三峰山、鐘ヶ嶽

三峰山 934.6m 鐘ヶ嶽 561m

 山行情報

山行日       2009年11月28日(土) 快晴のち曇り

山頂所在地/山域  神奈川県/丹沢山地

アクセス/出発地  車/二の足林道ゲートから周回

行程詳細      二の足林道ゲート(6:40-6:55)→ 鐘ヶ嶽入口(7:02)→ 山ノ神峠(山ノ神分岐)(7:13)→ 鐘ヶ嶽山頂(7:35-7:45)→
          福神山山頂(8:20-8:25)→ 清川青少年の家(9:41)→ 煤ヶ谷登山口(9:50-9:55)→ 物見峠分岐(10:53-11:00)→
          物見峠(11:26-11:30)→ 三峰山山頂(12:43-13:20)→ 不動尻(14:25-14:30)→ 山神隧道(14:52)→
          二の足林道ゲート(15:00)

所要時間      行動時間:6時間52分 休憩時間:1時間13分 合計:8時間5分


 山行記録

6:40 二の足林道ゲートに到着。

ゲートのすぐ手前に5〜6台分の駐車スペースがあり、その手前の路肩にも何台か停められる。駐車スペースの手前には豊富な湧き水がある。

東名厚木ICの料金所を出て厚木西ICを降り、国道271号線田谷交差点を右折する。
道なりに走り線篭堰橋北側交差点を左折するか、手前の赤坂三差路を左に入り玉川球場入口交差点を左折して、県道603号に入る。少し先の小野橋の三差路を左折、橋を渡った小野橋際交差点を右折し、玉川公民館の先のT字路を右折する。
道なりに走り七沢温泉への交差点を過ぎて間もなくの、七沢川に架かる中沢橋を渡ったらすぐに左にの道に入る。広沢寺温泉、大沢林道への分岐を過ぎしばらく行ったS字カーブの手前にゲートがある。

6:55 二の足林道ゲートを出発。

ゲートをすり抜けS字カーブを過ぎると間もなく前方に山神隧道が見えてくる。

7:02 鐘ヶ嶽入口に到着。

隧道手前の左側にかつての駐車スペースがあり、その奥に鐘ヶ嶽入口がある。簡易トイレもある。
左に小さな堰橋を見て入口を入ると、いきなりロープやクサリが張られたジグザグの急登が続き、短い岩場も出てくる。一息入れたくなる頃前方に稜線が見えてくる。

7:13 山ノ神峠(山ノ神分岐)に到着。

直進方面にも道標のない道が延びているが、鐘ヶ嶽山頂へは右に戻るように曲がる。右に戻るように尾根下を進み、すぐに乗り越してコブを左に巻き、さらに2つのコブを右に巻いて尾根に乗る。
右に防鹿柵が現れ鬱蒼とした杉林をゆるやかに登り、防鹿柵が途切れてやや傾斜を増しひと登りする。再度防鹿柵が現れ平坦な道を行くと、間もなく山頂に飛び出す。

鐘ヶ岳山頂

7:35 鐘ヶ嶽山頂に到着(写真上)。小休止。

2体の等身大の石仏とベンチ代わりに丸太が三角形に置かれている山頂は、鬱蒼とした木立に囲まれ展望はまったくない。
防鹿柵に沿って60mほど下ると浅間神社がある。

7:45 鐘ヶ嶽山頂を出発。

北西の雑木林に入ると小枝に目印があり、右に壊れかけた防鹿柵が見えてくる。この柵沿いに進むとかなりの急下降となり、尾根が細くなり左右に防鹿柵が現れ方向を間違えたことに気付く(10分弱のロス)。左に続くわずかな踏み跡に沿って進むと間もなく防鹿柵の扉が見えてきた。右の防鹿柵に沿って進むのは最初だけで、急下降になったら防鹿柵からは少し距離をおいて、尾根を意識して下った方が良さそうだ。
扉を抜けると木に掴まりながらの急下降が続き、傾斜がゆるんだ先で左へとカーブする防鹿柵の扉を抜ける。すぐ先の木陰にある2つの小さな祠を見送って、なだらかな狭い尾根上を防鹿柵沿いに進む。防鹿柵が切れると尾根が広くなり、420ピークに向かってわずかに登り返す。

8:20 福神山山頂に到着。小休止。

木に小さな標識が付けられているだけの山頂で、展望もまったくない。

8:25 福神山山頂を出発。

北に延びる広い尾根(目印のテープあり)を短く下り、登り返しからはゆるやかな狭い尾根となり、小ピークを左に見て進む。
しばらく尾根沿いを下り、右に薄い踏み跡のあるコルに降り立つが、直進して登り返し、地形図に記載されている別所温泉からの道が通る左右に分れた細い尾根を左に進む。ゆるやかなやせた尾根の下りが続き、小ピークを左に巻いて大岩の先のクズ岩が重なる分岐に着く。
左の斜面には戻るように付けられた谷太郎川へと下る道が続き、右には防鹿柵の扉がありここを抜け左へ進み、その先の分岐を右に行くのが地形図の291.5ピークを通るルートになるようだ。今回は比較的ハッキリしている直進方向の踏み跡をたどることにした。
尾根の左中腹を進むとすぐに小さな尾根に乗り、右へ短く登り行き当たった防鹿柵沿いに左へとゆるやかに下る。小さなピークで左の尾根に進み、小さくアップダウンを繰り返し、協同アンテナのあるピークで防鹿柵の扉を抜け、防鹿柵沿いに下る。
防鹿柵が切れて短く登り返し、左右に分れた尾根を右へ進めば左斜面に丸太で作られた階段が現れ、整備された道をたどれば間もなく県立清川青少年の家の前に降り立つ。

9:41 県立清川青少年の家に到着。

すぐ先の村道を左に曲がり、道なりに進んで谷太郎川に架かる橋を渡り、右に曲がれば間もなく三峰山への入口を示す道標が見えてくる。
道標をUターン気味に左に上がれば、間もなく登山者カードを提出するポストがある登山口に着く。

9:50 煤ヶ谷登山口に到着。小休止。

おにぎりを1個食べる。ヤマビル注意の看板があるが、今の季節は問題ない。

9:55 煤ヶ谷登山口を出発。

畑の横から沢の右側をたどり、堰堤手前の防鹿柵の扉を抜けると、沢を横切り尾根を右に回り込む。杉林の中の掘れた道が続き、右に尾根上を通る道を見送る。次第に山腹をトラバース気味に進むようになり、小沢に架かる簡易橋を渡り、東南に延びる細い尾根上にある1つ目の道標を過ぎる。
その後杉林と紅葉したナラ林が交互し、尾根上を通る道が合流する地点で2つ目の道標を過ぎると、ヒノキ林となり2ヶ所の防鹿柵の扉を抜けベンチのある分岐に着く。

10:53 物見峠分岐に到着。小休止。

尾根下の折り返し地点にベンチがあり、三峰山と物見峠の分岐点になっている。

11:00 物見峠分岐を出発。

左の斜面を上がり尾根下をたどると、祠とベンチのあるやや小広い場所に着き、この先はスズタケが生い茂る登りが続く。

11:26 物見峠に到着。小休止。

ここにもベンチがあり、実際は少し右のコルが物見峠になる。

11:30 物見峠を出発。

すぐに右の斜面に延びる道を見送り、尾根上(こちらの方が不明瞭)をたどる。2つのピークを越え丸太止めの急階段を登り、左にピークを見ながら進むと西側の展望が良い崩壊地に着く。塔ノ岳や丹沢山、丹沢三峰(西峰、中峰、東峰)が一望できる。
その後ゆるやかなアップダウンを繰り返して行くと、三峰山まで800mの道標とベンチのある場所に降り立つ。ここは地形図の800の8の辺りになる。ここからは丸太止めの急階段に続き、ジグザグの急斜面の登りが続き、北峰の東南側に登り着く。
クサリ場を急下降すると、断続してクサリ場やハシゴの急登が続き、一部崩壊地には桟道が設置されている。最後のクサリ場を登ると狭い山頂に飛び出す。

三峰山山頂

12:43 三峰山山頂に到着(写真下)。昼食。

狭い山頂には標柱と三角点、ベンチがあるが、周りは木立に遮られほとんど展望は得られない。
この日はすでに10人ほどが休憩していて、ベンチの陰で何とか昼食を取る。

13:20 三峰山山頂を出発。

不動尻方面に下る。クサリやハシゴを交えた急なアップダウンを繰り返して高度を下げるが、途中東側の枝越しに新宿方面の高層ビルが見え隠れする。ところが、この辺りで右腿が痛みだし攣ってしまった。すぐに治ったが、久しぶりの痙攣にちょっと不安になる。
丸太の階段を登り返しピークで向きを変えて、南西方面のクサリに張られた急斜面を下る。次第に傾斜がゆるみ、コルの少し先で左の急な山腹をジグザグに下り、クサリのかかった短い岩場を過ぎる。
やがて沢に降り立ちしばらくは沢沿いをたどり、右から大きな沢が合流する場所で一度左岸に渡りすぐに右岸に渡り返す。その後も沢沿いに進み、途中でクサリのかかった岩場を降りるが、濡れて滑りやすいので注意が必要だ。

14:25 不動尻に到着。小休止。

かつてはキャンプ場だっただけあり、広々としていて簡易トイレがある。

14:30 不動尻を出発。

すぐに林道に出て、途中で左に煤ケ谷への分岐を見送り、山神隧道を抜け鐘ヶ嶽登山口を過ぎる。

15:00 二の足林道ゲートに到着。


 感想

鐘ヶ嶽から青少年の家までは正式なルートではなく、当然地形図にも載っていない。本当は291.5ピークを経由して村道に降りる予定が、間違えてその先に降りてしまったが道は比較的明瞭だ。
三峰山へは3つ目のベンチの先で右の山腹を通る道の方がハッキリしているため間違えてしまう。三峰山前後はかなり急峻でクサリやハシゴが多く、体力が必要だ。
多くの登山者は広沢寺温泉からの往復のようだが、もったいない。鐘ヶ嶽は回らなくても、谷太郎沿いの林道の終点に車を置いて周回すれば変化があって面白いだろう。