酉谷山、天目山(三ツドッケ)
2022.01.27
酉谷山 1,673m 天目山(三ツドッケ) 1,575m
◎ 山行情報
山行日 2017年1月4日(水) 快晴
山頂所在地/山域 東京都、埼玉県/奥多摩
アクセス/出発地 車/日原鍾乳洞臨時駐車場から周回
行程詳細 日原鍾乳洞臨時駐車場(6:20-6:45)→ 一石山神社入口(登山口)(7:13-7:18)→ 一石山山頂(8:08)→
ミズナラの巨木(ウッドサークル)(8:23-8:28)→ 人形山山頂(8:34)→ 金袋山山頂(8:53-8:58)→
篶坂ノ丸山頂(9:05)→ ウトウの頭(9:49-9:54)→ 大京谷のクビレ(10:06)→ 大京谷の峰(10:17)→
カラ滝の頭(10:30)→ 長沢背稜分岐(10:36)→ 行福のタオ(コツ谷のツメ)巻き道分岐(11:05)→
酉谷山山頂(11:23-11:50)→ 酉谷峠(11:58)→ 七跳尾根分岐(12:45)→ ハナド岩(13:11)→
板形の頭(13:21)→ 天目山(三ツドッケ)山頂(13:37-13:45)→ 一杯水避難小屋(14:00)→
酉谷山・天目山登山口(15:36)→ 日原鍾乳洞臨時駐車場(15:41)
所要時間/距離 行動時間:8時間6分 休憩時間:50分 合計:8時間56分/23.4km
服装/装備 レインジャケット、長袖山シャツ、長袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
6:20 日原鍾乳洞臨時駐車場に到着(写真)。
準備中にソフトジャケットを忘れたことに気付き、レインジャケットを代替えに着る。 おにぎり1個。
6:45 日原鍾乳洞臨時駐車場を出発。
駐車場を出てすぐ右に酉谷山・天目山登山口への道を見送る。左に尖った稲村岩を見ながら進み、小川谷橋を渡ってそのまま日原街道をたどると、5分ほどで日原鍾乳洞駐車場に着く。
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7:13 一石山神社入口(登山口)に到着(写真)。トイレ休止。
駐車場にある売店横の観光用トイレで用を足す。 売店を挟むように駐車場があるが、後の方は軽自動車専用が多いようだ。
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7:18 一石山神社入口(登山口)を出発。
石段を上がって大きな鳥居を潜り、左の斜面に取り付く。 左上の鉄骨の構造物を過ぎると、右に燕岩(写真)を見ながら広い急斜面の端から端までを折り返して登る。アキレス腱が痛くなるほどの傾斜だ。 暑くてレインジャケットを脱ぐ。
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30分ほどでベンチの置かれた尾根(写真)に乗り、右にゆるやかに登る。 岩壁に近づいて尾根を左に巻くが、すぐに杉林の中を折り返して登り、露岩が目立つようになれば主尾根に乗る。
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左へゆるやかにたどれば、ほどなく一石山山頂に出る(写真)。 ここはP1007で、境界見出杭と手作りの山頂標識があるが、なだらかなコブといった雰囲気だ。
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そのまま尾根を真っ直ぐゆるやかに登って行く。 10分ほどで少し傾斜が増すところで、表示が剥がれそうな道標(写真)を右に進み、燕岩と籠岩の間から上がってくる沢を横切る。
ウッカリすると見過ごしそうな道標だが、その場合はP1176の手前で右に踏み跡を探すことになる。
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P1176から東に延びる尾根の手前で沢を詰めるように登れば、ほどなくミズナラの巨木が見えてくる(写真)。
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これがミズナラの巨木とウッドサークル(写真)で、裂け落ちたのだろうか、根本に転がる太い枝が痛々しい。自然なのか、手を加えたのか、よくよく見れば周囲の木が確かにサークル状になっている。 そのまま東に延びる尾根に上がって登山道に戻ろうと思ったが、近く見えた元の登山道に戻る。
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ゆるやかにひと登りでP1176に立つ(写真)。 ここが人形山山頂と思われるが、境界見出杭以外に山頂を示すものは何もない。 やや急登から大岩を左に巻いて登り、ゆるむとほどなく金袋山山頂に出る。
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8:53 金袋山山頂に到着(写真)。小休止。
なかなかオシャレな山頂標識が出迎えてくれる。ここはP1325で、一石山山頂同様なだらかなコブといった雰囲気だ。
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8:58 金袋山山頂を出発。
尾根の形状に沿ってやや左へカーブを描いて進み、やや急登から尾根上で左へ折れると、ほどなく篶坂(すずさか)ノ丸山頂(写真)に着く。ここはなだらかなP1456で、やはり山頂の雰囲気はない。また、どうしても「すずさか」とは読めない。 前方にウトウの頭の手前の肩状の尾根を見ながら、踏み跡が薄く、マーキングもほとんどないおだやかな尾根をたどる。 P1443の先から左に回り込むように急登し、肩状の尾根に上がって左へわずかに進み、短い急下降から露岩の尾根を急登すれば、ポンとウトウの頭に飛び出す。
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9:49 ウトウの頭に到着(写真)。小休止。
ここにもオシャレな山頂標識があり、ウトウという鳥が描かれている。下山後調べると、善知鳥でウトウと読み、海鳥の一種とのこと。なぜこんな山奥のピークに海鳥の名前が? 三角点もありピークらしいピークだが、木立に囲まれ展望はない。
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9:54 ウトウの頭を出発。
急下降から倒木と岩混じりの痩せ尾根をたどり、大岩を左に回り込みながら急下降し、大京谷のクビレに降り立つ(写真)。
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大京谷の峰への登り返しは、薄い踏み跡の付いた大岩の右を回り込むように上がり(写真)、ピンクのテープを拾いながら急登する。 岩場の切れ目から尾根に上がり、左にゆるやかにたどれば、ほどなくモノレールに行き合う。
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モノレールに沿って大京谷の峰を越え、ゆるやかな登りからモノレールの終点になるカラ滝の頭を越え(写真)、さらにゆるやかにたどり、滝谷の峰への登り始めにある道標に着く。
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10:36 長沢背稜分岐に到着(写真)。
西に雲取山・長沢山、東に酉谷山・一杯水へと道が分かれ(道標あり)、真っ直ぐ(道標なし)登れば滝谷の峰になる。 実際には滝谷の峰の下なので、長沢背稜ではないかも知れないが、便宜上長沢背稜分岐とする。
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東へ道を取り、滝谷の峰の山腹をたどる。滝谷の峰のすぐ東の尾根を乗り越し、石積み(土壌崩壊防止か?)(写真)や細く深い沢を過ぎて、P1480に延びる尾根を乗り越す。冬枯れの木立の合間に酉谷山山頂を見ながら進むと、今度こそ長沢背稜に乗る。
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P1551を右に巻いてゆるやかに登り、道標の立つ行福(ぎょうふく)のタオ(コツ谷のツメ)に着く(写真)。 右に山腹をたどる巻き道が延びる。 稜線をゆるやかに登り、再び巻き道を右に見送る。概ねゆるやかな登りにやや急な登りが2度ほどあり、その急な先が山頂だと騙されながらひたすら登る。
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御岳山、大岳山、御前山 |
11:23 酉谷山山頂に到着(写真上)。昼食。
草地であまり広くないが、南側に展望が広がり、手前の左にヨコスズ尾根、右に登ってきたタワ尾根、奥の左から本仁田山、御岳山、大岳山、御前山、右に六ツ石山などを一望する(写真下)。 日当たりは良いのだが、ときどき吹く弱い風に、30分ほどで体が完全に冷えきる。
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11:50 酉谷山山頂を出発。
おだやかに稜線上をたどり道標を右に下れば、眼下に酉谷山避難小屋を見下ろす酉谷峠(写真)に降り立つ。右に行福(みょうふく)のタオ(コツ谷のツメ)からの巻き道が合流する。 左に道を取り、稜線下をおだやかにたどる。
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まれに少し崩壊気味の斜面や急斜面に付いた細い道があるものの、概ねハイキングライクな道が続き、一度稜線と合わさった後七跳尾根を越える(写真)。
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さらに付替えられた桟道(写真上)やコブを巻きながら、何度か稜線と合わさり、ハナド岩分岐に出る(写真下)。左へわずかで展望の良いハナド岩がある。
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13:11 ハナド岩に到着(写真右)。
道標の南西20mほどのところに開けた岩場があり、少し逆光になるが、手前左に板形の頭からの尾根とヨコスズ尾根、右に登ってきたタワ尾根、奥の左から六ツ石山、鷹ノ巣、七ツ石山、雲取山、芋木ノドッケなどを一望する(写真下)。
ハナド岩からのパノラマ |
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ゆるやかな下りから板形の頭(P1553)の南側を越え、ゆるやかな登りから一杯水避難小屋への道を右に分ける(写真)。 なだらかな小ピークを越えると、山頂直下の急登からポンと天目山(三ツドッケ)山頂に飛び出す。
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13:37 天目山(三ツドッケ)山頂に到着(写真右)。小休止。
極く狭い山頂からの展望は良く、北東から南、西へと、武甲山から大持山、蕎麦粒山、川苔山、本仁田山、御岳山、大岳山、御前山、六ツ石山、鷹ノ巣、七ツ石山、雲取山、芋木ノドッケなど秩父山地から奥多摩にかけての山々の大パノラマが広がる(写真下)。
天目山(三ツドッケ)山頂からのパノラマ(北から東) |
天目山(三ツドッケ)山頂からのパノラマ(東から西) |
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13:45 天目山(三ツドッケ)山頂を出発。
急下降からコブを2つ、小ピーク(写真)を1つ越えて下ると、ほどなく一杯水避難小屋の横に降り立つ。 グミの滝分岐と一杯水を経由して避難小屋に降りるつもりだったが、ピンクテープを拾ううちにいつの間にか西側の尾根に乗ってしまったようだ。
おそらく写真の小ピークの岩場あたりで左に行くのが正解のようだが、道標はもちろん、目印もなかったような。。。
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14:00 一杯水避難小屋(写真上)に到着。
避難小屋のすぐ下の分岐(写真下)を南に延びるヨコスズ尾根に入る。 ひたすらゆるやかに続く下りから、P1388の西を過ぎるとゆるやかなアップダウンが続き、徐々に高度を下げて行く。 それが横篶山(P1289)の先の小ピークまで続き、滝入の峰を巻く頃には急斜面に付けられた細い下り道が続く。落ち葉が厚く積もり、路面状況がつかめず歩き難い。
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990mあたりの道標(写真)で尾根に乗り、急下降から折り返して東へトラバース気味にたどり、分岐を直進する。 杉からヒノキに変わる折り返しの急下降が続き、日原第二排水所を経て民家の横から酉谷山・天目山登山口降り立つ。
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15:36 酉谷山・天目山登山口に到着。
なんとも渋い道標(写真)がある。
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左にわずかで、朝見た酉谷山・天目山登山口への道の登り口(写真)に出る。右前方に駐車場が見えている。
15:41 日原鍾乳洞臨時駐車場に到着。
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◎ 感想
タワ尾根を登っている間は、あまりの長大さに無事日没までに下山できるか心配だったが、終わってみれば、時間的には余裕だった。
ただ、タワ尾根の急登、ヨコスズ尾根の急下降でかなり疲れた。
天目山の展望は期待通りだったが、うれしい誤算はハナド岩からの展望だ。歩いてきた尾根とこれから歩く尾根の両方を一望できる。
これだけのルートながら、ちょっと危ういのはウトウの頭から大京谷の峰までくらいで、全般に道標もしっかりしている。
一石山までの急登は踏み跡が不明瞭な部分もある。タワ尾根は概ね分かり易く歩き易いが、ウトウの頭から大京谷の峰までは危険ではないが、踏み跡が薄く目印も少ないので少し注意が必要。長沢背稜に上がってしまえば、冬枯れの稜線を概ねハイキング気分で歩ける。
天目山からグミの滝分岐経由のつもりが、目印を拾いながら漫然と歩いていたら、いつの間にか一杯水避難小屋に降りてしまった。小ピーク上で左なのだろうが、まるで気付かなかった。天目山からは西側の尾根を下るのが主流なのだろうか?
ヨコスズ尾根はひたすら下るだけなのだが、落ち葉が深くて路面が読めずスリップやつまずきに注意。
長沢背稜で2名の登山者とすれ違っただけの静かな山行を満喫できた。