櫛形山、唐松岳、裸山

櫛形山 2,053.5m 唐松岳 1,856.4m 裸山 2,003m

 山行情報

山行日       2019年7月26日(金) 曇り時々晴れ

山頂所在地/山域  山梨県/南アルプス前衛

アクセス/出発地  車/池ノ茶屋登山口駐車場から周回 トレッキングコース入口〜池ノ茶屋登山口

行程詳細      池ノ茶屋登山口駐車場(7:50-8:13)→ トレッキングコース入口(8:14)→ 北岳展望デッキ(8:31)→
          もみじ沢(8:58)→ 裸山コル(9:15)→ アヤメ平(9:46-9:51)→ 唐松岳山頂(10:07-10:17)→
          アヤメ平(10:33)→ 裸山山頂(10:52-10:57)→ 櫛形山最高点(11:29-11:37)→
          櫛形山三角点(奥仙重)(11:47-12:00)→ 池ノ茶屋登山口(12:20)→ 池ノ茶屋登山口駐車場(12:21)

所要時間/距離   行動時間:3時間27分 休憩時間:41分 合計:4時間8分/11.3km

服装/装備     半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:50 池ノ茶屋登山口駐車場に到着(写真)。

平日でアヤメも最盛期を過ぎていると思われるのに、駐車場はほぼ8割埋まっていて、出発のときには満車になった。さすがに人気の山だ。
駐車場の奥に休憩小屋と簡易トイレがある。手洗いは休憩小屋内。
朝食は道の駅富士川で取っていたので、ゆっくりと準備をする。

8:13 池ノ茶屋登山口駐車場を出発。

駐車場入口にあるトレッキングコース入口(写真)を入り、柵沿いに道をたどる。
日差しがなくやや肌寒さを感じる。
2度折り返して山腹をたどれば、ほどなく北岳展望デッキが見えてくる。

8:31 北岳展望デッキに到着(写真上)。

残念ながら北岳方面は雲に覆われ展望はない。案内板(写真下)を見ると、雲がなければ北岳や甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山から八ヶ岳まで見えるようだ。
下生えのシダに覆われた樹林帯のゆるやかに登りが続き、沢を横切るとゆるやかな下りに変わる。
2箇所の分岐で右に休憩所への道を見送ると、土留めの丸太の階段を急下降し、どんどん沢へと降りて行く。

8:58 もみじ沢に到着(写真)。

幾つかのベンチが置かれている。

しばらく沢を高巻くように進み、沢を横切ると、ほどなく裸山ノコル(写真)に降り立つ。右の裸山方面が冬の白峰展望台となっている。標高1890mで肩状になっているあたりのことだろうか?

裸山の北側山腹をたどり、小さな尾根を乗り越すとブナに着生したサルオガセが出迎えてくれた。さらにはブナの巨木を見ると、ほどなく保護フェンスに囲まれたお花畑(写真)に出る。
扉をくぐり、アヤメキバナノヤマオダマキタカネグンナイフウロテガタチドリアカショウマクガイソウなどを見たり撮影しながら木道をたどれば、いつの間にかアヤメ平の避難小屋に出る。

9:46 アヤメ平に到着(写真)。小休止。

今日初めて一息入れる。2005年のときは、櫛形山林道の見晴らし平駐車場から北尾根登山道を使いたどり着いたアヤメ平だったが、ほとんど記憶になかった。

9:51 アヤメ平を出発。

丸山登山道に入る。ゆるい登りから簡易トイレが設置されたP1904を越え、防護フェンスの扉を抜ける。
薄く霧が煙る稜線をゆるやかに下る。登り返しから分岐で左へ芦安への道を見送ると、ほどなく唐松岳山頂に着く。

10:07 唐松岳山頂に到着(写真上、下)。小休止。

なだらかな広い山頂で、雑木林とガスに囲まれ展望はまったくない。

10:17 唐松岳山頂を出発。

往路を戻る。

10:33 アヤメ平に到着。

そのまま直進し櫛形山嶺登山道に入る。
花後のベニバナエンレイソウを見て、ブナ林を折り返して登る。
櫛形山嶺登山道原生林コースとの分岐を直進するとゆるみ、ほどなく正面にお花畑の広がる裸山直下の分岐(写真)に出る。
右に折れ、フェンス沿いにゆるやかにひと登りで裸山山頂に飛び出す。

10:52 裸山山頂に到着(写真上、下)。小休止。

多くの登山者で賑わっている。どうやらアヤメ平の手前で抜かした団体のようだ。
富士山や南アルプスは完全に雲の中で見ることはできない。

10:57 裸山山頂を出発。

カワラナデシココヒョウモンモドキを見ながら周回して下り、先ほどの直下の分岐を右折する。
カラマツ林をゆるやかにたどり、樹齢300年のカラマツの巨木が立つ原生林コースとの合流点(写真)に出る。
さらに5分ほどで伊奈湖・氷室神社への道を直進方向に見送り、右折からP2020への斜面をゆるやかに登る。
平坦地から再び伊奈湖・氷室神社への道を左に見送り、P2020の南側を抜け、ゆるやかな登りから櫛形山最高点に出る。

11:29 櫛形山最高点に到着(写真上)。小休止。

地形図では無名のピーク扱いだが、正式な山頂標柱(写真下)がある。古い標柱には一部判読できないが、2053.5mと記されているようだ。
小広い山頂はカラマツなどの林に囲まれ、あまり展望は望めそうにないが、何本かある奇木巨木を見て回るのも一興だ。
鳥獣供養塔が奥まったところにヒッソリと祀られている。なぜこんなところに?

11:37 櫛形山最高点を出発。

おだやかな稜線を10分ほどたどる。

11:47 櫛形山三角点(奥仙重)に到着(写真上)。昼食。

地形図ではこちらを櫛形山としているが、三角点があるだけでややさみしい。
別名の奥仙重と書かれた赤いテープ(写真下)が木に巻かれている。
ここも林に囲まれ展望は望めない。

12:00 櫛形山三角点(奥仙重)を出発。

しばらくゆるやかな下りが続くが、ベンチのある開けた場所から折り返しの急下降(写真上)となり、保護フェンスの扉をくぐる。2つ目の扉をくぐるとゆるみ、ベンチの置かれた鞍部で尾根を外し右に下る。
山腹をトラバース気味に下り、保護フェンスの扉を抜け、休憩小屋の横の池ノ茶屋登山口に降り立つ(写真下)。

12:21 池ノ茶屋登山口駐車場に到着。


 櫛形山、唐松岳、裸山で出逢った花と奇木たち


 感想

特に危険な場所はないが、もみじ沢への下降は土留めの丸太が滑りやすい。
アヤメは今が最盛期を思わせるほど咲いていた。何本か咲き残っていればと思っていただけに、うれしい誤算だった?。他にもキバナノヤマオダマキ、タカネグンナイフウロ、テガタチドリ、アカショウマなど、さらには希少なコヒョウモンモドキに出逢い、稜線上ではカラマツなどの奇怪な巨木などが見られ、ほんとうに充実した山行になった。
心残りは北岳や甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山が見られなかったことだが、この時期ではまあしょうがないね。


 日帰り温泉

六郷の里 つむぎの湯

ごくありふれた温泉だが、令和2年3月31日までは終日利用で、町外大人400円とかなりリーズナブル。平日と言うこともあり空いてた。
後で確認したら1度訪れていた。が、全然覚えてない。
そのときの感想が「内風呂2種類、露天風呂、売店、休憩室と極く普通の設備。あまり知られていないのか、それほど混んでいなかった。」とあり、このときは土曜日だったので、あまり混雑することはなさそうだ。