四方草山、三子山

四方草山 667m 三子山 568m

 山行情報

山行日       2010年5月30日(日) 曇り後晴れ

山頂所在地/山域  三重県/近畿 鈴鹿山脈

アクセス/出発地  車/路傍休憩所から周回

行程詳細      路傍休憩所(6:40-6:50)→ 鈴鹿峠(6:53)→ 東海自然歩道分岐(7:13)→ 三子山Ⅲ峰(南峰)(7:26)→ 
          三子山Ⅱ峰(中峰)(7:39)→ 三子山Ⅰ峰(北峰)(7:52-8:00)→ 四方草山南峰(8:54-9:04)→
          四方草山北峰(9:25-9:30)→ 霧ヶ岳山頂(10:01-10:11)→ 錐山山頂(10:31-10:40)→ 大峠(11:05)→
          安楽越(11:50-12:50)→ 東海自然歩道入口(13:59)→ 東海自然歩道分岐(14:19-14:24)→
          東海自然歩道・三子山分岐(14:19)→ 路傍休憩所(14:40)

所要時間      行動時間:6時間3分 休憩時間:1時間47分 合計:7時間50分


 山行記録

6:40 路傍休憩所に到着。

茶畑の中の道路の路肩に4〜5台の駐車スペースがある。

6:50 路傍休憩所を出発。

茶畑の間の道路を南に100mほど進むと、そこが鈴鹿峠で三子山・四方草山へは十字路を左に曲がる。すぐに茶畑から杉の植林地となり、左の杉林と右の雑木林の間の階段を登って行く。狭い尾根を何度か小さくアップダウンし、丸太の長い階段を上がると東海自然歩道分岐に出る。狭いピークにはベンチが置かれ、左に東海自然歩道の急階段が降りている。
すぐ先の高圧線の巨大な鉄塔右から短く急下降し、登り返しで途中ゆるんだ後短く急登すると分岐に行き着く。手前の木にブリキの板で作られた道標が取り付けられているが、かなり古いものらしくほとんどが木に取り込まれて読めない。その先の中部電力の管理道の標識に「左三子山」と書かれている。
地形図でこの辺りが三子山南峰と確信し右に進んでみると、数メートルで木立に囲まれたやや開けた場所に出る。

7:26 三子山Ⅲ峰(南峰)に到着。

「三子山Ⅲ峰」と書かれた手作りの小さな標識が木に取り付けられているだけで、木立に囲まれ展望もなく山頂と呼ぶにはややさみしい。
すぐに戻り三子山方面に向かう。左のヒノキ林と雑木林の間を急下降し、コルからはやや広い尾根をジグザグに急登する。

7:39 三子山Ⅱ峰(中峰)に到着。

こんもりとした山頂はⅢ峰と同じように木立に囲まれている。Ⅲ峰と同じように急下降の後、ジグザグに急登する。

三子山Ⅰ峰(北峰)

7:52 三子山Ⅰ峰(北峰)に到着(写真上)。小休止。

三子山で一番標高が高いだけあって、手書きの標識とともに正式な標識も設置されている。進行方向である東側に四方草山が大きく見えている。

8:00 三子山Ⅰ峰(北峰)を出発。

歩き出しは北東の尾根上を下るが、すぐに尾根から外れ東の急斜面に入る。尾根上にも道は続いているので、そのまま進まないよう注意が必要だ。かなりの急斜面で、ジグザグのわずかな踏み跡をたどりながら下る。
コルからはゆるやかな登り返しだが、次第に尾根は細くなり直線的に急登するようになる。いったん急登がゆるみロープの張られた岩場状の段差を2ヶ所過ぎると、左側が切り立った展望の良い岩場を右に回り込む。その先で坂下への分岐を右に見送り、尾根下の斜面を急登し尾根に乗り、右へ笹道をひと登りする。

8:54 四方草山南峰に到着。小休止。

木立に囲まれ笹の目立つ山頂はそれほど広くはないが、南東に展望が開け明星ヶ岳・筆捨山・羽黒山などが見られる。

9:04 四方草山南峰を出発。

ゆるやかに稜線をたどると、途中笹道が広がった場所に標柱がある。実はこれが三角点(つまり北峰)で、木立に手作りの標識が掛けられているが、生い茂った葉に隠れていて見逃してしまった。5分ほど先に進むと下りが続き、先ほどの標柱が三角点に違いないと確信し引き返す。10分ほど時間をロスする。

四方草山北峰

9:25 四方草山北峰に到着(写真下)。小休止。

山頂は笹に囲まれた登山道がやや広くなった程度の場所だが、ここでも南東に展望が開け明星が岳だけがクローズアップされて見えている。

9:30 四方草山北峰を出発。

なだらかに延びる山頂の一角を進み、急下降すると断崖に行き当たり、左へ回り込むように進む。
小さなアップダウンを繰り返した後、小ピークを越えゆるやかに登ると道標に行き当たる。安楽越は左に折れるが、道標には手書きで霧ヶ峰が直進方向に50m・1分と書かれている。

10:01 霧ヶ岳山頂に到着。小休止。

山頂は少し切り開かれてはいるが、木立に囲まれ展望はなく、標識も手書きのものが木に付けられているだけだ。

10:11 霧ヶ岳山頂を出発。

分岐から稜線を北へ少し下ると展望が開け、雨乞岳や御在所山、鎌ヶ岳など鈴鹿の山々が連なる。その後急下降から登り返すと、名もないと思っていたピークに錐山と書かれた手作りの標識が目に入る。

10:31 錐山山頂に到着。小休止。

地形図上ではごく普通のピークでしかない。狭いながら展望は良い。

10:40 錐山山頂を出発。

しばらく尾根を下るが、途中で右の斜面を短く急下降し、右側が断崖のように切れ落ちた尾根に乗る。野登山や第二名神が見えるが、その先はナイフエッジのような痩せ尾根やもろい岩場もあり、注意して通過する。
地形図上の451のコルになる大峠の道標には山女原分岐とも書かれているが、左に踏み跡のような跡があるだけだ。地形図の破線に続いているのかも知れない。ここからはかなりキツイ急登が続き、笹竹や木の根に掴まりながら登って行く。
ピークからは狭い尾根をたどるが、右にカーブした先で右斜面を下り別尾根に乗る。三差路から一旦下って小ピークを越えれば、ほどなく安楽越に飛び出す。

11:50 安楽越に到着。昼食。

路肩の草地で昼食を取った後、ノンビリと日差しを浴びながらウトウトとする。

12:50 安楽越を出発。

東海自然歩道を山女原(あけびはら)集落方面に向かってゆるやかに下って行く。集落を過ぎ廃水処理施設の先で左の脇道に入り、しばらくは道なりに進む。
林道と合流したら左に曲がり、5分ほど行った橋の先の分岐を右へ、さらに10分ほどの林道分岐に着く。間の尾根に取り付くと、しばらく杉林の中の急登が続き、丸太の急階段を登れば東海自然歩道分岐に出る。

14:19 東海自然歩道分岐に到着。小休止。

往路で通った分岐だ。

14:24 東海自然歩道分岐を出発。

14:40 路傍休憩所に到着。


 感想

500m前後の低山が連なる稜線で変化があって楽しいが、山頂からの展望はそれほど良くないのであまり期待しない方がいい。あくまでも山歩きを満喫しよう。
道標は整備されているとは言い難いが、テープなどの目印が充実しているので迷うことはないだろう。
ナイフエッジのように痩せた尾根や一部崩壊しやすい場所もあり注意が必要なのと、アップダウンが多く割とタフなコースで、四方草山以北はエスケープコースもなく足に自信のない人は入念な計画が必要だ。山女原集落付近に路駐して周回するのもいいかも知れない。