阿蘇山〜高岳、中岳〜
2022.02.16
阿蘇山 〜 高岳 1,506m 中岳 1,592.3m 〜
簡易ルート図 |
◎ 山行情報
山行日 2013年4月28日(日) 快晴
山頂所在地/山域 熊本県/九州 阿蘇山
アクセス/出発地 車/第一駐車場(中岳・高岳登山口)から往復
行程詳細 第一駐車場(6:30-6:55)→ 倶利伽羅谷登山口(7:29)→ 行儀松コース分岐(8:15)→ 砂千里ヶ浜(8:50-8:55)→
中岳・南岳分岐(9:44)→ 南岳山頂(9:47-9:57)→ 中岳山頂(10:15-10:30)→ 高岳山頂(10:48-11:05)→
仙酔峡分岐(11:10)→ 天狗の舞台(11:24)→ 高岳東峰山頂(11:30-12:10)→ 月見小屋(12:39)→
砂千里ヶ浜(13:36-13:40)→ 行儀松コース分岐(14:04-14:10)→ 倶利伽羅谷登山口(14:35)→ 第一駐車場(15:00)
所要時間 行動時間:6時間28分 休憩時間:1時間37分 合計:8時間5分
服装/装備 長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
◎ 山行記録
6:30 第一駐車場に到着。
熊本市側から国道325号線を高森町方面に走り、南阿蘇村中松のローソンのある交差点を左折する。阿蘇パノラマラインの高架をくぐり、最初の丁字路を右折、しばらく道なりに進む。 丁字路から3kmほどの十字路を左折する。角に倶利伽羅不動・清水滝の標識がある。 200mほど道なりに走ると、左に第一駐車場の標識(写真)がある。
林道を先に進んでみたものの、次第に道幅が狭くなったため引き返す。 先着2台。
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6:55 第一駐車場を出発。
ゲートを抜けてすぐに、右の鉄条網の切れ目を入り(写真)、林道に沿って進む。次の切れ目で林道に降り、しばらくは道なりに進む。
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途中倶利伽羅大滝への分岐と林道をショートカットする道(写真)を左に見送る。
下山時は林道をショートカットして、ここに降りた。
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7:29 倶利伽羅谷登山口に到着(写真)。
土砂崩れのため舗装路はここで途切れている。林道の幅は車1台分ほどだが、ここまで車で入れそう。
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右の谷に入りしばらくして左の斜面に取り付き、鳥居の立つ尾根(写真)に上がる。鳥居をくぐり左に5分ほどで倶利伽羅不動に行き着くようだ。
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ゆるやかに尾根を登り、倶利伽羅大滝展望台への道(写真)を左に見送る。 その後灌木やカヤトの生い茂る道がゆるやかに続き、疎らな灌木を抜けると右からの登山道に行き当たる。
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8:15 行儀松ルート分岐に到着(写真)。
山腹を北西にゆるやかに15分ほどたどると、ほのかな硫黄臭と共に外輪山に登り着く。
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コイワカンスゲ(写真上)が階段状になった急斜面を下り、倶利伽羅谷を越えカヤトの斜面を登る(写真下)と、広い火山礫の道となり前方に大きなケルンが見えてくる。
写真上は降りてから撮ったもので、何とも印象的だった階段状のコイワカンスゲ。
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8:50 砂千里ヶ浜に到着(写真)。小休止。
本当に砂だらけの砂千里ヶ浜や中岳の稜線を一望する。
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8:55 砂千里ヶ浜を出発。
砂千里ヶ浜の南側をたどり、中岳の稜線へと上がる急斜面に取り付き、岩がゴロゴロした急斜面を黄色の矢印に従って登る(写真)。振り返れば砂千里ヶ浜の向こうに明日予定している烏帽子岳や杵島岳を見る。
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稜線上に出て左下に噴煙をあげる中岳火口が見えてくると、ほどなくして南岳分岐(写真上)に登り着く。正式な道標はなく、さらには岩にX印(写真下)が記されているためか、ほとんどの登山者は中岳に向かうようだ。
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右の岩峰に向かってゆるやかに登ると、すぐに岩に記された南岳の文字(写真)を見る。そこから岩場をひと登りで、南岳山頂に立つ。
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9:47 南岳山頂に到着(写真右)。小休止。
山頂を示す標識などはない。360度の展望があり、中岳、高岳、根子岳を一望する(写真下)。
南岳山頂からのパノラマ |
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9:57 南岳山頂を出発。
前方に中岳、左下に中岳火口を見ながら、ゆるやかなアップダウンの快適な稜線歩き(写真)が続く。 最後にひと登りで中岳と高岳の稜線に登り着き、左へわずかで中岳山頂に着く。
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10:15 中岳山頂に到着(写真右)。小休止。
狭い山頂は多くの登山者で賑わっている。 言うまでもなく展望は最高で、西側眼下に中岳火口、その奥には右から往生岳、杵島岳、烏帽子岳、御竈門山が並び、砂千里ヶ浜や草千里ヶ浜も見えている。さらに北側には遙かに九重連山を望む(写真下)。
中岳山頂からのパノラマ |
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10:30 中岳山頂を出発。
前方に高岳を見ながら、ゆるやかな下り登り(写真)から月見小屋への分岐を右に見送り、ゴツゴツした溶岩帯を登れば高岳山頂に登り着く。
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10:48 高岳山頂に到着(写真上、下)。小休止。
砂礫の中岳山頂とは異なり、溶岩のゴツゴツした山頂でやや広い。 さすがに阿蘇最高峰でヒゴノクニとなぞらえられるだけあり、ここも展望が良い。中岳では見えなかった根子岳を見る。
高岳は標高1592.3mになぞらえて、ヒゴノクニと呼ばれる。
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11:05 高岳山頂を出発。
稜線を東にたどり、仙酔峡コース分岐(写真)を過ぎる。左下の斜面には多くの登山者が見えている。
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平坦路が抉れた道に変わり、ミヤマキリシマの間をくぐり抜けるように下る。 天狗の舞台(写真)の岩壁を見上げながら登り、天狗の舞台を右に回り込むと月見小屋分岐に登り着き、左へわずかで天狗の舞台に出る。
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11:24 天狗の舞台に到着(写真)。
広々としているが、天狗の舞台を示す標識などはない。 分岐まで戻れば、目と鼻の先が東峰山頂になる。
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根子岳 |
11:30 高岳東峰山頂に到着(写真上)。昼食。
東には根子岳(写真下)が大きく、西には火口を囲むように岩棚の天狗の舞台から高岳、中岳への稜線を一望する。
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12:10 高岳東峰山頂を出発。
月見小屋への道を下る(写真)。
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下りの灌木帯からコイワカンスゲの群生する火口(写真)に降りると、ほどなく月見小屋に着く。北側には高岳の稜線が横たわる。そのまま火口淵を登り、わずかで高岳と中岳稜線の高岳側に出る。
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12:39 月見小屋分岐に到着(写真)。
稜線を左に下る。
13:36 草千里ヶ浜に到着。小休止。
13:40 草千里ヶ浜を出発。
14:04 行儀松ルート分岐に到着。小休止。
14:10 行儀松ルート分岐を出発。
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14:35 倶利伽羅谷登山口に到着。
登山口から5分ほど下った(不動明王の標識の先)道標(文字は消えて読めない)を右にショートカットする(写真)。草地の斜面を一度折り返すと、ほどなく元の林道に降り立つ。そのまま林道を歩くのに比べ、三分の一程度の大幅なショートカットになる。
15:00 第一駐車場に到着。
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◎ 感想
ほぼ一ヶ月ぶりの登山でいきなり阿蘇の中核である中岳、高岳を歩くことは、若干の不安はあったものの何とか歩き通せた。さすがに最後は足にきたが。。。しかも、前日の朝9時に出発し、途中4時間ほどの仮眠だけで、14時間以上運転しっぱなしだったのだ。
もっと先に駐車すれば舗装路歩きを短くできたのだが、ウェブでの調査を活かしきれなかった。今後の課題になるだろう。
行儀松コース分岐まではところどころに樹林があり日差しを遮ってくれるが、それ以降は火山岩地帯でもろに日差しを受け、思った以上に日焼けをしてしまった。これは想定外だ。
砂千里ヶ浜から稜線までの急なガレ場以外は危険な場所はなく歩きやすい。山頂からの展望はもとより稜線上でも刻々と変化する展望を楽しめる。
南岳は訪れる登山者はほとんど居ないようだが、中岳、高岳、根子岳を一望できる。それほど危険もなく、短時間で往復できるのでぜひお勧めする。