風越山(木曽)
2021.09.10
風越山(木曽) 1,698.8m
◎ 山行情報
山行日 2020年8月29日(土) 快晴
山頂所在地/山域 長野県/中央アルプス
アクセス/出発地 車/上松Aコース登山口駐車場から往復
行程詳細 上松Aコース登山口駐車場(7:25-7:50)→ 木曽古道始点(8:44)→ 風越山登山口(9:09-9:14)→
カヤトの丘(10:19-10:29)→ 風越の頭(10:35)→ 風越山山頂(10:49-10:53)→ 中央アルプス展望所(10:58-11:22)→
風越山山頂(11:28)→ 滑川河原(12:26-12:36)→ 上松Aコース登山口駐車場(13:12)
所要時間/距離 行動時間:4時間29分 休憩時間:53分 合計:5時間22分/11.2km
服装/装備 半袖シャツ、メッシュアンダーシャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
7:25 上松Aコース登山口駐車場に到着(写真)。
先着で3台停まっていたが、多分木曽駒ヶ岳でしょう。普通に考えれば、ここから風越山ってあり得ないだろう。 ノンビリとおにぎりとパンで朝食を取る。 空にはまったく雲がなく、暑くなりそうな予感。。。
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7:50 上松Aコース登山口駐車場を出発。
車で上がってきた林道をゆるやかに下る。 アルプス山荘の2匹の犬に吠えまくられるが、気にせず先に進み、15分足らずでJR上松駅への道を右に見送る。 林を抜けると左に風越山が見える。 25分ほどで三差路を左に入り吉野橋を渡る。橋からは正面に風越山、右にP1078が見え(写真)、その間を登り風越山登山口に行くんだなと当たりを付ける。
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橋から5分ほどの集落の十字路(写真)を左折する。角の道標は直進方向が「風越山登山道」となっているが、それは車に対してで、木曽古道を経て風越山登山口へは左折する。くれぐれも直進しないように。。。かなり遠回りになる。 長い直線から突き当たりの丁字路を右折、さらに丁字路を左折し、民家の間をゆるやかに登る。
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休耕地のなかをヘアピン気味に曲がって行くが、50mほどで行き過ぎに気付く。ヘアピンに入るところで、右の草地に入らなければならなかった(写真)。文字の消えた看板(?)があるだけで、地図がなければ休耕田を彷徨うところだった。 草地の先にある「木曽古道」の道標から林に入ると、ほどなく地形図にある神社マークから延びてくる道に行き当たる。
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8:44 木曽古道始点に到着(写真)。
吉野橋からが木曽古道だと思っていたが、道標を見るとここが木曽古道の始点だった。
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登山道らしくなった道をゆるやかに登り、途中で道標に従って右の斜面を登って行く。 ほどなく未舗装の林道を横切り、先ほどの十字路から延びてくる林道に出る(写真)。
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木段を上がると、山腹のゆるやかな登りが続き(写真上)、最後に折返しのやや急登から林道に降り立つ(写真下)。
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9:09 風越山登山口に到着(写真)。小休止。
簡易トイレのある駐車スペースの先に風越山登山口がある。 ここまで大した行程でもないが、やはり暑さが堪えたのか、ややへばり気味。
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9:14 風越山登山口を出発。
階段を上がるとすぐにAコース・Bコース分岐(写真)に出て左のAコースに入る。いきなりジグザグの急登が続く。 急登の1/3ほどでヤマジノホトトギスが1輪姿を見せ、さらにタマアジサイやフシグロセンノウ、シラヤマギクが見られるようになる。
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南木曽岳、奥三界岳 |
なおも急登は続き、登山口から50分ほどのややゆるむあたりで背後に展望が広がる。 左の恵那山は雲に隠れているが、すぐ右に南木曽岳、そして右に奥三界岳が見えている(写真)。
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カヤト境の道標(写真)を見ると木立が疎らになり、強い日差しが堪える。木陰ではシラヤマギクやタムラソウが見られる。 Bコースが合流すると、ほどなく開けた場所に飛び出す。
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雲に隠れた御嶽山 |
10:19 カヤトの丘に到着(写真上)。小休止。
かなりバテバテで、小さな小屋の中で陽射しを避けてノンビリと水分補給する。 西側の開けた斜面にはマツムシソウやカワラナデシコ、オオバギボウシが見られ、大きく展望も広がり奥三界岳や山頂が雲に隠れた御嶽山(写真下)を見る。
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10:29 カヤトの丘を出発。
ヤマハギの咲くゆるやかな登りから、小ピークの南側に立つ風越の頭の道標(写真)に出る。北向に付いた薄い踏み跡は小ピーク(実際の風越の頭)に向かうのだろう。
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すぐに敬神分岐の道標を見送り尾根を登り続けると、下山時に下る尾根が延びる敬神分岐(写真)に出る。すぐ先が風越山山頂だ。
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10:49 風越山山頂に到着(写真)。小休止。
山頂標識と三角点があるが、とても山頂とは思えない風情だ。
10:53 風越山山頂を出発。
稜線を南に200mほどたどる。
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麦草岳、木曽駒ヶ岳、三沢岳 |
10:58 中央アルプス展望所に到着(写真上)。昼食。
中央アルプス展望所と言っても、ドーンと展望が広がるのではなく、樹間に麦草岳、木曽駒ヶ岳、三沢岳が見えているだけだ(写真下)。 昼食・・・と言っても食欲がわかず、無理矢理おにぎり2個を水で流し込む。
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11:22 中央アルプス展望所を出発。
風越山山頂先の分岐を右に下る。下り始めはそれなりの急下降が続くが、次第にゆるむ。往路に比べてやや踏み跡は薄いものの、道標も目印もシッカリある(写真)ため問題ない。
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P1360直下で東斜面を見ると多くのピンクテープ(写真)が見えるが、急斜面でかなり険しそうなので、ピーク越えを選択する。後で考えるとこの斜面をトラバースした方が分かりやすいかも知れない。
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P1360からはやや北東に下るのだが、広い尾根ながら目印が少なく、進行方向と思われる場所に一つだけある黄テープ方面(写真)に下る。 その後はほとんど目印がなく、GPSでルートを修整しながら下る。
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5分ほどでピンクテープを見つけ、すぐに明確な踏み跡に出合い(写真)ホッとする。 やがて尾根から枯れ沢に降りると雑草だらけになるが、目印が豊富で迷うことはない。
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沢を下ること10分ほどで、通行止めの形で置かれた丸太に行き当たる(写真)。右に河原へと続く踏み跡と目印がある。河原のすぐ傍まで降り、右へ数メートル移動して河原に降り立つ。
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12:26 滑川河原に到着(写真)。小休止。
難所を脱したと思いノンビリと給水する。河原を見渡すと、この時点で徒渉は何てことはないと思えた。
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12:36 滑川河原を出発。
渓流の幅は大したことないが、流れが速く飛び石が見つからない。足場になりそうな石を見つけ渡ろうとするが、微妙に歩幅があわず結局は諦めることに。。。 流木が横たわる場所(写真上)で、何とかその流木に掴まりながら渡れたが、その先にも流れがあった。今度は流木もなく、足場になりそうな石もない。意を決して登山靴から用意してきたサンダルに履き替え、何とか徒渉することができた(写真下)。 しかし、これで難所が終わりではなかった。
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無理矢理崖を上がると藪状態で、さらには林道の高さ3mほどの石垣に阻まれる。手掛かりがなく登れない。敬神の滝小屋あたりまで行くしかないかと、藪を掻き分け上流に向かう。30〜40m上流へ行くと、なっ、なんと石垣の上にシッカリとした道標があり(写真)、そこからロープが降りているではないか。なぜこんな所にと思いつつ、天の助けとそのロープに掴まり何とか林道に上がれた。
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そのまま林道をたどり、分岐で左の登山道に入る。しばらくして北股沢(写真)を越えゲートを抜ければ、ほどなく上松Aコース登山口に出る。
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13:12 上松Aコース登山口駐車場に到着(写真)。
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◎ 風越山(木曽)で出逢った花たち
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ヤマジノホトトギス
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ヤマジノホトトギス
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タマアジサイ
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フシグロセンノウ
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フシグロセンノウ
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ヤマジノホトトギス
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フシグロセンノウ
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シラヤマギク
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シラヤマギク
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タムラソウ
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オオバギボウシ
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マツムシソウ
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マツムシソウ
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マツムシソウ
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カワラナデシコ
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ヤマハギ
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◎ 感想
予想通り有名なレンゲショウマには遅かったが、ヤマジノホトトギスやタマアジサイ、フシグロセンノウ、マツムシソウ、タムラソウ、カワラナデシコなど、思ったより多くの花に出合えて満足。
風越山登山口からの往復では物足りなくて周回にしたが、カヤトの丘までの急登が予想以上でかなりバテた。無事下山できるか心配になったが、昼食後はエネルギー補給が効いたのか、ほぼ下り一辺倒で体力温存できたのか、すっかりいつものようにフルで歩けた。
中央アルプス展望所は期待するとちょっとがっかり。もっとドーンと展望が広がるものとばかり思っていた。それでも、木曽駒ヶ岳は山頂に雲が掛かっていたものの、麦草岳、三沢岳が見られたので良しとしよう。
下山に使ったルートでP1360からの下り始めは尾根が広く目印も少ない。P1360を右に巻く方向に多くのピンクテープが見えたので、本来はこれがルートだと思うが、遠目にはかなりの傾斜で歩けるようには思えなかった。
滑川の徒渉のためにサンダルを準備したのは正解。川底は大小の石がゴロゴロして危ない。浅瀬でも踝上10cmほどあり、雨後など増水時は多分無理だろうと思うが、風越山に登り返すしかないのだろうか?
林道に上がるのにロープがあるとは。。。しかも道標があるってことは、しっかりしたルートなんだろうけど、藪に降りて徒渉して尾根に取り付くって、いったいどんなルートなんだろう!?一般に知られたルートなんだろうか?
◎ 日帰り温泉
代山温泉 せせらぎの四季
鉄分なんだろうか茶色の温泉が特徴的。泉質が含二酸化炭素−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉ということだが、そのためか。
内湯と露天風呂が各1箇所と極シンプルだが、混み合うこともなくゆっくりできた。また、休憩所も広くノンビリできた。ただ700円はちょっと高いかな。。。
入館時はそれほどでもなかったが、帰りの3時30分ころは駐車場(30台ほど)はいっぱいで、誘導員が出ていた。これから混むのだろうか。