霧島山〜韓国岳、獅子戸岳、新燃岳、中岳〜

霧島山 〜 韓国岳 1,700.1m 獅子戸岳 1,429m 新燃岳 1,421m 中岳 1,332.4m

 山行情報

山行日       2014年5月2日(金) 快晴

山頂所在地/山域  宮崎県、鹿児島県/九州 霧島連峰

アクセス/出発地  車/えびの高原駐車場から縦走 韓国岳登山口~中岳登山口

行程詳細      えびの高原駐車場(7:00-7:20)→ 韓国岳登山口(7:22)→ 韓国岳登山口分岐(7:36)→ 硫黄山分岐(7:38)→
          韓国岳5合目(8:08) → 大浪池分岐(8:31)→ 韓国岳山頂(8:33-8:55)→ 獅子戸岳山頂(10:09-10:20)→
          大幡池・新湯分岐(10:35)→ 新燃岳火口縁(10:47)→ 新燃岳山頂(11:07)→ 中岳山頂(10:44)→
          中岳中腹探勝路最高地点(12:20)→ 中岳中腹探勝路休憩場(12:36-13:15)→

          高千穂河原ビッジターセンター(13:25)→ (タクシー)→ えびの高原駐車場(14:05)

所要時間/距離   行動時間:4時間53分 休憩時間:1時間12分 タクシー移動時間:40分 合計:6時間45分/11.4km

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:00 えびの高原駐車場に到着(写真上)。

昨日とは打って変わって快晴の登山日和。
東南方面に韓国岳(写真下)が、まるで2つの山のように見えている。

7:20 えびの高原駐車場を出発。

車道を挟んだ先の韓国岳登山口(写真)を入る。簡易舗装路の突き当たりを左に折れ、硫黄山・韓国岳方面へ道なりにたどる。

左から県道沿いの韓国岳登山口からの道が合わさると、ほどなく硫黄山との分岐(写真)に出る。

ここから未舗装の登山道を右に進み潅木帯に入ると、ほどなく一合目(写真)に出る。

潅木の中の岩がゴロゴロし土留めがされた登りが続き、時折背後に白鳥山や甑岳、硫黄山(写真)などを一望する。

潅木帯を抜け、ますます岩がゴロゴロする登山道を急登すると、ほどなく傾斜のゆるんだ五合目(写真)に登り着く。

再び潅木帯を登り、赤土帯から笹が目立つようになると、八合目の標柱(写真)を見る。
右下に大浪池を一望する。

溶岩礫の道から分岐で大浪池への道を右に見送り左に上がる(写真)と、ほどなくなだらかな溶岩からなる山頂に登り着く。

8:33 韓国岳山頂に到着(写真右)。小休止。

360度の展望が広がり、南側に昨日登った高千穂峰やこれから向かう獅子戸岳、新燃岳が重なり、大浪池とその先にうっすらと桜島が頭を見せている(写真下)。
北側に栗野岳、飯盛山、白鳥山など、眼下に韓国岳の火口を一望する(写真下)。
次々と登山者が登ってきて賑やかになる。

獅子戸岳、高千穂峰、新燃岳 大浪池、桜島 栗野岳、飯盛山、白鳥山 国岳火口

8:55 韓国岳山頂を出発。

東へ火口の淵をたどる。
途中に幾つか道標(写真上)を確認しながら、7分ほどで獅子戸岳への下降地点(写真下)に着く。
通行禁止の案内板があり、ロープや木材が設置されている。

木材を乗り越えると明確な道が延び、その先では砂礫の流れ出し防止の木材が散乱している(写真)。

中央に琵琶池が見える。

砂礫帯から笹竹の広がる道に変わり、一部崩壊したりで荒れてはいるものの(写真)、比較的道はハッキリしている。

傾斜がゆるみ左に涸れた琵琶池を見るあたりに道標(写真)があり、生い茂った潅木を掻き分けて進む場所も出てくる。
しばらく平坦な道を潅木を避けるようにジグザグにたどり、ゆるやかな下りから平坦なコルに降り立つ。

徐々に登りに転じると、潅木を抜けてガレ場(写真)の登りとなり、再び潅木帯をゆるやかにひと登りし、獅子戸岳山頂に登り着く。

右のピークが獅子戸岳山頂。

韓国岳
新燃岳

10:09 獅子戸岳山頂に到着(写真上)。小休止。

山頂は低い潅木に囲まれて狭いが、展望は良く、韓国岳(写真中)や高千穂峰、新燃岳(写真下)を見る。

10:20 獅子戸岳山頂を出発。

南側の尾根を急下降し、立ち枯れの木が林立するコル(写真)に降り立つ。左に大幡池、右に新湯への分岐が延びる。
直進して新燃岳の斜面に取り付くが、道はすぐになくなり、ガレ場を直線的に登って行く。

次第に立ち枯れの木がなくなると、ほどなく新燃岳の火口縁に登り着く。
火口(写真)にはかつては火口湖があったとようだが、瓦礫に覆われその痕跡は全くなく、至る所から噴煙を吹き上げている。

火口縁を左周りにたどる(写真)と、中岳とともに頭だけ見せていた高千穂峰が徐々に姿を現す。

ゆるやかな登りから、新燃岳最高地点1420.8mと思われる辺りで(写真)中岳に向かって下る。

コルのすぐ上にある四角い岩(写真)を目標にする。近寄って見ると噴石が落ちた痕のようだ。よく見るとあちこちにそんな痕跡が見られる。
踏み跡が全くないため、中岳火口縁の最高点よりやや左を目指して登る(写真)。
新燃岳の斜面より細い砂礫だ。

火口縁に上がると少し左に古びた道標(写真)がある。もう少し左だったようだ。
ここも左回りにたどり、中央のピークから延びる尾根状の場所をひと登りする。

10:44 中岳山頂に到着(写真)。

標識も何もないため、ここが本当に山頂かは定かではない。西側火口縁の三角点と思われる辺りを見ても何もなく、ここの方が標高が高そうなので、ここを山頂とする。
かなり風が強いため早々に退散する。

南側の砂礫の急斜面をサクサクっと下り、西側の火口縁の下をたどる(写真)。

南側の道標(写真)にたどり着くと、高千穂峰が大きい。

道標を右に進み、山腹の急斜面を大きく折り返し(写真)ながらゆるやかに下るが、次第にジグザグの急下降になる。

下り切ってからしばらく砂礫帯をたどり、立入規制看板の立つ探勝路最高地点(写真)に出る。
ここからコースが分岐するが、案内図を確認して左の登山コースを下る。
10分余りでミヤマキリシマ探究路(案内図ではつつじコース)を右に分ける。

12:36 中岳探勝路休憩場に到着。昼食。

木陰にベンチとテーブルがあり、昼食を取るのにちょうど良い。
場所はミヤマキリシマ探究路入口と自然探究路入口の間になる。

13:15 中岳探勝路休憩場を出発。

すぐに自然探究路を右に見送り、石畳の下りから橋(写真)を渡ると見覚えのある高千穂河原ビジターセンターの前に出る。

13:25 高千穂河原ビジターセンターに到着。

ビジターセンターでタクシー会社の電話番号を教えてもらい、タクシーを呼ぶ。

14:05 えびの高原駐車場に到着。


 感想

まず最初に、韓国岳から中岳は立入禁止です。在り来りの言葉ですが、自己責任です。

もっと長くてハードな山行を予想していたのだが。。。
韓国岳山頂までは登山者も多く、迷ったり危険な場所はない。
縦走路は獅子戸岳までと中岳の先はハッキリしているものの、特に新燃岳前後は踏み跡すらない状態だ。新燃岳噴火以来立ち入り禁止なのだから当たり前なのだが。。。見通しが良いので方向さえ間違わなければ問題ない。もちろん自己責任。
時間的には体力があれば高千穂峰もコースに入れられそうだ。