熊野古道伊勢路 女鬼峠

熊野古道伊勢路 女鬼峠 120m

 山行情報

山行日       2010年12月27日(月) 快晴

山頂所在地/山域  三重県/熊野古道伊勢路

アクセス/出発地  車/JR川添駅駐車場 JR田丸駅〜JR川添駅

行程詳細      JR川添駅駐車場(6:13-7:00)→ JR川添駅(7:05-7:10)→ (JR紀勢本線)→ (JR参宮線)→
          JR田丸駅(7:51-7:57)→ 田丸の道標(紀州街道起点)(8:08)→ 原の大辻(観音庵跡)(9:20)→ 永昌寺(9:38)→
          女鬼峠登り口(成川側)(10:20)→ 女鬼峠(10:33-10:50)→ 展望台(10:56-11:02)→ 女鬼峠(11:07)→
          如意輪観音像(11:09-11:40)→ 県道との合流点(11:54)→ 柳原観音千福寺(12:27)→
          国道42号新田交差点(13:16)→ バカ曲り入口(13:33)→ 山ノ神(13:59)→ 殿様井戸(14:16)→
          JR川添駅駐車場(14:48)

所要時間      行動時間:6時間3分 休憩時間:1時間5分 電車移動時間:41分 合計:7時間48分


 山行記録

6:13 JR紀勢本線川添駅前駐車場に到着。

30分ほどの仮眠を取って目覚めると、いつの間にか外はボタ雪が降っている。

7:00 JR紀勢本線川添駅前駐車場を出発。

7:05 JR川添駅に到着。

7:10 JR川添駅を出発。

JR紀勢本線からJR参宮線乗り換え。

7:51 JR参宮線田丸駅に到着。

7:57 JR田丸駅を出発。

駅前のロータリーを直進し県道530号線と717号線が左右に分れる交差点を左折(県道530号線側)し、すぐ先の変則五叉路の突き当たりを右折、さらに銀行前を左折する。正面に田丸城址の石垣が見え、ほどなく道標のある交差点に着く。

8:08 田丸の道標(紀州街道起点)に到着。

ここははせ街道と熊野街道の合流点で紀州街道の起点となる。もともとあった道標は玉城城址にある玉城中学校の校庭にあるらしい。
左折し五叉路を直進、参宮線の踏切を渡り、旅館栄亭の前を右の路地に入り旧片原町の古民家を見ながら道なりに歩く。先ほどの道に戻り田丸大橋を渡り、県道13号線を右折、路傍の豊富地藏を見てしばらく県道を歩く。
橋を渡った先の常夜灯のある三叉路(この日は左の道は工事中で通行止め)を右に取り、途中の接待地蔵を見ながら直線路をゆるやかに登る。その後もしばらく県道を歩き、東外城田神社、果樹園と過ぎ玉城町原に入ると、道路の右側にこんもりとした雑木林が見えてくる。

9:20 原の大辻(観音庵跡)に到着。

道標の立つ脇道を右に入ると金毘羅大権現と多数の石仏が祀られている。ほどなく県道を渡り旧道に出たら右に折れ、古民家を探しながらノンビリと歩く。永昌寺前の三叉路を左へ、さらに三叉路を左に進み、県道119号線に出てしばらくは田園風景の中を道なりに進む。
広い歩道が途切れたら右の脇道に入り、栃ヶ池の土手に行き当たり、池を右手に見ながら道標に従って県道119号線を横切る。道はU字型に県道に付いているが、反対側で県道に出る手前の道標を左の脇道に入る。竹林の中に続く道は簡易舗装路から未舗装路となり、県道からの道と合わさり高速道路の高架を潜り右に行けば案内板が見えてくる。

10:20 女鬼峠登り口(成川側)に到着。

すぐに山道らしくなり荷車の轍跡、水飲み場跡、石積みと過ぎ、茶屋跡の分岐に着く。

女鬼峠

10:33 女鬼峠に到着(写真)。小休止。

左は古道ルートで展望台経由の山越え道、右は旧街道ルートで切り通しが続く右数メートル先の切り通しの入口に女鬼峠の標識があり、ここで記念撮影。

10:50 女鬼峠を出発。

切り通しをゆるやかに登って行くと、最高点と思われる場所に切り通しの標柱がある。実際の女鬼峠はここになるのかも知れない。
切り通しを抜けると左にUターン気味に展望台への道が分岐する。思い立って展望台へ行って見る。伐採された急斜面を短く登れば、展望案内板が設置された展望台に着く。

10:56 展望台に到着。小休止。

西南方面に展望が広がるが、予備知識のない山々の名前に、なるほどと思うだけで感動が湧かない。おにぎりを1つ食べるが風が強く寒いため早々に引き上げる。

11:02 展望台を出発。

進行方向のピークを越え、尾根上の分岐を左の古道ルートに乗り往路の茶屋跡へと向かう。女鬼峠に戻り、再び切り通しを通る。

11:09 如意輪観音像に到着。昼食。

2体の如意観音像が祀られた祠とベンチがある。展望台では吹いていた風邪が、ここでは雑木に囲まれほとんどない。

11:40 如意輪観音像を出発。

すぐ先の脇道を右に入るが、ほどなく元の道と合流する。ゆるやかな下り道は遊歩道のように整備され歩きやすい。溜池を左に見送り、茶畑を過ぎると、古い石柱の立つ県道に出る。右折してすぐに左の旧街道へと入る。
相鹿瀬集会所の女鬼峠トイレ、寺子屋跡と過ぎ、再び県道に出てしばらく道なりに歩く。ゆるい左カーブの先で左右が茶畑になった所で左の脇道に入り、道なりに進めばほどなく柳原観音千福寺前に出る。

12:27 柳原観音千福寺に到着。

それほど広くない境内をサッと見学して先へ進む。
すぐ県道に戻り道なりに進むが、途中道端に四等三角点を見つける。三角点と言えば山中にあるものとばかり思っていたので以外だった。ウィキペディアでは、「三角点(さんかくてん)とは三角測量に用いる際に経度・緯度・標高の基準になる点のことである。」とあるので、大いなる勘違いだったのである。
しばらく県道を歩き、濁川の橋を渡り右カーブの所で左の旧道に入る。真っ直ぐに続く単調な道を歩き変則五叉路を過ぎると、国道42号線の新田交差点に出る。国道を渡り正面の狭い道に入り、栃原駅への道を右に見送り三叉路を左に進み踏切を渡る。民家を過ぎ線路沿いにしばらく進むと、左カーブ手前でバカ曲がり入口に着く。

13:33 バカ曲がり入口に到着。

階段を降りて道を探したが、ハッキリしないため諦める。線路沿いに直進し踏切を渡ると、ほどなく国道に出て右へ進む。しばらく歩いて神瀬の信号を右の旧道に入る。

13:59 山ノ神に到着。

3つの祠と1体の石仏が祀られている。
道なりに進み道標に従って国道に出るが、すぐに右の旧道に入り踏切を渡った先で左手の金網フェンスを潜り抜ける。鬱蒼とした沢に降りしばらく進むと、殿様井戸の案内板が立つ小さな水たまりに着く。

14:16 殿様井戸に到着。

木の根元に水たまりはあるが、井戸らしいものはない。
樹林帯をゆるやかに登り茶畑の横に出て、しばらく道なりに進みいったん国道に出る。すぐに右の旧道に入り下楠集落を抜け踏切を渡り、上楠集落に入ればほどなく川添駅に着く。

14:48 川添駅駐車場に到着。


 感想

旧道とは言え女鬼峠と殿様井戸の前後以外は舗装路が続き、途中から左足に水膨れができてしまい、痛みを我慢して歩くことになってしまった。途中には古民家や石仏群、常夜灯、古い道標など見所が多く、退屈することはない。
至る所に道標が設置され迷うことはないが、バカ曲がりだけはちょっとわかりにくい。入口の道標は良いが、そこから鉄の階段を降りたところに道標がなく、てっきり土管を潜るものと思い、その先の道も荒れていて歩くのを諦めてしまった。後でたまたま出合った地元の案内人からの情報では、道は道路下を潜って続いているとのことだった。確かに道標の写真を見て見ると、降りて左へ進むよう矢印が表示されていた。