湯ノ丸山、烏帽子岳

湯ノ丸山 2,101m 烏帽子岳 2,066m

 山行情報

山行日       2009年4月30日(木) 快晴

山頂所在地/山域  長野県/甲信越

アクセス/出発地  車/地蔵峠駐車場 湯ノ丸山登山口から往復

行程詳細      地蔵峠駐車場(9:00-9:15)→ 鐘分岐(9:48)→ 湯ノ丸山山頂(10:23-10:30)→ 湯ノ丸山北峰(10:40-10:55)→
          湯ノ丸山山頂(11:02)→ 小梨平分岐(11:28-11:35)→ 烏帽子岳山頂(12:20-13:30)→
          小梨平分岐(14:00-14:05)→ 中分岐(14:26)→ 地蔵峠駐車場(14:53)

所要時間      行動時間:3時間54分 休憩時間:1時間44分 合計:5時間38分


 山行記録

9:00 地蔵峠駐車場に到着。

県道94号線の東側が広大な駐車場となっていて、トイレも完備されている。周囲にはホテルやロッジ、土産物屋が建ち並び、東側には篭ノ登山や高峰山が対峙する。

9:15 地蔵峠駐車場を出発。

駐車場北側の道路を挟んだ反対側のゲレンデに登山道入口があり、石仏とともに標柱がある。
先行する登山者は入口から一旦リフト方向に向かい、ゲレンデの中をリフト終点を目差して行く。しかし、地形図を見ると登山道はリフトの北側を平行に延びていて、実際に踏み跡もリフトの下から北側に広がるカラ松林の中へと続いている。
冬はスキーの林間コースのようで、以外と広々とした登山道は途中から急登になり、ところどころには残雪も見られる。リフト終点を右に入るとカラ松林の間に登山道が延び、その先に笹原の中に点在する潅木と残雪の目立つ湯ノ丸山が横たわる。
笹の間をゆるやかに登って行くとあずまやがあり、その先は風見鶏と鐘の付いた標柱のある鐘分岐になる。臼窪湿原からの道が左から合流する。
次第に傾斜がきつくなり、足元も露岩が目立ち、時々息を継ぎながら登る。しかも残雪の影響でぬかるみ気味で歩き難い。背後には東西の篭ノ登山が一望でき、その奥には黒斑山さらにその背後に浅間山が見え隠れしている。やがて潅木が途切れると、山頂とともに北側にある三角点も見えてくる。

湯ノ丸山山頂

10:23 湯ノ丸山山頂に到着(写真上)。小休止。

岩礫が積み重なったなだらかな山頂は広々としていて遮るものがなく、360度の展望が得られる。北には三角点と標柱のあるピークとその先には四阿山と根子岳、東には東西の篭ノ登山と黒斑山、浅間山が見えている。浅間山は時々噴煙を上げその存在を誇示している。

10:30 湯ノ丸山山頂を出発。

北側の三角点と標柱のあるピークを目差すが、ガイドブックなどではそこも含めて湯ノ丸山山頂としているようだ。なので山頂は南北に長大な広さになる。
草原に岩の露出した登山道がゆるやかに続いている。

10:40 湯ノ丸山北峰に到着。小休止。

残念ながら標柱は破損していていたが、巨岩が積み重なったピークの中に三角点がある。
ここからも360度の展望があるが、四阿山は全体が一望でき、角度の違いで浅間山の姿がより大きく見えている。また、西側には烏帽子岳とその稜線が横たわるなど、こちらの方がよりダイナミックかも知れない。

10:55 湯ノ丸山北峰を出発。

湯ノ丸山山頂に戻り、標識の烏帽子岳に従って西に進路を取り急下降すると、眼下に鞍部と烏帽子岳からの稜線への登山道が続いている。

11:28 小梨平分岐に到着。小休止。

左から湯ノ丸山の山腹を巻く道が合流する

11:35 小梨平分岐を出発。

笹の斜面をジグザグに登って行く。稜線上の分岐で展望の広がる稜線を右に辿ると、道はガレ気味になり烏帽子岳手前の小烏帽子岳に立つ。一旦下ってから登り返しは岩場を縫って行く。

烏帽子岳山頂

12:20 烏帽子岳山頂に到着(写真下)。昼食。

ここからも360度の展望が得られるが、四阿山から湯ノ丸山、黒斑山、浅間山が一望できるのは圧巻だ。

13:30 烏帽子岳山頂を出発。

14:00 小梨平分岐に到着。小休止。

14:05 小梨平分岐を出発。

湯ノ丸山の山腹を巻く道はほとんどアップダウンがなく、笹の中におだやかに続く。
カラ松林から白樺林になると道は平坦地に出て、中分岐でつつじ平方面からの道と合わさり、間もなく湯ノ丸キャンプ場に飛び出す。カラ松林に囲まれた一角に臼窪湿原があり様々な植物が見られるが、今は時期外れである。キャンプ場を通り抜け車道を道なりに下る。

14:53 地蔵峠駐車場に到着。


 感想

時期的にはほとんど花が見られず寂しいが、そのせいか登山者も少なめで静かな山行が楽しめた。
山としては初心者の部類に入るのだろうが、湯ノ丸山への登下降はかなりの急坂だし、烏帽子岳直下は岩場になっている。しかも残雪が溶け出し路面もぬかるみ気味の場所があり、足元への注意も必要だ。
やはり7月ごろが一番いいのかも知れない。