大岳山、日の出山、御岳山

大岳山 1,266.4m 日の出山 902mm 御岳山 909m

 山行情報

山行日       2010年6月12日(土) 晴れ

山頂所在地/山域  東京都/奥多摩

アクセス/出発地  車/寒山寺駐車場から周回

行程詳細      寒山寺駐車場(6:50-7:00)→ 三宝山、日の出山登山口(7:35)→ 愛宕山(愛宕神社奥宮)(8:17-8:22)→
          三室山山頂(8:42-8:50)→ 梅野木峠(9:09)→ 日の出山山頂(10:00-10:15)→
          御岳山(御岳神社)山頂(11:00-11:10)→ 奥の院(11:52)→ 鍋割山山頂(12:10-12:50)→ 芥場峠(13:02)→
          大岳神社(13:26-13:32)→ 大岳山山頂(13:48-14:10)→ 中岩山山頂(14:51)→ 鋸山山頂(15:08-15:13)→
          登計峠(16:36)→ 愛宕山山頂(16:43)→ JR奥多摩駅(17:06-17:15)→ (JR青梅線)→
          JR沢井駅(17:40)→ 寒山寺駐車場(17:53)

所要時間      行動時間:8時間28分 休憩時間:2時間 電車移動時間:25分 合計:10時間53分


 山行記録

6:50 寒山寺駐車場に到着。

登山者よりも多摩川での釣り人の利用の方が多いのかも知れない。到着したとき準備をする人が見られた。割と広い駐車場で、トイレや案内板が充実している。

7:00 寒山寺駐車場を出発。

県道45号線(奥多摩青梅線)に出て左のかんざし美術館方面に向かう。800mほど行った2つ目の右の脇道を戻るように入り、すぐにT字路に突き当たり左折後、草思堂通りを道なりに進む。左にカーブした先の分岐を右に入り、1つ目のT字路を右に道なりに進み、2つ目も右に行くと道の分岐に道標がある。
道標の愛宕神社・日の出山の案内に従って左の鳥居をくぐり愛宕神社の参道を進み、2つ目の鳥居をくぐり石段を上がると愛宕神社本殿前に出る。
境内左には三宝山・日の出山登山口の方向を示す道標があり、すぐ先で吉野山園地と御岳山・日の出山の分岐に出る。ここが登山口なのだろうと勝手に決める。

7:35 三宝山・日の出山登山口に到着。

吉野山園地への道を左に見送り直進方向の樹林帯に入る。短く急登し道標のある尾根に乗ったら右に尾根沿いに進み、さらに吉野山園地との分岐を右に取れば、すぐに第55番の石碑がある。その後もところどころで石碑を見ながら斜面をジグザグに登り、尾根に乗ったら左へゆるやかにたどる。
しばらくして送電線の鉄塔を過ぎ、分岐を右左と進むと杉林の広がるなだらかな尾根となり、ほどなく奥の院の石段前に着く。

8:17 愛宕山(愛宕神社奥宮)に到着。小休止。

短い石段を登り山門をくぐると境内には山頂としては立派な本殿があるが、どこを探しても山頂を示す標識などはないようだ。

8:22 愛宕山(愛宕神社奥宮)を出発。

さわやかな風が吹くなだらかな稜線をしばらくたどると、日の出山への分岐(巻き道)があり、左の尾根道に入り三室山へ向かう。ひと登りで稜線上に立ち左に道を取れば、ほどなく三室山山頂に飛び出す。

8:42 三室山山頂に到着。小休止。

三角点のある山頂は狭く、ベンチ代わりに丸太が置かれているだけだ。展望も悪く、木立の低い北東側に辛うじてある程度だ。

8:50 三室山山頂を出発。

往路の二俣尾への分岐を見送り直進し、短く下り岩場を過ぎると、十字路になっているコルに降り立つ。いくつかのベンチが置かれ、右からは先ほどの巻き道が合流し、左にはUターン気味に日向和田駅への道が続く。
道はいくつかある小ピークを巻きながら付いているため、快適な稜線歩きが続く。655ピークは試しに登って見るが、小さな電波塔があるだけでそのまま直進、梅野木峠に降り立つ。石碑の右の林道に入り少し行くと電波塔があり、直進してもすぐに合流するが手前を左に入る。
しばらくはピークを巻いてしっかりと整備された林道のような道が続くが、登山道らしくなるとほどなく日の出山まで500mの分岐に出る。直進すればしばらくは丸太の階段が続き、短い石のを階段を上がれば日の出山山頂に飛び出す。

日の出山山頂

10:00 日の出山山頂に到着(写真上)。小休止。

山頂は広く山頂の標識や三角点、あずまや、多数のベンチ、関東ふれあいの道の石碑、案内板などが整備され、人気の山のほどをうかがえる。
展望は東側に大きく広がるが、西側も御岳山方面の展望が良い。

10:15 日の出山山頂を出発。

階段を降りトイレのあるところで東雲山荘を正面に見て左へ下る。南に延びた尾根を巻くように整備された道をしばらくたどり、鳥居のある分岐を直進し関東ふれあいの道に入る。
しばらくはピークを巻きながら整備されたゆるやかな登り道が続く。やがて山荘の建ち並ぶ中を道標に沿って道なりに進めば、T字路に立ち左に御嶽神社の上り口が見える。参拝客や登山者が入り交じった中参道の石段を登って行く。

御岳山山頂

11:00 御岳山(御嶽神社)山頂に到着(写真中)。参拝。

御嶽神社の奥までくまなく(?)探したが山頂は見つけられなかった。神社のある場所全体を指すのだろうと勝手に決め込む。

11:10 御岳山(御岳神社)山頂を出発。

石段の途中にある「長尾平・ロックガーデン、大岳山方面近道」の案内板に従って右の脇道に入る。5分ほどで長尾平分岐に降り立ち、長尾平園地を左に見て右へ進む。さらに天狗岩・ロックガーデンへの分岐を左に見送り、天狗の腰掛け杉のある高岩山・大岳山への分岐で右の鳥居へ進む。
時々ゆるむ場所があるものの概ねジグザグの急登が続き奥の院の下に着く。直進すると1077ピークを南に巻いて鍋割山へと向かうようだ。
小さな拝殿の左から急な斜面をひと登りで祠のある1077ピークに立ち、左に稜線を急下降するとほどなく先ほどの道と合流する。さらに下りコルから少し登ると鍋割山の巻き道を左に見送り、山頂直下を急登する。

12:10 鍋割山山頂に到着。昼食。

山頂はそれほど広くなく、木立に囲まれ展望もない。

12:50 鍋割山山頂を出発。

下り始めるとほどなく巻き道と合流し、しばらくはゆるやかな下りが続き芥場峠分岐に出る。さらにゆるやかな下りが続いた後、しばらくゆるやかな登りが続き、途中には短いクサリや梯子が掛けられた岩場がある。

13:26 大岳神社に到着。小休止。

小広い場所で、これから向かう右上に大岳神社、左下に大岳山荘がある。山荘のトイレが使えるようで、ここで多くの登山者が休憩している。

13:32 大岳神社を出発。

石段を上がり粗末な拝殿の左を抜けると岩と木の根が入り混じった急登となり、途中の狭い岩場では下りの登山者と道を譲り合いながら進む。

大岳山山頂

13:48 大岳山山頂に到着(写真下)。小休止。

岩が露出した山頂はそれほど広くはなく、南に展望がある以外は木立に囲まれている。そのためかどうか、あまり長居をする登山者はいないようで、入れ替り立ち替わりの状態だ。

14:10 大岳山山頂を出発。

下り始めて少し先の鎖場の急下降を過ぎ、馬頭刈尾根への分岐を左に見送ると、笹混じりの穏やかな道が続く。途中で1158ピークを左に巻き、御前山・月見夜山への分岐を左に見送ると、荒れたジグザグの急登が続き鋸山山頂に飛び出す。

15:08 鋸山山頂に到着。小休止。

石がゴロゴロしている山頂はそれほど広くはなく、雑木と杉に囲まれ展望もない。

15:13 鋸山山頂を出発。

ジグザグの急下降からコルで御前山・大タワへの分岐を左に見送り、登り返してピークを越えほどなく三角点を過ぎる。その後もジグザグの急下降が続き、少しゆるむと左にクサリ場コースを見送る。岩や木の根の段差が大きい荒れた道が続くようになり、岩稜のクサリとハシゴを過ぎ、奉納された石碑のある岩山をひと越えする。
しばらくヒノキ林の中の丸太止めの階段が続き、抜けると高圧線鉄塔を過ぎ、眼下に奥多摩の町並を見る。鬱蒼とした雑木林をジグザグに下り、林道に降り立ち左に少し行くと、広場になった登計峠に着く。左にカーブする林道の頂点の鳥居をくぐり、急な石段を登りつめると愛宕神社拝殿の前に出る。山頂を示す標識などはないが、ここは愛宕山山頂と思われる。
狭い境内を抜け、忠霊塔を過ぎると目も眩むような超急な下りの石段が現れる。石段を下り(登りにしなくて良かった)登計園地を抜けると、ほどなく県道184号線に出る。左に曲がり昭和橋、奥多摩駅入口交差点を過ぎると、目の前が奥多摩駅だ。

17:06 JR奥多摩駅に到着。

17:15 JR奥多摩駅発。

17:40 JR沢井駅着。

駅前から国道411号線(青梅街道)に降り左へ少し進み、澤乃井円駐車場手前を右の枝道に入る。楓橋を渡り、道なりに登ればほどなく駐車場に出る。

17:53 寒山寺駐車場に到着。


 感想

ほぼ11時間の山行は最長記録更新だろうか。過去の最長の時は最後はバテバテで足の裏は痛くなったりで、最悪状態だったが、今回はかなり(?)余裕があった。
極力歩くことが目標なので、ガイドブックなどで使われる日向和田駅からではなく、寒山寺駐車場から歩ける草思堂通り経由でアタゴ尾根を使った。
この尾根の前半は愛宕神社奥宮の参道だったと思われ、登山道は明確で迷うことはない。
日の出山は反対側の御岳山方面から訪れる登山者がほとんどで、それまでは出合うことはない静かな山行が楽しめた。
大岳山へは3つのルートがあるが、ハイキング気分では歩けそうもない奥の院・鍋割山経由を選択した。登山者も少なくこれは正解だった。静かな山行ならこちらに限る。
大岳山から鋸山経由で奥多摩駅への下山は、思った以上に登山者が多く以外だった。鋸山まではやや単調だが、その後登計峠まではクサリ場やハシゴ、岩稜など変化があり、楽しめる。
かなりの長丁場で欲張った山行だが、御岳登山鉄道は使わずに是非とも歩いて欲しい。