白馬岳(小屋泊)

白馬岳 2,932.3m(小屋泊)

 山行情報

山行日       2015年10月5日(月) 曇りのち晴れ / 6日(火) 快晴

山頂所在地/山域  長野県/北アルプス 後立山連峰

アクセス/出発地  車/猿倉登山者用駐車場 猿倉登山口から往復

行程詳細      5日 猿倉登山者用駐車場(4:45-5:55)→ 猿倉荘(猿倉登山口)(6:00-6:05)→白馬尻小屋(7:00-7:05)→
              大雪渓ケルン(7:16)→ (大雪渓)→ 岩室跡(8:48)→避難小屋(9:20)→ 村営頂上宿舎(10:09-10:20)→

              白馬山荘(10:39)→白馬岳山頂(10:54-11:08)→ 白馬山荘(11:19)→ 村営頂上宿舎(小屋泊)(11:40)
          6日 村営頂上宿舎(4:35-4:45)→ 白馬岳山頂(ご来光)(5:12-5:50)→ 村営頂上宿舎(6:10-7:00)→
              避難小屋(7:34) →岩室跡(7:57)→ (大雪渓)→ 大雪渓ケルン(8:51)→ 白馬尻小屋(9:02-9:10)→
              猿倉荘(猿倉登山口)(9:52)→ 猿倉登山者用駐車場(9:55)

所要時間/距離   5日 行動時間:5時間4分   休憩時間:41分     合計:5時間45分/7.7km
          6日 行動時間:3時間34分 休憩時間:1時間36分 合計:5時間10分/7.7km

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、軽アイゼン、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

5日 猿倉荘(猿倉登山口)〜白馬岳〜村営頂上宿舎

4:45 猿倉登山者用駐車場に到着(写真)。

広々とした駐車場に10数台。この時期の平日なのでこんなものだろうか。
仮眠を取る。

5:30 起床。

朝食を取り、準備する。

5:55 猿倉登山者用駐車場を出発。

林道まで戻り、右に上がる。

6:00 猿倉荘(猿倉登山口)に到着(写真)。トイレ休憩。

バス停奥のトイレに立ち寄る。なかなかキレイにされている。

6:05 猿倉荘(猿倉登山口)を出発。

猿倉荘の左を入る(写真)と、すぐに林道に出て左に進む。

5分ほどで左に鑓温泉登山道の入口(写真)が現れるが、鑓沢の橋が流され通行不能の表示がされている。
林道を進むと、雲の切れ間に白い岩肌の山頂が立ちはだかるように見えてくる。

林道終点(写真)から登山道になり、木道の登りが続き、白馬尻小屋が見えてくる。

7:00 白馬尻小屋に到着(写真)。小休止。

岩に大きく「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」と書かれている(写真)。
小屋は休業に入っているようだ。
小屋の前から大雪渓が見えている。

7:05 白馬尻小屋を出発。

「ケルンまであと15分ほど」と書かれた看板の横の階石段を上がる(写真)。

石がゴロゴロする道をゆるやかに登ると、コンクリートで固められたケルン(写真)が現れる。最盛期はこのあたりから大雪渓に入るのだろうか?

写真は下山時のもの。

今日はしばらく大雪渓のすぐ左沿いをたどり(写真上)、赤いマーキングの付いた岩(写真下)を越えると、いよいよ一面の大雪渓が続く。

7:28 大雪渓入口に到着。軽アイゼンを装着。

7:30 大雪渓入口を出発。

ベンガラに導かれ大雪渓に入る(写真)。

最初はガチガチの雪質も、登るにつれサクサクになり歩き易くなる。
上部に来ると大きな岩が幾つも転がっているが、こんなのに当たったらと思うとゾッとする。
1時間ほどで遮るように張られたロープ(写真)に行き当たり、沿って右に移動し大雪渓を抜ける。

8:30 大雪渓出口に到着。軽アイゼンを外す。

8:34 大雪渓出口を出発。

ガレ場(写真)から岩場の急登が続くが、誘導ロープや岩に付けられた目印に添って進めば問題はない。

水流を横切り、岩室跡(写真)を過ぎると、しばらくは岩場の急登が続く。

9:20 避難小屋に到着(写真)。

ガレ道を少し上がると、稜線上右に小さく頂上宿舎が見えてくる。

お花畑と書かれた岩(写真)を過ぎ、中部森林管理局の大きな案内板からは木段が続き、再び岩場に変わるとほどなく頂上宿舎に着く。

10:09 頂上宿舎に到着(写真)。小休止。

風が強いため、受付下の三方を建物に囲まれた休憩場所で休憩する。テーブルとベンチがあり、風を避けられる上日当たりも良い。

10:20 頂上宿舎を出発。

稜線への道を上がってすぐに分岐(写真上)を右に入り、残雪の向こうに白馬山荘を見ながら、ガレた斜面を斜めに登り稜線に出る(写真下)。

岩峰の右側が切れ落ちた白馬岳の特徴的な山頂を見ながら、ゆるやかな稜線をたどり白馬山荘の間を抜ける(写真)。
真っ正面に白馬岳山頂を見ながら、さらにガレ場を15分ほど登ると方位盤の目立つ山頂に着く。

小蓮華山、妙高連山
立山連峰、剱岳、後立山連峰

10:54 白馬岳山頂に到着(写真上、中上)。小休止。

山頂には小屋泊まりと思われる空身の女性が1人居るだけ。その女性もすぐに下山し、山頂を独り占めする。
展望は360度。
北東に小蓮華山へと続くおだやかな稜線や雲海の合間に妙高連山(写真中下)、
南西に立山連峰や剱岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳など(写真下)を一望する。
風が強くてどんどん身体が冷えてくる。

立山連峰、剱岳

11:08 白馬岳山頂を出発。

途中白馬山荘で杓子岳、鑓ヶ岳、立山、剱岳(写真)、池平山、旭岳などの大展望を堪能する。

山頂に向かうときに上がってきた道を左に見送り、200mほど先の白馬交差点(写真)を左に下れば頂上宿舎に着く。

11:40 頂上宿舎に到着。小屋泊。

宿泊手続き後、初めての個室に入る。
スタッフに鑓沢の状況を確認したが、やはり通行不可能とのことだった。
何もすることがなく、ひたすら眠る。

17:00 夕食。

酢豚、エビフライ、鍋などなかなか豪華な内容に、思わず写真を撮る(写真)。
しかも、ご飯とみそ汁はお代わり自由。お茶も飲み放題。食事後売店でバンダナと山バッジを購入。

19:00 就寝。

やることもなく、早々に寝る。

6日 白馬岳ご来光〜村営頂上宿舎〜猿倉荘(猿倉登山口)

ご来光
八ヶ岳、富士山
穂高連峰、槍ヶ岳
立山連峰、剱岳

4:35 起床。

天気を確認し、出発の準備をする。

4:45 頂上宿舎を出発。

5:12 白馬岳山頂に到着。

やや早かったが、次第に登山者が増えてくる。

5:45 ご来光(写真上)。

いつ、どこであっても、ご来光を迎えると、身が引き締まる。
朝焼けの中、南東の雲海上には八ヶ岳と富士山(写真中上)、南西には穂高連峰や槍ヶ岳(写真中下)、立山連峰、剱岳が雲海に漂う(写真下)。

5:50 白馬岳山頂を出発。

6時の朝食に間に合わせるため急いで下る。

6:10 頂上宿舎に到着。

部屋に着いた途端、スタッフが朝食の連絡に来た。
朝食もなかなかで当然ご飯はお代わりする。

7:00 頂上宿舎を出発。

少し下ると正面に今回断念した杓子岳と鑓ヶ岳が見える。
木段を降り切ったところで、思わず6羽の雷鳥(写真)に出会う。雷鳥=ハイマツのイメージがあったため、枯れ草しかないところでの出会いは思い掛けなかった。
羽や背中は夏色のままだが、腹は白くなっている。
避難小屋を過ぎ、大雪渓が見え始めたところで長袖を脱ぎ半袖になる。
登りで大雪渓を抜けたところを過ぎ、10分ほど下ったあたりから大雪渓に入る。
ずっと目印が付いているのでたどりやすい。
アイゼンを付けずに下ったが、くぼみを利用すればスリップすることもなく、特に問題はなかった。

9:02 白馬尻小屋に到着。小休止。

スタッフだろうか、小屋の看板を外している。冬の準備だろう。

9:10 白馬尻小屋を出発。

9:55 猿倉登山者用駐車場に到着。


 感想

時季的なことと、金曜日だったこともあり小屋は空いていた。しかも個室と言うこともあり、ノンビリマッタリと過ごした。本当は山頂でノンビリしたかったが、風が強く寒いため早々に下山した。山頂を独り占めできただけに残念だった。
下山時の雷鳥との出会いはうれしい誤算でした。
大雪渓は。。。落石の危険も感じず、サクサク登れて、特に難しくはなかった。鑓沢で橋の流失があり、通行不能と言うことで往復したが、白馬三山を周回できなかったのは心残りだ。下山後ネットで確認して見ると、すでに流失した橋は復旧されていたようだ。来年リベンジです。。。


 日帰り温泉

八方温泉 八方の湯

平成26年12月オープンとのことで、施設も設備も新しくて気持ちが良い。
内風呂と露天風呂が各1つと浴室はそれほど広くないが、洗い場は14人分ほどある。窓越しに白馬三山を一望する。
休憩場は畳部屋は6畳ほどで狭いが、別途テーブルとイスが多数ある。
スキーや登山のハイシーズンはかなり混むと思われるが、立地条件からもっと大規模でも良かったのではと思うのは、私だけか。。。