宮地山、セーメーバン、岩殿山

宮地山 1,112.7m セーメーバン 1,006.2m 岩殿山 634m

 山行情報

山行日       2015年12月8日(火) 快晴

山頂所在地/山域  山梨県/道志山塊

アクセス/出発地  車/岩殿山公園市営駐車場から周回

行程詳細      岩殿山公園市営駐車場(6:40-6:55)→ 宝鏡寺薬師堂(8:00)→ 宮地山登山口(8:03)→ 用沢分岐(8:47)→
          宮地山山頂(9:41-9:50)→ ショウジ峠(10:04)→ 大岱山山頂(10:48-10:58)→
          セーメーバン山頂(11:29-12:10)→ サクラ沢峠(12:40-12:45)→ 高ノ丸山頂(12:54)→
          トズラ峠(13:09)→ 笹平山頂(13:46)→ 稚児落し最高地点(13:57-14:07)→ 天神山山頂(14:19)→
          岩殿山山頂(15:13-15:30)→ 東稜登山口(15:50)→ 岩殿山公園市営駐車場(16:00)

所要時間/距離   行動時間:7時間33分 休憩時間:1時間32分 合計:9時間5分/20.2km

服装/装備     ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

6:40 岩殿山公園市営駐車場に到着(写真)。

朝食はいつものようにおにぎり2個。
先に岩殿山への登山者が出発して行った。

6:55 岩殿山公園市営駐車場を出発。

駐車場を出て国道139号線を左に進み、岩殿山登山口を左に見送り、2つ目の三差路を右の猿橋・葛野方面に入る。
道なりに進み上流にセイメイバンを望む橋を渡って、突き当たりの県道505号線を左に折れる。
少し進んで西を見ると、これからたどるセイメイバン、高ノ丸、向山、笹平、P589、天神山、岩殿山を一望する。
途中で国道139号線に合流し、駐車場から50分ほどで奈良子入口の三差路(写真)を左の雁ヶ腹摺山・姥子山方面に入る。

15分ほど道なりに進み、林沢戸入口バス停を左に入り(写真)、集落の橋を渡ると、右に宝鏡寺薬師堂が見える。
門を潜りお堂の左を抜け林道に出る。

8:03 宮地山登山口に到着(写真)。

林道の反対側のコンクリートの石垣が登山口になるが、登山口を示す道標はない。
石垣の階段を上がり、そのまま東に進むが、1度折り返すと踏み跡はほとんどなくなる。

不明確な南西の尾根あたりで右に上がると、ほどなく明快な尾根に乗り、そのまま北にたどる。
林道や廃屋を見送りながら、しばらく尾根伝いにゆるやかに登り、やや急登からP715あたりで道標の立つ用沢分岐(写真)に出る。
尾根上の雑木林をゆるやかに登り、南に延びる尾根を乗り越しヒノキ林に変わると、すぐに折り返して乗り越した尾根に乗る。

やや急な登りからジグザグの急登に変わり、さらに傾斜が増し、ずり落ちないよう1歩1歩足場を確かめたり、木に掴まりながら登って行く。
途中でいったんゆるむが、再び急登が続いた後、小さな石碑と馬の人形が祀られた山の神(写真)に登り着く。ここで左に道を取り、冬枯れの木立の中をゆるやかにたどれば、ほどなく宮地山山頂に登り着く。

9:41 宮地山山頂に到着(写真)。小休止。

標識は宮路(地)山となっている。雑木林の中で、冬枯れの今の季節でも展望はほとんどない。

9:50 宮地山山頂を出発。

平坦な山頂一角の不明瞭な道をたどった後、短い急下降から小ピークを越えると、左に用沢への道が分岐するショウジ峠(写真)に降り立つ。
左にUターン気味に明確な道はあるが、道標はない。

なだらかな小ピークを越え、P1070は頂上手前で右に折れ、P1070と西側のP1060の間のコルに降りて行く。
少ない目印のテープを拾いながらP1060の頂上を目指して登ると、途中で「ひっち」と書かれた道標(写真)を見る。P1060を越えると、左に大岱山からセイメイバンへの稜線が目に入る。

「ひっち」は道標を作成・設置した人の名前のようで、道志山塊では多いらしい。

鉄塔からは急斜面をジグザグに登り、途中から植林地の左(写真)を真っ直ぐに登って行く。

道標の立つ稜線上の分岐(写真)に出て右に道を取り、ゆるやかな下りからコルで右の尾根上に見える道標を目指して上がる。道標は南西側の小ピークに向けて大岱山と書かれているが、右にその小ピークを巻くように薄い踏み跡もある。金山峠方面だろうか。
小ピークを越えひと登りで大垈山山頂に飛び出す。

10:48 大垈山(おおぬたやま)山頂に到着(写真)。小休止。

切り開かれた山頂は南西側に富士山や三ツ峠山、滝子山などの展望がわずかにあるだけ。

10:58 大垈山(おおぬたやま)山頂を出発。

稜線上の分岐まで戻り、稜線を直進する。緩急入り交じった下りからゆるみ、最初の鉄塔からしばらく高圧線沿いに細い尾根を下って行く。ゆるやかな下りから小ピークを越えると、ほどなくセーメーバン山頂に出る。

11:29 セーメーバン山頂に到着(写真)。昼食。

木立に囲まれ展望はほとんどない。
地形図にある東の七保町への分岐は、道標はないが、目印とわずかながら踏み跡が確認できる。

複数の道標ではセーメーバンと記されているが、1枚 だけセイメイバンというのもある。山名はどうやら陰陽師の安倍晴明の伝説に由来しているらしく、漢字では「晴明盤」と書くようだ。ならばセイメイバンが正しそうだが。。。

12:10 セーメーバン山頂を出発。

ときどき急下降を交えて下るが、急下降では積もった落ち葉が滑り歩き難い。
杉に囲まれるように祀られた小さな祠(写真)を見て左に折れると、ほどなくコルにあるサクラ沢峠に降り立つ。

12:40 サクラ沢峠に到着(写真)。小休止。

地形図にある東奥山への道は見当たらない(道標もない)が、数メートル手前に管理道があったので、それが延びているのかも知れない。

12:45 サクラ沢峠を出発。

ジグザグの急登から高ノ丸山頂(写真)に立ち、隣のピークを越えるとやや急な下りから急下降となり林道に降り立つ。

13:09 トズラ峠に到着(写真)。

すぐ右で左の登山道に入り、左斜面を短く急登し尾根に乗る。

稜線上の大きな岩(写真)を2つ続けて左に巻いて進み、急登からピークを越える。

富士山景勝地(写真上)を過ぎると、ほどなく鉄塔の立つ向山山頂(写真下)に着く。
山頂を示す標識はない。

急下降からゆるやかに登り、三角点のある笹に囲まれた笹平山頂(写真)に立つ。

笹の間の下りから稚児落としの分岐(写真)に出て、右にわずかで稚児落し最高地点に着く。

13:57 稚児落し最高地点に到着(写真上)。小休止。

稚児落しの岩壁とその奥に岩殿山を一望する。

天神山へ移動途中で稚児落とし最高地点を撮る(写真下)。

14:07 稚児落し最高地点を出発。

分岐まで戻り、稚児落しの岩壁の淵をゆるやかに下り、登り返して天神山山頂(写真)に立つ。

登山道の一部のようで、山頂と言うにはちょっと寂しい。

ロープの付けられた下りから兜岩を正面に見て左へ回り込み、林間コースとの分岐(写真上)を右に急登して兜岩の上に出る(写真下)。

まずは短いクサリを難なく降りるが、続くロープ(写真上)からステップとクサリの岩場(写真下)は途中からほぼ垂直になっているため、上から覗いても着地点が見えない。
しかも岩はザラザラしているが、凹凸が少なく手掛かりがないため、ロープとクサリに頼って降りるしかなく、やや手子摺る。

続いて岩壁を5メートルほどトラバース(写真)するが、なかなかの高度感で、足場に対して手摺りの位置が低いため歩き難い。
渡り終えると林間コースを左に見送りヤセ尾根をたどる。

再び林間コースを左に見送る(写真上)と、比較的簡単なロープ場から狭い岩の合間に付けられたクサリ場(写真下)を降りる。

おだやかな稜線から築坂峠(写真)を過ぎるとやや急な登りに変わり、岩壁に突き当たって右にトラバースする。

岩殿山丸山公園からの石段(写真)に行き当たり、左へ5分ほど急登すれば岩殿山山頂に着く。

15:13 岩殿山山頂に到着(写真上)。小休止。

登り着いた場所に山頂標識や標柱などがあるが、実際には東の最高地点の烽火台が山頂になる。
それでもここからの方が展望は良く、南にはやや日が傾いた大月市街を見下ろし、その奥には御前山(厄王山)、沢井沢の頭、馬立山、九鬼山など道志山塊を一望する。富士山は霞と夕陽でハッキリしない。
当然ながら烽火台(写真下)を往復する。

15:30 岩殿山山頂を出発。

岩殿円通寺跡方面(写真)に下る。
ジグザグの石段になると、東側に百蔵山と扇山を一望する。
山道のジグザグの下りから高度を下げ、東稜登山口に降り立つ。

15:50 東稜登山口に到着(写真)。

大月駅方面に向かう。

16:00 岩殿山公園市営駐車場に到着。


 感想

稚児落しまでは全く登山者に出合わない、静かな山行になった。宮地山までは急登(部分的にはかなり急)が続くが、その後は概ね歩き易いおだやかな稜線が続くため、距離の割りには時間は掛からず、疲労感も少なかった。
兜岩のクサリ場の岩は、手掛かり足掛かりが少なく、下りは手子摺る。


 日帰り温泉

都留市温泉 芭蕉 月待ちの湯

(2016年4月17日リニューアルオープン以前の感想)
山中湖近くの国道138号線を1本西側に入ったところにある。「富士山を仰ぐ絶景の日帰り温泉」の謳い文句通り内風呂からも富士山を見られる。
全身浴・ジェットバス・気泡湯・寝湯・源泉ぬる湯・かぶり湯などのある室内大浴場や2種類の露天風呂(石の湯、檜の湯)、2種類のサウナ(ドライサウナ、ミストサウナ)など盛り沢山で楽しめる。ただ、観光客が多い場所がら、いつも混んでいる。
料金は800円だが、観光地だからこんなものか。。。