大塔山

大塔山 496m

 山行情報

山行日       2010年1月9日(土) 快晴

山頂所在地/山域  和歌山県/近畿

アクセス/出発地  車/法師山登山口 大塔山登山口〜大塔山登山口(キレット経由)

行程詳細      法師山登山口(7:30-7:50)→ (安川林道)→ 大塔山登山口(8:25-8:30)→ 905ピーク(9:24)→
          一ノ森(9:51-10:03)→ 大塔山山頂(10:34-11:15)→ 一ノ森(11:37)→ 一ノ森分岐(11:41)→
          キレット(12:02)→ 841ピーク(12:31-12:36)→ 大塔山登山口(キレット経由)(13:31)→ (安川林道)→
          法師山登山口(14:00)

所要時間      行動時間:5時間7分 休憩時間:1時間3分 合計:6時間10分


 山行記録

7:30 法師山登山口に到着。

駐車スペースは無理して3台程度だろうか。
この先安川林道沿いに駐車可能なスペースは点在し、大塔山登山口には広いスペースがある。ただ、道は未舗装で荒れた所や落石場所もあるので注意が必要だ。

宗小屋橋を渡り右に曲がってすぐの左カーブの所で、師山登山口の道標があり、北側に吊り橋を渡る法師山登山口がある。

7:50 法師山登山口を出発。

安川林道をたどる途中に防火槽入口と書かれた標識とともに、大塔山登山口があり、道標には「841mピーク〜キレットを通る」と書かれている。今日の下山口になる予定だ。
なおも林道をたどると路肩が広がり、錆びた鉄板の橋を渡ると左側の砂礫に大塔山登山口がある。

8:25 大塔山登山口に到着。小休止。

山火事注意の看板に小さな道標が付けられているだけなので、うっかりすると見逃してしまいそうだ。

8:30 大塔山登山口を出発。

砂礫の山を乗越えて沢に入り、堰堤の右から斜面をジグザグに急登する。道標はなく枯れ木に巻かれたテープに905mピークの方向を示す矢印が書かれているだけである。
程なく尾根に乗り、ときどき作業道の分岐する尾根道を急登する。いったんゆるむと尾根が狭くなるが、再びすぐに急登が始まり、ときには木につかまりながら登る。高度を上げると踏み跡が不明瞭な所もあるが、忠実に尾根をたどれば迷うことはない。
左に905ピークを避ける巻き道を見送ると、ほどなく法師山への分岐のある905ピークに立つ。

9:24 905ピークに到着。

小休止しようと思ったが、かなり風が強く寒いため、大塔山と法師山の道標を確認して先に進む。
左に短く下り小さなピークを1つ越え、雑木林の狭い稜線が続き、稜線が広くなるとほどなく一ノ森分岐に飛び出す。稜線上は強風が吹きかなり寒かった。
一ノ森分岐から右へなだらかに下って登り返す。

9:51 一ノ森に到着。小休止。

手書きの標識と三角点があるだけの小ピークで、周囲は雑木林に囲まれ展望はない。

10:03 一ノ森を出発。

杉林を急下降し弘法杉への分岐を左に見送ると、ほどなく広々とした大多和に降り立つ。
再度弘法杉の道標を見てウッスラと雪の付いた稜線を急登し、前方にシカ柵が見えてくるとほどなく山頂に飛び出す。

鹿防護柵で仕切られた山頂

10:34 大塔山山頂に到着(写真上)。昼食。

山頂のほとんどがシカ防護柵で仕切られ、展望もシカ柵を通して見ることになる。途中で上がってきた森林の管理を委託された人に話を聞くと、昨年このようにシカ柵が設置されたとのこと。
西側に一ノ森から法師山への稜線が雄大に横たわる。

11:15 大塔山山頂を出発。

往路を戻る。

11:41 一ノ森分岐に到着。

キレットから見上げる

そのまま直進し尾根を下り、5分ほどで行き止まり状態になったところで左に逸れ北西の尾根に乗る。次第に尾根が痩せ、尾根上に1本立つヒノキを過ぎると、急下降しキレット(写真下)に降り立つ。高さは5〜6mほどだろうか、ネットで見たときよりも木のハシゴは崩壊が進み、ハシゴの面影はない。
長い方の丸太の上部は木に固定されているようなので、それを手掛かりに岩や木の根につかまりながら登る。案外スムースに上がれた。
再度キレットを上がるが、こちらは簡単だ。さらに急下降しコルに降りると、左側にはしごが架けられた岩場が立ちふさがる。岩場は手掛かりが多く、ハシゴに頼らずに登る。
杉林の急下降から雑木林のコルに降り、ゆるやかに登り返すとブナの大木がある。

12:31 841ピークに到着。小休止。

大塔山と書かれたテープが木に巻かれていて、その左先には同様に安川林道のテープも巻かれている。

12:36 841ピークを出発。

西側の尾根を急下降する。地形図のコースを想定していたため、ほどなく西南方向の斜面を下ると思っていたが、いっこうにその気配がなく、小さなアップダウンが続く。途中から尾根を直進したと判断し、落ち葉で不明瞭な場所も尾根を忠実にトレースする。
道標のある所で左に進み、ほぼ西の尾根を下り続ける。渓流の音が聞こえてくると、前方に林道が見え隠れする。

13:31 大塔山登山口(キレット経由)に到着。

14:00 法師山登山口に到着。


 感想

昨日の竜神山・三星山でもそうだが、今日も登山者に出合わなかった。下りの841ピークで団体と思われる登山者の声が聞こえたが、結局は出合うことはなかった。
この時期特有なのか今日だけなのか不明だが、905ピークから一ノ森まではかなりの強風が吹いていた。全体に急登・急下降が連続する。
山頂に張巡られたシカ柵は興醒めだ。植生を守るためとは言え、もっと下の方で山頂を囲むようにできなかったのだろうか。
管理を委託された人にも、キレット経由のコースは行かない方が良いと言われたが、それほど危険とも思わなかった。もっと怖い思いをした場所は他にいくらでもある。当然十分な注意は必要だが。。。