各務原アルプス

各務原アルプス 384.3m(明王山)

 山行情報

山行日       2016年1月4日(月) 晴れ

山頂所在地/山域  岐阜県/東海

アクセス/出発地  車/蘇原自然公園駐車場 伊吹の滝登山口から猿啄城登山口まで縦走

行程詳細      蘇原自然公園駐車場(7:25-7:45)→ 伊吹の滝登山口(7:53)→ 北山展望台(8:15)→ 各務原権現山山頂(8:45-8:50)→
          北山山頂(8:57)→ 老洞峠(9:09)→ 芥見権現山(岐阜権現山)山頂(9:30-9:45)→ 権現山登山口(10:19)→
          桐谷坂(10:25)→ 向山山頂(10:50-10:55)→ 向山見晴台(11:07)→ 須衛山頂(11:15-11:17)→ 岩坂峠(11:52)→
          金山山頂(12:22-12:50)→ 大岩見晴台(13:05-13:08)→ 多賀坂峠(13:36)→
          迫間山山頂(迫間城跡)(13:59-14:04)→ 迫間不動奥の院(14:08)→ 迫間不動(14:15)→ 金毘羅山山頂(14:43)→
          明王山山頂(14:50-14:55)→ 城山山頂(猿啄城址)(15:25-15:30)→ 猿啄城登山口(15:45)→ JR坂祝駅(16:05)→
          (高山本線)→ JR蘇原駅(16:50)→ 蘇原自然公園駐車場(17:35)

所要時間/距離   行動時間:8時間37分 休憩時間:1時間13分 合計:9時間50分/31.4km

服装/装備     ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:25 蘇原自然公園駐車場に到着(写真)。

20台ほどの駐車スペースがある。伊吹の滝登山口の手前と前に駐車場があるが、帰路を考え、なるべくJR蘇原駅に近い場所としてここを選んだ。
結果的にはこれで正解だった。

7:45 蘇原自然公園駐車場を出発。

駐車場を出て車道を左に進み、5分ほどのところにある伊吹の瀧不動明王(写真)を入り、すぐに水場を左に入る。
舗装路が途切れたところに遊歩道入口の看板がある。

7:53 伊吹の滝登山口に到着(写真)。

雑木林の中のゆるやかな道から、偽木の階段を交えて折り返して登る。この時点で気温は9度ほどだが暑くなる。
20分ほどで分岐のある尾根に登り着き、右へなだらかにたどる。

各務原市街地を一望する北山展望台(写真上)を過ぎ、しばらくなだらかな尾根をたどると、木に鐘の吊下げられた小ピークに立つ(写真下)。
ここからは西に金華山、北に展望台の建つ各務原権現山を見ることができる。

ゆるやかな下りから分岐(写真上)に出て、南登山口・東登山口への道を右に見送り、左に真っ直ぐ延びる階段(写真下)を急登する。
多度神社の石柱の立つ鳥居を過ぎると、ほどなく各務原権現山山頂に登り着く。

空に向かって一直線に延びる(写真下)。

8:45 各務原権現山山頂に到着(写真右)。小休止。

各務原権現が祀られた山頂は広く、東屋風の展望台がある。
各務原権現山からの大展望として南アルプスや中央アルプス、北アルプスの写真が掲示されているが、残念ながら今日は霞みが掛かり遠望はきかない。
それでも南に各務原市街地、北から東にかけて岐阜権現山から各務原アルプスの稜線(写真下)、西に金華山などの展望を楽しめる。

各務原権現山山頂からのパノラマ

8:50 各務原権現山山頂を出発。

北西にゆるやかにたどり、北山山頂(標識なし)(写真)で左に諏訪山への道を見送る。

てっきり諏訪山と言う山があるのかと思ったら、地名だった?。

すぐに生い茂るシダの間をロープ場を交えて急下降し、林道が交差する老洞峠に降り立つ(写真)。急登に備えてジャケットを脱ぐ。

少し上がって巻き道(写真上)を左に見送ると、いよいよ木に掴まりながら身体を引き上げるような急登になり、ザレ場(写真下)の錯綜する薄い踏み跡を選びながら登る。
振り返ると各務原権現山の展望台が目に入る。

濃い踏み跡を選びながらたどり、偶然見つけたロープに沿って登ると、ほどなく小さなケルン(写真)のある稜線上に飛び出し、左へわずかで岐阜権現山山頂に着く。

金華山、百々ヶ峰
各務原アルプス

9:30 芥見権現山(岐阜権現山)山頂に到着(写真上)。小休止。

狭い山頂に丸太で作られた日除けとアンテナやベンチがある。
幾つもある標識には芥見権現山とあり、どこにも岐阜権現山の表記はない。
各務原権現山山頂ほどではないが、展望は良く、西に金華山、百々ヶ峰(写真中)など、東にこれから向かう各務原アルプスの稜線(写真下)を一望する。

9:45 芥見権現山(岐阜権現山)山頂を出発。

分岐からさらにゆるやかな稜線をたどり、短い急下降から分岐(道標あり)(写真)で北に延びる尾根を右折し、東に延びる稜線に乗る。

小ピークを1つ越え、2つ目を登る途中の分岐(写真)で中将姫桜への道(と思われる)を左に見送り直進する。

しばらくして稜線を右に外し、旧道の権現山登山口(写真)に降り立つ。
5分ほど旧道をたどり、桐谷坂で県道17号線と合流し、車の流れが途切れるのを見計らって横切る(交通量は多いので横断は要注意!!)。

地蔵の祀られた登山口から階段(写真上)を上がり、雑木林の中を直登しP228南のコルに登り着く。ここはアルプスハイキングコースが交差する(写真下)。
右に道を取り、小ピークを越えて右に三ツ池への道を分け、さらに小ピークを2つほど越えると向山山頂に登り着く。

10:50 向山山頂に到着(写真)。小休止

狭い山頂で、展望も南側の一部に限られる。

10:55 向山山頂を出発。

小ピークを4つ越え、5つ目が向山見晴台(写真)になる。高賀山や恵那山の方位が示されているが、残念ながら霞が掛かり見えない。また南東の尾根方向に福祉の里への道が分岐する。

北東の道に入り短い急下降から急登し、ケルンの積まれた須衛山頂(写真)に登り着く。芥見権現山以来の三角点の設置された山頂だが、あまり展望が良くないため記念撮影だけで先に進む。

ロープの張られた急下降が続いた後、幾つか小ピークと鉄塔の立つピークを越え岩坂峠(写真)に降り立つ。一体の石仏が祀られ、上迫間方面への道や中部電力の管理道が交差する。
ロープの張られたガレた斜面を短く急登し、再び上迫間への道を左に見送り、ゆるやかな道からひと登りで金山山頂に飛び出す。

12:22 金山山頂に到着(写真)。昼食。

物々しいフェンスに囲まれた電波反射塔が建ち、山頂としては味気ない。
南側の景色を楽しみながら昼食を取る。

12:50 金山山頂を出発。

急下降から岩壁を左に巻いて進むと、展望の良い大岩見晴台(写真)に着く。
小広い小ピークで展望が良いが、今日は霞が掛かり遠景は望めない。

大岩不動への道を左に分け直進する。断層跡への道を右に見送り、四つ辻(写真)を左の迫間城跡方面へ下る。角の道標には「アルプスハイキングコース」としか記されていないが、左に曲がったところに「迫間城跡」の道標がある。

さらに迫間不動への道を右に、すぐ先で大岩不動への道を左に見送り、ピークを右に巻いて下り多賀坂峠(写真)に降り立つ。
多賀坂峠は道が交錯する変則的な五差路で、やや迷いそうになるが、迫間城跡の道標に従って階段を上がる。
細長い小ピークを越え、迫間不動への道を右に、さらに迫間山山頂を右に巻く道を見送ると、急斜面をひと登りで迫間山山頂に着く。

13:59 迫間山山頂(迫間城跡)に到着(写真)。小休止。

迫間城跡と書かれた大きな標識はあるが、どこにも迫間山とは書かれていない。
あまり広くないが、展望は良い。

14:04 迫間山山頂(迫間城跡)を出発。

そのまま稜線をたどり、石碑を過ぎると、その先に拝殿と不動明王の石像(写真)が祀られた迫間不動奥の院がある。

鳥居をくぐり右の急な石段を下りて行くと、多くの石碑や石仏が祀られ参拝客で賑わう迫間不動(写真)に降り立つ。

護摩堂の先の林道ゲートを左に入り(写真上)、5分ほど登ったところにある関南アルプスハイキングコース分岐(写真下)を右の明王山見晴台方面の道に入り、ジグザグに急登し林道を3回横切る。
明王山への道を左に見送ると、わずかで金比羅山山頂に着く。

14:43 金毘羅山山頂に到着(写真)。

山頂には金比羅神社が祀られ、その奥に三角点(写真)はあるが、山頂標識はない。
また、神社の幟には夕暮山金比羅神社とあり、夕暮山とも呼ぶらしい。

明王山への分岐(写真)まで戻り、右へ短く急下降し、林道に降り立つ。林道に沿って付けられた登山道を登り、電波塔の左を進めば、ほどなく明王山山頂に飛び出す。

14:50 明王山山頂に到着(写真)。小休止。

北側に大きく展望が広がる山頂には、ベンチが多く休憩には良い。

14:55 明王山山頂を出発。

短い急下降から鵜沼の森への道を右に見送り、おだやかに稜線をたどる。道標は城山ではなく、猿啄城(さるばみじょう)となっている(写真)。
鉄塔の先の小ピークを越えると、前方に城山の展望台を見ながら下って行き、ロープの付けられた岩場を急登して山頂に飛び出す。

15:25 城山山頂(猿啄城址)に到着(写真)。小休止。

山頂にはやはり城山の標識はなく、猿啄城址の標柱や大きな石碑、東屋風の展望台がある。
展望は良く、眼下に坂祝(さかほぎ)町を望み、その反対側に明王山から城山へと続く稜線を一望する。

15:30 城山山頂(猿啄城址)を出発。

整備された階段を5分ほど下ると、道は分岐するが、右は地形図に記載されている道で、途中でまた合流する。
今回は左に下る。ジグザグの急下降(写真)が続き、民家(?)の間を抜けると、登山者数のカウンターがあり、ここが猿啄城登山口になるようだ。

15:45 猿啄城登山口に到着(写真)。

すぐに林道に出て右折するとトイレがあり、猿啄城展望台駐車場先の高架をくぐる。
道なりに進み橋を渡り、丁字路を右に曲がる。高山本線の踏み切りを渡り、丁字路を左に曲がり道なりに行き、坂祝駅前の十字路を左に曲がる。

16:05 JR坂祝駅に到着(写真)。

駅前に1台停まっているタクシーで戻ることも考えたが、他の客に先を越された。

16:35 JR坂祝駅を出発。

240円。乗車時に車掌に支払う。

16:50 JR蘇原駅に到着(写真)。

駅前の道を北上する。
10分ほどで県道205号線を渡り、五差路を左折し60mほどでY字路を右に進む。道なりに十字路を越えすぐ、枝道を右に見送り、平蔵寺手前を左に入る。
150mほどで幅広い車道に出て右折し、しばらく道なりに進む。300mほどで熊田町交差点を越え、さらに200mほどで勝工務店の先を左折する。
道なりに500ほどで桂雲寺手前を右に入り、十字路を直進し細い道に入る。
突き当たりを左折、すぐに丁字路を右折し、道なりに750mほどで蘇原自然公園駐車場に着く。

17:35 蘇原自然公園駐車場に到着(写真)。

すでに周囲は真っ暗になっていた。


 感想

全体に穏やかなコースだが、小ピークやコブが連続し、低山ながら歩き応えがある。また、北山から芥見権現山(岐阜権現山)を初心者コースや巻き道を使えば危険な場所はなく、道標もしっかりしていて迷うことはない。ただし、北山から老洞峠の急坂や老洞峠から稜線への直登コースは初心者の単独はやめたほうが良い。歩き慣れた登山者との同伴を薦める。
残念ながらこの日は霞が掛かり遠景は望めなかったが、概ねどのピークからも展望は良い。

電車は1時間に2本程度なので、計画は念入りに。。。時期的にももう少し日の長い頃が良さそうだ。この日は駐車場に帰り着く頃には真っ暗になってしまった。


 日帰り温泉

美人の湯かかみがはら

施設は比較的新しい。湯船の種類は多いが、小さいため入りたい湯に入れないことがある。個々に仕切られた洗い場は広く待つことはない。休憩室もやや狭いが、休憩する人が少なくノンビリできた。
一方、食事処は大盛況のようで、注文しても30分ほど待つ場合ありとの案内。席は空いているのに。。。段取りが悪いのか?