明神山(三ツ瀬明神山)

明神山(三ツ瀬明神山) 1,016.3m

簡易ルート図

 山行情報

山行日       2012年5月4日(土) 曇り時々晴れ

山頂所在地/山域  愛知県/東海 木曽山脈南端設楽山地

アクセス/出発地  車/乳岩峡登山口から往復

行程詳細      乳岩峡登山口(6:45-7:00)→ 乳岩分岐(7:16)→ 鬼岩(8:08-8:13)→ 鬼岩乗越(8:23)→ 胸突八丁(8:32)→
          胸突八丁の頭(8:59)→ 三ッ瀬登山口分岐(9:10-9:15)→ 馬の背岩(9:44)→ 明神山山頂(9:57-10:45)→
          馬の背岩(10:56)→ 三ッ瀬登山口分岐(11:21-11:25)→ 鬼岩(11:59)→ 乳岩分岐(12:41-12:50)→
          乳岩(12:56-13:16)→ 乳岩分岐(13:23)→ 乳岩峡登山口(13:36)

所要時間      行動時間:5時間25分 休憩時間:1時間11分 合計:6時間36分

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴


 山行記録

6:45 乳岩峡登山口に到着。

林道の終点が広くなっていて、路肩が駐車場になっている。

7:00 乳岩峡登山口を出発。

林道終点にある売店前の登山口(写真)を入る。

乳岩峡の岩場(写真)を進むと、すぐに登山道に変わり露岩の道が続き、ときどき鉄の橋で渓流を渡る。

7:16 乳岩分岐に到着(写真)。

左の斜面に乳岩への道を見送る。乳岩は下山時に体力的余裕があれば、回ることにして先に進む。
少し先で暑くなり長袖を脱ぐ。

雑木林の中を沢沿いに登り、その後急斜面をジグザグに登り沢を離れると、一服の岩(写真)に出る。
大きな岩を避けながら登るようになり、途中で炭焼き窯の跡を見る。

大きな岩を過ぎると斜面をトラバース気味にたどり、沢に近づき並行して登る。
少しして沢床に降りてからすぐに渡り、沢沿いの平坦な道をたどり、涸れた小沢を横切る。少し沢から離れると、再び大きな岩が目立つようになり、左に見上げるほどの岩壁(写真)が見えてくる。

8:08 鬼岩に到着(写真上、下)。小休止。

すでに何人もが岩壁に取り付き、クライミングをしている。

8:13 鬼岩を出発。

少し先の岩壁(ここでもクライミング)の基部(写真)で折り返し、急斜面をジグザグにひと登りで鬼岩乗越に登り着く。

8:23 鬼岩乗越に到着(写真)。

正面に見える岩峰が明神山山頂か?
右に折れ、時々現れる大きな岩を回り込みながら稜線上をたどる。

8:32 胸突八丁に到着(写真上)。

胸突八丁の道標からゆるやかに登り始めるが、すぐに傾斜がきつくなり、木や根に掴まりながらの急登になる(写真下)。
一瞬傾斜がゆるむが、再度急登となる。その後稜線を右に外してトラバース気味に進み、左上の大きな岩を見たら、右から回り込むようにして背後に上がる。

8:59 胸突八丁の頭に到着(写真)。

右に稜線を登れば、ほどなく稜線上の分岐に登り着く。

9:10 三ッ瀬登山口分岐に到着(写真)。小休止。

右の稜線上に三ッ瀬登山口への道が延び、所要時間は1時間ほどだ。

9:15 三ッ瀬登山口分岐を出発。

大きな岩を2つ左右に回り込みながらゆるやかに稜線をたどる。3つ目は右の短いクサリ(写真)を登ってから左に回り込み岩の背後に立つ。

ゆるやかな登りから小ピークを越えると、クサリが2段になった今までより高さのある岩場に出る。
最初の1段(写真上)は左端が少しなだらかでクサリなしで登れるようになっているが、そこは下山時に通るとして、あえてクサリの方を登る。と言っても、手掛かりが多くなんなく登り切る。
2段目(写真下)は右に木のハシゴがあるが、こちらもクサリを登る。1段目よりは手強いが、大したことはない。

少し行くと岩場が切れ落ちたところで、思いがけずイワカガミの群生(写真)を見る。
短かいロープを伝って右に降り、すぐ先の鉄のハシゴが付けられた岩場に出る。

9:44 馬の背岩に到着(写真)。

基部には8合目有名な馬の背岩があると書かれた道標がある。
ハシゴを登ったところが馬の背岩だろうか。
西に展望が広がるが、東はやや枝が邪魔をする。

ロープの張られた狭い稜線から、9合目の道標(写真)を見て大きな岩を左に回り込む。
再びロープの張られた急斜面から稜線に乗り、短く急登すれば山頂の赤い展望台が見えてくる。

9:57 明神山山頂に到着(写真上、下)。昼食。

狭い山頂のほとんどを展望台(写真上)が占め、その周りに山頂標識(写真下)や明神と刻まれた石碑、簡易トイレなどがある。
展望台に上がれば360度の展望が得られるが、残念ながら中央アルプスや南アルプスの稜線は雲の中にある。山頂には先客が3名居たが、その後次々と登山者が登ってくる。

10:45 明神山山頂を出発。

往路を戻る。

10:56 馬の背岩に到着。

先の2段の岩場は登りと違うクサリのないところを下る。最後のクサリは短いのに先行する登山者で渋滞している(写真)。

11:21 三ッ瀬登山口分岐に到着。小休止。

11:25 三ッ瀬登山口分岐を出発。

11:59 鬼岩に到着。

クライマーは増えている(写真)。
登りでは気がつかなかったが、一服の岩のすぐ下に水場がある。

12:41 乳岩分岐に到着(写真)。小休止。

12:50 乳岩分岐を出発。

右の斜面を上がると、すぐに左に東屋を見る。すぐに乳岩一巡の案内板の立つ降り口を過ぎ、少し先の登り口(写真)に着く。分岐になっていて、直進は鳳来湖へのしゃくなげコースが分れる。

大岩の矢印に従って右の岩の間を進む。
岩壁の間の鉄ハシゴを上がり、大岩が積み重なる隙間を抜け(写真上)、岩壁の上に上がる(写真下)。

さらに岩壁に設置された鉄のハシゴや通路を進むと、岩壁がくり貫かれた通天洞に着(写真)く。通天洞をくぐると下りとなり、鍾乳洞への道を右に見送り往路に降り立ち、乳岩分岐へ向かう。

13:23 乳岩分岐に到着。

13:36 乳岩峡登山口に到着(写真)。


 感想

奥三河名山八選というホームページでは健脚向けとなっていたが、それほどハードな急登もなく、休憩を含めて6時間30分とごく普通だった。
山頂と馬の背岩を除けばほとんど展望を得られないが、コース自体が変化に富み、往復なのにそれほど飽きることはない。
山頂からは条件が良ければ中央アルプスや南アルプス、富士山を見ることができる。残念ながらこの日は雲が多く富士山は見られなかった。
体力に余裕があれば乳岩の一巡をお奨めする。岩壁の間を抜けるのはちょっとスリリングでもある。