伊豆山稜線歩道〜魂の山、棚場山、達磨山〜
2022.01.28
伊豆山稜線歩道 〜 魂の山 933m 棚場山 753.3m 達磨山 981.8m 〜
◎ 山行情報
山行日 2016年12月3日(土) 晴れ
山頂所在地/山域 静岡県/伊豆半島
アクセス/出発地 車/仁科峠駐車場から往復
行程詳細 仁科峠駐車場(6:10-6:25)→ 風早峠(6:47)→ 宇久須峠(7:08)→ 魂の山山頂(7:42-7:52)→ 土肥峠(8:18)→
南無妙峠(8:35)→ 吉奈峠(8:53)→ 棚場山山頂(9:03-9:08)→ 船原峠(9:34)→ 伽藍山山頂(10:25)→
古希山山頂(10:45)→ 達磨山登山口(西伊豆スカイライン)(10:54)→ 達磨山山頂(11:06-11:20)→
達磨山登山口(西伊豆スカイライン)(11:28)→ 伽藍山三角点(11:54)→ 船原峠(12:38-12:43)→
棚場山山頂(三角点)(13:14-13:30)→ 魂の山山頂(14:54-15:00)→ 宇久須峠(15:32)→ 仁科峠駐車場(16:17)
所要時間/距離 行動時間:9時間6分 休憩時間:46分 合計:9時間52分/29.8km
服装/装備 ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
6:10 仁科峠駐車場に到着(写真)。
だるま山高原レストハウスの駐車場で朝食とトイレを済ましているので、すぐに準備にかかる。
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6:25 仁科峠駐車場を出発。
道路を横切り、天城放牧場ゲートの右から伊豆山稜線歩道(写真)に入る。
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右前方に富士山や魂の山、達磨山などを見ながら、柵沿いにクマザサの原をたどる(写真)。
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小ピークを越えると左から舗装路が合わさり、朝焼けに赤く染まる富士山を見ながらP903を越え、広々としたクマザサの原をたどり風早峠(写真)に降り立つ。 ベンチとテーブル、案内板が設置されている。朝日が背後の雲に映えて美しい。 暑くてジャケットを脱ぐ。 丸太の土留めの階段から小ピークを越え、右カーブの先で県道411号線からの車道を見送る。
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ゆるやかな登りから潅木の疎らなP844を越え、クマザサの原をゆるやかに下り宇久須峠(写真)に降り立つ。広い草地にベンチや東屋が設置され、先ほどの車道が合わさる五叉路になっている。
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左にP920.4を見ながらゆるやかに登り、ピーク上の標柱(写真)で右に折れて潅木帯を下る。 道標の立つコルから丸太の土留めの急階段を交えて登り、山頂一角に登り着いてゆるやかにたどり魂の山山頂に出る。
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富士山、達磨山、棚場山、葛城山 |
7:42 魂の山山頂に到着(写真上)。小休止。
山頂はシャクナゲに囲まれ狭いが、その合間からの展望が良く、北側に富士山や達磨山、棚場山、葛城山、城山(写真下)、西側に駿河湾、南に西伊豆の山並みが広がる。
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7:52 魂の山山頂を出発。
遙か前方に際立つ三角錐の達磨山を見ながら、なだらかな山頂一角をたどる(写真)。
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ほどなく東に向きを変えると、左側が切れ落ちた尾根下りが続くが、再び北に向きを変え短い急下降を交えて土肥峠(写真)に降り立つ。 右に持越温泉バス停への道が分岐するが、3.8kmと遠い。
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見えることは余りないが、右に走る県道411号線沿いにゆるやかなアップダウンが続く。 15分ほどで車道の石垣が見えると、ほどなく南無妙峠(写真)に着く。林の中の小広い場所で、テーブルやベンチがある。
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しばらく急斜面に整備された道をたどり、踏み跡の不明瞭な平地を目印を拾ってたどれば、ほどなく吉奈峠(写真)に出る。 すぐに丸太の土留めの階段の急登が続き、ゆるむと棚場山山頂に飛び出す。
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9:03 棚場山山頂に到着(写真)。小休止。
狭い山頂にベンチが置かれている。三角点は東側にあるようだが、ここからは見えない。時間に余裕があれば、帰りに寄ることにする。
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9:08 棚場山山頂を出発。
ゆるやかな下りが続き、伊豆山稜線歩道船原峠起点の道標(写真)右の石段を降りれば、旧国道136号線の船原峠に降り立つ。
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東屋と車道を挟んで反対側の案内板横に伊豆山稜線歩道の入口(写真)がある。 上がるとすぐにコンクリート造りの東屋(?)を過ぎ、P627を越えて西伊豆スカイラインに出る。 200mほどで再び左の登山道に入り、なだらかなピークを越えて再び西伊豆スカイラインに出る。
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20分ほどで土肥駐車場(写真上)の先の伽藍山への登り口(写真下)を入り、笹原の間をやや急登して行くと、いきなり西伊豆スカイラインに飛び出す。
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10:25 伽藍山山頂に到着(写真)。
飛び出した左手の道標の横に山頂標識が立てられている。が、目の前は西伊豆スカイラインが走る。アレッと思いつつ辺りを見回すが、ピークらしい場所も三角点も見当たらない。位置的には標識の背後になるため、入れそうな場所を探すが、やはり見つからない。諦めて先に進む。
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しばらくは西伊豆スカイラインをたどる。久しぶりに富士山の姿を見る。伽藍山山頂から10分ほどで、左カーブ手前の道標を左に入る。 ゆるやかな登りから古希山とばかり思っていたP936を越え、前方に富士山と達磨山を見ながら左の切れ落ちた細い尾根道(写真上)をたどれば、ほどなく古希山山頂(写真下)に登り着く。小高いピーク上で、笹が刈り払われている。
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ゆるやかな下りからいったん西伊豆スカイラインに出るが、すぐに登山道に戻り(写真)小ピークを越えると、達磨山の登り口になる戸田駐車場に降り立つ。
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ここからは達磨山から延びる尾根に邪魔され、山頂は見えない。まずは南西に延びる尾根に取り付く(写真)。
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10分ほどで南に延びる尾根に乗り換えるあたりから、左奥に山頂が見え始め(写真)、4分ほどで達磨山山頂に登り着く。
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11:06 達磨山山頂に到着(写真上)。昼食。
それほど広くない山頂には多くの観光客と登山者が休憩したり、景色を楽しんでいる。 富士山は雲の中に頭を隠している。 時間的にも人の多さにも、余りのんびりできないため、展望(写真下)を楽しみながらサクッとおにぎりとパンを食べる。
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11:20 達磨山山頂を出発。
往路を戻る。
11:52 伽藍山山頂に到着。
笹道を少し下ったところで、右に青いテープと笹の隙間を見つける(写真上)。覗き込んでも何も見えないが、GPSで確認してみると三角点の位置と合っている。笹を掻き分け数メートル入ると、苔生した三角点(写真下)があった。 写真を撮って先に進む。 船原峠への途中、往路では気付かなかったピンクや赤い花を付けた椿を見かける。
12:38 船原峠に到着。小休止。
12:43 船原峠を出発。
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13:14 棚場山山頂に到着。小休止。
往路でパスした三角点を探す。西側の林を踏み跡っぽい形跡を20mほど進むとあった(写真)。
13:30 棚場山山頂を出発。
14:54 魂の山山頂に到着。小休止。
15:00 魂の山山頂を出発。
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黄金崎を黄金に染める夕陽 |
15:32 宇久須峠に到着。
15:47 風見峠に到着。
仁科峠への最後のピークを下り始めるころ、黄金崎を沈みかける夕陽がまさに黄金に染め上げる(写真)。
16:17 仁科峠駐車場に到着。
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◎ 感想
日没までには帰り着ける自信はあったものの、なだらかな稜線が続くとは言え経験のない長丁場、達磨山山頂に立ってやっと確信になった。
行きは富士山や伊豆の山並みを楽しみながら、帰りは一面の笹原と最後の最後に見られた黄金崎に沈む夕陽を堪能できた。最後はヨレヨレのグダグダになってしまったが、なかなか充実した楽しい山行だった。
この行程を推奨はしないが、例えば船原峠から達磨山往復、車が2台あれば達磨山の登り口に1台置き仁科峠から縦走すれば、6時間前後の行程となる。それほど困難な山行ではないだろう。
危険な場所や急な登下降はないので、家族連れも良い。