荒倉山 1,132m
◎ 山行情報
山行日 2020年10月13日(火) 晴れ
山頂所在地/山域 山梨県/南アルプス前衛
アクセス/出発地 車/午頭島公園駐車場から周回
行程詳細 午頭島公園駐車場(7:35-7:56)→ 龍珠院(8:19)→ 平川峠(8:53-8:56)→ 荒倉山林道終点(9:15)→
つぶらの松(9:36-9:37)→ 荒倉山山頂(9:40-10:00)→ P1087(10:48-10:50)→
P1168.7(三角点)(11:16-11:18)→ 大平山山頂(12:04-12:24)→ 林道出合(14:05-14:08)→
午頭島公園駐車場(14:46)
所要時間/距離 行動時間:5時間59分 休憩時間:51分 合計:6時間50分/15.8km
服装/装備 半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
7:35 午頭島公園駐車場に到着(写真)。
1台駐車中の車があったが、どうも近所の人が散歩にやって来ていたようだ。 8時に出発できればと思い、のんびりとパンとおにぎりで朝食を取る。
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7:56 午頭島公園駐車場を出発。
駐車場から国道20号線(甲州街道)に出て左折、平行する横断歩道を渡る。 JAと「まるの屋」商店の間を入り、250mほどいったところの最初の橋(写真)を渡り旧甲州街道に出る。
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円野保育園の看板(実際は公民館)の先を右に(道標あり)入り(写真)、十字路を直進する。
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左カーブを曲がり終えた最初の電柱(小さな道標もあり)を右に入り(写真)、林道を2回横切り、3回目で左へたどる。
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合掌造りのような家の右の道を入り(写真)、最初の十字路を左、再び十字路を右に入る。いずれも道標が整備されている。 道端の石仏を見ながら進むと、ほどなく龍珠院の前に出る。
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8:19 龍珠院に到着(写真上)。
舗装が途切れ、すぐ先の円池分岐(写真下)を左下の道に入り、細い渓流を越えると、展望のない雑木林の登山道が続く。
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最初の分岐を直進すると、石や枯れ枝が散乱してやや荒れ気味となり、2つ目の分岐(写真)も直進するとすぐに倒木に阻まれる。 地形図ではこの沢沿いを登って行くようになっているが、先を見ても荒れて歩けそうにない。2つ目の分岐からの道に出るだろうと、右の2mほどの斜面を上がると、思った通り明確な登山道に出た。
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左が崩壊気味の道から窪地に付けられた道をひたすら登り、やや傾斜が増しジグザグの登り(写真)から尾根を越えると、ポンと平川峠のある林道に飛び出す。
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8:53 平川峠に到着(写真)。小休止。
2005年にはここから鳳凰山の地蔵岳が見られたのだが、木々が生い茂りまったく展望はない。
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8:56 平川峠を出発。
すぐに道標を右の登山道(写真)に入る。雑木林をゆるやかに登り大きく二度折り返すと、ジグザグの急登から林道に飛び出し右へ進む。
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9:15 荒倉山林道終点に到着(写真上)。
右の斜面に取り付き尾根に乗ると、「山頂まで1000m」の道標(写真下)を見る。 100mごとにカウントダウンのように山頂までの距離を示す道標を見ながら、ゆるやかに尾根を登る。 「山頂まで300m」の道標の先でベンチの置かれた少し開けた場所に出る。
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9:36 つぶらの松に到着(写真上)。小休止。
展望はあるものの、八ヶ岳は雲を被っている。また、傍らに円野町の子供たちが名付けた「つぶらの松」(写真下)がある。
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9:37 つぶらの松を出発。
「山頂まで100m」の道標(写真)を見てピッチを上げる。
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9:40 荒倉山山頂に到着(写真上)。小休止。
もうちょっと開けていたと思ったのだが。。。囲まれた木々の生い茂った葉が狭く感じさせるのだろうか。 シンボル的な案山子の山頂標識(写真中上)は支柱が折れ倒れていた。 ベンチのある南側が一部開け、富士山(写真中下)が見られた。山頂から見られると思っていなかったので、これはうれしい誤算だった。 一方、2005年に鳳凰山(写真下)が見られた西側の斜面に行ってみたが、樹林に阻まれ何も見えず。2005年のときは一部伐採され、ほとんどの葉が落ちていたため見えたのだろう。
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10:00 荒倉山山頂を出発。
踏み跡も目印もない南側の尾根に入る。250mほど下ったコブとの鞍部(写真)で西に延びる尾根に乗り換える。右を見ると明確な尾根が延びているのが分る。
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次第に赤松が目立ち始めると、荒倉山以降初めてピンクテープ(写真)を見る。
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尾根通しにたどり、痩せ尾根の急登からP1087手前の小ピークを越えると、二又の赤松の巨木(写真)に出合う。 ゆるやかに登り返すと、広々としたP1087に出る。
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10:48 P1087に到着(写真)。小休止。
広いため目視では進行方向の尾根を見つけられず、コンパスで進行方向を確認する。
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荒倉山、茅ヶ岳 |
10:50 P1087を出発。
やや左(南東)方向の尾根に乗る。すぐに完全に左が崩壊した場所(写真上)に出る。 北東方面が開け、荒倉山と茅ヶ岳(写真下)を一望する。 P1168.7への急登からさらにキツイ傾斜を登り切ると、P1168.7の北端に登り着きピークへとゆるやかにたどる。
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11:16 P1168.7(三角点)に到着(写真)。小休止。
木々が立ち並ぶが、ここも広いピークだ。真っ直ぐ歩いたら偶然三角点を見つけることができた。
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11:18 P1168.7(三角点)を出発。
コンパスで方向を確認し、注意看板の方向に進む。 少し降りたところで2株のセンブリ(写真)を発見。後にも先にもここだけ。日当たりのよい草地に多いはずなので、なぜこんな樹林帯に? 先の鞍部で若干ルートの修正をしながら尾根通しにたどり、途中でP1230手前の小ピークの北側を巻く。 尾根に乗り返せば、再び尾根通しにたどる。
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12:04 大平山山頂に到着(写真上)。小休止。
ここはP1117.5になる。木々に囲まれ展望はまったくない。 針金が外れて落ちていた山頂標識(写真下)を直して記念撮影。のんびりと昼食の予定が、虫が煩くて取り急ぎおにぎり2個をお茶で流し込む。
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12:24 大平山山頂を出発。
コンパスで方向を確認したはずだったが、尾根が不明瞭で途中で右に曲がったため修正、その後明瞭な尾根をゆるやかに下る。 15分ほどで再び不明瞭になり少し右に外し修正するが、進行方向が急勾配で迂回したりでなかなか修正し切れない(写真)。
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それでも何とか馬頭観音があると思われる痩せ尾根(写真)あたりでやっと正しいルートに乗れた。 ただ、馬頭観音は見つけられなかった。
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明確な道をたどり崩壊地や痩せ尾根を通過し、展望の良い崩落帯の縁(写真)をたどる。見えた八ヶ岳は変わらず雲の中だった。
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P680方向に曲がる標高770mあたりで左の尾根に入る(写真)。注意ポイントと思っていた分岐点を無事通過できて一安心し、しばらくは気持ち良く下って行く。
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だが、やはり(?)次第に右に外れてしまう。標高700mあたりの激急下降に集中するあまり、気付いたときは断崖(写真)の東側を降り始めていた。 この時点なら少し登り返してルート修正することも可能だったが、地形図を見てこのまま下り断崖をやり過ごして予定の尾根に乗れそうと判断。
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大きめの沢を横切り(写真上)、断崖へと続く沢に降り立つ(写真下)。 尾根へはかなりの急登になるが、何とか上がれそうに見える。 が、それよりも沢の下流(写真下)を見ると見通し良く、広々としている。これで沢の左岸を下ることに決定。
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ゆるやかに10分足らず下ると、笹藪(写真)に阻まれる。距離的には100mほどだが、笹が密生し絡み合い、掻き分けるのも一苦労。 前方に見える堰堤まで行けば何とかなると思っていたが、ますます笹藪は酷くなる。背丈越えでさらに絡み合って進むのも困難になる。
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5分ほどの格闘で何とか堰堤にたどり着くと、前方に林道が見えた(写真)。 しかし、まだまだ笹藪との格闘が続き、さらに5分ほどでやっとのことで林道にたどり着いた。
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14:05 林道出合に到着。小休止。
ほっとして一息入れる。
14:08 林道出合を出発。
右は電気柵に囲まれた畑で、行けども行けども途切れない。結局は大回りの揚げ句、戸沢の林道(写真)にまで出てしまった。
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県道に向かう途中で地形図にない分岐を左に入ると、思っても見なかった徒渉(写真)。 やっと県道12号線に出て、15分ほどで駐車場に戻った。
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14:46 午頭島公園駐車場に到着(写真)。
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◎ 感想
2005年2月に今回の往路と同じルートで登り、下山は荒倉山林道をぐるっと回った。
季節の違いもあるのだろうが、平川峠、山頂北斜面から見られた鳳凰山はまったく見ることができなかった。一方、山頂からの富士山はうれしい誤算だった。
荒倉山から大平山を回るルートはほぼバリルート。それでも荒倉山から大平山は尾根伝いに歩けば良いが、大平山の先は尾根が不明瞭で確実なルートファインドが必要になる。
踏み跡、マーキングは期待しない方が良い。特に大平山から先は尾根が分り難く、何度も正しい尾根を外し修正を余儀なくされ、最後は修正の利かない尾根に乗ってしまい、仕方なく沢に降りることになってしまった。下手をすれば断崖に阻まれることもあるので、この沢が平坦だ
ったことはラッキーとしか言いようがない。
さらには笹藪に阻まれ強引に突破。しかしそれで終わりではなかった、円野町入戸野の畑は電気柵が張り巡らされ畑の中の道が通れず、結局は戸沢の林道まで大回りする羽目になってしまった。
GPSで現在地は確認できても、方向は定め難い。方向を定めるのはやはりコンパスだと痛感した山行になった。GPSとコンパスをどう併用するかが今後の課題だろう。
しかし、なかなか楽しく歩き甲斐のあるルートだった。何年かして記憶が薄れた頃にきっちりと歩いてみたい。初冬かな。。。
◎ 日帰り温泉
武田乃郷 白山温泉
コロナ対策で大広間と休憩所の利用中止とのことで、一風呂浴びてすぐに帰宅した。飲み物も自販機で売っていたが、館内での飲料禁止の張り紙が。。。
特に特長があるわけでもなく、極普通の温泉だった。