一切経山、東吾妻山、吾妻小富士

一切経山 1,949.1m 東吾妻山 1,975.1m 吾妻小富士 1,707m

 山行情報

山行日       2010年8月18日(水) 快晴

山頂所在地/山域  福島県/東北 吾妻連峰

アクセス/出発地  車/浄土平駐車場から周回

行程詳細      浄土平駐車場(8:40-8:50)→ 酸ヶ平分岐(9:26)→ 一切経山山頂(9:57-10:05)→ 酸ヶ平分岐(10:32)→
          浄土平駐車場分岐(11:00)→ 蛯ヶ原登山口(11:10)→ 東吾妻山山頂(11:43-12:20)→ 展望台(12:32-12:37)→
          景場平(13:17)→ 鳥子平登山口(13:39)→ 吾妻小舎(14:18-14:20)→ 吾妻小富士登山口(14:32)→
          吾妻小富士最高点(14:54-14:58)→ 吾妻小富士登山口(15:17)→ 浄土平駐車場(15:25)

所要時間      行動時間:5時間39分 休憩時間:56分 合計:6時間35分


 山行記録

8:40 浄土平駐車場に到着。

国道49号線から県道24号線(中ノ沢熱海線)に入るとコンビニがない!!仕方なく土湯温泉まで行って食料を調達し、国道115号線を戻り磐梯吾妻スカイラインへと向かう。
駐車場入口を入り、浄土平ビジターセンターの前を左に行くと、登山者専用の駐車場がある。観光者用駐車場と違って未舗装ながら、負けず劣らずの広さがある。西に噴煙を上げる火口、東に吾妻小富士がどっしりと横たわる。

8:50 浄土平駐車場を出発。

駐車場奥から木橋を渡り浄土平湿原の中を進むと、ほどなく火山ガス発生により通行止めになっている一切経山への直登道を右に見送る。本当はここから噴煙を吹き上げる火口を見ながら登りたかったのだが。。。残念だ。
さらに蛯ヶ原への分岐を左に見送り、石がゴロゴロした道をゆるやかに登って行く。右から合わさる沢沿いを登り背後を振り向くと、火口がポッカリと口を開けた吾妻小富士が見えてくる。木段を登り木道に変わると右前方に酸ヶ平避難小屋が見え、酸ヶ平湿原手前の分岐に着く。

9:26 酸ヶ平分岐に到着。

一面にお花畑の広がる木道を右に入り酸ヶ平避難小屋を過ぎると、沢を横切りガレ気味の斜面に取り付く。石がゴロゴロする斜面を短く急登すると、ほどなく離れ直登道との分岐のある平坦地に飛び出す。
この先道は山腹をゆるやかにたどり尾根上に飛び出す。地形図を見ると一切経山とその南にあるなだらかなピークとのコルと思われる。
少し右から回り込むように尾根に乗ると、ゆるやかに広がる尾根の先に一切経山山頂が見えてくる。

一切経山山頂
吾妻小富士

9:57 一切経山山頂に到着(写真上)。小休止。

なだらかで広い山頂でまず目に入るのが積み上げられた石だが、山頂を示す標柱と三角点はすぐ隣にある。
360度の展望は見応えがある。北側には西吾妻山への縦走路が続き、眼下には吾妻の瞳とか魔女の瞳などと呼ばれるエメラルドグリーンの五色沼が見える。1枚も写真を撮っていないことにこの原稿を書いていて気付くが、後の祭りだった。
東南には吾妻小富士(写真中)が火口をポッカリと開け、奥に見える高山から東吾妻山へと稜線が続く。

10:05 一切経山山頂を出発。

前方に酸ヶ平湿原や鎌沼、東吾妻山を見ながら往路をたどる。
酸ヶ平分岐で木道を右へ曲がり、ところどころに池塘が見える湿原のお花畑の中をたどる。アキノキリンソウの黄色の中に、ところどころミヤマリンドウの青紫が目立つ。酸ヶ平の湿原が終わると前方に鎌沼が見えてくる。しばらく湖畔の木道をたどる。

11:00 浄土平駐車場分岐に到着。

ここから東吾妻山へは直進してすぐに左へ入るのだが、確認が不十分で浄土平駐車場方面に進んでしまった。しばらく湖畔沿いに木道をたどり、湖畔を離れると分岐道標のある岩がゴロゴロした場所に着く。ここで道を間違えたことに気付くが、すでに後の祭りだった。
幸いなことに、道標では右が蛯ヶ原となっていて、そちらに進みほどなく蛯ヶ原の十字路に着いた。結果的には遠回りの形となったが、20分ほどのロスで済んだ。左に曲がればすぐに木道が終わり東吾妻山の蛯ヶ原登山口だ。

11:10 蛯ヶ原登山口に到着。

笹や潅木の生い茂る中、最初は水がチョロチョロ流れる道をゆるやかに登り、次第に石がゴロゴロする急な登りが続くようになる。傾斜がゆるみ立ち枯れの林を抜けると、ハイマツ帯が広がる中をゆるやかにたどれば広い山頂に飛び出す。

東吾妻山山頂

11:43 東吾妻山山頂に到着(写真下)。昼食。

広い山頂の中央には、山頂を示す標柱や三角点、ケルンがあり、360度の展望が得られる。南に安達太良山や磐梯山、猪苗代湖、桧原湖など、北から西にかけては一切経山から西吾妻山への稜線が続く。

12:20 東吾妻山山頂を出発。

山頂の南端から潅木の中を南西にゆるやかに下り、木道が現れたら分岐を右に曲がればすぐに展望台に着く。

12:32 展望台に到着。撮影。

磐梯山や秋元湖、桧原湖などの展望が広がるが、東吾妻山からの展望を見た後では感動は少ない。

12:37 展望台を出発。

撮影が済むとすぐに戻り、湿原を抜け潅木帯に入る。わずかに登った後は下りが続くが、ところどころに泥濘や水たまりがあり歩き難い。傾斜がゆるみ景場平に入ると、木道が現れホッとする。
ほどなく湿地帯を抜けると再び木道が途切れ、泥濘や石がゴロゴロして歩き難い下りが続く。車の走行音が聞こえ始めると、ほどなく磐梯吾妻スカイラインに降り立つ。

13:39 鳥子平登山口に到着。

ここには鳥子平バス停もある。道路を横切り湿原の木道を進み、途中で高山への分岐を右に見送る。ほどなく渓流に架かる橋を渡り、しばらくは道なりに進む。
兎平駐車場への道を左に見送ると、ほどなく舗装路に飛び出し右へ進む。

14:18 吾妻小舎に到着。小休止。

14:20 吾妻小舎を出発。

水分補給だけですぐに出発する。道なりに行くと、ほどなくスカイラインに飛び出し右に進む。

14:32 吾妻小富士登山口に到着。

丸太止めの幅広い階段を大きくジグザグに登れば、息が切れる間もなく火口の縁に着く。最高点辺りには絶えずガスが流れ込み視界が悪い。左回りに火口を回る。

14:54 吾妻小富士最高点に到着。小休止。

ただし最高点を示す標識などは何もない。

14:58 吾妻小富士最高点を出発。

15:17 吾妻小富士登山口に到着。

15:25 浄土平駐車場に到着。


 感想

行程は6時間30分ほどと平均的な時間だったが、なかなかバラエティに富んで歩き応えがあった。残念ながら一切経山への直登道は閉鎖され噴煙を上げる火口の縁を通れなかった。
湿原が何個所かあるが、花は酸ヶ平湿原のアキノキリンソウとミヤマリンドウくらいしか見られなかった。時期的には6〜7月なのだろうか。。。
一切経山、東吾妻山共に山頂からの展望は最高だ。一切経山からは五色沼、東吾妻山からは南側の磐梯山、安達太良山の展望があり、甲乙付けがたい。