高野山女人道、高野三山〜摩尼山、楊柳山、転軸山〜
2022.02.19
高野山女人道 高野三山 〜 摩尼山 1,004m 楊柳山 1,008.6m 転軸山 915m 〜
簡易ルート図 |
◎ 山行情報
山行日 2011年5月4日(水) 快晴
山頂所在地/山域 和歌山県/近畿
アクセス/出発地 車/中の橋駐車場 高野三山道入口から周回
行程詳細 中の橋駐車場(7:20-7:45)→ 高野三山道入口(7:58)→ 摩尼峠(8:14)→ 摩尼山山頂(8:30-8:35)→
黒河峠(8:53)→ 楊柳山山頂(9:07-9:15)→ 子継峠(9:34-9:39)→ 林道出合(10:00)→
転軸山山頂(10:15-10:25)→ 黒河口女人堂跡(10:58)→ 不動坂口女人堂(11:24)→
弁天岳山頂(12:00-12:40)→ 大門口女人堂跡(12:51)→ 大門(12:57-13:04)→
龍神口女人堂跡(13:08)→ 相の浦口女人堂跡(13:45)→ 大滝口女人堂跡(轆轤峠峠)(14:00)→
円通律寺前(14:17)→ 大峰口女人堂跡(弥勒峠)(14:30)→ 中の橋駐車場(14:55)
所要時間 行動時間:5時間55分 休憩時間:1時間15分 合計:7時間10分
服装/装備 長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
◎ 山行記録
7:20 中の橋駐車場に到着(写真)。
一部2階建ての駐車場はかなり広いが、すでに半分近くが埋まっている。 2階建ての1階奥に駐車し、朝食にオニギリを2個食べる
7:45 中の橋駐車場を出発。
駐車場の東側を上がり、国道371号線が分岐する三叉路に出る。 左の玉川峡への道を進み桜団地を過ぎると、ほどなく摩尼トンネル手前の県道53号線との分岐に着く。
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7:58 高野三山道入口に到着(写真)。
民家の先の電柱のところが入口となる。 電柱の根元に高野三山道入口の道標、入ってすぐのところに高野山女人道の案内板が立てられているが、うっかりすると見逃してしまいそうなほど目立たないし入口らしくない。 入口から山道を登れば、ほどなくトンネルの上あたり(右下に国道が見える)で稜線上の道に合流し、ヒノキ林の中を左に進む。 狭い稜線上の道からP917を右に回り込み、再び稜線に戻るとしばらくは概ね稜線の右側についた道を進み峠に出る。
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8:14 摩尼(まに)峠に到着(写真)。
一段高いところに祠があり、左からは一般的な中の橋からの道が合流する。 祠の少し先で稜線を左に外しゆるやかな登りが続くが、稜線に乗ると丸太止めが断続する急登となる。 再び稜線を左に外すと、ほどなく摩尼山山頂に飛び出す。
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8:30 摩尼山山頂に到着(写真)。小休止。
祠のある山頂は狭く、展望はない。 高野山女人道の案内板をはじめ、山岳会が付けたと思われる山頂の標識がやたら目に付く。 十数名の団体がすぐに出発したため、山頂を独り占めすることとなる。
8:35 摩尼山山頂を出発。
短い下りからゆるやかなアップダウンを繰り返し、P1050を左に巻いて稜線に乗ると、下りが続き峠に降り立つ。
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8:53 黒河(くろこ)峠に到着(写真)。
左1.3Km三本杉となっている。 しばらく笹の目立つ登りが続き、いったんゆるんだ後、短い急登から楊柳山山頂に飛び出す。
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9:07 楊柳山山頂に到着(写真)。小休止。
ここも山頂は狭く、展望はない。2つの祠があり、北側の祠の後ろに三角点がある。 これは先に到着していた3人グループの登山者に教えてもらうまで気付かずにいた。
9:15 楊柳山山頂を出発。
ゆるやかな下りから三本杉への分岐のあるコル(写真)を過ぎ、小さなピークを幾つか越える。 丸太ベンチのあるピークで右に折れ、丸太止めの階段を急下降する。
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9:34 子継峠に到着(写真)。小休止。
ここは十字路になっているが、直進と右の雪池山は通行禁止になっている。 祠は良いとして、やたらと石柱や道標が多い。
9:39 子継峠を出発。
左の転軸山方面に道を取り、ヒノキ林の沢をゆるやかに下るが、しばらくすると沢は広々とし傾斜もほとんどなくなる。 途中の三本杉への分岐(写真)を二度三度と見送ると、ほどなく林道に飛び出す。
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10:00 林道出合に到着。
右に進みすぐに左の登山道(写真)に入る。 ゆるやかな登りから小ピークを越え登りが続く。
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10:15 転軸山山頂に到着(写真)。小休止。
祠のある山頂は杉が林立し展望はない。
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10:25 転軸山山頂を出発。
南西に続く山頂続きの稜線を100mほどたどると道は右に折れ、北西の尾根を下る。丸太のベンチのある平地で左に曲がり、すぐ先で東屋を見送ると、ほどなく池の南側から車道に出る。右にある池のほとりの桜は満開だ(写真)。
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左に進み十字路を直進、森林学習展示館への入口を左に見て道なりに進む。 道はゆるやかな登りから近隣公園の駐車場を経てゆるやかに下り、ヘアピン状の右カーブ先の2つ目の丁字路(写真)を左に入る。ここには道標がない。 しばらくは道なりにゆるやかに登り、道標の立つ丁字路を左折する。ほどなく2車線道路に出て、少し行くと左手に黒河口女人堂跡の看板がある。
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10:58 黒河口女人堂跡に到着(写真)。
看板以外女人堂跡を示すものは何もない。
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先に進み理容店前の最初の脇道を右に入る(写真)。 角のフェンスに高野山女人道の道標が設置されているが、やや角度が悪く道路からは見難い。
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入ってすぐの十字路を道標に従って左に入り、鳥居を2本潜りお堂の左(写真)を通り、雑木林の尾根を登る。
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最初のピークは左に巻きながらほぼ直角に曲がり、P908を越える。 分岐で遊歩道を右に見送り(写真)、2つのピークを右に巻く。 左に車道が見えると再び遊歩道分岐を右に見送り、ほどなく不動坂口女人堂のトイレの裏から女人堂横に出る。
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11:24 不動坂口女人堂に到着(写真)。小休止。
ここだけは女人堂が現存する。 車道の両端には大きな石灯籠が建てられ、道路を挟んで大きなお竹地蔵、その左に弁天岳の登り口がある。
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11:34 不動坂口女人堂を出発。
弁天岳登り口(写真)を入る。
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階段から山道を登り、ピークの左を巻いて少し下ると谷上女人堂跡(写真)に着く。ここは高野七口に含まれない女人堂のようだ。 ここから溝状に削られた登りが続き、10分ほどで色褪せた赤い鳥居を潜り山頂に立つ。
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12:00 弁天岳山頂に到着(写真)。昼食。
山頂は広く、東側(登り口)には嶽弁財天社の祀られ、標識や三角点は西側に位置する。 展望は三角点のあたりから北側が望める程度だが、大門への道を少し南下すると西に大きく展望が開ける。
12:40 弁天岳山頂を出発。
鳥居を潜り、西に開けた展望を見ながらゆるやかに下る。 ベンチとテーブルのある休憩所を過ぎ、3つ目の鳥居のところに大門口女人堂跡がある。
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12:51 大門口女人堂跡に到着(写真)。
この先多くの鳥居が並ぶ道をゆるやかに下り、右下に車道が見えてくるとほどなく大門前に降り立つ。
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12:57 大門に到着(写真)。小休止。
左右に金剛力士像が安置された二階二層門で、高野山の西の入口にあたる。これほど大きな門を見るのは初めてで、その迫力に圧倒される。 前後が広場になっていてトイレもある。
13:04 大門を出発。
本来は大門を潜らず右の国道に降り、お助け地蔵尊の石碑を左に入るが、今回は大門を潜って国道に降り戻った。
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13:08 龍神口女人堂跡に到着(写真)。
石碑を左に入ったところにあるはずだが、見逃して先に進んでしまった。
後で確認したところ、この標柱の場所(写真)が龍神口女人堂跡だった。
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砂利道をたどり助けの地蔵の左を抜け山道に入る(写真)。
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10分ほどで舗装路に降り右にわずかで、アンテナ塔の手前で再び山道に入り(写真)、フェンス沿いにゆるやかに登る。
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すぐに道標に従ってフェンスを離れ右へ(写真上)丸太止めの階段を下ると、車道に降り立ち反対側左の柵の間を抜け(写真下)伐採された斜面に取り付く。 最初はゆるやかな登りだが、途中の折り返しからは丸太止めの階段の急登が続き、ピークの先で林道と合流する。 途中、背後に森林の合間から根本大塔を始めとした高野山の街並みが見える。
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13:45 相の浦口女人堂跡に到着(写真)。
合流点には石仏が安置され、相の浦口と書かれた看板が横たえられている。 林道を横切り轆轤(ろくろ)峠方面へと向かう。
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少し登った先のピークで鉄塔の土台跡を見て先に進むと、電波塔の立つ見晴しの良いピークに立つ(写真)。 ここからは丸太止めの階段を急下降し、林道に降り立つ。
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14:00 大滝口女人堂跡(轆轤峠)に到着(写真)。
ここが大滝口女人堂跡となる。
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林道を右にたどり分岐を左に進むと、ほどなく円通律寺分岐(写真)が現れ左の山道を急下降する。 傾斜がゆるむと、地蔵の立つ円通律寺へと続く林道に出る。
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14:17 円通律寺前に到着(写真)。
林道を左にたどると円通律寺だが、距離があるため寄らずに右へ進む。
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5分ほど歩いて電柱の立つ右カーブで道標(写真)を左の山道に入る。
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ゆるやかな登りが続き、登り切ると小さな地蔵堂がある弥勒峠に立つ。 すぐ先で右の道(写真)に入ったところに女人堂跡の看板がある。
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14:30 大峰口女人堂跡(弥勒峠)に到着(写真)。
ゆるやかな登りから平坦なピークが続き、下りから再び平坦な道が続く。
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笹道を下り水流を渡ると、ほどなく中の橋駐車場の南側(写真)に出る。
14:55 中の橋駐車場に到着。
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◎ 感想
前半の高野三山、後半の女人道とも道標はしっかりしているが、注意していないと見逃しそうなところもある。奥の院前から奥の院方面を経由して摩尼峠へ行くのに、通り過ぎてしまい転軸山登り口まで来ていた登山者もいた。これは稀だと思うが、歩き慣れない人は注意が必要だ。
不動坂口女人堂と大門周辺は観光客が多いが、それ以外は登山者を見かけるだけだ。実際助け地蔵からゴールの中の橋駐車場までは3組ほどしか出合わなかった。
とにかく変化に飛んだコースで飽きることはない。
◎ 日帰り温泉
花山温泉 薬師の湯
天然炭酸温泉の掛け流し。広い無料休憩所。17時以降850円。