扇ノ山

扇ノ山 1,310m

 山行情報

山行日       2020年11月13日(金) 晴れ

山頂所在地/山域  鳥取県/中国 中国山地

アクセス/出発地  車/上山高原避難小屋前駐車場から周回

行程詳細      上山高原避難小屋前駐車場(6:57-7:27)→ 左馬殿道道標(7:38)→ 西ヶ丸ふれあいの森入口(7:42)→
          ブナの巨木(7:53-8:03)→ 西ヶ丸ふれあいの森入口(8:13)→ 林道出合(9:16-9:18)→ 猿壺の滝(9:33-9:37)→
          畑ヶ平登山口(10:10-10:15)→ 稜線分岐(11:00)→ 扇ノ山山頂(11:05-11:45)→ 稜線分岐(11:49)→
          大ズッコ(12:01)→ 河合谷登山口分岐(12:25)→ 小ズッコ山小屋(12:33-12:37)→
          上山高原避難小屋前駐車場(13:07)

所要時間/距離   行動時間:4時間35分 休憩時間:1時間5分 合計:5時間40分/16.2km

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

6:57 上山高原避難小屋前駐車場に到着(写真)。

予定していた時間より30分ほど早く着いた。小屋泊りと思われる車が1台のみ。
朝食におにぎり1個。

鳥取市内から国道9号線を走り、兵庫県新温泉町で県道262号線に入る。
2kmほどで「上山高原へはここを右折です」の標識をUターン気味に右に入り、延々と道なりに走る。途中車1台分ほどの道路幅の曲がりくねった道が続くので、注意して走りたい。

7:27 上山高原避難小屋前駐車場を出発。

避難小屋の横から裏に回り込み(写真)踏み跡に入ると、すぐに左からの登山道に出る。

沢沿いにたどり、右からの支沢を2度越えると、ほどなく左馬殿道道標(写真)に行き当たる。
広い道をたどり、左へカーブするところで直進する。

7:42 西ヶ丸ふれあいの森入口に到着(写真)。

P1015からの尾根中腹を北西にたどる。
2回支沢を越えるが、泥濘が酷くて足場を確認しながら進む。

3回目の支沢では苔生した倒木が邪魔になるが、微妙に太くて乗り越えられず、浅い流れに足を入れて通過する(写真)。

7:53 ブナの巨木に到着(写真)。小休止。

確かに周囲を見回してもひときわ大きく、しかも沢の断崖ギリギリに立ち、その逞しさにしばし見入る。

8:03 ブナの巨木を出発。

西ヶ丸ふれあいの森入口まで戻り、Uターン気味に右に下る。すぐにさきほどのブナの巨木が立つ沢からの渓流を2本越え(写真上)、落ち葉の積もった雑木林をおだやかにたどる(写真下)。

こんな気持ちの良い落ち葉の道は長く続かず、ここだけだった。

最初何かの石碑だと思った木地師のお墓(写真上)を過ぎ、再び沢を越える。渓流の幅は1mほどだが良い足場がなく、倒木に掴まりながら強引に渡る。
沢沿いの道が続き3度(みたび)沢を越える。
しばらくして再びお墓を見るが、刻まれた戒名を見ると女性のもののようだ(写真下)。

2本の沢(出合のよう)(写真)を立て続けに越えると、久々に標柱を見る。
広くなだらかな尾根を横切るように進み、支沢を越え主沢に沿って遡上する。分岐と思われる場所で通行止めのロープが張られた道を右に見送る。

林道のように広い道をたどり、道標の立つ分岐(写真)で左の沢へ降りる。
地形図では直進すると扇ノ山の鞍部に出るようだ。

主沢を越え(写真上)右岸の斜面に取り付き、最後はトラロープの付けられた急斜面(写真下)を短く登り林道に飛び出す。
10分ほど道なりにたどり、舗装された林道に出る。

9:16 林道出合に到着(写真)。小休止。

設置されている地図を確認するが、これから向かう猿壺の滝が出てない。小さ過ぎて載せるほどではないってことか!?

9:18 林道出合を出発。

林道を東にゆるやかに下り、10分あまりで猿壺の滝入口(写真)に着く。地図に出てなかった割には、しっかりした道標が立つ。この道標を見て初めて猿壺が「さるぼ」と読むことを知る。
入口を入り沢の左岸をたどり、右岸に渡るあたりで滝が見えてくる。

9:33 猿壺(さるぼ)の滝に到着(写真)。小休止。

小さいけど、水量豊富でなかなかいい感じ。

9:37 猿壺の滝を出発。

林道出合まで戻り先に進む。2つ目の十字路を直進すると、ほどなく畑ヶ平登山口に着く。

10:10 畑ヶ平登山口に到着(写真)。小休止。

新型コロナウイルス感染防止の注意書き気になった。

10:15 畑ヶ平登山口を出発。

渓流と落ち葉を踏みしめる音や、時折鳥のさえずりが聞こえるだけの静かなゆるやかな道(写真上)が続き、10分ほどで林道からの道と合わさり左へ進む(写真下)。
少し傾斜が増すと木々の合間に扇ノ山山頂が見え隠れする。

断続する短い土留めの階段を上がると、東に延びる大きな尾根に乗る直前で西に方向を変える(写真)。

さらに断続する土留めの階段から長い土留めの階段(写真上)を登り切ると、稜線上の分岐(写真下)に飛び出す。

左へ稜線をたどると、すぐに展望所(写真)がある。右に鳥取市街が見える。
ゆるやかに3分ほどで扇ノ山避難小屋が見えてくる。

氷ノ山

11:05 扇ノ山山頂に到着(写真上)。小休止。

小広い山頂に避難小屋や山頂標柱、三角点、幾つかのベンチがある。
避難小屋の中は綺麗だ。
周囲はやや木立が煩いが、南側が開け明日登る予定の氷ノ山(写真下)が見えている。
先着2名の登山者が下山し、山頂を独占状態で昼食を取る。

11:45 扇ノ山山頂を出発。

稜線分岐まで戻り直進する。
木立の合間に大ズッコを見ながらゆるやかに下り、見事なブナ林(写真)の中を登り返す。途中で上地コース河合谷林道への道を左に見送る。

12:01 大ズッコに到着(写真)。

道標はあるものの大ズッコを示す標識のようなものはない。

ゆるやかな下りがしばらく続き、分岐(写真)で大石コース河合谷林道への道を左に見送り、ほどなくP1159を越える。

さらに河合谷登山口への道を左に見送り(写真)、少しマイナー気味の登山道をたどり小ズッコ山小屋に出る。

12:33 小ズッコ山小屋に到着(写真)。小休止。

1階の土間にストーブがある。2階に上がってないが、1階の様子からすると綺麗に維持されていそうだ。

12:37 小ズッコ山小屋を出発。

小ズッコ登山口へは降りず、北東の登山道(写真)に入る。取り付きは明確な踏み跡があり、すぐ先にはピンクテープも見える。ところが50mも行かないうちに踏み跡は不明瞭になり、終いにはすっかり木々に阻まれる事態になる。 

GPSを確認しながら強引に突き進むと、2つ目のピンクテープ(写真)が見つかり、前方にたどるべき細い尾根が見えてきた。

尾根上の窪地を進むと、ほどなく林道が見え(写真)降り立つ。
ショウブ池北の破線をたどりたかったが、入口が見つからず諦める。

西ヶ丸ふれあいの森入口と思われるピンクテープと踏み跡を右に見送り、左下にショウブ池(写真上)を見ると、ほどなく上山高原避難小屋前駐車場が見えてくる(写真下)。

13:07 上山高原避難小屋前駐車場に到着。


 感想

駐車場から林道に出るまでの左馬殿道は徒渉と泥濘の連続で歩き難く、なかなかペースが掴めなかった。
途中で立ち寄った西ヶ丸ふれあいの森のブナの巨木は、周囲を見回しても一際大きく、沢の断崖ギリギリに立っている。その逞しい姿を見られて、悪路をたどった甲斐があった。
また、猿壺の滝も小規模ながら、この時季にしては水量が豊富で見応えがあった。
畑ヶ平登山口から小ズッコ山小屋までは概ねなだらかで歩き易いが、北側斜面に泥濘が目立ち滑りやすい。
小ズッコ山小屋から北東の破線をたどる道は廃道同然で勧められない。取り付きこそ踏み跡が明確だが、中間点では踏み跡はなく立ち木に阻まれる。その延長でショウブ池の北側の破線もたどりたかったが、入口がわからず断念した。完全に廃道化しているのだろうか。