乳頭山(烏帽子岳) 1,478m
◎ 山行情報
山行日 2009年8月11日(火) 晴れのち曇り
山頂所在地/山域 秋田県・岩手県/東北 奥羽山脈
アクセス/出発地 車/滝ノ上温泉駐車場から周回
行程詳細 滝ノ上温泉駐車場(7:00-7:25)→ 白沼(8:26-8:31)→ 休憩地点(9:55-10:05)→
乳頭山(烏帽子岳)山頂(10:30-10:45)→ 千沼ヶ原分岐(11:27)→ 笊森山山頂(11:54-12:20)→
千沼ヶ原(12:44)→ 平ヶ倉沼(14:24-14:35)→ 熱交換所登山口(15:10)→ 滝ノ上温泉駐車場(15:40)
所要時間 行動時間:7時間8分 休憩時間:1時間7分 合計:8時間15分
◎ 山行記録
7:00 滝ノ上温泉駐車場に到着。
未舗装の広い駐車場で綺麗な休憩舎兼トイレがあり、すぐそばに温泉宿もある。
7:25 滝ノ上温泉駐車場を出発。
休憩舎の向かいにある登山口を入ると、みやま荘に出てそのまま横をすり抜ける。歩き出しはゆるやかだが、その後はときどきゆるむことがあるものの概ね尾根通しの登りが続く。
8:26 白沼に到着。小休止。
思ったよりも大きな沼で、半分近くを水草が覆い、反対側の湖岸には黄色い花(ニッコウキスゲか?)の群生が見られる。
8:31 白沼を出発。
白沼湖岸からしばらくはヤブ気味のゆるやかな道が続くが、突然前方が開けヨツバヒヨドリの群生が広がるガレ気味の急登が続く。
このガレ場はマムシが多くマムシ坂と呼ばれているらしいが、この山行中皮肉にもここ以外で3回蛇に遭遇した。
登り切ると木道が敷かれた平坦な草地(地形図の1280辺り)が広がり前方にはコンモリとした1428ピークが横たわる。再び登りとなるが、それほどきつくはなくゴロ石の道から笹原と登って行く。
1428ピークを左に巻き始めるとちらほらとニッコウキスゲが見られ、やがてピークの東側斜面には一面のお花畑が広がる。さらにタチギボウシの咲く平坦路を笊森山の稜線を見ながら進み、その先の細長いピークに立つ。
乳頭山(烏帽子岳)山頂 |
9:55 細長いピークに到着。小休止。
ここからの展望はある意味今日最高の展望ではないだろうか。正面に乳頭山(烏帽子岳)(写真上)、左に笊森山、右には乳頭山の稜線が延び、奥に見えるのは荷葉岳だろうか。
岩手側からは別名烏帽子岳と言われるだけあって、まさに烏帽子そのものだ。
10:05 細長いピークを出発。
ハイマツ帯から草原をゆるやかに下りコルに降りると、トウゲブキやニッコウキスゲ、キンコウカなどのお花畑が広がる。ゆるやかに登り返し山頂直下を急登し、クズ岩が目立ち始めると間もなく山頂だ。
10:30 烏帽子岳(乳頭山)山頂に到着。
岩が重なり合った山頂はそれほど広くはないが、展望は360度得られる。ただ、今日は田沢湖方面や笊森山方面は見渡せるが、反対側の岩手山方面はガスで見通しが利かない。
10:45 烏帽子岳(乳頭山)山頂を出発。
往路を5分ほど下り分岐を右に進み、ハクサンシャジンやウメバチソウ、ウスユキソウ、ヤマハハコ、トウゲブキ、ミヤマリンドウなどが咲くお花畑の中を小さなピークを越え笊森山とのコルに向かう。途中振り返ると往路とは違った姿の烏帽子岳が見られる。
コルからは右下に池塘を見ながらゆるやかに登り返して、途中の1391ピークを越えると千沼ヶ原への分岐を左に見送る。さらにゆるやかに登り小さなピークに立つと右前方に笊森山の山頂が見えてくる。
丸太で整備された道になると間もなく左に千沼ヶ原への分岐を見送り、山頂直下を急登する。
笊森山山頂 |
11:54 笊森山山頂に到着(写真下)。昼食。
ゴロ石の目だつ山頂は広く、360度の展望が得られる。わずかに標高が低い烏帽子岳が眼下に大きく裾野を広げている。
12:20 笊森山山頂を出発。
往路を戻り分岐を右に取り、木道や丸太止めの階段などで整備された笹道を下る。笹が途切れるとニッコウキスゲの群生が見られ、間もなく千沼ヶ原に降り立つ。木道を右に進むが、それほど目立った花は見られずちょっとばかりガッカリする。湿原を抜けると雑草の生い茂った痩せ尾根が続き、小さなピークからは右側が崖になった尾根が続き右下方に平ヶ倉沼が小さく見えて来る。
アップダウンを繰り返して平ヶ倉山が見えてくると、東へと向きを変え斜面を急下降する。
14:24 平ヶ倉沼分岐に到着。小休止。
右に少し下った岸の近くで小休止を取る。もっと沼の淵まで行けると思ったが、雑草が生い茂って近づけそうもない。
14:35 平ヶ倉沼分岐を出発。
平ヶ倉山の尾根をゆるやかにアップダウンを繰り返してトラバースする。高圧線を過ぎると下りが続き鉄の階段を下ると熱交換所に降り立つ。
15:10 熱交換所登山口に到着。
舗装路を下り、葛根田渓谷沿いの車道に降り立ち左へと進む。
15:40 滝ノ上温泉駐車場に到着。
◎ 感想
人気の山なので混みあうかと思ったが、山頂には誰も居ず拍子抜けしてしまった。平日と言うこともあるのだろうか。
この季節もっと高山植物が見られると思ったが、案外少なくこちらもちょっとガッカリだ。特に千沼ヶ原はそこまでに出合った花がわずかに見られるだけで、これと言った植物が見られずじまいだった。そのせいでもないが、平ヶ倉沼からはバテ気味でホンノちょっとの登りが辛かった。
ここも6月頃が最適期なのだろうか?