燕岳、大天井岳、常念岳(小屋泊)

燕岳 2,763m 大天井岳 2,922m 常念岳 2,857m(小屋泊)

 山行情報

山行日       2015年10月16日(金) 快晴 / 17日(土) 晴れ

山頂所在地/山域  長野県/北アルプス、常念山脈

アクセス/出発地  車/中房温泉第1駐車場 中房温泉登山口〜一の沢登山口

行程詳細      16日 中房温泉第1駐車場(5:50-6:15)→ 中房温泉登山口(6:23)→ 第一ベンチ(6:55)→ 第二ベンチ(7:17)→
              第三ベンチ(7:42)→ 富士見ベンチ(8:12)→ 合戦小屋(8:36-8:45)→ 合戦沢ノ頭(9:00)→
              燕山荘下分岐(9:40)→ 燕岳山頂(10:05-10:25)→ 燕山荘(10:45-11:00)→ 蛙岩(11:28)→
              大下りの頭(11:50-12:10)→ 小林喜作レリーフ(13:18)→ 槍ヶ岳・常念岳分岐(13:23)→
              大天荘(13:52)→ 大天井岳山頂(14:05-14:20)→ 大天荘(宿泊)(14:26)
          17日 大天荘(5:00-6:50)→ 横通岳(8:34-8:45)→ 常念乗越(9:17)→ 常念岳山頂(10:16-10:25)→
              常念乗越(11:06-11:35)→ 最終水場(12:05)→ 笹原沢出合(12:41)→ エボシ沢出合(13:13)→
              大滝ベンチ(13:32)→ 山の神(14:08)→ 一の沢登山口(14:18-14:25)→ (タクシー移動)→
              中房温泉第1駐車場(15:20)

所要時間/距離   16日 行動時間:6時間52分 休憩時間:1時間19分              合計:8時間11分/11.6km
          17日 行動時間:5時間38分 休憩時間:55分   タクシー移動時間:55分 合計:7時間28分/12.0km

服装/装備     ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図


 山行記録

16日 中房温泉〜燕岳〜大天井岳〜大天荘

5:50 中房温泉第1駐車場に到着(写真)。

奥が工事で駐車禁止になっているとは言え、平日にもかかわらず空きは2〜3台ほど。
朝食とトイレを済まし、準備をする。

6:15 中房温泉第1駐車場を出発。

駐車場を出て林道を先に登って行くと、10分足らずで中房温泉登山口に着く。

6:23 中房温泉登山口に到着(写真)。

簡単だが分かりやすい地図がある。思ったより暑くてジャケットを脱ぐ。
トイレと湯原の湯の間を抜け登山道に入ると、しばらくして合戦尾根に取り付き、ジグザグの急登が続くようになる。
合戦尾根は北アルプスの三大急登(烏帽子岳に登るブナ立尾根、剱岳に登る早月尾根)の1つと言われるが、それってホントかなァ、などと考えながら登っているうちに第一ベンチに着く。

6:55 第一ベンチに到着(写真)。

簡易のベンチと水場の標識がある。
同じような登りが続き、合戦小屋に延びる(?)リフトのロープを潜ると第二ベンチに着く。

7:17 第二ベンチに到着(写真)。

ここは地形図のP1842あたりになる。数人の登山者が休んでいる。
しばらく平坦な道が続くが、再び急登となる。

7:42 第三ベンチに到着(写真)。小休止。

7:47 第三ベンチを出発。

登山道には花崗岩の砂礫が目立つようになる。

8:12 富士見ベンチに到着(写真)。

名称通り雲の上に富士山が見えている。
ここで長袖のシャツも脱ぎ、花崗岩の間を抜けて登って行く。

8:36 合戦小屋に到着(写真)。小休止。

丸太造り風の小奇麗な小屋で、多くの登山者が休憩している。
スイカ🍉で有名だが、さすがにこの時期では無理か。。。


8:45 合戦小屋を出発。

丸太留めの階段から稜線上に顔を覗かせる槍ヶ岳を見ながら急登し、合戦沢ノ頭に登り着く。

9:00 合戦沢ノ頭に到着(写真右)。

ここはP2488で、三角点がある。
この先燕山荘までの尾根上は展望が良く、

北側に燕山荘や燕岳山頂、針ノ木岳、スバリ岳、蓮華岳、涸沢岳、白馬岳、唐松岳、鹿島槍ヶ岳、餓鬼岳など(写真下)、
東から東南側にかけて有明山、四阿山、浅間山、八ヶ岳、富士山、南アルプスなど(写真下)、
西南側に大天井岳や槍ヶ岳などの大パノラマが広がる。
ハイマツ帯をゆるやかに高度を上げて行くと、槍ヶ岳に加えて奥穂高岳、北穂高岳、南岳、中岳、大喰岳などの穂高連峰(写真下)も姿を現す。
短い急登からテント場を過ぎれば、左に燕山荘が建つ稜線上の分岐に出る。

燕岳

針ノ木岳、白馬岳、鹿島槍ヶ岳

八ヶ岳、富士山、南アルプス

穂高連峰、槍ヶ岳

9:40 燕山荘下分岐に到着(写真上)。

左にすぐが燕山荘、右の稜線をたどれば燕岳山頂になる。
右に折れ、前方に燕岳山頂を見ながら花崗岩の砂礫の道をたどる(写真下)。道は稜線の西側に付いている。

振り返ると槍ヶ岳とその北側に延びる雄大な稜線が横たわる。

分岐から6〜7分の奇岩が林立する中に有名なイルカ岩(写真上)があり、さらに10分ほどで広く白い花崗岩の砂礫の稜線の先にメガネ岩(写真下)がある。

桟道(写真)を交えた山頂直下の急登から分岐で北燕岳への道を左に分け、花崗岩の間を抜けて山頂に登り着く。

10:05 燕岳山頂に到着(写真右)。小休止。

燕岳頂上と刻まれた漂石と三角点のある山頂を独り占めする。それほど広くないが、それが幸いして移動せずにグルリ360度の大展望が広がる。
東側には乗鞍岳、常念岳、大天井岳、前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳、南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳など北アルプスの名山が、
北側には立山連峰、剱岳、船窪岳、北燕岳、鹿島槍ヶ岳、餓鬼岳、戸隠連峰などの大パノラマ(写真下)が広がる。

10:25 燕岳山頂を出発。

登りと反対側の北側の稜線を下り、北燕岳への分岐を右に分けると、ほどなく往路に合流する。

燕岳山頂からのパノラマ(東側)
燕岳山頂からのパノラマ(北側)

10:45 燕山荘に到着(写真)。小休止。

多くの登山者が休憩している。
燕岳の山バッジ購入。

11:00 燕山荘を出発。

燕山荘の右から表銀座縦走路に入り、正面に槍ヶ岳を見ながらおだやかな稜線をたどる(写真)。急なアップダウンもなく、好天の下気持ちの良い稜線歩きが続く。

11:28 蛙岩(げえろいわ)に到着(写真)。

蛙岩と書かれた標柱が立てられた岩はどう見ても蛙には見えないし、小さ過ぎる。っで、対面にある積み重なったような岩がそれだろうと推測する。蛙には見えないが。。。
下山後調べるとやはり正解だった🐸。

その蛙岩の左を回り込み、ゆるやかに下る。表銀座の先には大天井岳、さらにその先には穂高連峰、槍ヶ岳など大展望が広がる。
15分ほど進んだところで、立ち止まっている登山者に出会う。登山道のすぐ脇のハイマツ帯を見ると、6割ほど冬の羽毛に生え変わった6羽の雷鳥(動画)が居る。早速一眼で写真とムービーを撮る。
道が稜線を越え東側に付いて小ピークを越えると、ほどなく大下りの頭に着く。

11:50 大下りの頭に到着(写真)。昼食。

大下り道標の東側の小高い場所で、岩に腰掛け360度の大パノラマを堪能しながら、おにぎりを食べる。

12:10 大下りの頭を出発。

ガレ場の急下降から稜線を交互に乗り越しながらたどり、小ピーク(写真)を越えるとおだやかな稜線歩きが続く。

キレット状の岩場をクサリとハシゴで下る(写真)と、東鎌尾根に喜作新道を開設した小林喜作のレリーフが埋め込まれた岩がある。これが切通岩だと思われる。

木の階段から岩場を越え(写真)、山腹のガレ場を右にトラバースすれば、ほどなく槍ヶ岳・常念岳分岐に出る。

13:23 槍ヶ岳・常念岳分岐に到着(写真上)。小休止。

大天井岳の東側のガレた急斜面をジグザグに登る(写真下)。疎らな残雪帯を過ぎると、大きなケルンが見え大天荘に登り着く。

13:52 大天荘に到着(写真上)。

そのまま大天井岳山頂に向かう。
小屋の右を進むと、一面に岩がゴロゴロするカール状の斜面(写真下)に出るが、踏み跡がハッキリしない。左右に小さな尾根があるが、薄い踏み跡をたどって左のハイマツの生えている尾根に上がってみる。

踏み跡はないが、少し先に見えている山頂目指して登る。

中央を上がるのが正解のようだが、登りだとルートが判然としない。

穂高連峰、槍ヶ岳
立山、剱岳、針ノ木岳

14:05 大天井岳山頂に到着(写真上)。小休止。

岩が積み重なる山頂はそれほど広くはなく標識と三角点、小さな祠がある。
遮るものがなく360どの展望が広がる。
前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳、南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳(写真中)、立山、剱岳、針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳(写真下)、東天井岳、常念岳など、北アルプスの名峰が並ぶ。

14:20 大天井岳山頂を出発。

登りでは分かりにくかったが、上から見ると登りに使ったルートも含め道筋がハッキリと見て取れる。
山頂から見てハイマツの左側すぐ下を通り、岩がゴロゴロする斜面に出ると、ほぼ中央を下るようになる。

夕景〜穂高連峰、槍ヶ岳
雲海〜表銀座

14:26 大天荘に到着。

宿泊手続きをして寝床へ。寝床は2段3列の蚕棚で、1列に10人ほど入れそうだ。この日は登山者は少ないのか、下段中央を両端に2人で使えた。これならユッタリできそうだ。
1時間ほど仮眠を取る。
夕食まで小屋の中をブラブラしたり、穂高連峰や槍ヶ岳などの夕景(写真上)や表銀座の雲海(写真下)を撮ったりして過ごす。
夕食はなかなか美味かった。

17日 大天荘〜横通岳〜常念岳〜一の沢〜中房温泉

ご来光
穂高連峰、槍ヶ岳

5:00 起床。

布団の中でご来光までウダウダして過ごす。
5時40分頃布団を抜け出し、小屋の前でご来光を待つ。

6:00 ご来光(写真上)。

雲海の向こうに太陽が顔を出す。
ご来光と共に、朝日に輝く穂高連峰と槍ヶ岳(写真下)を堪能する。

6:05 朝食。

朝食後、トイレと洗面、出発準備をする。

6:50 大天荘を出発。

ご来光の後掛かっていたガスが少し取れてきた(写真)。
すぐ先の岩の小ピークを右に巻き、ゆるやかに下って行く。

P2832を越え、岩場の急下りで雷鳥2羽(写真)と猿の群に出会う。

穂高連峰、槍ヶ岳

東天井岳を右に巻いて行くと、槍ヶ岳や穂高連峰とともに涸沢カールも見えてくる(写真)。

東天井岳の肩(写真上)を乗り越し、東天井岳南側カール状斜面のハイマツ帯を東へトラバースし、東側の尾根下をたどり(写真下)P2727とのコルへと降りて行く。

東天井岳の肩南側の尾根は通行止めになっている。かつて尾根上を通り、槍沢への登山道があったようだ。

コルからはP2727を左に見て進むと、ほどなく正面には雲をまとった常念岳、右には穂高連峰と槍ヶ岳がクッキリと姿を現す。
道は横通岳を右に巻くように付いているが、小さなケルンがあるだけで道標のない分岐を左に入り山頂を目指す(写真)。
ガレた斜面に踏み跡はハッキリしている。ジグザグの急登から細長い山頂の北側に登り着き、ゆるやかにたどればほどなく山頂に着く。

涸沢カール

8:34 横通岳山頂に到着(写真上)。小休止。

狭い山頂ならではの360度の展望が開ける。槍ヶ岳や穂高連峰に続き涸沢カール(写真下)はもちろん、その山小屋も見えている。また、東天井岳南側カール状斜面をトラバースするルートも手に取るようだ。

8:45 横通岳山頂を出発。

ガレ場をジグザグに急下降(写真上)し、右からの巻き道と合流、小ピークの右を巻き下りに差し掛かると、コルの常念小屋から常念岳までを一望する(写真下)。
ガレ場を急下降し、潅木帯を抜けるとほどなく常念乗越に降り立つ。

9:17 常念乗越に到着(写真)。

右に常念小屋を見送り常念岳の登山道に入る。

山雲の中の山頂に向けてゆるやかな登りから、不安定な岩場(写真)を折り返しながら急登する。

30分ほど登ると、ハイマツ帯の近くで5羽の雷鳥に遭遇する(動画)。
今回の山行では3度目となる。

しばらくして傾斜がゆるみ、三股への分岐(写真)を左に見送ると、直下の岩場をひと登りで山頂に着く。

10:16 常念岳山頂に到着(写真)。小休止。

見覚えのある山頂を独り占めするが、周囲はガスに覆われときどき蝶ヶ岳や穂高連峰、槍ヶ岳の一部が見えるだけ。
記念撮影をして早々に引き上げる。

10:25 常念岳山頂を出発。

往路を下る。

11:06 常念乗越に到着(写真)。昼食。

常念小屋でバッジ(500円)を購入し、うどん(900円)を食べる。
南安タクシーに予約の電話を入れる。

11:35 常念乗越を出発。

東側の一の沢の登山道に入る(写真)。

ジグザグの急下降から第2ベンチ(写真)を見送ると、ときどき大きな段差があるものの概ねゆるやかな下りが続く。

最終水場(写真上)のすぐ先の渓流を横切り、沢を高巻く道から木の階段を下りると胸突八丁の始点(写真下)に降り立つ。
しばらく渓流の左岸沿いの下りが続き、右岸に渡って5分ほどで左へ直角に曲がると笹原沢出合に着く。

12:41 笹原沢出合に到着(写真)。小休止。

親子が休憩中で、少し会話を交わす。

12:51 笹原沢出合を出発。

渓流に掛かる丸太橋を渡り、左岸をゆるやかに下る。
20分ほどで支沢が合流するエボシ沢(写真上)を過ぎ、さらに傾斜がゆるんだ道を20分ほど下ると大滝(王滝)ベンチ(写真下)に着く。
この先はほとんど平坦な道が続き、祠と鳥居のある山の神を過ぎれば、ほどなく一の沢登山口に着く。

14:18 一の沢登山口に到着(写真)。

15時に予約したタクシーを待つが、14時20分に来た。なんともうれしい誤算だ。

14:25 一の沢登山口を出発。

タクシー移動。

15:20 中房温泉第1駐車場に到着。

タクシー料金10170円は痛いが、仕方ない。。。


 感想

文中にも書いたが合戦尾根は極く普通でした。剱岳の早月尾根、烏帽子岳のブナ立尾根と並び北アルプス三大急登と言われているが、「ほんとに?」ってのが偽らざる感想だ。
合戦沢ノ頭からは展望が開け感動の連続になる。
イルカ岩とメガネ岩は燕岳山頂に向かうときは分かり難く見逃すかも知れないが、戻るときには一目で分かるのでそれほど気に掛けることはない。
燕山荘から大下りの頭までは、終始前方に穂高連峰や槍ヶ岳を見ながらの爽快な稜線歩きが続き、おまけに雷鳥にも遭遇した。
大天荘では槍ヶ岳のすぐ横に日が沈み、方や燕岳方面では雲海に浮かぶ稜線が素晴らしい。
大天荘から常念岳の縦走は時折ガスが掛かったが、やはり穂高連峰や槍ヶ岳を見ながらの稜線歩きが続き、進むにつれ涸沢カールも見られるようになる。常念岳山頂ではガスで展望は得られなかったが、2年前に登ったときの大パノラマを思い起こさせてくれた。
大天荘から下山口の一の沢登山口まではほぼ予定通りの時間で歩けた。
とにかく天候に恵まれ、素晴らしい展望と3度遭遇した雷鳥に120%満足の山行だった。


 日帰り温泉

安曇野市穂高温泉健康館

歴史が有りそうな設備で、主に地元の年寄り達に良く利用されている印象。演出なのか、浴室の照明が薄暗い。露天風呂はなく、かなり広い内風呂が1つあるだけ。洗い場は11箇所あるが、なぜかいつも塞がっている。
唯一良かったのは、410円の料金だけ。。。?

安曇野しゃくなげの湯開業に伴い、平成28年9月30日をもって閉館。