甲武信ヶ岳、三宝山
2022.02.19
甲武信ヶ岳 2,475m 三宝山 2,483.5m
簡易ルート図 |
◎ 山行情報
山行日 2011年9月24日(土) 快晴
山頂所在地/山域 長野県/奥秩父山塊
アクセス/出発地 車/毛木場駐車場から周回
行程詳細 毛木場駐車場(5:40-6:30)→ 十文字峠分岐(6:40)→ 大山祇神社(6:54)→ ナメ滝(8:03-8:08)→
千曲川・信濃川水源地標(9:12-9:17)→ 稜線上の分岐(9:34)→ 甲武信ヶ岳山頂(10:00-10:40)→
甲武信小屋(10:49-10:56)→ 稜線上の分岐(11:09)→ 三宝岩(11:38-11:43)→ 三宝山山頂(11:46-12:15)→
尻岩(12:46)→ 武信白岩山分岐(13:23)→ 大山山頂(14:00-14:05)→ 十文字小屋(14:40-14:50)→
八丁坂ノ頭(15:11)→ 十文字峠分岐(16:03)→ 毛木場駐車場(16:10)
所要時間 行動時間:7時間54分 休憩時間:1時間46分 合計:9時間40分
服装/装備 長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
◎ 山行記録
5:40 毛木場駐車場に到着(写真)。
駐車場は60台と広く、舗装、区分けされ、トイレや東屋、案内板がある。 駐車場までの道は途中で未舗装路が続くが悪路と言うほどではなく、普通の車でもスピードを出さなければ問題ない。 この時間ですでに2/3以上が埋まり、人気のある山であることがうかがえる。 30分ほどシートに横になり休憩を取る。
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6:30 毛木場駐車場を出発。
気温は4度とかなり冷える中、駐車場奥のゲート(写真)を抜け林道に入る。
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すぐに全面通行止めの十文字峠への道を左に見送り、左からの渓流の音を聞きながら先に進む。 5分ほどで十文字峠への分岐(写真)を左に見送り、渓流沿いにゆるやかに登る。
下山は左から出てくる。
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6:54 大山祇神社に到着(写真)。
右カーブの角に鳥居と祠が祀られている。
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林道からゆるやかな登りの登山道となり慰霊碑(写真上)を過ぎ、再び林道のような道となりカラマツの植林を抜け、本格的な登山道(写真下)が始まり沢沿いをたどる。 雑木林の中いくつかの支沢を横切りながら、ゆるやかに登って行く。
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8:03 ナメ滝に到着(写真)。小休止。
なだらかな岩盤の上を豊富な水が流れている。
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8:08 ナメ滝を出発。
ダケカンバの林の中を渓流沿いにゆるやかに登り、30分ほどで渓流に掛かる丸太橋(写真)を渡る。 前方の樹間から甲武信ヶ岳を望む地点(標識があるが、枝葉が茂りとても見えるとは思えない)を過ぎ、左からの大きな沢を2つ続けて見送ると、しばらくして千曲川・信濃川水源地標の立つ場所に出る。
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9:12 千曲川・信濃川水源地標に到着(写真上)。小休止。
多くの登山者が休憩を取っている。 左下の沢の木の根元の穴からの湧水(写真下)が源流になっているとのことだが、最近の台風や大雨のため、もっと上流から豊富な水が流れてきている。
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9:17 千曲川・信濃川水源地標を出発。
鬱蒼とした樹林帯の広い斜面をジグザグに急登(写真)し、稜線上に飛び出す。
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9:34 稜線上の分岐に到着(写真)。
国師ヶ岳、金峰山への道を右に見送り、左へゆるやかに稜線をたどる。
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小ピークを左に巻いて進むと甲武信ヶ岳の山頂が樹間に見え隠れするようになり、中間点あたりの登山道を外れた開けた尾根上からは多くの登山者で賑わう山頂を望む(写真)。
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傾斜が増しシャクナゲの目立つ樹林帯を抜け、見上げるような岩礫の急斜面(写真)をひと登りする。
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10:00 甲武信ヶ岳山頂に到着(写真上)。小休止。
それほど広くなく岩礫の積み重なる山頂には、大きめの標柱が立ち、南から西、北へと展望が広がる。 残念ながらこの日は南から南西方面には雲が立ち込め、ときおりうっすらと富士山頂が見られるくらいで、国師ヶ岳や金峰山などはまったく見ることができなかったが、北西方向には八ヶ岳(写真中)や遠く北アルプスの穂高連峰や槍ヶ岳(写真下)を見ることができた。 山頂には次々と登山者が訪れ、途切れることがない。
10:40 甲武信ヶ岳山頂を出発。
尾根を急下降し、甲武信小屋の裏から右に降り立つ。
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10:49 甲武信小屋に到着(写真)。小休止。
狭い敷地に丸太小屋が4棟連なる。 甲武信ヶ岳の山バッジを購入(500円)する。
10:56 甲武信小屋を出発。
降り口と反対側のトイレ前から防鹿柵を抜けてダケカンバの林に入り、甲武信ヶ岳山腹をたどる。 道はゆるやかな登りだが、久々の山行のためか、徐々に足に堪え始める。
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11:09 稜線上の分岐に到着。
ここは甲武信ヶ岳直下のコルで、甲武信ヶ岳5分、三宝山30分、十文字峠4時間の道標(写真)がある。右に道を取り、細長いなだらかなピークを越える。
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コルからの登り返しは最初ゆるやかだが、岩と木の根が露出する急な登りとなる。 傾斜がゆるみシャクナゲが目立つようになると、三宝岩への道標(写真)が現れ、左へわずかで樹林を抜け岩場に出る。
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11:38 三宝岩に到着(写真)。小休止。
巨岩が積み重なり、上に登ると八ヶ岳を望める。 三宝山山頂がもっと先にあれば、休憩するには絶好の場所だが、山頂は目と鼻の先なので早々に出発する。
11:43 三宝岩を出発。
分岐からひと登りで山頂のある平地に飛び出す。
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11:46 三宝山山頂に到着(写真)。昼食。
山頂の標識と三角点は左奥にある。雑木林に囲まれ展望はない。 ベンチなどはないが、ところどころに露出している岩に腰掛けて昼食を取る。 甲武信ヶ岳まであれほど多かった登山者も、さすがにここでは3〜4組ほどしか見かけない。
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12:15 三宝山山頂を出発。
ゆるやかな歩き出しから、ダケカンバと苔生した林床の中の急下降が続き(写真)、大きな岩のあるコルに降り立つ。
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12:46 尻岩に到着(写真上)。
正面に立って見ると、まさに尻である。 ここから広い稜線を登り返しながらピークを左に巻き、その先でハシゴの付けられた岩場に上がると、石柱の立つ武信白岩山(写真下)が眼前に見える。 岩場の急下降から武信白岩山を左に巻き、武信白岩山頂分岐の道標の立つコルに出る。
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13:23 武信白岩山頂分岐に到着(写真)。
ほんとなら山頂に立ちたいところだが、そんな気力も余力もなく先に進む。 最後の岩峰を越え、しばらくゆるやかな稜線を歩いた後、短い急登を登り切ると狭い岩峰に立つ。
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14:00 大山山頂に到着(写真)。小休止。
標識はあるものの、山頂をしめす標識はない。展望は良い。
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14:05 大山山頂を出発。
クサリが付けられた岩場を降り、ゆるやかな下りから左に折れる。 急下降から木の根が露出したヤセ尾根(写真)を過ぎ分岐に達すると、前方に十文字小屋の屋根が見え、ほどなくして小屋の横に出る。
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14:40 十文字小屋に到着(写真)。小休止。
小屋の前にはベンチやテーブルがあり、ノンビリ休憩する。
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14:50 十文字小屋を出発。
すぐに十文字峠で直進の三国峠を見送り、左に折れ梓山方面に向かう(写真)。 十文字山の山腹をゆるやかに登り、西に延びる尾根に乗り下って行く。
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15:11 八丁坂ノ頭に到着(写真上)。
右に折れ急斜面(八丁坂)をジグザグに急下降し、水場(写真下)からは渓流沿いを下る。 傾斜がゆるむと沢を横切り、しばらくは右岸を高巻く。
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渓流を渡り、すぐに渡り返すと一里観音菩薩の石像(写真上)を見る。その先は通行止めとなり、左の丸太橋を渡り(写真下)尾根を横切ると、千曲川本流に架かる千曲源流狭霧橋を渡る。
16:03 十文字峠分岐に到着。
登りで見た道標を見て、右に折れ往路を戻る。
16:10 毛木場駐車場に到着。
車は数えるほどに減っている。
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◎ 感想
1ヶ月振りの山行がいきなり10時間近いハードなものに。。。甲武信ヶ岳の先からは足の痛みや攣りそうになるのを誤魔化しながら歩くことになってしまった。
往路は千曲川・信濃川水源地標まで渓流沿いのゆるやかな登りが続き、その先も短い急登が断続するが、体力を消耗するほどではない。
復路の三方山、十文字峠経由はアップダウンも多くかなりタフなコースで、多くの登山者が毛木場から山頂を往復するのもうなずける。
甲武信ヶ岳山頂からの展望は素晴らしく、天候にさえ恵まれれば、近くには国師ヶ岳、金峰山、朝日岳、三宝山、遠くには富士山、農鳥岳・間ノ岳・北岳などの南アルプス、八ヶ岳、穂高連峰・槍ヶ岳などの北アルプスと大パノラマが広がる。山頂は狭いが、ノンビリと展望を楽しみたい。
◎ 日帰り温泉
甲斐大泉温泉パノラマの湯
露天風呂からは富士山が見えるはずだが、この日は雲で見えず。混みあうはずの時間だったにもかか
わらず、洗い場は混雑することはなかった。