飯能アルプス〜伊豆ヶ岳、高畑山、天覚山、多峯主山、天覧山〜

飯能アルプス 〜 伊豆ヶ岳 850.9m 高畑山 695m 天覚山 445.4m 多峯主山(とうのすやま) 270.7m 天覧山 197m

 山行情報

山行日       2019年12月25日(水) 晴れ

山頂所在地/山域  埼玉県/奥武蔵

アクセス/出発地  車/正丸駅前駐車場〜飯能駅

行程詳細      正丸駅前駐車場(5:40-6:30)→ 伊豆ヶ岳登山口(6:50)→ 五輪山山頂(7:33)→ 男坂・女坂分岐(7:35)→
          伊豆ヶ岳山頂(7:53-7:58)→ 古御岳山頂(8:14)→ 高畑山山頂(8:36-8:40)→ 伐採地鉄塔(8:46)→
          中ノ沢ノ頭(8:56)→ 天目指峠(9:15)→ 子の権現(9:52-10:02)→ 子の権現駐車場(10:06)→ スルギ(10:22)→
          板谷の頭(10:58)→ 前坂(11:25)→ 大高山山頂(11:52-12:05)→ 天覚山山頂(13:08-13:14)→ 東峠(13:37)→
          釜戸山入口(14:15)→ 大倉谷分岐(14:34-14:37)→ 久須美山山頂(14:43)→ 永田山山頂(14:54-15:01)→
          飯能アルプス永田入口(15:22)→ 多峯主山山頂(16:02-16:08)→ 天覧山山頂(16:32)→
          奥武蔵自然公園標識(16:45)→ 飯能駅(17:03)→ (西武秩父線)→ 正丸駅前駐車場(18:10)

所要時間/距離   行動時間:9時間39分 休憩時間:54分 合計:10時間33分/25.9km

服装/装備     ソフトジャケット、長袖シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

伊豆ヶ岳、高畑山 天覚山 多峯主山、天覧山    この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製した
   ものです。

   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

5:40 正丸駅前駐車場に到着(写真)。

まだ真っ暗闇で、とても出発する気にならず、朝食を取った後車の中で休憩する。
隣の自販機で駐車チケット(500円)を購入し、車のダッシュボード上の見える場所に置く。

6:30 正丸駅前駐車場を出発。

東の空が白み始めた6時30分、長丁場に満を持して駐車場を出発する。
改札前を通り道標の立つ階段を降りる(写真)。
林道大蔵山線に行き当たり右へ折れ、渓流沿いにゆるやかに登る。途中ですっかり明るくなる。

6:50 伊豆ヶ岳登山口に到着(写真)。

ここを直進すると正丸峠方面の登山道になる。
左の薄暗い沢沿いの登山道に入る。

長岩橋を渡りしばらく明確な沢沿いの道が続き、15分ほどで沢が細くなるとすぐに右の沢の入口にロープが張られた沢出合(写真)で左の沢に入る。

大きな露岩や倒木が目立つ荒れた沢(写真)を阿遡上する。

登山口から20分あまりの沢出合(写真)で右の沢の左岸を急登し、五輪山から東に延びる尾根に乗る。短い岩場があるものの概ね、おだやかな尾根が続く。

7:33 五輪山山頂に到着(写真)。

一面薄い雪に覆われている。

南側を降りるとすぐに男坂・女坂分岐(写真)に出る。
2005年にここで躊躇した揚げ句、クサリ場でもある男坂を断念し、女坂に入り後悔した。今回はそのリベンジで、男坂に挑戦する。

岩場直下に立ってみると、ほとんど垂直のうえ表面はツルツルだ。
右よりに3本張られたクサリに掴まり、岩の割れ目をステップに登る(写真上)。
2番目のクサリ場(写真中)には2本のクサリが付いていて、さらに垂直がきつくて途中がオーバーハングしているように見える。シッカリ鎖を掴み登る。
3番目のクサリ場(写真下)は岩場の表面がデコボコして一番登りやすい。登るに連れ岩場が狭くなる。

3番目のクサリの基部から切れ落ちた左に回り込み、岩を越え木の根だらけの斜面を登る(写真)。

最後の3mほどの岩場(写真上)を越えると(左を巻けるかと覗いたが、切れ落ちていた)、右から女坂が合わさり(写真下)、ほどなく伊豆ヶ岳山頂に出る。

7:53 伊豆ヶ岳山頂に到着(写真)。小休止。

見慣れた山頂だが、早朝で誰一人居ない。ところどころ雪が残っているものの、まったく気にするほどではない。
西側の枝越しに大持山から小持山、前武川岳、武川岳、武甲山、二子山、北側の岩場あたりから南東方面に東京スカイツリーと新宿方面の展望があるはずだが、逆光で良く見えない。

7:58 伊豆ヶ岳山頂を出発。

本当ならもっとノンビリしたい所だが、今日はとにかく長丁場、記念撮影も早々に山頂を後にする。
西側の登山道に入り、分岐(写真)で山伏峠への道を右に分け急下降する。

鞍部から登り返し、隠れ小ピークを越えて土留め階段(写真)を急登する。このあたりではまだまだ余裕で、サクサク登る。

8:14 古御岳山頂に到着(写真)。

東屋と数台のベンチがある。木立に囲まれ展望はあまり良くない。
岩混じりの急下降から鞍部の隠れ小ピーク上で左にカーブし、ゆるやかに登る。

8:36 高畑山山頂に到着(写真上)。小休止。

ここは杉林に囲まれ展望は良くない。
山頂標識とは別に道標には「ナローノ高畑山」と書かれている(写真下)。
下山後調べたら、高畑山の住所が樽生(なろう)という場所だから「樽生の高畑山」と言うことだそう。

8:40 高畑山山頂を出発。

ゆるやかな下りから伐採地の鉄塔を過ぎ(写真上)、開削中と思われる林道を横切り、小ピークの左を巻いた先で分岐(写真下)を右に入る。
中ノ沢ノ頭への分岐なのだが、踏み跡が薄く道標も少し中ノ沢ノ頭側に付けられているため見逃しそう。

8:56 中ノ沢ノ頭に到着(写真)。

山頂標識と三角点があるが、杉林に囲まれ展望はない。

下山を始めると、すぐに巻き道が合わさる。
この先何箇所かロープで規制された登山道(写真)をたどり、林道の通る天目指峠に降り立つ。

9:15 天目指峠に到着(写真上)。

林道を横切りすぐ右斜面に取り付き(写真下)尾根に乗る。
根っ子の飛び出した尾根をジグザグに急登し、ベンチの置かれたピークを越える。

その後も幾つかの小ピーク越えから祠の祀られた小ピーク(写真上)を越え鳥居をくぐると、竹寺からの道と合わさりほどなく子の権現の社務所前(写真下)に出る。

9:52 子の権現に到着。見学。

子の権現本堂(写真上)から日本一の鉄ワラジ(写真下)、鐘楼、残念ながら曇りがちで見られなかった東京スカイツリー眺望処と一通り廻ってみた。

10:02 子の権現を出発。

参道を通り駐車場を抜け登山道に入る。
ゆるやかな下りから鬱蒼とした杉林をトラバース気味にたどり、尾根上になるスルギ(写真)を過ぎる。このあたりから疲労を感じ始め、何でもないやや急な尾根を喘ぎながら登るようになる。
幾つかの小ピークを越え、堂平山への分岐のあるピークに立つ。堂平山といえば東秩父の天文台のある堂平山を思い浮かべたが、位置的に合わない。後日調べたら南東に300mほどにあるピークのことだった。
寄り道する気力もなく、そのまま先に進む。

10:58 板谷の頭に到着(写真)。

P522で三角点があるものの、つい見逃しそうな小さなピークだ。

左が切れ落ちた痩せ尾根から規制ロープの張られた急下降(写真上)が続き、地藏(写真下)を見るとほどなく林道に降り立つ。この地蔵のあたりはキワダ坂と呼ばれているようだ。

5分ほどで再び登山道に入り尾根に乗ると、ほどなく登山道が交差する前坂(写真)に出る。

さらに林道を横切り、木の根の飛び出した大高山山頂直下を急登する(写真)。
さすがにこの頃になると足に堪えるようになる。

11:52 大高山山頂に到着(写真)。昼食。

ここはP493になるが、狭く潅木で展望は良くない。
じっとしていると肌寒い。

12:05 大高山山頂を出発。

急下降からP392(吾野の頭)(写真)、P410など幾つもの小ピークを越え、東吾野からの道と合わさり、ほどなく天覚山山頂に飛び出す。

大岳山、御前山
棒ノ折山、川苔山

13:08 天覚山山頂に到着(写真上)。小休止。

それほど広くない山頂に山頂標識や三角点、丸太作りのベンチがある。
西側が大きく開け、大岳山や岩茸石山、御前山、棒ノ折山、川苔山、蕎麦粒山など奥多摩方面(写真中、下)の展望が広がる。

13:14 天覚山山頂を出発。

いきなりの急下降から山火事の跡だろうか、木の下部が焼けたような林を過ぎ、尾根を右に外して沢沿いから林道に飛び出し、東峠(写真)から再び登山道に入る。
すぐに尾根に乗り鉄塔を過ぎると、右にゴルフ場を見ながらおだやかにたどる。

14:15 釜戸山入口に到着(写真)。

釜戸山というのは、北東側のP293.2のことだろうか?
おだやかな尾根道からP280を越えると、ほどなく大倉谷分岐に出る。

14:34 大倉谷分岐に到着(写真)。小休止。

左に武蔵横手駅への道が分かれる。

14:37 大倉谷分岐を出発。

すぐ先で久須美への道を右に分けゆるやかに登ると、祠の祀られた小ピークに立つ(写真)。
良く見ると祠の横に「久須美山」と書かれた小さな道標(写真)がある。
さらにおだやかに尾根をたどる。

14:54 永田山山頂に到着(写真)。小休止。

ケルンが積まれている。

15:01 永田山山頂を出発。

尾根をゆるやかに下ると、次第に住宅街の南西側の尾根を西から南へとたどる(写真上)ようになり、小ピークを越えると尾根を左に外し(写真下)ほどなく車道に降り立つ。

15:22 飯能アルプス永田入口に到着(写真上)。

車道を200mほど南下し、道標を左の沢に入る(写真下)。
ゆるやかな沢沿いの道から急登に変わり尾根を越える。

さらに小ピークを越え、御嶽八幡神社からの道(写真)に出て左折する。
バイオトイレ(写真)の前を通り、ゆるやかな登りから分岐を右、左と登ればポンと多峯主山山頂に飛び出す。

富士山、大岳山、御前山

16:02 多峯主山山頂に到着(写真上)。小休止。

こんもりした山頂は広く展望も良い。
南西側には今まさに沈もうとしている太陽と富士山や大岳山、御前山などの展望が広がる(写真下)。

16:08 多峯主山山頂を出発。

東側の石段を降り、突き当たりを右に下る。
さらに長いゆるやかな階段下りから湿原に降り、少し先で左の天覧山への道に入る(写真)。
いきなり急な土留めの階段が続き、途中で東屋を見ると、ほどなく天覧山山頂に飛び出す。

16:32 天覧山山頂に到着(写真)。

崖に突き出たコンクリートの展望台がある。
その展望台の横を降りトイレのある広場を抜けると、ほどなく奥武蔵自然公園標識前に出る。

16:45 奥武蔵自然公園標識に到着(写真)。

何とか日没前に市街地に降りられた。この後は最短距離で飯能駅に向かう。

17:03 飯能駅に到着。

17:33 西武秩父線飯能駅乗車。

310円。

18:08 西武秩父線正丸駅降車。

18:10 正丸駅前駐車場に到着。


 感想

道標はしっかりしていて迷うことはない。また、危険な場所もない。ただし、とにかく25km超えのアップダウンの連続する長丁場なので体力勝負になる。飯能駅に着いたときは足が攣りそうになり、思った通りかなりハードな山行だった。
とにかく地形図では読み取れないアップダウンが連続し、足が休まる暇もない。また日の短いこの時季では時間との戦いになるので、休憩や昼食の時間も削り気味にせざるを得ず、ますます疲労に拍車をかけたように思う。
最後に夕陽の中の富士山を見られたのが、唯一の救いか。。。
下山後疲れ切った身体で電車待ちをし、30分ほど電車に揺られて正丸駅まで戻るのはかなりの苦痛だった。飯能駅前の駐車場にすれば良かったと後悔!!