日向山、鞍掛山
2022.01.15
日向山 1,660m 鞍掛山 2,037m
◎ 山行情報
山行日 2018年6月4日(月) 晴れ
山頂所在地/山域 山梨県/南アルプス前衛
アクセス/出発地 車/尾白川渓谷駐車場から往復
行程詳細 尾白川渓谷駐車場(7:05-7:20)→ 白川渓谷・矢立石登山口分岐(7:26)→ 矢立石登山口(8:03-8:06)→
三角点(9:09)→ 日向山山頂(9:12-9:22)→ 大明神(9:26-9:29)→ 錦滝分岐(9:33)→
雁ヶ原・錦滝分岐(9:48)→ 駒岩(鞍掛山分岐)(10:50)→ クモイコザクラ群生地(11:01-11:03)→
鞍掛山山頂(11:19-11:29)→ 鞍掛山展望台(11:32-12:22)→ 鞍掛山(12:27)→ 駒岩(鞍掛山分岐)(12:55)→
雁ヶ原・錦滝分岐(13:33)→ 錦滝分岐(13:50)→ 日向山山頂(13:58-14:03)→ 矢立石登山口(14:50)→
白川渓谷・矢立石登山口分岐(15:17)→ 尾白川渓谷駐車場(15:20)
所要時間/距離 行動時間:6時間37分 休憩時間:1時間23分 合計:8時間/14.7km
服装/装備 半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
7:05 尾白川渓谷駐車場に到着。
平日にもかかわらず、すでに10台ほど駐車中。
7:20 尾白川渓谷駐車場を出発。
駐車場奥の甲斐駒ヶ岳登山口(写真)には登山ポストや案内板がある。
2014年に歩いた渓谷道は千鳥ケ淵と不動大橋手前が崩落して、通行禁止になっている。今回は歩く予定がなかったので影響はない。
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尾白キャンプ場への道をたどり、売店白尾の先の白川渓谷・矢立石登山口分岐(写真)を右に入る。
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急斜面の折返しの登りから露岩の尾根をジグザグに急登(写真)し、コアジサイを見ながら再び折り返して登る。道標も道も整備され迷うところもない。
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少しゆるむといったん林道に飛び出す(写真上)が、すぐに登山道に入る(写真下)。 ジグザグの急登から林道と合わさり離れると、ほどなく矢立石登山口のある林道に飛び出す。
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8:03 矢立石登山口に到着(写真)。小休止。
案内板があり、錦滝から日向山への登山道で滑落死亡事故が発生したため通行禁止となっている。 下山は錦滝分岐から錦滝へ下ることも考えていたので、これはちょっと残念だった。
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8:06 矢立石登山口を出発。
すぐに尾根を左に外し、ゆるやかに登って行く。折り返しの登りが続くようになり、肩の様な場所から細いゆるやかな尾根をたどり、小ピークを左に巻く。 ジグザグの急登(写真上)が続き、最盛期のヤマツツジが見られるようになると傾斜がゆるみ、日向山雨量観測所(写真下)に着く。
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ゆるやかな登りから小ピークの左を越え、分岐(写真)を右に数メートルで日向山の三角点に出る。
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9:09 三角点に到着(写真)。
すぐに元の登山道に戻り、ゆるやかにたどればポンと日向山山頂に飛び出す。
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9:12 日向山山頂に到着(写真右)。小休止。
山頂は日向山の代名詞の花崗岩のザレ場が東西に広がる。 前回もあった山頂標柱に加えて、枯れ木に手作り風の標識が付けられている。 思いがけず山頂を独り占めし、前回はガスで見られなかった展望を堪能する。 北東に蓼科山、北八ヶ岳、南八ケ岳が連なり、南西に甲斐駒ヶ岳、西にこれから向かう鞍掛山、駒(P2029)、大岩山が大きい(写真下)。
9:22 日向山山頂を出発。
西側の雁ヶ原をゆるやかに下り、右の花崗岩の岩場を上がる。
八ヶ岳 |
御座山、小川山、金峰山 |
甲斐駒ヶ岳 |
鞍掛山、駒岩、大岩山 |
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富士山、鳳凰山 |
9:26 大明神に到着(写真上)。小休止。
狭い岩場に大明神の石碑が祀られている。 日向山山頂からは見られなかった富士山と鳳凰山(写真下)を一望する。
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9:29 大明神を出発。
雁ヶ原を急下降し、錦滝分岐(写真)を直進する。
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痩せ尾根(写真)を小さくアップダウンしながら徐々に高度を上げて行くと、サラサドウダンやマイヅルソウなどが見られるようになる。
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さらに痩せ尾根をたどり、大岩(写真)を左に回り込む。 P1622を越え、コルから登りに差し掛かると、左のミヤコザサの斜面に明確な踏み跡を見つける。
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9:48 雁ヶ原・錦滝分岐に到着(写真)。
道標はないが、踏み跡が左下へ続いている。
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急登から枯れた小沢(写真)を横切り、ますます傾斜が増す急登を過ぎるとゆるみ、左に富士山と鳳凰山を見る。
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鳳凰山、甲斐駒ヶ岳 |
しばらく下生えのミヤコザサとコメツガの林をゆるやかに登り(写真上)、幾つかの露岩を過ぎると、今度は富士山や鳳凰山に加えて甲斐駒ヶ岳(写真下)が見える場所に出る。 最盛期を過ぎたミツバツツジを見ながら、さらにゆるやらに登れば、林の中のP2029に登り着く。
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10:50 駒岩(鞍掛山分岐)に到着(写真)。
右に大岩山への道を分け、左へ短く急下降する。 コブを越えさらに急下降し、左が崩壊して切れ落ちたコルに降り立ち、右に進むと大きな岩に出合う。
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11:01 クモイコザクラ群生地に到着(写真)。撮影。
薄紫色の小さな花が疎らに咲いている。これがクモイコザクラか!?っと、一瞬絶句する。こんな岩にへばり付くように咲いているとは想像もしなかった。他にも探すが、やはりこの岩にしか見つけられなかった。最盛期にはもっと咲いているのだろうか? 他にキバナコマノツメが見られた。
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11:03 クモイコザクラ群生地を出発。
すぐ先にはタカネヒメイワカガミの群生が現れるが、ロープが張られ足下が切れ落ちた斜面のトラバース(写真)が待っていた。短いながら足の置き場を探りながら慎重に通過する。
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なお続くタカネヒメイワカガミの群生をノンビリ楽しむ間もなく、今日一番の荒れた急登(写真)に手足をフル稼働して登る。 山頂一角のようなゆるやかな尾根に登り着き、4分ほど痩せ尾根をたどれば、突然鞍掛山の山頂標識に行き当たる。
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11:19 鞍掛山山頂に到着(写真)。小休止。
山頂とは名ばかりで、標識がなければそこが山頂とは気付かないだろう。
11:29 鞍掛山山頂を出発。
展望台に向かう。尾根を乗り越し、たどること数分で展望台に飛び出す。
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11:32 鞍掛山展望台に到着(写真右上)。昼食。
小広い花崗岩のザレ場で、崩れた石の祠がある。鳳凰山や甲斐駒ヶ岳、鋸岳を一望する。 しかし、奥の岩場沿いに木を掻き分けて1分ほど行く(写真右下)と、岩場があり展望台よりももっと素晴らしい大パノラマがあった。 展望台では木に隠れていた富士山が姿を現し、富士山から鳳凰山、甲斐駒ヶ岳、鋸岳を遮るものなしに一望する(写真下)。
鞍掛山展望台からのパノラマ |
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12:22 鞍掛山展望台を出発。
少し尾根を直進し過ぎてしまい、鞍掛山の西側で折り返す。
再び大岩でクモイコザクラを堪能して帰路に付く。
12:55 駒岩(鞍掛山分岐)に到着。
樹林帯を抜け眼下に雁ヶ原の花崗岩のザレ場(写真)を見ると、低山とは思えないアルプス的な雰囲気を感じる。
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13:58 日向山山頂に到着。小休止。
午前中とは打って変わって、多くの登山者が居た。
14:03 日向山山頂を出発。
何組もの登山者と擦れ違う。途中撮り忘れていたタガソデソウを撮る。
14:50 矢立石登山口に到着。
15:20 尾白川渓谷駐車場に到着(写真)。
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◎ 日向山、鞍掛山で出逢った花たち
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コアジサイ
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ヤマツツジ
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サラサドウダン
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マイヅルソウ
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ミツバツツジ
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クモイコザクラ
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クモイコザクラ
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タカネヒメイワカガミ
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タカネヒメイワカガミ
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キバナコマノツメ
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タガソデソウ
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◎ 感想
2014年7月に日向山に登っているが、一般登山道だけでは面白くないと、尾白川渓谷駐車場から渓谷道に入り、龍神平、不動大橋、錦滝を経由して日向山に立った。下山は矢立石登山口経由。
今回はクモイコザクラに逢うための山行だったので、目的は果たせた。タカネヒメイワカガミの様な群落を想像していたので、ちょっとばかり拍子抜けだったが。。。
日向山まではハイキングコースになっているが、こんな急登でしかも終始樹林帯の中で展望もない。ハイキングコースというにはちょっとハードすぎる気がするが。。。ただ、道標や道はしっかりしているので、迷ったり危険な場所はない。
日向山から鞍掛山までは道標は少なくなるが、目印のテープなどがあり、迷うことはない。ただ、痩せ尾根やロープ場、手足総動員の急登など、よりハードになる。花と展望があるからこそ足を延ばすが、そうでなければ行かないかも知れない。
鞍掛山展望台は一足延ばして、すぐ先の岩場まで行くことを勧める。富士山から鳳凰山、甲斐駒ヶ岳へと遮るもののない展望が広がる。
駐車場の売店が開いていて、日向山の山バッジを購入。ちなみに甲斐駒ヶ岳も売っていた。