

御小屋山から阿弥陀岳の間でポケットに入れていた帽子を落としてしまった。間抜けなことに、気付いたのが阿弥陀岳山頂。下山は中央稜の予定だったので、すっぱりと諦めていたが、御小屋山で出会った登山者が拾ってきてくれた。お気に入りだったので、これはうれしかった。これを見ていてくれる確率は少ないが、この場を借りてあらためて感謝したい。


 日帰り温泉

八峯苑 鹿ノ湯

平日なので空いていた。お湯が青い。効能書きに何かの金属と書いてあったが、忘れた😅💦。
Webサイトには露天風呂があるようになっているが、気付かなかった。

風呂上がりにアイス食って牛乳飲んで、この日の山行を無事完了😄!!