毛無山、雨ヶ岳
2022.02.19
毛無山 1,945.4m 雨ヶ岳 1,771.6m
簡易ルート図 |
◎ 山行情報
山行日 2011年5月21日(土) 快晴
山頂所在地/山域 静岡県/東海 天子山地
アクセス/出発地 車/毛無山駐車場(毛無山入口)から周回
行程詳細 毛無山駐車場(毛無山入口)(6:00-6:20)→ 地蔵峠・毛無山分岐(6:35)→ 不動の滝見晴台(6:58-7:03)→
レスキューポイント(7:35)→ 富士山展望台(8:50-8:55)→ 地蔵峠・毛無山尾根道出合(9:04)→
北アルプス展望台(9:05-9:15)→ 毛無山山頂(9:22-9:35)→ 大見岳山頂(9:50-9:57)→
タカデッキ(10:42-10:52)→ 雨ヶ岳山頂(11:25-12:10)→ 端足峠(12:56-13:01)→
石割峠・A沢貯水池分岐(13:22)→ A沢貯水池分岐(13:44)→ 根原吊橋(13:57)→ 東屋(14:47)→
麓公衆トイレ(15:22-15:24)→ 毛無山駐車場(15:30)
所要時間 行動時間:7時間28分 休憩時間:1時間42分 合計:9時間10分
服装/装備 長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
◎ 山行記録
6:00 毛無山駐車場に到着(写真)。
前回(2004年12月)は毛無山登山者用臨時駐車場を利用したが、今回は長丁場になることを考え、少しでも距離を短くするため麓の駐車場を利用した。 駐車料金500円を、入口の料金箱備え付けの料金袋に必要事項を記入し料金箱に投入する。 すでに10台ほどが駐車している。 朝食のオニギリを食べてから、準備に取り掛かる。
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6:20 毛無山駐車場を出発。
駐車場を出て左の毛無山登山案内図前の車止め(毛無山入口)を抜け(写真上)、すぐの麓宮で安全を祈願(写真下)して先に進む。 手書きの道標に従って右、左と進み、登山ルート標識を右に入り、すぐに涸れ沢を渡る。
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6:35 地蔵峠・毛無山分岐に到着(写真)。
右の毛無山ルートに入り、ルート図の案内板を見て、小さくジグザグに登る。
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一部ロープが張られるほどの急登が続き、途中で滝まであと15分の道標と一合目の道標(写真)を見る。この後も合目の標識が出てくる。
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はさみ石のある岩場(写真)を抜け、短い平坦地を交えた急登から二合目を過ぎると、ほどなく不動の滝見晴台に着く。
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不動の滝 |
6:58 不動の滝見晴台に到着(写真上)。小休止。
二段に落下する不動の滝(写真下)を一望できる。
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7:03 不動の滝見晴台を出発。
尾根を左に外し気味の道は急登に加え、岩の段差や木の根の露出(写真)で足に堪える。 しばらくすると突然前方が開け、小広い平地に飛び出す。
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7:35 レスキューポイントに到着(写真上)。
さらに急登は続き五合目(写真下)を過ぎた辺りで長袖を脱ぐ。 右から沢が突き上げてくる六合目を過ぎ、細い尾根から七合目の先で短くゆるむ。 その後しばらくはクズ岩の目立つ道をたどり、八合目を過ぎるとロープの張られた急登も混じる。
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丹沢山地、富士山、愛鷹連峰 |
8:50 富士山展望台に到着(写真上)。撮影。
狭い岩場だが正面に裾野を大きく広げた富士山(写真下)、左奥に丹沢山地、右奥に愛鷹連峰を望む。 今日は裾野付近に薄雲が掛かりなかなか良い。
8:55 富士山展望台を出発。
急登から九合目の道標を見て、ほどなく稜線上に飛び出す。
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9:04 地蔵峠・毛無山尾根道出合に到着(写真)。
下部温泉方面への分岐を左に見送れば、すぐに北アルプス展望台の大岩が見えてくる。
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9:05 北アルプス展望台に到着(写真上)。撮影。
展望台と名付けられた大岩に上がると、赤石岳、小赤石岳、荒川三山(写真中)、塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳(写真下)、甲斐駒ヶ岳など南アルプスを一望できる。 残念ながら雲一つない晴天にもかかわらず、展望台に命名されている北アルプスはまったく見えず、八ヶ岳もかすかに見えているかな?程度だった。 やはり冬でないとだめなのだろう。
9:15 北アルプス展望台を出発。
稜線上のなだらかな道をたどる。
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9:22 毛無山山頂に到着(写真)。小休止。
草地の山頂は広く、富士山側がなだらかに落ち込む。 富士山展望台と同じように、富士山の左から中央へとP1959からP1629を経て麓へ延びる尾根が斜めに入り、右奥に愛鷹連峰が並ぶ。 ノンビリと富士山を撮っていると、次々に登山者が登ってくる。
9:35 毛無山山頂を出発。
富士山を右前方に見ながら潅木と草地をゆるやかにアップダウンする。 大岩の先で分岐する踏み跡を左にすぐで、雑木林の中に大見岳の標識を見る。
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9:50 大見岳山頂に到着(写真)。小休止。
木立の間に富士東ワンダーフォーゲル部が立てた標識がある山頂は、およそ山頂らしくない。が、ここが天子山最高峰になる。 前回はガイドブックなどにもあるように、この先のP1959が大見岳山頂だと思っていたため、この分岐には気付かなかった。
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9:57 大見岳山頂を出発。
分岐を先に進みP1959(写真)を越え、前方木立の枝越しにタカデッキを見ながらゆるやかに下る。
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次第に笹が濃くなり、タカデッキを間近に見るとコル(写真)に降り立つ。 短い登りとゆるみを繰り返して登ると、途中で背後に大見岳や南アルプスを望む。 ピークを1つ越え、さらに笹道をゆるやかに登れば、笹の深いP1921に立つ。
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10:42 タカデッキに到着(写真)。小休止。
笹のピークで、標識や目印になるものは何もないが、ここがタカデッキだろう。 ここからも大見岳や南アルプスの展望が得られる。オニギリを1個食べる。
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10:52 タカデッキを出発。
しばらく下りが続き、途中の小さなコブから稜線が左に急下降する地点を過ぎ(写真)、コルに降り立つ。 ゆるやかな登りからほとんど平坦な笹原をたどると、笹を払った山頂に飛び出す。
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11:25 雨ヶ岳山頂に到着(写真)。昼食。
濃い笹を刈り払った山頂はそれほど広くはないが、東南側が傾斜しているため富士山の展望は良い。 その東南側の笹が2畳ほど刈られたところで、富士山を見ながら昼食を取る。風が遮られて居心地が良い。
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12:10 雨ヶ岳山頂を出発。
前方に富士山を見ながら下る(写真)。途中にゆるむ場所があるものの概ね急下降が続き、笹原と潅木から自然林へと変わる。
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ひとしきり下った後、コルからはアカヤシオが咲くなだらかなピーク(写真)を越え端足峠に着く。
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12:56 端足峠に到着(写真)。小休止。
13:01 端足峠を出発。
右へUターン気味に下山道に入り、鬱蒼とした杉林の中をジグザグに下る。
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20分ほどで石割峠・A沢貯水池分岐(写真)に出て、東海自然歩道を左に分け右に曲がる。 自然林に変わり石がゴロゴロする道をたどり、水流を横切り植林を抜けると、東海自然歩道の案内板の前に降り立つ。すぐ先で畑に行き当たり右へ進むと、今度はA沢貯水池に行き当たり、左へ貯水池沿いに進む。 畑のところで左へ分岐した道(本当はこちらが登山道のようだ)が左から合流し、すぐ先で十字路に出る。
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13:44 A沢貯水池分岐に到着(写真)。
右の田貫湖・朝霧高原方面に曲がり、しばらくは林道のように広い東海自然歩道を歩く。 次第に山麓をなぞるようになり10分ほどで左に分岐を見送り、さらに5分ほどで前方に根原吊橋の入口が見えてくる。
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13:57 根原吊橋に到着(写真)。
橋を渡りゆるやかに下って行くと、雑木林の中にニリンソウの群生を見る。 その後ときどき桟道も混じる道は急傾斜の山腹に添って続く。
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道標と案内板(写真)の立つ分岐で悪天候時の迂回路を左に分けて右に進み、涸れ沢を渡り雑木林を進み林道を左折する。 途中林道の左カーブを右の脇道に入り、東海自然歩道を道なりにたどる。
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14:47 東屋に到着(写真)。
健康ウォークの団体に占領されているため、休憩の予定を変更して先に進む。 山裾沿いの道が続く。 引っ切りなしに健康ウォークの団体と擦れ違う。 コンクリート舗装の道に出てオートキャンプ場を過ぎる。
15:22 麓公衆トイレに到着。トイレ休止。
15:24 麓公衆トイレを出発。
国道139号線への丁字路を過ぎ麓の集落を進む。
15:30 毛無山駐車場に到着。
すでにほとんどの登山者は帰ってしまい、残り3台ほどだった。
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◎ 感想
毛無山から雨ヶ岳の稜線上は笹が濃いものの、道は明確で迷うことはない。
麓から毛無山までの急登を過ぎれば、稜線上はなだらかで展望も良く、快適に歩ける。
A沢貯水池分岐からは少々退屈な東海自然歩道を歩くことになるが、それでも根原吊橋や東屋、ニリンソウ群生、植生の変化など見所はある。
何と言っても富士山の展望がこの山行の目玉なので、季節的には秋か早春がベストか。。。
2019年2月現在、ヤマレコ、ヤマケイ、ウィキペディア、山梨百名山など、ほとんどが標高1964mとしている。しかし、登山日の2011年の山頂標識は1946mで、三角点もある。1964mは大見岳だ。位置的にもこっちが合っている。
総称して毛無山としているのか?疑問が尽きない。