磐梯山

磐梯山 1,816.2m

 山行情報

山行日       2010年8月17日(火) 曇時々晴れ

山頂所在地/山域  福島県/東北

アクセス/出発地  車/裏磐梯スキー場駐車場から周回

行程詳細      裏磐梯スキー場駐車場(7:45-8:10)→ ゲレンデ上部分岐(8:38)→ 銅沼分岐(8:40)→ 川上登山口分岐(9:25)→
          1457ピーク(10:22-10:30)→ 猪苗代登山口・渋谷登山口分岐(10:42)→ 金剛清水(10:53)→
          弘法清水(11:08)→ 磐梯山山頂(11:30-12:15)→ 弘法清水(12:31)→ 裏磐梯登山口・八方台登山口分岐(12:36)→
          お花畑分岐(12:47)→ 銅沼(14:12-14:25)→ リフト降り場(14:31-14:38)→ 
ゲレンデ上部分岐(14:40)→
          裏磐梯スキー場駐車場(14:58)

所要時間      行動時間:5時間35分 休憩時間:1時間13分 合計:6時間48分


 山行記録

7:45 裏磐梯スキー場駐車場に到着。

スキー場としてはリフトが3基と小規模なため、駐車場もスキー場としては広くないが、登山用と思えばかなり広い。
ゲレンデ越しには、残念ながら山頂は一部ガスっているものの、磐梯山から櫛ヶ峰の稜線が見えている。

8:10 裏磐梯スキー場駐車場を出発。

ゲレンデ内の左側のリフト沿いに延びる道をたどりゆるやかに登る。ほどなくゲレンデを横切り右側のリフトのほぼ真下を通り、リフト降り場からゲレンデ左側の頂点を目差して登る。頂点からは右の2基目のリフト降り場経由で中ノ湯方面への道が延びている。
直進方向にゆるやかに登ると道は右に大きくカーブし、曲がり出しが噴火口への分岐になっている。

8:40 銅沼分岐に到着。

キチンとした道標が設置されているが、木立に紛れてウッカリすると見逃してしまいそうだ。
左の下草の生い茂る鬱蒼とした雑木林に入るが、ほどなく通り抜け、前方に磐梯山から櫛ヶ峰の稜線を望む。
小さなコブはあるものの、点在する小沼を縫うように概ね平坦な道が続く。ところどころでキイチゴやコケモモが見られる。次第に火山岩がゴロゴロした道となり、広々とした河原のような火口原へと降りて行く。火口原では左端のロープ沿いに進めば、ほどなく川上登山口分岐に着く。

9:25 川上登山口分岐に到着。

さらに100mほど直進し、小枝に付けられた赤テープを左に入ると、すぐに土石流跡に行き当たる。対岸を確認すると赤テープが雑木林の中に見えるので、少し下ったところから対岸に渡る。
ここは、赤テープを入らず土石流跡まで進んだ方がわかりやすいかも知れない。
下草が生い茂る雑木林の中をゆるやかに登るが、次第に傾斜がきつくなり、鉄柵状の手摺りが設置された急登が続く。途中で背後を振り返れば眼下には火口原と銅沼、その奥には五色沼の1つ桧原湖が横たわっている。さらに続く急登で潅木帯を抜けると、すぐ上に稜線が広がり、石や岩がゴロゴロする草付きの急斜面をひと登りで稜線上に飛び出す。

10:22 1457ピークに到着。小休止。

ピークを示す道標などはない。展望は良く、山頂にガスの掛かった磐梯山や櫛ヶ峰、火口原などが一望できる。昨日の安達太良山山頂ほどではないが、強風が吹いている。

10:30 1457ピークを出発。

火口原の縁となる稜線上を磐梯山方面に向かい、猪苗代・渋谷登山口分岐、思いも寄らぬところにある三合目天狗岩の石碑と過ぎ、潅木の傾斜地に差し掛かるところで水場に着く。飲んでみると冷たくて旨いため、ボトルの水と入れ換える。
岩がゴロゴロする道を短く急登し、お花畑の中の裏磐梯登山口・八方台登山口分岐を過ぎ、ガレ場を抜ければ弘法清水小屋前に出る。

11:08 弘法清水に到着。

右には岡部小屋があり、その前に四合目弘法清水の石碑があり、湧き水が得られる。
すぐ先の分岐を左に道を取れば潅木帯の中の急登が続き、前方が開けるとクズ岩の積み重なった山頂に飛び出す。

磐梯山山頂

11:30 磐梯山山頂に到着(写真上)。昼食。

クズ岩の積み重なった山頂には石造りの祠が設置されている。
360度の展望が広がるが、今日はガスが出ていてあまり良くない。天候が良ければ吾妻山や安達太良山、猪苗代湖などが見られるはずだ。

12:15 磐梯山山頂を出発。

往路を戻る。

12:31 弘法清水に到着。

お花畑

12:36 裏磐梯登山口・八方台登山口分岐に到着。

左へ植生保護の丸太の柵沿いにお花畑(写真下)の中を進む。ウメバチソウやアキノキリンソウ、ヤマハハコなどが見られるが、思ったほどではないのは時期的に少し遅いのだろうか。。。
お花畑分岐を直進する。露岩が目立つゆるやかな下りが続き、ロープ・クサリ場を過ぎて一転ゆるやかに登る。このところ続いた雨のためか、あちこちにぬかるみや水たまりができている。再び下りが始まるとほどなく火口原の縁となる尾根上の展望所に着く。

13:16 展望所に到着。撮影。

往路の景観とは違った角度で火口原を見ることができる。

13:23 展望所を出発。

しばらくは尾根上のやや急な下りが続き、傾斜がゆるみ右に沼が見えると、ほどなく八方台分岐に着く。右に道を取ると概ねゆるやかな下りが続き、2つの階段を過ぎるとほとんど平坦な道が続くようになる。
正面に銅沼を見ると道は左にカーブし、ほどなく小広い場所に出て、右に行けば銅沼の畔に出る。

14:12 銅沼に到着。小休止。

磐梯山から櫛ヶ峰の稜線を背後に、銅沼を一望できる。

14:25 銅沼を出発。

左に沼を見るとほどなくリフト降り場に出る。

14:31 リフト降り場に到着。撮影。

一塊のヤナギランが群生している。

14:38 リフト降り場を出発。

ゲレンデの右側へ進み往路の分岐に出ると、後は往路をたどる。

14:58 裏磐梯スキー場駐車場に到着。


 感想

山頂の賑わいに比べて、下山後4台の車が停まっているだけであることからも、こちら側から登る登山者は少ないようだ。
有名な山だけあって平日にも関わらず山頂は賑わっていた。多くは行程の短い八方台からの登山者だが、火口原側からの雄大なパノラマを見たら裏から登って大正解だったと思う。
スキー場のゲレンデ、火口原、火口壁、お花畑など変化に富んで歩き応えがある。