青笹山(井川)
2022.01.13
青笹山(井川) 2,209.1m
◎ 山行情報
山行日 2018年11月11日(日) 晴れ
山頂所在地/山域 静岡県、山梨県/南アルプス・深南部
アクセス/出発地 車/東河内温泉(行商事会社寮前)から周回
行程詳細 東河内温泉(行商事会社寮前)(6:20-6:40)→ 登山口(7:47-7:52)→ P1824(9:39-9:44)→
青笹山山頂(11:15-11:25)→ 青枯山山頂(11:58-12:03)→ 三ノ沢山山頂(12:40-12:45)→
稜線展望地(12:55-13:30)→ 水無峠山山頂(13:44-13:57)→ 鹿の子池(14:38-14:45)→
P1243コル(15:45-15:50)→ 林道出合(16:15)→ 林道合流地点(16:23)→
東河内温泉(行商事会社寮前)(16:30)
所要時間/距離 行動時間:8時間20分 休憩時間:1時間30分 合計:9時間50分/17.0km
服装/装備 長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
6:20 東河内温泉(行商事会社寮前)に到着(写真)。
県道189、60号線は狭いので運転注意。朝は早いのでほとんど通行はないが、帰りは頻繁に擦れ違うことになる。
4〜5台停められるだろうか。 思ったより早く着いたので、ノンビリと朝食を取る。
6:40 東河内温泉(行商事会社寮前)を出発。
概ねゆるやかな登りの林道を先に進むと、5分足らずでゲートに着く。 ここにも2〜3台駐車できそうだ。 さらに5分ほどで下山予定の林道が右から合わさり、三ノ沢のゲートを抜け東ムタケ沢の先のヘアピ ンカーブを過ぎると、ほどなく「治山工事中」の看板が見えてくる。
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7:47 登山口に到着(写真)。小休止。
右の急斜面に薄い踏み跡が付いているだけで、登山口を示すような道標はない。 事前にしっかりと下調べをしておかないと、全くわからないだろう。
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7:52 登山口を出発。
急斜面に取り付き(写真)、薄い踏み跡をジグザグに急登する。 5分ほどで尾根に乗るが急登が続き、木に掴まりながらジグザグに登る。
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1330mあたりで細い尾根(写真)に変わると少しゆるみ、平坦を交えたゆるやかな登りとなる。 再び木に掴まって登るほどの急登が始まるが、掴まる木がない場所では、飛び出した石や木の根を手掛かりに登ることになる。
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枯れ枝や落ち葉が散乱した広い尾根(写真)では、踏み跡も目印もほとんどなくなり、やや左寄りの歩きやすい場所を探しながら真っ直ぐに登って行く。
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1710mの小ピークを越え、正面の尾根を避けるように左に曲り、P1824のコルに降り立つ。 踏み跡がないため赤テープ(写真)のところからP1824に取り付くが、密生した潅木帯に変わると目印もほとんどなくなり、P1824を目指して登ることになる。 少しゆるむとほどなく尾根に乗り、目印の赤テープを見つけたところで一息入れる。
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9:39 P1824に到着(写真)。小休止。
正確には40mほど東の地点になる。
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9:44 P1824を出発。
短い急下降の断続から登り返しの急登が続く。 やや狭い尾根からゆるやかな白樺林を抜け、再び急登になると左に青笹山山頂が大きく見えてくる。と思ったら、山頂手前の尾根部分だった。 左が断崖右が急斜面になった痩せ尾根(写真)がしばらく続いた後、徐々に右側が広々とした笹尾根に変わり、踏み跡の不明な笹原をやや左上の小ピークを目指して登って行く。
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七面山、大谷嶺、八紘嶺 |
小ピークを越えコルに降り立つと、ガスの上がってきていない東側の展望が開ける。 七面山や大谷嶺、八紘嶺(写真)のようだ。
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笹原に錯綜する獣道を右側の尾根に乗るように進み、倒木の多い樹林帯をピンクテープを拾いながら行くと、山頂手前の倒木(写真)を左から回り込み山頂に出る。
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11:15 青笹山山頂に到着(写真上)。小休止。
樹林帯に囲まれ狭い山頂が、倒木でいっそう狭くなっている。もちろん展望はない。 手作りの大きめの山頂標識が木に付けられている。 倒木の陰になるように埋もれて、頭だけ出ている三角点(写真下)がある。
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光岳、茶臼岳、上河内岳 |
11:25 青笹山山頂を出発。
コルに戻るとすっかりガスが取れ、西側にも展望が広がる。山頂部に雲が掛かっているものの、光岳、茶臼岳、上河内岳方面を一望する(写真)。 南側のピークを直進すると、なだらかな稜線をたどることになるのだが、大小の倒木が引っ切りなしに現れ歩き難い。
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11:58 青枯山山頂に到着(写真)。小休止。
小休止というよりも山頂を探し回る。山頂標識どころか、それらしい目印さえもない。
12:03 青枯山山頂を出発。
そのまま南へ稜線をたどり、途中で南西に方向を変えて行く。概ね稜線の少し左をたどる。やはり踏み跡も目印もないが、たまに明確な踏み跡と白いビニールヒモが現れる。 P2042を越えかすかな獣道をたどるうちに、次第に稜線の左下の窪地に入り込み、そのまま真っ直ぐにP2107に向かって行く。
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12:40 三ノ沢山山頂に到着(写真)。小休止。
かつては山頂標識だったと思われるブリキ板が中央の木に付けられている。 笹が生え放題でとても山頂の趣ではない。昼食の場所として期待していただけに、かなりガッカリした。
12:45 三ノ沢山山頂を出発。
笹原を南東に進むと、ほどなく稜線の西斜面が開けた笹原に出る。
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小無限山、大無限山 |
12:55 稜線展望地に到着。昼食。
少し風があるものの日差しが降り注ぎ寒くはない。正面に南アルプス深南部の小無限山、大無限山(写真)が見えている。
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13:30 稜線展望地を出発。
ここからも稜線の左寄りをたどるが、右の細長い稜線には向かわず、そのままP2080を目指して進む。 前方に小さな沼地(写真)が見えたら左の尾根に乗れば、ほどなく大小の岩が集まった山頂と思われる場所に出る。
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13:44 水無峠山山頂に到着(写真)。小休止。
小休止というよりも山頂標識を探し回ったと言うのが正しい。 岩のある場所から西へ10mほどが最高地点のようだが、標識は疎か人工物さえも見つからず山頂の雰囲気もない。 下山後にネットで調べると、北側の細長いピーク上にありそうだ。
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13:57 水無峠山山頂を出発。
山頂標識は諦め、西側の南西に延びる尾根に乗り下って行く。 10分あまりで南から入ってくる沢の終端を横切り(写真上)、南に延びる尾根に乗るが、すぐに黄テープ(写真下)を右に下って行く。
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この辺りから頻繁に派生する尾根を乗り換えながら(写真)、P1801に向かって下って行く。 広々とした鹿の子池のある沢に降り立ったら、右にわずかで鹿の子池に出る。
踏み跡も目印もほとんどないため、GPS代わりのiPhoneと睨めっこでルートを探る。
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14:38 鹿の子池に到着(写真)。小休止。
季節的にも今が最も水が少ないのだろう、ホンの一部に水があるだけでほとんど泥沼化している。水をたたえ、芦や水草の生えた池を想像していただけに、ちょっとガッカリだ。ただ、地形図の記号を見る限り、常時池として存在するわけでもなさそうなので、こんなものなのだろう。
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14:45 鹿の子池を出発。
池の南の縁から南西に進み、尾根筋(写真)からいったん沢に降りるものの、すぐに尾根に乗り直す。
写真のあたりから徐々に左へ向きを変え、沢筋へ降りて行く。
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1690mあたりから徐々に尾根を左に外すと、久しぶりに明確な踏み跡(写真)が現れるものの長くは続かない。
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ふたたび黄テープを見てさらに右へと向かい(写真)、西に派生(本尾根?)する尾根を下って行く。 いったんゆるんだ後、薄い踏み跡の付いた急下降からP1243コルに降り立つ。
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15:45 P1243コルに到着(写真)。小休止。
道標はもちろん、目印さえない。 ただ、この時間にこの場所なら明るいうちに下山できそうな見通しが立ち、一安心する。
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15:50 P1243コルを出発。
P1243の北側に付いた細いが明確な登山道(写真)をたどる。
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1170mあたりでコブの手前(写真)を右の沢を下り、最後の急下降が待つ北側の斜面に出る。 かなりの急斜面には薄い踏み跡が錯綜するが、最後には北へトラバースし、小さなケルンから未舗装の林道に降り立つ。 久々のまともな道をたどること7分ほどで、朝歩いた林道に出る。
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16:23 林道合流地点に到着(写真)。
16:30 東河内温泉(行商事会社寮前)に到着。
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◎ 感想
全体に正式な登山道はなく、特に水無峠山以降はGPS、最低限地形図+コンパスが必携。長い行程に急登急下降、倒木など、あらゆる意味でタフなコースだった。だが、それほどの疲労感はなく、登山自体を十分に堪能できた。
東河内温泉〜登山口
1時間ほどの林道歩きだが、紅葉を見ながらで、それほど長く感じなかった。
登山口〜青笹山
いきなりの激急登が続く。細い尾根、広い尾根、左が断崖の痩せ尾根、笹原、倒木などの変化や部分的に踏み跡も目印もない場所が数ヶ所あったりで、なかなか楽しめる。たまのゆるい尾根がうれしい。
青笹山手前のコルで東に七面山や大谷嶺、八紘嶺、西に光岳や茶臼岳、上河内岳などが見られる。
青笹山〜水無峠山
比較的おだやかな稜線が続くが、大小の倒木、錯綜する獣道などで歩き難く、ペースが上がらない。また、目印もほとんどない。
三ノ沢山の先の笹原からは小無限山、大無限山などが見られる。ここで昼食を取ったが、昼食ポイントとしては、ここか青笹山手前のコルしかないと思う。
水無峠山〜東河内温泉
尾根が入り組み、とにかく踏み跡も目印もほとんどないので、ルートファインド能力が試される。普段はしないが、ずっとiPhoneを片手に持ったままだった。地形図+コンパスでは、ちょっと心許ないかも。。。
何ヶ所か出てくる激急下降では、トレッキングポールがあればと何度思ったことか。。。