ダイラボウ

ダイラボウ 560.8m

 山行情報

山行日       2022年11月22日(火) 晴れ

山頂所在地/山域  静岡県/東海

アクセス/出発地  車/富厚里公民館から周回

行程詳細      富厚里公民館(8:40-9:00)→ 林道終点(9:39-9:44)→ 中電変電所分岐(9:53-10:00)→ 林道出合(10:20)→ 
          ダイラボウ・富厚里峠分岐(10:27)→ ダイラボウ山頂(10:28-12:00)→ 富厚里峠(12:39-12:46)→
          富厚里公民館(13:25)

所要時間/距離   行動時間:2時間34分 休憩時間:1時間51分 合計:4時間25分/8km

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、トレッキングシューズ、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

8:40 富厚里公民館に到着(写真)。

6〜7台駐車出来そう。トイレあり。

9:00 富厚里公民館を出発。

公民館を出て右へゆるやかに登り、十字路(写真上)を直進し農道に入る。傍らに「ダイラボウ入口」の道標が立つ。
茶畑の間を登るが、途中から路面が濡れ、苔が
生え、落ち葉もあるため滑りやすい(写真下)。昨日午前の雨が残っているのか?それともこの時季はずっとこんな感じなのか?
途中で北側の展望が開け、突先山方面が見えている。ただ、突先山は山陰で、中央に大山や藁科高山、左はP561.8、右は大棚山だろう。
ひたすら農道をたどり、鉄塔を過ぎるとほどなく林道終点に着く。

9:39 林道終点に到着(写真右)。小休止。

ここで一息入れる。大汗はかいたものの、ここまでは元気いっぱい!!だが、この大汗が後に大事になるとは、知る由もない。
身延山地、高山、富士山、竜爪山、突先山方面など、なかなかの展望が広がる(写真下)。

富士山 突先山方面 大棚山、富士山、竜爪山

9:44 林道終点を出発。

小屋の左を入りモノレールに沿って土留めの階段を登る(写真)。茶畑の放棄地から杉林に変わる頃、体調の異変に気付く。傾斜の割に呼吸が荒く、体に力が入らない。

9:53 中電変電所分岐に到着(写真)。小休止。

ここで予定外の休憩を取る。一息入れれば体調が戻ると思ったが、呼吸も荒いまま脱力感もほとんど回復しない。
一瞬「下山」の二文字が脳裏をかすめたが、ここから傾斜がキツクなるものの、山頂の方がはるかに近いため、水分を補給し先に進むことにした。

10:00 中電変電所分岐を出発。

ゆるやかな登りからジグザグの急登になると、ますます状況は悪くなっていく。トレッキングポールを持つ手に力が入らないどころか、攣るようになってきた。足は力が入らないものの、攣ることはないので、騙し騙しゆっくりと登る。
何とか林道出合(写真上)、ダイラボウ・富厚里峠分岐(写真下)と過ぎ、展望広場に出たときは心底ホッとした。

富士山、竜爪山
梵天山、満観峰、高草山

10:28 ダイラボウ山頂に到着(写真上)。昼食。

パラグライダーのテイクオフ場にもなっているようだ。「だいらぼうの話」という看板(写真中上)が目立つ。
東から南にかけて展望が広がり、木の枝影に富士山、竜爪山、若山、安倍城趾、杉ノ沢山、日本平(写真中下)、藁科川を挟んで梵天山、駿河峰、大鈩山、丸子富士、花沢山、満観峰、飯間山、高草山、ロンショウ(写真下)などの大パノラマが広がる。
20分ほど景色を楽しみながら休んで、北東側の山頂を目指す。

土留めの階段(写真上)を上がった林の奥かと思ったら、上がった左に山頂標識(写真下)があった。ここの展望も良いが、展望広場ほどでもないので、降りて昼食を取ることにした。

展望広場の南側の小高い場所(写真右)に降り、陣取る。
この日一番の展望(写真下)かも知れない。ここからなら富士山に枝が掛かることはない。
昼食を終える頃、西又峠側から女性二人組が上がってきた。
普段ならそろそろ下山するところだが、両手の痙攣がなかなか治まらない。結局は昼食後40分ほどグダグダと過ごす。

ダイラボウ展望広場からのパノラマ

12:00 ダイラボウ山頂を出発。

いつまで待っても埒が明かないので、痙攣が治まらないものの見切り出発する。
プレハブの右から林に入る(写真上)と、すぐにショウジョウバカマ群生地(写真下)がある。開花の時季に来てみたい。

先に進み、2台の四角いベンチの先の分岐(写真上)を右に入る。
急ではないが、路面が濡れて滑りやすい(写真下)。手と肩に力が入らず、トレッキングポールで支えるのもままならない。

少し下ると数本の満開の冬桜(写真)に出合い、萎える気持ちがわずかながらも癒される。

右が茶畑の放棄地を過ぎ、雑木林を下り林道に降り立つ(写真上)が、すぐに登山道に入り直し(写真下)、雑木林をひたすら下る。

12:39 富厚里峠に到着(写真)。小休止。

GPSログでは林道を横切っているが、実際は横切ってない。国土地理院の地形図が間違っているのだ。Googleマップにログを読込んでみるとわかる。
身体を動かし水分が行き届いたためか、手の痙攣は治まり、体調もほとんど戻った。

12:46 富厚里峠を出発。

ひたすら林道を下って行く。富厚里集落に入って右の中央橋(写真上)を渡る。ほぼ道なりに進み、朝直進した十字路(写真下)を左折すれば、ほどなく公民館に着く。

13:25 富厚里公民館に到着。


 感想

農道も登山道も濡れて滑りやすい。昨日午前中の雨のせい?
山頂から富厚里峠までクモの巣がうるさい。
山頂からの展望は本当に素晴らしい。これだけでも登る価値はあると思う。次はショウジョウバカマの咲く頃に来てみたい。

登山を始めて20年になるが、こんなに状況になったのは初めてだ。とにかく身体中の力が入らなくなってしまった。特に手と肩が酷く、トレッキングポールを持つのも辛いほど。最初は農道歩きでちょっと頑張り過ぎたかな程度に考え、休めば回復するだろうと思っていた。ところがどんどん酷くなるばかりで、何とか山頂に着いたときは本当にホッとした。食欲はあったので、おにぎりとカップ麺をたいらげ、水分も補給し、異例の1時間半の休憩を取った。手の痙攣は完全には治まらないものの、何とか下山を開始、歩いているうちにだいぶ良くなり、富厚里峠に降りたときはほぼ回復していた。
思い当たる原因がないのが、気になるところだ。