編笠山、西岳(積雪期)
2022.02.13
編笠山 2,523.9m 西岳 2,398m(積雪期)
◎ 山行情報
山行日 2022年2月9日(水) 晴れ
山頂所在地/山域 長野県/八ヶ岳連峰 南八ヶ岳
アクセス/出発地 車/富士見高原リゾートB-1駐車場 富士見高原登山口から周回
行程詳細 富士見高原リゾートB-1駐車場(6:45-7:10)→ 富士見高原登山口(7:17)→ 林道出合(7:23)→ 五叉路分岐(7:32)→
盃流し分岐(7:39)→ アイゼン装着地点(7:42-7:48)→ 臼久保岩小屋(8:15)→ シャクナゲ公園看板(9:28)→
標高2400m岩稜帯(9:49-9:53)→ 編笠山山頂(10:15-10:40)→ 青年小屋(10:56-11:02)→ 乙女の水(11:08)→
西岳山頂(11:50-12:10)→ 小広場(12:27)→ 林道出合(12:45)→ 不動清水(13:17-13:30)→
五叉路分岐(13:35)→ 林道出合(13:48)→ 富士見高原登山口(13:53)→ 富士見高原リゾートB-1駐車場(13:58)
所要時間/距離 行動時間:5時間34分 休憩時間:1時間14分 合計:6時間48分/14.4km
服装/装備 アウタージャケット、インナージャケット、長袖アンダーシャツ、トレッキングタイツ、雪山パンツ、雪山登山靴、ゲーター、
アイゼン、トレッキングポール、ワカン(未使用)、ピッケル(未使用)、スノースパイク(未使用)
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
6:45 富士見高原リゾートB-1駐車場に到着(写真)。
先着1台。準備中に1台到着。 登山者はここを利用するよう案内がある。 途中の道の駅こぶちさわで朝食を取ってきたので、早々に準備を始める。
7:10 富士見高原リゾートB-1駐車場を出発。
北側に見える駐車場の右から林道に入る。噂の一般開放されている仮設トイレ前を過ぎ、ゲートを越えると富士見高原登山口に着く。
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7:17 富士見高原登山口に到着(写真)。
ほとんど雪のない登山道に入る。 少し先から若干雪が出てくるため、スノースパイクを装着している先行者に挨拶をして、横をすり抜けて行く。
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数分で林道に飛び出し(写真)、すぐ左の規制ロープを越え登山道に入り直す。
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しっかりした雪が出始めると、思いがけず深さ3mほどの沢を越え、林道が合わさる五叉路分岐(写真)に出て直進する。
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工事中の看板の先の盃流し入口(写真上)で不動清水への道を左に分け、右に道を取り盃流しの沢(写真下)を横切り、対岸の斜面に取り付く。
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7:42 アイゼン装着地点に到着。アイゼン装着。
対岸に取り付いたところで、圧雪の急斜面(短いが)に備えてアイゼンを履く。
7:48 アイゼン装着地点を出発。
この先も雪の薄いゆるやかな登りが続き、林道(写真上)を2度横切り臼久保岩小屋(写真下)に出る。ヤマレコの位置情報より150mほど手前になる。大きな岩の下が空洞になり、雨風はしのげそうだ。
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なおもゆるやかな傾斜が続き、ペースが上がる。 標高1850mあたりで広葉樹からコメツガなどの針葉樹に変わる(写真上)と、徐々に傾斜が増し、2000mあたりからはジグザグの急登(写真下)が続く。
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やや傾斜がゆるんだあたりのシャクナゲ公園の看板(写真上)を過ぎ、再び傾斜が増すと短い岩場(写真下)が断続し、突然前方が開け岩稜帯に飛び出す。
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9:49 標高2400m岩稜帯に到着(写真右)。小休止。
南側に富士山や南アルプス、中央アルプス、御嶽山などの大パノラマ(写真下)が広がる。 ここまでアイゼン装着以外休憩を取っていないので、景色を楽しみながら一息入れる。
標高2400m岩稜帯からのパノラマ |
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9:53 標高2400m岩稜帯を出発。
ここから山頂までは岩稜帯が続き、岩に記された矢印や道標を拾いながら登って行く。 ところどころに短いながら圧雪の急斜面(写真上)もあるので、アイゼンは外さず、岩に爪を引っ掛けないよう慎重に足を運ぶ。 ルートを間違えなければ圧雪面には踏み跡があり、岩の矢印や道標(写真下)に行き合いながら登ることができる。
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岩稜帯が途切れ山頂標識と三角点が見えてくると(写真)、ほどなく編笠山山頂に飛び出す。
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10:15 編笠山山頂に到着(写真右上)。小休止。
山頂に立った途端、途中からの長い急斜面と岩稜帯を無事越えての達成感に、思わず「やった!!」と叫んでいた(写真右下)。 しばし登頂の充実感に浸っていると、青年小屋方面から一人上がってきた。 まったくの無風と降り注ぐ日差しで、まったく寒さは感じない。 山頂からはこれ以上ない展望で、東から奥秩父山塊(金峰山等)、大菩薩連嶺、富士山、天子山地、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、鉢伏山、西岳、霧ヶ峰、美ヶ原、蓼科山、北横岳、阿弥陀岳、中岳、横岳、赤岳、西ギボシ、東ギボシ、権現岳と360度の大パノラマ(写真下)が広がる。
奥秩父山塊、大菩薩連嶺 |
富士山、天子山地、鳳凰山 |
南アルプス |
中央アルプス |
北アルプス |
霧ヶ峰、美ヶ原、蓼科山、北横岳 |
八ヶ岳 |
富士山 |
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10:40 編笠山山頂を出発。
東側の朽ちた道標から樹林帯に入り、北東側に下る(写真)。
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明確なトレースをたどり樹林帯を抜けると、眼下に青年小屋、眼前に権現岳を見ながら雪に埋もれたハイマツ帯を下る(写真)。
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短い樹林帯を抜け岩稜帯(写真)に変わると、トレースはやや曖昧になるが、岩のマーキングを拾いながら青年小屋を目指して下って行く。
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10:56 青年小屋に到着(写真)。小休止。
下ってきた編笠山の北西斜面を見返しながら、ノンビリと休憩する。
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11:02 青年小屋を出発。
権現岳への道を直進方向に見送り(写真)、小屋裏のキャンプ地を抜けて樹林帯を下る。
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降り立った沢の乙女の水(写真)を見送り、ゆるやかに登り返す。トレースは明確だ。 樹林帯の中をゆるやかにたどり、直下を短く急登して西岳山頂に飛び出す。
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編笠山、富士山 |
11:50 西岳山頂に到着(写真上)。昼食。
やや風が吹き抜け、じっとしていると寒さを感じる中、昼食を取る。 ここからも展望(写真下)は良いのだが、編笠山山頂と比べると見劣りはする。
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12:10 西岳山頂を出発。
南西側の不動清水方面へのトレースに入り、樹林帯の中をほとんど直線的に急下降する(写真)。
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20分足らずで小広場と記された道標(写真)を見る。標高2138mとなっているが、実際には80mほど手前になる。
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気持ち傾斜はゆるむものの長い急下降が続き、17分ほどで地形図にはない林道(写真)を横切る。 さらに傾斜はゆるみ林道を2本横切ると、地面の露出が出始める。
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13:17 不動清水に到着(写真上)。小休止。
ややすり鉢状の場所にテーブルとベンチがあり、長命水(写真下)が湧き出ている。 ここでアイゼンを外す。
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13:30 不動清水を出発。
すぐに林道に出て右へ下って行く。 五叉路分岐(写真上)を右折し、すぐに道標(写真下)を左に入る。 残りわずかと言う安心感か、アイスバーンで足を滑らせ背中から落ちる。さいわいザックがクッション代わりになり、大事には至らなかった。 再び林道に出て左折、朝林道に飛び出した場所で右に下り、5分ほどで富士見高原登山口に着く。
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13:53 富士見高原登山口に到着(写真)。
13:58 富士見高原リゾートB-1駐車場。
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◎ 感想
翌日10日の天気予報は雪模様。この日は比較的穏やかそうと言うことで登山決行。予想通り、編笠山山頂ではまったくの無風で、ノンビリと大パノラマを楽しめた。
全体のトレースは明確で、外さなければ踏み抜くこともない。
アイゼンの「着」を盃流しの先、「脱」を不動清水にした。
往路は臼久保岩小屋までは積雪は少なく、地面が露出している場所もある。
復路は3本目の林道を越えると地面の露出が出てくるが、ところどころアイスバーンもある。五叉路分岐の先のアイスバーンで足を滑らせ引っ繰り返ってしまったが、ザックがクッションになり大事には至らなかった。アイゼンの着脱を何時何処ににするか悩みどころだ。
編笠山直下は圧雪と岩のミックスで、アイゼンの取り回しに気を使った。また、トレッキングポールは岩に引っ掛けないよう収納して手に持ち、所々で出てくる短い圧雪の斜面で使った。
編笠山は360度の展望が広がり、しかも、風がまったくない幸運に恵まれ、奥秩父山塊(金峰山等)、大菩薩連嶺、富士山、天子山地、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスと大パノラマを満喫出来た。
昼食を取った西岳は南側に限定されるものの、それでもなかなかの展望が広がる。
念のためにワカンとピッケルを携行したが、共に出番はなし。降雪後ならワカンの出番はあるだろうが、ピッケルはこの山で使うことはなさそうだ。
途中出会ったのは5組。みなさん私とは逆の時計回りだった。反時計回りの方が編笠山からはほぼ下り一辺倒なので楽なはずだが。。。