常念岳、蝶ヶ岳(小屋泊)
2022.02.15
常念岳 2,857m 蝶ヶ岳 2,677m(小屋泊)
◎ 山行情報
山行日 2015年10月12日(土) 快晴のち曇り、夜雪 ・13日(日) 快晴
山頂所在地/山域 長野県/北アルプス 飛騨山脈 常念山脈
アクセス/出発地 車/三股駐車場 三股登山口から周回
行程詳細 12日 三股駐車場(1:55-6:30)→ 三股登山口(6:43)→ 三股分岐(6:49)→ 力水(7:10)→ ゴジラの木(7:19)→
まめうち平(8:10-8:20)→ 2200m休憩地点(9:15-9:25)→ 第一ベンチ(9:44)→ 最終ベンチ(10:18)→
大滝山分岐(10:34-10:40)→ 蝶ヶ岳ヒュッテ(10:50-11:18)→ 蝶ヶ岳山頂(11:22)→
蝶ヶ岳ヒュッテ(小屋泊)(11:30)
13日 蝶ヶ岳ヒュッテ(4:30-6:50)→ 横尾分岐(7:13)→ 蝶槍(7:30)→ 2462コル(7:52-8:05)→
P2512(9:03-9:15)→ 常念岳山頂(10:37-11:30)→ 廃道分岐(12:15-12:25)→
前常念岳山頂(12:34-12:38)→ 休憩地点(13:39-13:50)→ 迂回路分岐(15:26)→ 三股分岐(15:27)→
三股登山口(15:29)→ 三股駐車場(15:38)
所要時間/距離 12日 行動時間:4時間6分 休憩時間:54分 合計:5時間/6.3km
13日 行動時間:7時間5分 休憩時間:1時間43分 合計:8時間48分/10.3km
服装/装備 レインウエア、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴、トレッキングポール、
テント(未使用)
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
12日 三股〜蝶ケ岳ヒュッテ〜蝶ケ岳
1:55 三股駐車場に到着(写真)。
駐車場の左端はもう一杯で、中央の区切り線に沿って停めるが、真っ暗闇でよく見えない。それでも、仮眠から目覚めて確認すると、ほぼ区切りの中に入っていた。
2:15 仮眠。
5:30 起床。
すでに駐車場は満車状態。 おにぎり1個。多くの登山者が次々と出発するのを尻目に、ノンビリとトイレを済まし準備をする。
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6:30 三股駐車場を出発。
駐車場奥のゲート(写真)を抜け林道を進む。
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6:43 三股登山口に到着(写真)。
三股登山補導所と手前並びにトイレがある。補導所(ちょっと!?なネーミング)のポストに登山計画書を投函する。
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すぐ先の小屋の右横から登山道に入り、鉄橋を渡るとすぐに分岐(写真)に出る。右に常念登山道が分岐し、本沢の河川が増水した場合の迂回路にもなっている。
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左に道を取り、吊り橋を渡り沢を横切ると、10分ほどで力水(写真)に着く。それほど冷たくないが美味い。
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急登の途中で標高1500mの標識を見ると、ひと登りでゴジラの木(写真)に着く。 多くの登山者が立ち止まり記念撮影をしている。 しばらくなだらかな尾根が続いた後、狭い尾根を小さくジグザグに登る。
目玉と口の石がなければ、ただの切り株かも。。。?
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8:10 まめうち平に到着(写真)。小休止。
ここはP1916で小広い場所にベンチ代わりの丸太が置かれている。時間的にも休憩にちょうど良く、数人の登山者が休憩している。
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8:20 まめうち平を出発。
シラビソ林の中をゆるやかに下る。途中何箇所か泥濘がある。 その後ゆるやかな登りが続き標高2000mの標識(写真)を見る。 石がゴロゴロし始めるとやや傾斜が増し、ジグザグに登るようになる。
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9:15 2200m辺りに到着。小休止。
急傾斜続きで一息入れる。おにぎりと水分補給。
9:25 2200m辺りを出発。
ときどき北側に常念岳を見ながらのジグザグの急登が続く。 第一ベンチ(写真上)を過ぎると潅木帯となり、さらに最終ベンチ(写真下)を過ぎ潅木帯を抜けると大滝山への分岐に着く。
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10:34 大滝山分岐に到着(写真)。小休止。
かなり強い風が吹いている。
10:40 大滝山分岐を出発。
一度折り返して、ハイマツ帯から稜線に飛び出す。かなりの強風に、うかうかしていると飛ばされそうになる。
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10:50 蝶ヶ岳ヒュッテに到着(写真)。宿泊手続。
一度はテント場でテントを開きかけたが、あまりの強風に小屋泊まりを決め、蝶ヶ岳ヒュッテで宿泊の手続きをする。ただ、早すぎたため準備ができるまでかなり時間があり、時間潰しも兼ねて山頂に行って見ることにした。
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11:18 蝶ヶ岳ヒュッテを出発。
小屋の中にザックを置いて山頂に向かう。とは言っても、ものの5分ほどだ。
11:22 蝶ヶ岳山頂に到着(写真)。
強風でもあるので、記念撮影は明日にして、すぐに引き上げる。
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安曇野市街夜景 |
11:30 蝶ヶ岳ヒュッテに到着。小屋泊。
12時に蚕棚に案内される。 時間を持て余し、ヒュッテにあった雑誌を読んで過ごす。 夕食は5時30分から。 次第に登山者が増え、受付のある団欒場所はごった返している。 6時前にはすっかり日が落ちて、小屋の東側の安曇野市街の夜景(写真)がキレイだ。 アラレが降り始めたと思ったら、外のテーブルが白くなるほどの雪に変わる。 雑誌にも飽きて7時30分眠りにつく。途中何度か目が覚めたり、トイレに立ったが、案外ぐっすりと眠れたようだ。
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13日 蝶ケ岳ヒュッテ〜常念岳〜前常念岳〜三股
ご来光 |
4:30 起床。 日の出まで布団の中でウダウダ過ごす。 5時51分日の出。見事なご来光(写真)。昨日は雲に隠れていた富士山や槍穂高連峰、槍ヶ岳などの大パノラマが広がる。十分堪能した後山頂に向かう。
6:00 蝶ヶ岳ヒュッテを出発。
蝶ケ岳山頂に向かう。
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6:05 蝶ヶ岳山頂に到着。撮影。
昨日は強風でできなかった記念撮影(写真上)をする。 ここからも富士山(写真中)や槍穂高連峰、槍ヶ岳(写真下)などの大パノラマが広がる。
6:15 蝶ヶ岳山頂を出発。
ヒュッテに戻る。
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6:20 蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
朝食は途中で取ることにして、ノンビリとコーヒーを飲み、山バッジを購入してから出発の準備を始める。
6:50 蝶ヶ岳ヒュッテを出発。
左に雄大な槍穂高連峰、正面になだらかな稜線から一気に立ち上がる常念岳を見ながら稜線を進む。 P2625(写真上)を越えコルの分岐(写真下)で左に横尾への道を分ける。
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ゆるやかな登りからP2664.3(写真)に立つが、いくつかのケルンと目の前の蝶槍に気を取られ、ここに蝶ヶ岳の三角点があることをすっかり忘れ素通りしてしまう。
右奥のケルンの横にあるのが三角点か?
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蝶槍の基部までの穏やかな道からやや傾斜が増し(写真)、直下の短い岩場を登る。
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槍ヶ岳 |
7:30 蝶槍山頂に到着。
岩場の狭い山頂から見る360度の展望は、蝶ヶ岳ヒュッテからのそれとはまた一味違った醍醐味がある。特に槍ヶ岳(写真)は手を伸ばせば届きそうなほどだ。 多くの登山者で賑わっているため、記念撮影をしてすぐに先に向かう。
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ハイマツ帯の下り(写真)から潅木帯に変わり、さらに下りコルに降り立つ。
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7:52 2462コルに到着(写真)。小休止。
ここで朝食代りのウイダーインゼリーでエネルギー補給。
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8:05 2462コルを出発。
潅木の中の登りから細長いピークを越え、小さな沼(写真)から急登でP2592を越える。
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潅木帯からハイマツ帯(写真)に変わり、岩質も蝶ヶ岳の泥岩から花崗岩に変わる。
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9:03 P2512に到着(写真)。小休止。
ここも展望が良い。常念岳への急な稜線を一望する。
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9:15 P2512を出発。
強風の中の急下降(写真)からコルに降り立つ。 いよいよ常念岳山頂への急登が始まる。ゴロゴロする岩の間を縫うようにたどる。
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マークを拾ったり、先行者の後を追ったり、歩きやすそうな場所を探したり、その場に応じて登り、途中に見える岩峰(写真)を左に巻く。 振り返れば歩いてきた稜線を一望し、今まで陰になっていた涸沢カールも見え始める。 頭上にに人の群れが見え始めると、ほどなく山頂に登り着く。
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10:37 常念岳山頂に到着(写真右上)。昼食。
登山者で溢れかえる山頂(写真右上)はあまり広くなく、岩が積み重なったところに祠と標識(写真右下)がある。 360度の展望(写真下)は壮大だ。涸沢カールのヒュッテも見えている。
常念岳山頂からのパノラマ |
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11:30 常念岳山頂を出発。
ハイマツ帯の岩場を急下降(写真上)し、分岐(写真下)で常念小屋への道を直進方向に見送り、南東の尾根に乗る。
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少し先で隠れていた常念小屋を一望する(写真)。
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ハイマツと岩の間を縫うように下り(写真)、常念小屋への廃道に出る。
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12:15 廃道分岐に到着(写真)。小休止。
すぐ先にケルンがありピークっぽい感じで、数名の登山者が休憩(写真)していたこともあり、ここを前常念岳と勘違いした。 実際にピークではないため、あまり山頂という感じがしないが、展望は良い。 背後に穂高連峰と常念岳が並ぶ。右前方の富士山が久しぶりに思える。常念岳からは見えなかったんだろうか?後から撮った写真を確認しても、常念岳からの富士山はなかった。
12:25 廃道分岐を出発。
10分ほど岩場を下る。
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12:34 前常念岳山頂に到着。小休止。
三角点(写真上)、すぐ下に避難小屋(写真下)がある。ここが前常念岳だった。
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12:38 前常念岳山頂を出発。
この先は岩場の急下降(写真)から滑りやすいガレ場が続く。 前方に樹林帯が見えてくると、ほどなくハシゴを降り樹林帯に入る(2350m辺り)。 岩や木の根の段差が続く尾根の下りから、しばらく平坦な道が続く。
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下生えに笹が目立つようになるといったん下るが、登り返しからP2207を越え、50mほど過ぎたあたりの、コンクリートの柱か何かの跡(写真)のすぐ先で一息入れる。
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13:39 休憩地点に到着。小休止。
道の左がわずかに開け、たまたま斜面に座れるように岩が飛び出している。
13:50 休憩地点を出発。
P2207から東に延びるゆるやかな尾根をたどり、壊れた道標(写真)で南に折れると、しばらくはジグザグの急下降が続く。
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やや傾斜がゆるむと、右に蝶ヶ岳への迂回路を見送る(写真)。 尾根を左に外し、急斜面をジグザグに下る。沢に降りると、ほどなく昨日の朝の分岐に出て左に折れる。
15:29 三股登山口に到着。
往路の林道を戻る。
15:38 三股駐車場に到着。
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◎ 感想
常念岳への急登や岩場の急下降があったにもかかわらず、しかもテント装備を担いでの山行だったが、思ったより疲労感はなかった。2日間歩き通せるか心配があったが、何とか乗り切れてやや自信になる。
テント泊できなかったことと、常念岳の山バッジを買えなかったことがやや心残りか。しかしそれを補って余りある大展望は、久々の感動だった。あれほどに槍穂高連峰を間近にするとは。。。ご来光も富士山も見られ、これ以上何を望むべきか。。。
◎ 日帰り温泉
安曇野蝶ヶ岳温泉 ほりでーゆ〜四季の郷
比較的新しいようだ。午後4時半から5時半利用で、広い駐車場はほぼ満車状態だったが、中はそんなに混雑している感じはなかった。ただし、洗い場は待ち状態だった。
内湯3つ、露天湯2つ、サウナがある。
休憩所はちょっと独特で、テーブルが四隅に10台ほど置かれ、中央が空いた状態になっている。
適当に横になれってことかな。概ね良いんじゃないでしょうか。