田原アルプス〜蔵王山、衣笠山、藤尾山〜

田原アルプス 〜 蔵王山 250.4m 衣笠山 278.5m 藤尾山 207.7m

 山行情報

山行日       2020年12月8日(火) 晴れ

山頂所在地/山域  愛知県/東海

アクセス/出発地  車/権現の森駐車場から周回

行程詳細      権現の森駐車場(8:30-8:40)→ 蔵王山山頂(9:07-9:23)→ 小衣笠山登山口(10:01)→ 小衣笠山山頂(10:16)→
          衣笠山山頂(10:31-10:39)→ 桟敷岩・奇岩巡回(10:43-10:53)→ 仁崎峠(11:08)→ 恐竜の背(11:23-11:28)→
          滝頭山山頂(11:32)→ 中西山山頂(11:35)→ 長興寺山山頂(11:48-11:53)→ 天神岩(12:02)→
          三ツ俣(12:12)→ 藤尾山山頂(12:17-12:47)→ 迷子尾根の頭(13:08)→ 不動岳山頂(13:13)→
          赤松山山頂(13:20)→ 扇原(13:24-13:26)→ 庄十山山頂(13:33)→ 稲荷山山頂(13:36)→
          衣笠自然歩道登山口(13:40)→ 汚水処理施設(14:01)→ 権現の森駐車場(14:17)

所要時間/距離   行動時間:4時間21分 休憩時間:1時間16分 合計:5時間37分/16.5km

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

8:30 権現の森駐車場に到着。

広い駐車場だが、残念ながらトイレはない。

8:40 権現の森駐車場を出発。

駐車場の北側から権現の森(写真)に入る。

すぐ先の階段に変わるところで右の蔵王山自然歩道(写真)に入る。
ゆるやかな登りから5分足らずで蔵王権現大明神に出て、直進する。左からは先ほど分けた階段が上がってきている。

すぐに二合目の道標を見て沢を越え、石段(写真)を上がる。沢沿いをゆるやかにたどり、沢を渡り返してベンチやテーブルのある広場を通過する。
ウォーキングの人たちが引っ切りなしに降りてくる。

ゆるやかな登りが続き、八合目(写真)で右に進み愛染明王の前の展望地に出る。
これから向かう庄十山、藤尾山、赤松山、不動岳、三ツ俣、滝頭山、長興寺山、衣笠山を一望する。

愛染明王の石像に寄り、トイレのある芝生広場を越えると展望台の東側に出て、正面の竹垣の道に入る(写真)。
石段を上がり第一駐車場を横切り、展望台の北側を東にたどれば、小さな庭園のような蔵王山山頂に着く。

9:07 蔵王山山頂に到着(写真上)。小休止。

手作りの山頂標識と三角点、皇太子行啓記念碑がある。
展望はそれほど良くなく、木立の合間に田原湾に架かる三河港大橋が見られる。
第一駐車場の西側にトイレと風車があり(写真中)、裏には蔵王山と刻まれた石碑(写真下)がある。このトイレは、用を足しながら展望を楽しめる凝った造り(?)になっている。

9:23 蔵王山山頂を出発。

石碑の横を降り県道399号線蔵王線を横切り、往路の八合目に降り立つ。
往路を下り、三合目(写真)で右の三つ岩自然歩道に入る。

石仏が並ぶ道をゆるやかに登り、尾根上の慰霊碑(写真)に出る。

土留めの階段が断続(写真上)する下りが続き、三つ岩自然歩道登り口(写真下)に降り立ち、車道に出て左へ下る。

丁字路を右折し田原消防署南交差点を越え、ホタル観察入口(写真)を左に入る。

丁字路を右折し、Y字路を左折、橋を渡る。再び丁字路を右折し、2車線の地方道(写真)に出て渡る。

10:01 小衣笠山登山口に到着。

車道の向こうからは、道標もなく藪っぽく登山口があるように見えなかったが、近付いてみれば道があるのが分る。
入るとすぐ分岐があり、新しい手作りの道標を右に入る(写真)。

最初はゆるやかな道が続き、2段の石積み(写真上)を過ぎると、防火帯のように広い道の急登(写真下)が続く。

この急登、この日一番で、なかなか手強い。

稜線に登り着いて右へゆるやかに登ると、満開のサザンカ(写真)が迎えてくれ、ほどなく小衣笠山山頂に着く。

10:16 小衣笠山山頂に到着(写真上)。

ほとんどピーク感がなく、山頂標識(写真下)がなければ山頂とは気付かないだろう。

散ったサザンカの花びらでピンクに彩られた道をたどり、滝頭公園登山口への道を左に見送ると、ほどなく林道終点(写真)に出る。

見晴しの道を直進方向に見送り、右の登山道に入る(写真)。

やや急登から松尾岩(写真上)を右に巻いて上がり、シダの生い茂る道を交えて登り、ゆるむと前方に展望台が見えてくる(写真下)。

田原港、蔵王山
赤松山、藤尾山

10:31 衣笠山山頂に到着(写真上)。小休止。

狭い山頂を占める展望台の先に、木立に付けられた山頂標識と地図、三角点がある(写真上)。
北側の岩の上には田原山宮奥社の小さな祠のが祀られている。
展望台から田原港と蔵王山(写真中)、これから向かう赤松山、不動岳、藤尾山、三ツ俣、滝頭山、中西山などを一望する(写真下)。

10:39 衣笠山山頂を出発。

山頂の一角を西にたどると、すぐに分岐で右に白谷林道への道を分け、ほどなく大きな岩に行き当たる。

10:43 桟敷岩に到着(写真)。小休止。

上がってみると上部は平坦で、西側に展望が広がり、長興寺山と仁幸山、渥美湾が見える。

桟敷岩の右から衣笠奇岩めぐりに入る(写真右)。
人が入れるような窪みのあるビバーグ岩、なるほどと思わせる亀首岩、ちょっと無理だろうと思われる胎内くぐり岩、黒蘭が咲くのだろうかコクラン平、両側に岩が立つ鬼追だし、その先の鬼のまな板とたどる(写真下)と、ちょうど桟敷岩の真後ろに出る。

ビバーク岩 亀首岩 胎内くぐり岩 鬼のまな板

10:53 桟敷岩を出発。

桟敷岩新道バイパスから桟敷岩新道に入る(写真上)と、衣笠山の南西斜面をトラバースして直登コースと合わさる(写真下)。

ゆるやかに下ると左から見晴しの道が合わさり、壊れかけの東屋を過ぎると分岐(写真)に出る。左はバイパスでなだらかな下りから仁崎峠に出るようだ。

直進して小ピークを越えると、ひと塊のシロヨメナ(写真)が咲いていた。短いながらなかなかの急下降から土留めの階段を降りる。

11:08 仁崎峠に到着(写真)。

滝頭山方面への短かい急登から隠れピークやコブを越え、滝頭不動尊への道を左に見送る。

急登の途中でブランコの木(写真上)を見送ると、ほどなくオンナ坂とオトコ坂の分岐(写真下)に登り着く。恐竜の背経由で滝頭山になるオンナ坂に入る。
ゆるやかなトラバースから分岐で右の滝頭山に進むが、すぐに恐竜の背の道標をUターン気味に左に入る。

衣笠山、蔵王山
赤松山、不動岳

11:23 恐竜の背に到着(写真上)。小休止。

確かに幅の狭い岩壁がギザギザにそそり立つ姿は恐竜の背だ!?
上に立ってみるとなかなかの展望で、歩いてきた衣笠山、小衣笠山、蔵王山、田原市街(写真中)、これから向かう庄十山、赤松山、不動岳など(写真下)を一望する。

11:28 恐竜の背を出発。

稜線を西へゆるやかに登るとすぐに右に数段の石段が現れ、その先に滝頭山山頂(写真)の標識が付けられている。地形図を見ても隠れピークのようで、およそ山頂らしくない。
左に稲荷山への道を見送り先に進む。

ゆるやかにたどり、またまた木に道標は付けられてはいるものの、山頂らしさのない中西山山頂(写真)に着く。
すぐ先の分岐で藤尾山への道を左に見送る。

登山道が尾根を左に外しかけたところで岩の前に道標(写真)を見つける。道は左に延びているが、道標(NTT中継所)は岩の右を示している。ここは躊躇わず右に入り、岩の右を抜ける。

古びたガードレールの林道に降り立ち、右へわずかでNTT中継所への林道と合わさり右へ進む。
NTT中継所(写真)を左に見ると未舗装路になり、わずかで雑草の生い茂る開けた場所に出る。

11:48 長興寺山山頂に到着(写真上、下)。小休止。

山頂標識や三角点を探すが何も見つからない。
諦めかけながらもGPSを確認すると、三角点は少し南側のようで、その方向を確認すると雑草の間にわずかな踏み跡(写真上)を見付けた。
入ってみると雑草の先は一段低くなった林でその中に三角点(写真下)を見つけた。
やはり山頂標識はないが、三角点に到達できただけ良しとした。

11:53 長興寺山山頂を出発。

往路を戻り、尾根に戻らず林道をそのままたどる。
少しして右の小高くなった場所へ道が分かれているので上がってみた。ここが天神岩(写真)だと思われるが、どうなんだろう!?

4分ほどで左に滝頭山からの道が合わさるところで、右の道(写真)を上がる。右の木にピンクテープ(写真)が付けられているが、道標はないので注意が必要だ。

おだやかな道が続き、三ツ俣(写真)を右折する。ゆるやかな下りから平坦な道が続き、直下の土留めの階段を登ればポンと藤尾山山頂に飛び出す。

12:17 藤尾山山頂に到着(写真上、下)。昼食。

小広く、南側に傾斜した草地が広がる。林に囲まれ、展望はあまり良くない。
風が強いが何とかお湯を沸かし、食後のコーヒーを飲む。

12:47 藤尾山山頂を出発。

東側の百年桜新道に入る(写真)。

すぐに南側にある南部小学校への道を右に見送り、さらに尾根分岐で直進方向に黒川池への道を見送り、左の百年桜新道に入る(写真)。
ロープ場を交えて急斜面を折り返して下る。

沢沿いから宮川三本橋(写真)を渡る。左の斜面に赤ペンキと何となく踏み跡っぽい形跡を見付けたが、怪しそうなのでパスして先に進む。

沢沿いの道が次第に沢から離れると、木陰に道標(写真)が現れる。直進は黒川池になっている。左の迷子尾根ノ頭へ道を取る。
斜面をゆるやかに登り尾根に乗る。これが迷子尾根だろうか。
しばらく急登が続き、ポンとピーク上の分岐に出る。

13:08 迷子尾根の頭に到着(写真)。

右に道を取りおだやかに稜線をたどる。

左に滝頭不動への道が分かれる不動岳山頂(写真上)、鞍部の分岐と過ぎ、真っ直ぐな土留めの階段を登り赤松山山頂(写真中)に飛び出す。山頂標識(写真下)はあるが、山頂らしさはない。不動橋への道が分かれる。
広い道をたどり、途中で秋芳平の道標を見送る。

13:24 扇原に到着(写真)。小休止。

展望台に上がってみるが、木が煩くてあまり展望は良くない。

13:26 扇原を出発。

立て続けに庄十山山頂(写真上、中上)、三角点のある荷山山頂(写真中下、下)と越え、分岐を右に下る。

13:40 衣笠自然歩道登山口に到着(写真上)。

左の稲荷神社(写真下)に立ち寄り、参道から車道に降り立ち左へ進む。

満開のスイセン(写真)を見て丁字路を左に入る。墓地を抜け、学習の森入口の先で車道と合わさり、Uターン気味に右に進む。
丁字路を左折、十字路を直進し、橋の手前を右に入る。

200mほどで汚水処理施設前の橋を渡り(写真上)、左カーブで直進方向の雑草で覆われた道に入る(写真下)。
すぐに車道に出て右折、2車線道路を越え農協手前で左の脇道に入る。
十字路を越え、丁字路を右折、すぐに次の丁字路を左折する。

突き当たりの丁字路を右折し、Y字路を左に進む。丁字路を左折し、信号のある十字路を(写真)越えれば、ほどなく権現の森駐車場に着く。

14:17 権現の森駐車場に到着(写真)。


 感想

ルートの無駄をなくすため蔵王山から反時計回りに巡回した。これが良かったのだろう、ウォーキングの人が多く歩いていたが、観光客はなく静かな山頂だった。
蔵王山展望台に上がらなかったが、遮るものがないのでいい感じの景色なんだろう。ほかでは蔵王山三角点の場所と衣笠山、桟敷岩から部分的に、恐竜の背からは広い展望がある。
全体に良く整備され、危険や迷いそうな場所もない。心配だった小衣笠山への取り付きはすぐに見付けられた(道路からは分り難いが)が、長興寺山は山頂標識もなく、三角点は雑草の向こうの一段低くなった林の中で、GPSで方角を確認してなんとかたどり着けた。あれだけの広い場所があるのだから、キチンと整備して田原アルプスの一員とすれば良いのにと思う。
衣笠山からは直接下らず、桟敷岩に立ち寄ることを勧める。そして奇岩を見て回るといいだろう。