乾徳山、黒金山

乾徳山 2,031m 黒金山 2,231.8m

 山行情報

山行日       2014年5月24日(土) 快晴

山頂所在地/山域  山梨県/東海

アクセス/出発地  車/林道脇駐車場 乾徳山登山口から周回

行程詳細      林道脇駐車場(5:50-6:25)→ 乾徳山登山口(6:35)→ 銀晶水(7:04)→ 錦晶水(7:46)→ 国師ヶ原(7:54-7:59)→
          月見岩(8:23)→ 扇平(8:27)→ 乾徳山山頂(9:14-9:30)→ 水のタル(9:39)→ 笠盛山山頂(10:14-10:24)→
          大ダオ分岐(11:01)→ 黒金山(11:08-12:00)→ 大ダオ分岐(12:03)→ 大ダオ(12:40-12:50)→
          大ダオ方面登山道入口(14:15)→ 乾徳山登山口(14:59)→ 林道脇駐車場(15:10)

所要時間/距離   行動時間:7時間12分 休憩時間:1時間33分 合計:8時間45分/14.4km

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

5:50 林道駐車場に到着(写真)。

早目に来たつもりだったが、すでに10台ほどの広さの駐車場は7台駐車していた。
朝食はおにぎり1個。

6:25 林道駐車場を出発。

2箇所の林道分岐を右、左と進む。

6:35 乾徳山登山口に到着(写真)。

暑くなり長袖を脱ぐ。杉林を折り返して登り、雑木林になると林道を横切り、沢沿いを石積みを交えて登って行く。

この林道は下山時の徳和渓谷遊歩道へと続いている。

7:04 銀晶水に到着(写真)。

湧き水はおろか、一面泥の覆われて見る影もない。唯一文字が消えかけた標識で銀晶水とわかる。
前回のときはもっと水が流れていて、何とか飲めたと思ったのだが。。。勘違いか?
すぐ先で尾根に乗り、赤松の雑木林を進むと、開削中の林道を横切る。

さらに10分ほど登ると駒止め(写真)に着くが、道端に文字の消えかけた道標があるだけだ。
少し行くと岩がゴロゴロした道となり、さらに行くとゆるやかでまっすぐな道に変わり、綿晶水に着く。

7:46 綿晶水に到着(写真)。

水量はまずまずだが、すぐ上を見ると飲む気になれない。

少し進み雑木林が切れ前方に乾徳山を見る(写真)と、ほどなく国師ヶ原に着く。

7:54 国師ヶ原に到着(写真)。小休止。

何のためだろう、数メートルほど舗装されている。左奥に奥に見えるヒュッテまで整地されているので、大平辺りから林道を通すのだろうか。

7:59 国師ヶ原を出発。

雑木林の中をゆるやかに登り、木々が疎らになり傾斜が増すと、背後に富士山や南アルプスを見る。笹原の途中では多くの登山者が休憩し、眺望を楽しんでいる。
さらに登ると月見岩(写真右)があり、ここからも富士山や南アルプスを一望する(写真下)。

月見岩からのパノラマ

すぐ先の扇平(写真)を過ぎると雑木林に入り、大小の露岩の間を縫って登る。

次第に傾斜が増し岩尾根に変わると、真っ二つに割れた髭剃岩(写真)に登り着く。

さらに南アルプスや富士山を見ながら岩場をたどり、雷岩(写真上、下)に出る。
2段の大きな岩で、下部に1本(写真上)、上部2本(写真下)のクサリが掛けられているが、手掛かり足掛かりが豊富で難しくはない。

雷岩を越えるとしばらくは潅木を縫って歩き、右に迂回路が分かれる鳳岩(写真)に出る。乾徳山で一番の岩場で、山頂直下のほとんど垂直の20mほどの一枚岩は、雷岩とは打って変わって手掛かりがあまりない。
クサリを頼りに細い割れ目に手先足先を引っ掛けて、ほとんど力任せに登れば、ほどなく岩の積み重なった乾徳山山頂に登り着く。

9:14 乾徳山山頂に到着(写真右)。小休止。

前回(2004年9月)はガスで何も見えなかったが、今日は360度の眺望が広がり、富士山や南アルプスの眺望は見応えある。
また、北側にはこれから向かう黒金山が大きく見え、さらには国師ヶ岳や甲武信ヶ岳などを一望する(写真下)。

富士山 南アルプス 国師ヶ岳、黒金山、甲武信ヶ岳

9:30 乾徳山山頂を出発。

山頂北側の岩場を下る。いきなりロープやハシゴ(写真)が出てくるが、登り側ほどの険しさはない。

10分足らずで迂回新道の分岐になる水のタル(写真)を直進する。

あまり歩かれていないのか、道はやや不明瞭だが、目印のテープやアサヒビールの文字の入った丸いプレート(写真)で迷うことはない。

P2016を越えると、倒木が目立つ稜線(写真)を、いくつか小さなコブを越えながらたどる。
あちこち残雪が見られるようになる。

10:14 笠盛山山頂に到着(写真)。小休止。

露岩の目立つ狭い山頂で、樹林に囲まれ眺望は得られない。

乾徳山、富士山

10:24 笠盛山山頂を出発。

樹林帯の中の直登気味の急な登りがしばらく続き、少し開けた場所で背後に富士山や乾徳山、道志山塊、御坂山地などを見る(写真)。

11:02 大ダオ分岐に到着(写真)。

直進するとやや急な丸太の階段が続き、ゆるんでからさらにひと登りし残雪を越えると、潅木に囲まれた山頂に出る。

11:08 黒金山山頂に到着。昼食。

三角点と標識のある山頂(写真右上)は狭いものの、北西の奥がなだらかなガレ場(写真右下)で展望が良い。
富士山から南アルプス、国師ヶ岳、甲武信ヶ岳、破風山、雁坂嶺などを一望する(写真下)。
登山者で賑わう乾徳山山頂とは打って変わって、先客は1人だけ。しかもすぐに下山したため、この大パノラマを一人占めしてノンビリ過ごす。

黒金山山頂からのパノラマ

12:00 黒金山山頂を出発。

大ダオ分岐を右に下る。
傾斜はそれほどでもないが、残雪で滑り歩きにくい。踏み跡はやや不明瞭な場所もあるが、道標(写真)やプレートが多く設置されていて、迷うことはない。

笹原のコルから小ピークを越えると、広々とした笹原の大ダオ(写真)が見えてくる。

乾徳山

12:40 大ダオに到着(写真上)。小休止。

広々とした気持ちの良い笹原が広がり、南には乾徳山(写真下)や富士山、三ツ峠山を始めとする道志山塊のパノラマが広がる。

この方向から乾徳山を見ることはまずないだろう。

12:50 大ダオを出発。

南斜面の笹原から樹林帯に入る。
途中で道が不明瞭な場所はあるが、まれに道標(写真)があるものの、赤や黄色のテープなどの目印を拾いながら下る。

ひたすら沢沿い(写真)に下り、堰堤を2つ越えると林道に降り立つ。

14:15 大ダオ方面登山道入口に到着(写真上)。

林道をひたすら下り、20分あまりでゲートを抜け、徳和からの林道と合流する。
少し先で長尾ノ滝(写真下)を見ると、7分ほどで乾徳山登山口に着く。

14:59 乾徳山登山口に到着。

15:10 林道脇駐車場に到着。


 感想

前回は秋口の9月で時々小雨の混じる曇り空だったが、今日の快晴の元ではまるで違う山の印象だった。
笹原から月見岩間と乾徳山山頂からの大パノラマは壮大だ。
同じコースでは面白味がないので黒金山や大ダオを回った。途中はほとんど樹林の中で眺望はないが、黒金山と大ダオからの眺望はなかなか良い。乾徳山山頂とは違って広々としているのも良い。


 日帰り温泉

花かげの湯

地元の方が多いようです。