本宮山(遠州)

本宮山(遠州) 511m

 山行情報

山行日       2020年12月23日(水) 快晴

山頂所在地/山域  静岡県/東海 遠州

アクセス/出発地  車/小國神社駐車場から周回

行程詳細      小國神社駐車場(7:45-8:20)→ 西宮神社(8:54)→ P347.6(9:17)→ 西側尾根分岐(9:29)→
          小國一宮大境三ツ石(9:33)→ 磐田市消防団3・4班降り口(9:37)→ P446.3三角点(9:56)→
          社務所(10:12-10:14)→ 本宮山山頂(10:17-10:25)→ 西側尾根分岐(10:56)→ 磐田市消防団1・2班降り口(11:16)→
          P353(11:20)→ 上納山山頂(11:39-11:43)→ 林道出合(12:10)→ 八畳岩登り口(12:21)→
          虫生冷泉コース・野草の小道出合(12:30)→ 八畳岩(12:32-13:03)→ 蟻の戸渡り(13:19-13:27)→ 浮石(13:40)→
          虫生冷泉コース・野草の小道出合(13:51)→ 沢入口(14:12)→ 林道終点(14:24)→ 小國神社駐車場(14:52)

所要時間/距離   行動時間:5時間39分 休憩時間:53分 合計:6時間32分/19.2km

服装/装備     ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:45 小國神社駐車場に到着(写真)。

広い第2駐車場の一番奥に停める。参道とトイレが近い。
朝食は途中のSAで取ってきたので、小國神社に参拝し登山の安全を祈願する。

8:20 小國神社駐車場を出発。

「おはらいの車進入路」に入り、一宮川沿い(写真)をたどる。もう少し早いと紅葉が良さそうだ。
対岸の林道に出て左へ進む。
林道宮奥線を左に見送ると、傾斜がきつくなる。

8:54 西宮神社に到着(写真)。

西宮神社参集所先の道標の立つ十字路を左折する。

舗装された林道が続き、ヘアピンカーブで直進方向に入りショートカット(写真)する。
鉄塔を潜ると、先ほどの林道から分かれた登山道に出る。

深く抉れた道をゆるやかに登るが、小石が浮き気味のザレた道(写真)で、滑りやすく歩き難い。

そろそろP347.6に近付いたと思った頃、左の木にピンクテープ(写真上)を見付ける。上がると数メートルで三角点(写真下)がある。

登山道に戻るとすぐに分岐(写真)で、登山道は細長いピークを左に巻いて延びる。
往路でしか通らないのでピークに上がってみるが、やはりと言うか、何もなくそのまま通過する。
ほとんど平坦な道が続き分岐に出る。

9:29 西側尾根分岐に到着(写真)。

左に道標らしき物が立っているが、ほとんだ内容が読み取れない。
直進するとすぐに分岐で、ここは帰路に通ることにして左へ巻く。

またまた分岐(写真)に出ると、登り口に小國一宮大境三ツ石の標柱(写真)が立っている。帰宅後そこにあるおにぎり型の石のことだと分った。

広報もりまち平成29年6月号」参照。

尾根上をたどるがすぐに元の道に戻り、磐田市消防団3・4班降り口(写真上)に着く。
右のザレ気味の道を上がると、そこここに焼け跡(写真下)が見られた。山火事の跡だろう。先ほどの分岐は、これを消化した消防団が降りた場所だったのだろうか。。。
抉れたりザレたりで滑りそうな道を急下降する。

次の分岐も登山道を直進し、右から合わさる林道を横切り、P451へ上がる道に入る(写真上)。
ザレ気味の急登からP451と思われるピークに登り着く(写真下)が、周囲を見回しても予想通り何もない。
そのまま南東に続く薄い踏み跡をたどり、下りに差し掛かったところで木陰に三角点を見付ける。

9:56 P446.3三角点に到着(写真)。

木陰にあり、うっかりすると見逃してしまいそうだ。サクッと写真に収めて登山道に戻る。
林道に降り立つとすぐ先に本宮山山頂への登り口がある。

浜松市街、三岳山、富幕山

10:03 本宮山登り口に到着(写真上)。

土留めの階段からジグザグの急登が続く。
途中何箇所かで開けた場所があり、浜松市街から三岳山、富幕山、観音山などの展望(写真下)を楽しみながら登って行く。

10:12 社務所に到着(写真上)。小休止。

鳥居の先に戸締まりされた建物がある。
杉の巨木の根元に「遠州山楽愛好会」手作りのブリキ板打出しの道標(写真下)が置かれている。
それによると社務所の左右から奥の院(本宮山山頂)に行けるようだ。

10:14 社務所を出発。

左の道に入る。すぐの分岐を右に取り、右にゆるやかにカーブしながら奥の院の裏(山頂北側)に登り着く。

Googleマップに社務所とあるだけで、真偽のほどは定かではない。

10:17 本宮山山頂に到着(写真上)。小休止。

小広い山頂の北側に奥の院があり、その右の杉の巨木の根元に山頂標識(写真下)が置かれている。
書かれている標高が違い過ぎるのはなぜだろう?

10:25 本宮山山頂を出発。

南側を下り社務所の横に降り立つ。
往路を戻るが、歩いてない道をたどる。尾根上はザレて抉れた急登・急下降(写真)が続き、足元に注意しながらたどる。

10:56 西側尾根分岐に到着(写真)。

右の西側尾根に入る。
頻繁にアップダウンを繰り返すが、巻き道の付いたコブも楽をせず越えて行く。

P366上には象徴的なたこ足のような木(写真)が目立つ。この尾根もザレた急登・急下降が繰り返され足に堪える。

磐田市消防団1・2班降り口(写真上)を過ぎるとほどなくP353なのだが、登山道から左の木立に入った鉄塔のあたり(写真下)と思われる。

おだやかな尾根筋を快調にたどるうちに、気付くと上納山の西側を過ぎていた。
北側の登り口を見逃したのなら、南側から登れないだろうかと注意していると、尾根の端(写真)に出た。ピンクテープが見えるので、ここから上がれることは間違いない。
短く急登する。

11:39 上納山山頂に到着(写真)。小休止。

潅木の中に三角点あり。山頂標識は見つからず。

11:43 上納山山頂を出発。

少し先で手作りのブリキ板打出しの道標(写真上)の先を右に降りる(写真下)のだが、降り口があるように見えないため数メートル直進してしまった。
あらためて降り口を入ると、南西に延びる尾根上に明確な道が付いている。

道標の「獅子ヶ鼻」がどこなのか分り難い。「八畳岩」とか「蟻の門渡り」とかにしてもらった方が分かり易いかも。。。

地形図を見る限り道なりの下りなので、気持ち良く下った。っが300mほど下ったところでGPSを見て、違う尾根を下っていることに気付いた。
150mほど引き返しても正しいルートへの入口がすぐには見つからなかったが、GPSを確認しながら何とか探り当てた。
当然ながら道標も目印もない。目標になりそうなのは周囲に比べて少し太い枯木(写真)だろうか。幸い10分ほどのロスで済んだ。
その左を降りてみると明確な登山道に出た。

引き返さずにそのまま林道に降りたほうが早かったかも知れない。

12:10 林道出合に到着。

すぐ右の林道(写真)に入る。
ゆるやかな下りが続き、木のベンチが見えてくると、ほどなく八畳岩登り口に着く。

12:21 八畳岩登り口に到着(写真)。

左に八畳岩登り口、右に虫生冷泉コース・虫生側出発点への登り口がある。
八畳岩登り口を入る。

いきなり土留めの階段が続き、さらにロープ場を急登し、虫生冷泉コース・野草の小道出合(写真)に出る。
左にわずかで八畳岩が見えてくる。

12:32 八畳岩に到着(写真右上、下)。昼食。

岩の上は本当に八畳ほどの広さがあり、展望も良い。
陽射したっぷりの上、この日は風がほとんどなく、ノンビリと昼食を取る(写真右下)。

北から西にかけて大パノラマが広がり、秋葉山、竜頭山、大高遠山、八高山、大尾山、岳山、粟ヶ岳など遠州の山々(写真下)を一望する。

秋葉山、竜頭山、大高遠山 八高山、大尾山 岳山、粟ヶ岳

13:03 八畳岩を出発。

八畳岩ビューポイントへの入口を2箇所見送り、尾根下をたどり林道と合わさる。
いったん離れてP260.3からの尾根に乗り、分岐を右に取り先ほどの林道に出る。
すぐ先で右の浮石コースに入る(写真)。
細い尾根をたどり、鞍部で浮石への道を右に見送り直進し、ひと登りで蟻の戸渡りに着く。

13:19 蟻の戸渡りに到着(写真)。周回。

一方通行の道標に従って右回りで蟻の戸渡りに挑む。

木の根が露出しロープの張られた急斜面(写真上)を登ると、右に戸隠山の百間長屋のような岩場の窪み(写真下)がある。

短い鎖場を攀じ登れば、いよいよ蟻の戸渡りだ(写真上)。
戸隠山に比べて、幅が倍ほどあり、かなり短い。立って楽々通過できた。
渡った先で振り返ると、岩ピークの上に旗が翻っている(写真下)。何だろう?
通行止めのロープが張られてなければ、行ってみたかった。。。
ロープ場を急下降し、蟻の戸渡り周回地点に降り立つ。

13:27 蟻の戸渡りを出発。

鞍部の分岐を左折し、浮石へ向かう(写真)。

沢沿いの沢歩きコース(写真上)をたどり、5分ほどで沢を離れ道祖神前に出る近道に入る(写真下)。

ひと登りで浮石道祖神(写真上)を見て登り、THEロック・尚ルート入口を右に見送り尾根に乗る。
すぐ右に浮石(写真下)がある。傾き方が絶妙で見応えあり。
尾根をたどり、林道を横切る。

さらに尾根をたどり、岩場で尾根を右に外すと野草の小道に降り(写真上)、右へわずかで往路の虫生冷泉コース・野草の小道出合(写真下)に出る。
ひたすら往路を戻り、往路で林道へ降り立った場所を過ぎ、3分ほどで目印の付いたガードレールに着く。

14:12 沢入口に到着(写真)。

地形図を見ると沢伝いに道が延びているのだが、ガードレールの先を見ても道があるとは思えない状況だった(写真)。
尾根歩きは十分以上に満足していたので、意を決して沢沿いを下ることにする。

入るとすぐ明確な道が延びていて一安心する。
丸太や鉄の橋で渡り返しながら沢沿いをたどる。途中右が断崖状の場所(写真)があるが、普通に歩くには危険はない。
沢を高巻くような道が続き、20分ほどで林道に降り立つ。

14:24 林道終点に到着(写真)。

ひたすら退屈な林道歩きが続く。

集落に入り橋の袂を左に折れ(写真)、一宮川沿いをたどり橋を渡れば、左へすぐで参道入口になる。

14:52 小國神社駐車場に到着(写真)。


 感想

本宮山だけではちょっと物足りないので、蟻の戸渡りを追加してみた。
ヤマレコの右記の記録を参考にしました。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2133766.html

尾根筋をたどるルートを取ると、アップダウンの連続となり、なかなか歩き応えがある。
上がれるピークはほぼすべて上がったが、短いながらなかなかの急登だったり、下りの抉れた道がザレザレで滑りやすかったりする。
これは西側の尾根でも同じで、巻き道の付いたピークもあるが、すべてピークに上がってみたが、なかなか足に堪えるルートだった。
全体にルートは明瞭なのだが、上納山から林道に降りるまでの2箇所の分岐が分り難く、最初は数メートル直進、2箇所目は大きく外してしまった。特に2箇所目の標高230mあたりで林道への降り口が、道標も目印もなく踏み跡もほとんどなく分り難い。そのまま林道に降りる方が分かりやすいかも知れない。GPSでの小まめな確認が必須。
全体に危険な場所はない。ザレた下りで滑りやすいが、慎重に下れば問題ない。
八畳岩で昼食を取ったが、展望も望むと他に適当な場所がないので、ここ一択かも知れない。岩の上からは展望も良く、この日は風もなく陽射しも暖かく、絶好の昼食日和だった。
帰路は林道から尾根に上がり、P173.8経由で駐車場に出る予定だったが、たまたまガードレールに目印を見付け、沢沿いにルートを変更した。尾根歩きは200%堪能していたので、これは良い選択肢だったと思う。何度か沢を渡り返したり、雑草が目立つ場所はあったが、危険な場所はなかった。ただ、林道に降りてから長いのが難点か。。。とは言っても、30分ほどだが。。。