乗鞍高原(スノーシュー)

乗鞍高原(スノーシュー)

 山行情報

山行日       2021年12月14日(火) 快晴

山頂所在地/山域  長野県/北アルプス

アクセス/出発地  車/鞍高原第7駐車場から周回

行程詳細      鞍高原第7駐車場(8:25-8:44)→ 善五郎の滝(9:08-9:13)→ 滝見台(9:18-9:24)→ 乗鞍高原第3駐車場(9:34-9:37)→
          パトロールセンター(9:47-9:52)→ 三本滝入口(10:33)→ 三本滝(10:49-11:00)→ 三本滝入口(11:14)→
          三本滝レストハウス(11:22-11:42)→ 孫市平分岐(12:14-11:16)→ 見晴台(12:28-12:32)→ 孫市平分岐(12:36)→
          東大ヒュッテ口駐車場(12:41)→ 夜泣峠(12:49)→ 牛留池(13:15-13:22)→ 鞍高原第7駐車場(13:29)

所要時間/距離   行動時間:3時間42分 休憩時間:1時間3分 合計:4時間45分/10.3km

服装/装備     アウタージャケット(未使用)、インナージャケット、長袖アンダーシャツ、トレッキングタイツ、雪山パンツ、雪山登山靴、
          ゲーター、スノーシュー、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

8:25 鞍高原第7駐車場に到着(写真)。

10台ほど駐車している。平日にしては多め?登山者?BC(バックカントリースキー)?観光客?
朝食は取ってきたので、早々に準備を始める。

8:44 鞍高原第7駐車場を出発。

休暇村宿泊者駐車場左で3本に分かれる入口を、真ん中の善五郎の滝ヘ向かうふたりの径(写真)に入る。
すぐに牛留池への道を直進方向に見送り左へ、さらに一の瀬園地への道を右に見送ると、しばらくゆるやかな下りが続く。

ゆるやかな右カーブから乗鞍高原第6駐車場の横を過ぎ(写真)、第5駐車場の先で左に折れ、ゆるやかに下って行く。

最初のステップの広い階段は横向きで降りたが、鉄の階段(写真)はステップが狭くスノーシューを外して降りる。

9:08 善五郎の滝に到着(写真)。小休止。

まだ完全には凍ってないが、それでも氷瀑の一端を垣間見れた。
橋の先が工事で立入禁止になっていて、河原へ降りられないのは残念。。。

9:13 善五郎の滝を出発。

すぐ下流の橋を渡り、階段を登り返す。尾根上の分岐(写真)を左に進み、ひと登りで滝見台に着く。

乗鞍岳、善五郎の滝

9:18 滝見台に到着(写真上)。小休止。

ベンチやたきの名前の由来が書かれた案内板がある。
ここからは乗鞍岳と善五郎の滝のコラボが見られる(写真下)。

9:24 滝見台を出発。

やや雪の少なめな土留めの階段を登り、乗鞍高原第3駐車場の東側から南に回り込んでエコーラインの駐車場入口に出る。

9:34 乗鞍高原第3駐車場に到着。小休止。

林道を行くのが普通だが、地形図を確認すると、尾根伝いにも行けそう(写真)。ちょっと迷って尾根伝いを選択する。

9:37 乗鞍高原第3駐車場を出発。

林道左から尾根に乗ると、意に反して明確な登山道(写真)が延びている。しかもゆるやかで歩きやすい。
8分ほどでパトロールセンター前に出て道標を確認すると、登山道ではなくMTBのコースだった。
左に夢の平クワッドリフト乗り場を見送り、パトロールセンター前に着く。

乗鞍岳

9:47 パトロールセンターに到着(写真上)。小休止。

パトロールセンターのすぐ右の尾根に上がってみた。
西から降りてくる尾根はダウンヒルコースでS-12の道標があり、乗鞍岳への登山道が続くようだ。
展望が良く、東の山間には王ヶ鼻から王ヶ頭、美ヶ原がわずかに見られ、
西には真っ青な空に乗鞍岳(写真下)が映える。
左から高天ヶ原、大日岳、剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳、摩利支天岳、富士見岳、大黒岳。

9:52 パトロールセンターを出発。

パトロールセンターの前から左のゲレンデに入る(写真)。
スキー場はまだオープンしてないので、当然スキーヤーはいないものの、ゲレンデの右端を登って行く。

初めて間近に見る稼働中の人工降雪機(写真上)を過ぎ、傾斜が増すと右の林に入るが、すぐに抜けて右の林間コース(写真下)をたどる。

10分ほどで正面に急斜面が見えると、左に2本の林間コースが分かれる(写真)。
ルートは正面の急斜面なのだが、かなり急なのでややなだらかな2本目の林間コースを上がる。
ところが、なだらかに見えた斜面だが、実際にはそれなりの急登になる。
5分ほどで左右に延びる林間コースに出て右に行くと、先ほどの正面の急斜面の上に出た。結果的には倍近く歩いたことになる。どちらが良かったのだろう?

なだらかな広い尾根でバージンスノー(写真)を楽しむ。

10:33 三本滝入口に到着(写真)。

右の林に入る。
トレースはないものの、随所のピンクテープと明確な夏道で迷うことはない。

10分ほど沢沿いをたどり、階段を上がり白滝の上に架かる吊橋を渡る(写真)。階段のステップはほぼ雪で埋まり、吊橋も普通に歩ける幅があり、スノーシューでも問題はない。すぐに三本滝の案内板が見えてくる。

10:49 三本滝に到着(写真右)。小休止。

案内板の場所からは滝は見えず、右から奥に進むと滝の前に出る。
確かに3本の滝(写真下)が流れ落ち、いずれも善五郎の滝とは趣がことなる。
無名沢の滝と呼ばれる左の滝は日当りが良いためか、細い流れはまだ凍り付いていない。正面の本沢の滝は水量が多くほぼ垂直に落ちているため、凍り付き始めといったところか。右の黒沢の滝は2段の滝のようになっていて、下が幅の広い黒い溶岩の上を流れ落ちる。表面はほとんど凍り付き、氷瀑としてはこれが一番だろう。

無名沢の滝 本沢の滝 黒沢の滝

11:00 三本滝を出発。

三本滝入口まで戻り三本滝レストハウスに向かう。
再びなだらかな広い尾根でバージンスノー(写真)歩きを楽しむ。

11:22 三本滝レストハウスに到着(写真上)。昼食。

予定では素通りして、夜泣峠の東屋で昼食を取るつもりだったが、ベンチがあり、日当たりが良いこと、ほとんど無風なことで、急遽ここで昼食を取ることにした。カップ麺を持ってこなかったことを後悔する。
かもしかリフトの向こうに人影を見つける。足の運びからBCだと思われる(写真下)。

11:42 三本滝レストハウスを出発。

夢の平ゲレンデを横切り、リフト(休暇村第2ペアリフトだと思われる)下から小りすの径(写真)に入る。
木道を何とかやり過ごすと、ゆるやかな下りの快適な道が続く。やはりトレースはないが、夏道がハッキリと分るため迷うことはない。

12:14 孫市平分岐に到着(写真)。小休止。

スルーする予定だったが、道標の「見晴台」の文字に魅かれて周回することにした。

道標は「孫一平」だが、「孫市平」が正しいみたい。

12:16 孫市平分岐を出発。

微かに残るトレースをたどる(写真)。
少し開けたところで左にカーブするが、トレースは直進方向にも付いている。多分東大ヒュッテに向かうのだろう。
折返しから5分ほどで見晴台に着く。

鉢盛山

12:28 見晴台に到着(写真上)。小休止。

東側が大きく開けて、左端奥に鉢盛山と小鉢盛山、手前に白樺峠から野麦峠へと延びる稜線が連なる(写真下)。

12:32 見晴台を出発。

孫市平分岐から5分ほどゆるやかに下りエコーラインに出る。

12:41 東大ヒュッテ口駐車場に到着(写真)。

原生林の小径は左だが、今回は夜泣峠を経由するため右へ。

12:49 夜泣峠に到着(写真)。

東屋がある。また、林道との分岐あたりから野営場への道があるはずだが、未確認。

先に進み、10分足らずで右の原生林の小径(写真)に入る。
コメツガやシラビソが生い茂り、スノーシューではやや取り回ししにくい場所もある。

木道(写真)に行き当たり右へ進む。左は休暇村になる。
さらに牛留池周回路に出て右折すれば、ほどなく牛留池ほとりの東屋に着く。

牛留池越しの乗鞍岳

13:15 牛留池に到着。小休止。

ほとりに東屋(写真上)があり、そこからほぼ凍り付いた牛留池越しに乗鞍岳を一望する(写真下)。

13:22 牛留池を出発。

円を描いて延びる根曲がり松(写真)を見て周回路を北上し、S-36で一の瀬園地ヘの道を右に見送り、さらにS-37で周回路を直進方向に見送り右折する。

13:29 鞍高原第7駐車場に到着(写真)。


 感想

乗鞍高原でのスノーシューは今回で2度目。前回2009年には観光センターのある乗鞍高原第1駐車場から一の瀬園地、あざみ池、牛留池、善五郎の滝と周回した。今回はその西側を三本滝メインで歩くことにした。

暖かくて歩行時はもちろん休憩時も携行した防寒ジャケットは着なかった。っがその暖かさが禍して、スノーシューに雪団子が付きまくり歩き難かった。この雪団子何とかしたいものだ。スキーのワックスでも試してみようか。。。
シーズン始めで雪の量が心配だったが、全体的にまずまずで路面の露出はほとんどなく、スノーシューで歩くにはまったく問題なし。バージンスノーを満喫出来た。
牛留池と善五郎の滝にはトレースあり。ただし、それぞれ前後に階段や細い木道があり、スノーシューは外した方が無難。
乗鞍高原第3駐車場から東大ヒュッテ口駐車場間はトレースはないが、夏道が見えていて迷うことはない。
パトロールセンターからは左のゲレンデの右端を登り、途中から林間コースに入る。
正面に急斜面が見えるとゲレンデが3つに分かれる。私は2本目を上がったが、まずまずの急斜面で、しかも遠回りになってしまった。結果的に正面の急斜面を上がったほうが良さそうだ。

滝は共に氷瀑とまではいかなかったが、その片鱗は見られた。
展望もパトロールセンターと牛留池から乗鞍岳が見られ、大・大・大満足の一日だった??。

平日でスキー場もクローズ中と言うこともあり、この日は誰とも出合わず。ゲレンデの音楽だけが鳴り響いていた。
これから厳冬期に向い、人の賑わいが増すのだろう。