大蔵経寺山、要害山、兜山
2022.02.17
大蔵経寺山 715.5m 要害山 770m 兜山 913m
簡易ルート図 |
◎ 山行情報
山行日 2013年2月3日(日) 快晴
山頂所在地/山域 山梨県/奥秩父山塊
アクセス/出発地 車/山梨市営駅前駐車場 春日居町駅~石和温泉駅
行程詳細 山梨市営駅前駐車場(6:40-6-50)→ 山梨市駅(6:54-6:58)→ (中央本線)→ 春日居町駅(7:01)→
夕日沢コース・岩場コース分岐(7:50)→ 兜山駐車場分岐(8:17)→ 兜山山頂(9:20-9:35)→ 棚山分岐(9:42)→
兜山尾根コース入口(10:18)→ 岩堂峠(10:42)→ 深草観音(10:56-11:01)→ 要害山山頂(11:47-12:25)→
岩堂峠(13:18)→ 鞍掛峠(13:45-13:49)→ 鹿穴山頂(13:55-14:00)→ 鹿穴南鞍部分岐(14:34)→
八人山分岐(14:47)→ 深草山山頂(P906)(15:06)→ P813(15:22)→ 長谷寺分岐(15:28)→
大蔵経寺山山頂(15:47-15:55)→ 天狗神社(16:36)→ 山神宮(登山口)(16:53)→
石和温泉駅(17:07-17:21)→ (中央本線)→ 山梨市駅(17:27)→ 山梨市営駅前駐車場(17:40)
所要時間 行動時間:9時間8分 休憩時間:1時間15分 電車移動時間:27分 合計:10時間50分
服装/装備 ソフトジャケット、フリース、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
◎ 山行記録
6:30 山梨市営駅前駐車場に到着。
6:54 山梨市駅に到着(写真)。
6:58 甲府行き乗車。
140円。左の車窓から富士山が見える。
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7:01 春日居町駅に到着(写真)。
ホームから兜山と棚山が見える。 無人駅の改札を出て左の踏切を渡り(写真)、正面に兜山を見ながら進む。 突き当たり(道標あり)を左に曲がり、すぐに国道140号線の柳橋交差点に出て右に曲がる。 少し先の下岩下入口交差点を左に入り、140号線バイパスの陸橋をくぐり、窪橋を渡ると左前方に岩下温泉の建物が見えてくる。
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さらに先の三叉路を左に進み、ゴミ収集場所のあるやや変則的な十字路(写真)を左折し、山寺橋を渡る。正面に兜山が見える。 道なりに進み車道を渡ると、ブドウ畑からそうめん店を過ぎ、いよいよ林道っぽくなってくる。
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ゲートの先の夕日沢コース・岩場コース分岐(写真)で棚山への道を右に見送り、一軒家のような花火店の手前を左の未舗装路に入る。
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すぐにススキに隠れるように設置された兜山の道標(写真)に従って右の斜面に取り付く。少し入った倒木のあるところで身支度を整える。 沢沿いをゆるやかに5分ほどたどると、駐車場への分岐に着く。
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8:17 兜山駐車場分岐に到着(写真)。
直進は駐車場で、右の斜面を登ると兜山山頂になる。
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右の斜面に取り付きゆるやかに登るが、次第に踏み跡が不明瞭となる。かろうじて見分けられる踏み跡は、前方の岩(写真)に向かっているようだ。ジグザグの急登から前方に見えていた岩(写真)の上部に飛び出すと、明確な道に出合う。 右にわずかで尾根に乗り、左へやや急な登りから(ここでフリースも脱ぐ)、今度は夕狩沢へと延びる主尾根に合流する。
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かなり急な尾根を小さくジグザグに登り、切り立った岩壁の基部(写真)に登り着く。 左に駐車場への道が分岐する。
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岸壁が切れた左側に取り付き急登する。クサリ(写真)が付けられているが、登りではそれほど必要なさそうだ。 左側が開けているため展望が良く、眼下に笛吹市や富士山を見る。 クサリ場を過ぎると少し傾斜はゆるむものの、それでもしばらく急登が続いた後、稜線に出る。 急登からほとんど平坦な道に変わると、ほどなく兜山山頂に登り着く。
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9:20 兜山山頂に到着(写真上)。小休止。
標識や三角点のある山頂は雑木林に囲まれ展望は悪い。展望の良い、南へ1分ほどの展望台(写真中上)に行ってみる。 南側の雑木林が切り払われた展望台は、狭いが日当たりが良く、富士山(写真中下)や三ツ峠山を始めとする御坂山地のパノラマが、そして眼下には笛吹市の街並みが広がる(写真下)。 ところで、山頂から木立越しに見えるのは南アルプスだろうか。
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9:35 兜山山頂を出発。
山腹コースに入り(写真)、岩堂峠、駐車場方面に向かう。
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小さなコブを越えゆるやかに下ると、コルで駐車場への分岐を左に、少し登って夕狩沢への分岐(写真)を右に見送る。
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兜山山頂の北西のピークからやや左へ下り、小ピークを1つ越えて神峰南尾根鞍部(写真)で左へ曲がる。 短いトラバースから尾根に乗り、少し下った先の平坦地で右に曲がり、沢へと降りて行く。 鬱蒼として日当たりの悪い杉林をしばらく下ると、開削中の林道に降り立ち右に折れる。雪解けで泥濘み歩き難い林道をゆるやかに登れば、わずかで兜山尾根コース入口に着く。
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10:18 兜山尾根コース入口に到着(写真上)。
岩堂峠ハイキングコース(写真下)に入る。
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少し先で左の登山道に入り(写真上)、暫く行くと分岐(写真下)に行き当たり、直進方向に棚山への道を見送り左に進む。途中から残雪の登りとなるが、ザクザクで歩き易い。
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10:42 岩堂峠に到着(写真)。
鹿穴への道を左に分け北側の沢を下るが、部分的に凍っていて滑りやすい。
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10:56 深草観音に到着(写真)。見学。
数十メートルの断崖の正面に鉄バシゴが架かり、右の窪んだ岩場に刻まれた階段とともに、途中にある奥の院と呼ばれる観音堂に登り着くようだが、時間を考えて今回は割愛する。
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11:01 深草観音を出発。
さらに沢を下り、要害山1.7kmの分岐(写真)を右に進む。 すぐに沢を左に横切り、反対側の斜面をしばらくはトラバース気味にたどる。
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要害山へと続く尾根に乗り、県道への分岐(写真)を右に見送る。小ピークをいくつか回り込みながら、竪堀跡や門跡、曲輪などを過ぎる。
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富士山 |
11:47 要害山山頂に到着(写真上)。昼食。
周囲が盛土された広い城跡で、山頂標柱(写真中)と武田信玄公誕生之地の碑がある。 雑木林に囲まれ展望は良くないが、木立の合間に富士山(写真下)が見えている。 南側の日当たりの良い盛り土の上で昼食を取る。
12:25 要害山山頂を出発。
要害温泉に下り林道から鞍掛峠に行きたかったが、林道から鞍掛峠への登山道が廃道のようなので往路を戻る。
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13:18 岩堂峠に到着。小休止。
13:25 岩堂峠を出発。
山腹をゆるやかに登る。 最初の尾根に乗るものとばかり思っていたが、その気配がなくそのままP1042の山腹をたどり、稜線上のコルの鞍掛峠(写真)に出る。四つ辻になっているが、右の要害温泉への道は通行止めのテープが張られている。やはり廃道のようだ。 鹿穴へは尾根上を進むと思われるが、道標はおろか踏み跡もない。尾根通しに登れば行き着くだろうと、尾根を忠実にたどる。尾根が明確なため5分ほどで三角点のある山頂に登り着く。
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13:55 鹿穴山頂に到着(写真)。小休止。
山頂を示すパウチの標識は破れかけている。雑木林の中で展望は全くない。
14:00 鹿穴山頂を出発。
地形図に従って西に延びる尾根を下るが、道に出合う気配が全くないため、諦めて戻る。
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14:23 鹿穴山頂を再出発。
往路を戻り、鹿穴の東の山腹を巻いて、南側の稜線上の鹿穴南鞍部分岐(写真)に着く。 西に大岩園地への道が分かれる。大蔵経寺山まで120分となっている。
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なだらかなピークを越えると、コルで八人山への道(写真)が右に分かれる。しばらくは稜線上を穏やかにたどり、P906直下を短く急登する。
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15:06 深草山山頂(P906)に到着(写真)。
細長いピークの南端の道標に従って左の尾根を急下降する。すぐに平坦な道に変わり、ゆるやかな下りから短く急下降し、コルからひと登りでP813に登り着く。
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岩の露出した稜線を下り、シカ除けのネットが張られた平坦な植林地を過ぎると、ほどなく長谷寺への分岐(写真)を左に見送る。さらにゆるやかにアップダウンする稜線をたどれば、ほどなく大蔵経寺山山頂に着く。
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15:47 大蔵経寺山山頂に到着(写真上)。小休止。
山頂を示す標柱(写真下)や三角点はあるが、稜線の一画的な雰囲気で山頂らしくない。展望も雑木林に囲まれ悪い。
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15:55 大蔵経寺山山頂を出発。
右の山神宮方面に下る。ゆるやかな下り始めから、すぐに露岩の急下降がしばらく続く。1mほどの高さの崖から林道に降り(写真)、左へたどる。 少し先に登山道の入り口があるだろうと下るが10分ほどで違うと判断して戻る。
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地形図の登山道は直線的に続いているため、左カーブの頂点あたりを探すと、少し奥に保護ロープ(写真)を見つける。カーブの頂点から稜線通しに下ると、10分ほどで神社の屋根を見えてくる。
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16:36 天狗神社に到着(写真)。
ここが山神社だと思ったが、あとで調べると天狗神社であることがわかった。 境内の西にに登山道がありそうだが、前の石段を降りる。降り切ると右から登山道が合わさる。 参道にしては荒れた急な下りが続き、鳥居、イノシシ除けのフェンスと抜け、簡易舗装路に降り立つ。ブドウ畑の中の作業道をたどり小さな公園に降り立つ。
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16:53 山神宮(登山口)に到着(写真)。
公園を見下ろすように社殿が建つ。 民家の間を抜けると御坂道(国道140号線)に出て左へ進む。彩甲斐橋北詰交差点を右に進み、JR中央本線の高架橋を渡る。
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17:07 石和温泉駅に到着(写真)。
17:21 塩山行き乗車。
180円。
17:27 山梨市駅に到着。
17:40 山梨市営駅前駐車場に到着。
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◎ 感想
行程は長いものの地形図を見ると、それほどハードな場所はなさそうなので、12時過ぎに鹿穴に着ければとの目論見は甘過ぎた。
多くのピークがありながら、展望が得られるのは兜山直下の岩場と山頂の展望台くらいだ。となると、今回は割愛した深草観音も見所の一つになる。
注意点は2点。岩堂峠からの下りの凍結と鹿穴への登山道が地形図とは異なること。西に延びる登山道はない。