文台山、ハガケ山、御正体山
2021.08.17
文台山 1,198.7m ハガケ山 1,320m 御正体山 1,681.4m
◎ 山行情報
山行日 2021年2月20日(土) 快晴
山頂所在地/山域 山梨県/道志山塊
アクセス/出発地 車/菅野林道路肩から周回
行程詳細 菅野林道路肩(7:30-7:40)→ 御正体山登山道入口(7:42)→ 文台山登山口(7:50)→ 細野峠(8:12)→
矢花山山頂(8:19-8:25)→ 細野峠(8:30)→ P993(8:50)→ 文台山分岐(9:15)→ 文台山東峰山頂(9:20)→
文台山山頂(9:22-9:32)→ 文台山分岐(9:39)→ 林道出合(9:45)→ 尾根取付(9:58)→
ハガケ山山頂(11:01-11:05)→ 文台山分岐(12:05-12:40)→ 御正体山分岐(12:54)→ 峰神社(12:55)→
御正体山山頂(13:17-13:21)→ 御正体山分岐(13:40)→ 菅野林道出合(14:14)→ 菅野林道ゲート(14:36-14:37)→
菅野林道出合(14:46)→ 菅野林道路肩(14:52)
所要時間/距離 行動時間:6時間12分 休憩時間:1時間 合計:7時間12分/15.9km
服装/装備 ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
7:30 菅野林道路肩に到着(写真)。
県道24号線から80mほど入った、路肩の広くなった場所に停める。 道の駅どうしで朝食を取ってきたので、早々に準備する。
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7:40 菅野林道路肩を出発。
林道から県道に出る途中に鳥居から続く参道(写真上)があり、せっかくなので潜って県道に出る。 すぐ左に「御正体山登山道」の標石(写真下)がある。 県道を進み300mほどで左の脇道に入り、さらに400mほどで文台山登山口に着く。
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7:50 文台山登山口に到着(写真上)。
石段を上り鳥居を潜ると、プレハブ状の御嶽神社(写真下)がある。
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さくっと登山の安全を祈願して、簡易地図の横から登山道に入る(写真)。
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沢に沿った道をたどり林道を3回横切る(写真)。次第に杉林から赤松が目立ち始めると、左からの道と合わさる。
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前方に稜線が見え始める(写真)と四度林道を横切り、ほどなく見えていた稜線に登り着く。
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8:12 細野峠に到着(写真)。
正式に峠を示す標識はなく、左の文台山への道標はあるが、右の矢花山へはない。 右に道を取りゆるやかに稜線をたどる。やや右へカーブしさらにゆるやかに登る。
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8:19 矢花山山頂に到着(写真)。小休止。
林の中で山頂標識はない。雑木林の枝陰に滝子山、大蔵高丸、小金沢山、雁ヶ腹摺山など大菩薩連嶺が見えているが、基本展望は良くない。
8:25 矢花山山頂を出発。
往路を戻る。
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8:30 細野峠に到着。
登り着いた場所の数メートル先の道標に「文台山80分」と手書きされている(写真)。「文台山まで80分か〜〜〜。60分で行くぞ!!って行けるか!?」などと自問自答しながら稜線をたどる。
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御正体山 |
ゆるやかな直登から傾斜が増してジグザグに登るようになる。 P993手前のピークで左に御正体山(写真)、右の枝陰に大菩薩連嶺を見ながら先に進む。
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8:50 P993に到着(写真)。
特に特長のないピークで、もちろん道標もない。
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三ッ峠山 |
岩混じりの急登から隠れピークを越え、ひたすら稜線を登ると、今度は右に三ッ峠山(写真)を見る。
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境界杭のある小ピーク(写真)を越え、細い稜線を登ると、ほどなく分岐に登り着く。
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9:15 文台山分岐に到着(写真)。
境界杭と「登山道」と書かれた道標はあるが、分岐を示す道標はない。
事前に知ってないと分岐とは分らないだろう。
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岩混じりの急登から文台山東峰(山頂標識はない)(写真)を越えると、ほどなく文台山山頂に着く。
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9:22 文台山山頂に到着(写真)。小休止。
かなり年季の入った山頂標識と三角点のある小広い山頂だ。 林に囲まれ展望はないが、枝陰に鹿留山に隠れるように富士山が何とか見える。 標高は文台山東峰の方が高い。
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9:32 文台山山頂を出発。
往路を戻り、文台山分岐(写真)に出る。登山道分岐は尾根の分岐でもある。 道標はないが、先に境界杭が見える南側の尾根に乗る。 踏み跡はほとんどないが、尾根通しの下りなので迷うことはない 開削中の林道が見えてきたら、丸太の柵沿いに右に降りる。
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9:45 林道出合に到着(写真)。
林道をゆるやかに下る。少し先で左の法面の5mほど上にピンクテープが見える。林道が出来る前はあそこをたどったのだろうか。 予定していた尾根の法面はモルタルコンクリートが吹きつけられて登れず、地形図でP1225から西に延びる比較的ゆるやかな尾根から登れるんではないかと当たりを付ける。
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9:58 尾根取付に到着(写真)。
モルタルコンクリートの吹付がなく、法面も3mほどと低く、足場になりそうな窪みもある。
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思った通りスンナリと上がれた。 上を見ると尾根筋(写真)はそれ程距離はなく、傾斜も思ったほどではない。 意を強くして登りやすそうなところを上がると、10分足らずでP1225から西に延びる尾根に乗る。
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P1225に向けて登ると、八岐大蛇のように幹が幾つにも分かれた赤松(写真)に出会う。 少し上がると右に本来歩くはずの主稜線が見えてきた。P1225には上がらず途中で斜面を横切れるのではないかと、様子を窺いながら登る。
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主稜線へと続く斜面がゆるやかになってきた1200mあたりで横切り始める(写真)と、苦労することなく3分ほどで主稜線に乗れた。
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しばらく細い稜線(写真)が続き、細長いピークを越えたところで右の尾根に乗るべきところ、直進方向の尾根に乗ってしまう。すぐ気付きリカバリーして、5分ほどのロスで済んだ。
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さらに南側の小ピーク上で左に折れ、笹竹の煩い稜線(写真上)をたどる。しばらくして小ピーク越えから短い崩壊地(写真下)を過ぎ、岩混じりの稜線を急登する。
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11:01 ハガケ山山頂に到着(写真上)。小休止。
山頂名が付いているわりには山頂標識はなく、テープに手書きだ(写真下)。 狭くて展望はない。
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11:05 ハガケ山山頂を出発。
東側の小ピーク越えから隠れピークに上がり東側の鞍部に降りるのだが、進行方向は断崖になっている。目印もなく、ウロウロして降り口を探す。 何とか降りられそうなところを見付ける(写真)が、断崖に変わりはない。そして、ここが正解かどうかは今も分らない。
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木や岩に掴まりながら折り返して下る。四苦八苦しながら7分ほど掛け、何とか鞍部のすぐ下に降り(写真上)鞍部に上がる。 振り返ると岩場の途中にピンクテープ(写真下)を見付けた。確かに登りやすそうには見える。 急登から小ピークを越え、おだやかな稜線をたどりP1328を越える。岩混じりで潅木の密生した急登が続く。
写真下ではピンクテープが見えない。。。
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12:05 文台山分岐に到着(写真右)。昼食。
ベンチや道標があり、ちょっとした山頂のようだ。 西側に展望が広がり、富士山から鹿留山、南アルプス、御坂山地、三ッ峠山、八ヶ岳、奥秩父山塊などを一望する(写真下)。また、歩いて来たP1328からハガケ山、文台山を繋ぐ稜線も手に取るように見えている。これほどの展望は期待していなかったので、うれしい誤算だ。 展望を楽しみながらノンビリと昼食を取る。
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12:40 文台山分岐を出発。
やや急な稜線を登り続け、ブナの巨木(写真上)を見ると、ほどなく御正体山分岐(写真下)に登り着く。 小広くベンチがあり、休憩に良いのだが、残念ながら展望がない。
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すぐ先で峰神社(写真)を見て、ゆるやかに稜線をたどる。
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しばらくして稜線を左に外し、キレットのような鞍部(写真)を越える。 徐々に残雪が出てくる。ところどころアイスになっていて滑りやすい。
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13:17 御正体山山頂に到着(写真)。小休止。
2009年以来だが、ベンチやテーブル、祠、皇太子殿下御登頂の標識など、雰囲気に大きな違いはなさそう。 展望がないのが唯一残念なところ。
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13:21 御正体山山頂を出発。
往路を戻るが、やはり登り以上にアイスに気を使う。 御正体山分岐(写真)から右の細野(三輪神社)方面に下る。
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下り始めはジグザグの急下降が続き、ロープ場(写真)も出てくる。 その後も緩急交えて下る。
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P1166で尾根を左に外し、斜面を折り返して下る。 次第に尾根らしくなり、カヤト(写真)が目立つようになり林道に降り立つ。
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14:14 菅野林道出合に到着(写真)。
ヤマレコでは林道終点となっているが、今はかなり先まで延びているようだ。 すぐ先の林道三差路を左に入り、ひたすら下って行く。
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14:36 菅野林道ゲートに到着(写真上)。
地形図ではここから北に向けて破線が延びているので、踏み跡があればたどるつもりでいたが、見ると沢沿いにハッキリと踏み跡が付いている(写真下)。 その踏み跡に入ると、地形図の破線とはちょっと位置が違うが、少し窪んだ明確な道が続く。 散乱する杉の枯れ枝を踏みしめ、途中倒木を避けながら進む。
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方向を確認しながら、10分足らずで林道に出る(写真)。多分ショートカットできたはずだが。。。 後は林道をゆるやかに下り駐車場所に着く。
14:52 菅野林道路肩に到着。
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◎ 感想
御正体山は一度登っているので文台山とハガケ山の周回のつもりが、時間と体力に余裕があったので、立ち寄ってみた。
林道の開削工事で尾根が寸断されているのは分っていて、事前に上り口を特定していたが、状況はかなり違っていた。予定の場所はすっかりモルタルコンクリートで固められ、登るどころではなかった。地形図で当たりを付けて、そこがダメなら引き返すつもりでいたが、何とか上がれてルートに戻れた。
林道完成後は正式な登り口が作られるのだろうか?多分無理だろうな。。。文台山分岐までのルートは廃道になってしまうのかも。。。
今回の山行でうれしい誤算だったのが文台山分岐の展望。富士山から南アルプス、御坂山地、八ヶ岳、奥秩父山塊を一望できた。たまたまだが、ベンチもあり、時間的にも良い昼食タイムになった。
文台山分岐の道標に「文台山方面歩道不明瞭」と書かれている通り、文台山から文台山分岐間は歩かないことを薦める。
理由は3つ。
1.文台山とP1225間は林道が開削工事が進み、稜線への取り付きがない。今回はモルタルコンクリートが吹きつけられてない法面を無理矢理上が
りルートに戻れたが、単に運が良かっただけだろう。今後もここから上がれる保証はない。
2.ハガケ山とP1328の中間点の隠れピークのP1328側が切れ落ちて、鞍部への降り口が特定できず。降りやすそうなところを無理矢理降りた
が、鞍部から振り返ったらまったく違う場所にピンクテープがあった。
3.全体に道が不明瞭で、道標はなく目印も少ない。笹竹の最盛期には藪状態になり、ますます困難になると思われる。