三ッ峠山、本社ヶ丸(北口登山道)

三ッ峠山 1,785.2m 本社ヶ丸 1,630.8m(北口登山道)

 山行情報

山行日       2017年6月24日(土) 晴れ

山頂所在地/山域  山梨県/御坂山地

アクセス/出発地  車/宝バス停バスロータリーから周回

行程詳細      宝バス停バスロータリー(6:30-6:50)→ 北口登山道入口(7:16)→ 北口下山道入口(9:36)→
          三ッ峠山(開運山)山頂(9:48-10:00)→ 御巣鷹山山頂(10:13-10:15)→ 茶臼山山頂(10:55)→
          大幡山山頂(11:11-11:16)→ 大幡八丁峠(11:33)→ 清八峠(11:56)→ 本社ヶ丸山頂(12:24-12:54)→
          笹子駅分岐(13:01)→ からかさ岩(13:22)→ 宝バス停バスロータリー(14:28)

所要時間/距離   行動時間:6時間49分 休憩時間:49分 合計:7時間38分/14.6km

服装/装備     半袖シャツ、アンダーシャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      

過去の山行記録   2016年12月30日(金) 三ッ峠山(表登山道)


 山行記録

6:30 宝バス停バスロータリーに到着(写真上)。

バス転回の邪魔にならないよう、ロータリーの左側に駐車する。
パンを食べている間にもう1台やって来た。二人組が同じ伊豆ナンバーということでしばし話をする。北口登山道は何度か歩いているとのこと。
駐車場からは開運山と御巣鷹山の電波塔が見えている。その右に見えるピークは水雲山だろう(写真下)。

6:50 宝バス停バスロータリーを出発。

駐車場を出て左に進む。
林道黒野田線を右に見送り、たもとにガイドマップの立つけいごや橋を渡ると未舗装路になり、20分ほどで北口登山道入口に着く。

7:16 北口登山道入口に到着(写真)。

道標や登山計画書入、祠と共にさまざまな注意看板が立つ。
左の登山道入口から谷筋をたどり、5分ほどで尾根に乗る。ところどころに比較的新しい道標が付けられている。

堰堤を越えると次第に沢へと降り、岩がゴロゴロする沢底(写真)を短くたどる。

すぐにロープの付けられた左の斜面を激急登(写真)し、支沢を横切りながら沢沿いに登る。

小さな滝状の沢の上流を横切ると、ほどなく右前方に初滝を見る場所に着く。岩に上がると初滝全体を見通せる(写真)。

左のハシゴを上がり、黒部峡谷の下ノ廊下を思わせる(ちょっと大げさか)断崖(写真)を通過し、初滝の上部を登って行く。
ときおりミヤマカラマツを見る。

ロープやワイヤーの張られた岩壁(写真)を越え、枝葉に邪魔され良く見えない大滝を過ぎる。

その後も沢を高巻くように、小規模の崩壊地やロープの付けられた岩場などを越え、七幅の滝(写真)に出る。
登山道のすぐ左を入ると、水量はそれほどでもないが、何段にも連なる七幅の滝を一望できる。
ここからは時折コアジサイを見ながら小尾根に乗り、いったん沢から離れて行く。

ロープが張られ石がゴロゴロする悪場を通り、再び沢に向かって進むと白竜の滝(写真)がある。七幅の滝を目にした後では、少し物足りない。
ここからP1372を通る尾根に向かって登り、途中三ッ峠山への熱烈な愛情を感じさせるメッセージが書かれた道標を過ぎて尾根に乗る。

古びた道標や北口登山道の説明と想い出ノートの置かれた場所(写真上)を過ぎ、岩を抱えたブナの巨木を見ると、ほどなく水雲山下山口(写真下)に登り着く。
この道標を見て初めて三ッ峠山に水雲山があることを知る。いつかは歩いて見たい。

このあたりではすでに傾斜はゆるみ、コバイケイソウやヤマトユキザサ(写真)などの下草が密生した道を、ややトラバース気味に登れば、ほどなく御巣鷹山山腹の北口下山道入口に飛び出す。

9:36 北口下山道入口に到着(写真)。

左に下り、正面に開運山の電波塔を見ながらたどる。

9:48 三ッ峠山(開運山)山頂に到着(写真右)。小休止

この時間でもすでに入れ替わりで登山者がやって来る。
昨年の暮れに比べればやや見通しは悪いかも知れないが、富士山を始めに天子山地、御坂山地などを一望する(写真下)。南アルプスは雲の中か。。。

三ッ峠山(開運山)山頂からのパノラマ

10:00 三ッ峠山(開運山)山頂を出発。

北口下山道入口のすぐ手前に鉄の檻で保護されたアツモリソウ(写真上)を見る。これほどにしないと盗掘の恐れがあるということか。。。
さらにその先でシロフウリンツツジ(写真下)を見ると御巣鷹山山頂に飛び出す。

10:13 御巣鷹山山頂に到着(写真上)。小休止。

電波塔のの傍でアヤメ(写真下)を見る。

10:15 御巣鷹山山頂を出発。

御巣鷹山山頂建物の左を降りて行くと、すぐに通行止めの千段の滝への道を右に見送り、ジグザグに急下降する。1660mあたりでいったんゆるみ、急下降からいつの間にか稜線を左に外し、山腹をトラバースし稜線に戻る。
登り返して小ピークを越え、分岐を右の稜線をたどれば、ポンと茶臼山(写真)に着く。潅木に囲まれた山頂には何もなく、木に巻かれたテープに山名が書かれているだけで寂しい。

下山は道標はないので、巻き道の方向を確認する。直進すると北東の急斜面に出るため、やや左の北に向かって降りるとすぐに巻き道と合流する(写真)。
おだやかな笹道からほどなく大幡山山頂に着く。

11:11 大幡山山頂に到着(写真)。小休止。

茶臼山とは打って変わって、ここには立派(?)な山頂標識がある。ここも潅木に囲まれ展望はない。

11:16 大幡山山頂を出発。

左へ急下降し、高圧線の鉄塔が建つ広々としたコルに降り立つ(写真)。
昼食中の駐車場で出逢った2人に挨拶をして先に進む。
おだやかに小ピークを越えると、左に林道への入口があり、すぐ先が大幡八丁峠になる。

11:33 大幡八丁峠に到着(写真)。

右は高畑経由都留市街となっていて、北口登山道入口に出るようだ。
ゆるやかな登りから左に八丁山への道を左に分け、偽木の階段を急登する。

サラサドウダン(写真)を見ながら小ピークを越え、3mほどの岩場を上がってガレ場から潅木帯に入る。

急下降が目の前に現れて、清八山山頂を見逃したと思い少し戻って見るが、山頂標識を見つけられなかった。実は岩場を上がった場所が山頂で、標識が木の葉に隠れ(写真)て分り難かっただけだった。

ずっと後で、たまたま写真を見返していて葉陰の山頂標識を見つけた。

そのまま清八峠に降り立つ(写真)。峠からは左(北)に笹子方面への道が延びる。以前上がってきた道だ。
さらに展望の良い岩場や幾つかのコブを越え、岩壁をやや左から上がり細長いピークを越える。
コルから登り返し、岩壁を左に回り込んで上がり、さらに右上に道標が見える岩場を上がれば、ポンと山頂に飛び出す。

12:24 本社ヶ丸山頂に到着(写真右)。昼食。

山頂は狭く岩が露出している。看板式の山頂標識の他に、新しい山頂標柱もある。
展望は南から北西にかけて広がり、三ッ峠山、富士山(雲の中)、黒岳、釈迦ヶ岳、清八山、大栃山、達沢山などを一望する(写真下)。

本社ヶ丸山頂からのパノラマ

12:54 本社ヶ丸山頂を出発。

道標はなく、東側の岩の間を下る。
稜線をゆるやかにたどりピークを越えると、鶴ヶ鳥屋山方面とからかさ岩への分岐(写真)に出る。

右に道を取りジグザグに急下降する。かなりの急坂だが路面が軟らかく、ソールのブロックがよく噛むため、スリップの心配はない。

ヒノキ林に入り少しゆるむと、手書きの道標を左へ折れ(写真)隣の小尾根に乗る。
5分ほどで見慣れた道標をまた左に折れ、斜面をトラバースしからかさ岩に出る。

13:22 からかさ岩に到着(写真)。


ここから東に延びる尾根に乗り、しばらくは尾根通しに下る。

P1076を越え、さらに次のピークを越えると、前方の木の間に鉄塔が見える鳥獣保護区の看板がある分岐に出る(写真)。ここを赤テープに誘われて左に折れて進むと、ほどなく林道に降りてしまう。地形図を確認すると、林道に降りても駐車場所に行き着くが、かなり遠回りになる。
分岐まで戻ったところで二人組に出逢い、林道方面に行こうとするのを引き止め、鉄塔まで降りて右に延びる道に入る。

写真では分からないがすぐ先に鉄塔がある。

その後は二人に付いて下るが、途中で道が錯綜する。860mあたりでやや左に寄り、高圧線沿いを下る予定だったが、大きく右に迂回してしまった。

本当はここに降りてくるはずだった(写真)。

それでも無事なんとかけいごや橋から数メートル下がった林道に降り立つ(写真)。

14:28 宝バス停バスロータリーに到着。


 感想

北口登山道は急登、悪場が連続するが、道標や目印がしっかりしているため、迷うことはない。都留市役所のHPでは熟練者向けの非常に険しいコースとなっているが、そこまでとは思わなかった。かなり手強いことは確かだが。
本社ヶ丸からの下りでは1440m辺りの左折点に注意していたが、思いがけず手作り道標があり(作成者に感謝)問題なし。それよりも、1020mあたりで前方に鉄塔が見えると、左に導かれないよう注意が必要。実際林道手前まで行ってしまったが、林道経由ではかなりの遠回りになるはず。ここは鉄塔まで進み右に続く道に入れば良い。

なぜ、清八山の山頂標識を見逃したのか、いまだに不明。気にしながら歩いていたのに。。。

駐車場で同じ伊豆ナンバーということで、声を掛けていただいたお二人とは、コルの鉄塔と本社ヶ丸山頂、1020mのリカバリーと三度の出逢い。最後は駐車場までご一緒させていただくというご縁がありました。ありがとうございました。


 日帰り温泉

都留市温泉 芭蕉 月待ちの湯

リニューアル後初めて利用したが、何が変わったのかは不明。というか、リニューアル前がどんなだったかを覚えていない。内外装・設備で新しいと思えるものがなかったような。。。
浴室はそれほど混んではなかったが、大広間は大盛況だった。