岩手山

岩手山 2,038m

 山行情報

山行日       2009年8月12日(水) 曇り時々晴れ

山頂所在地/山域  岩手県/東北 奥羽山脈

アクセス/出発地  車/岩手山七滝登山口から周回

行程詳細      岩手山七滝登山口(6:40-7:20)→ 七滝分岐(7:58)→ 一服峠(8:25-8:30)→ 大地獄分岐(9:45-9:57)→
          お花畑(10:20)→ 不動平分岐(11:35-11:45)→ 岩手山山頂(12:18-12:43)→ 岩手山神社奥宮(13:00)→
          不動平避難小屋(13:14)→ 鬼ケ城分岐(13:22)→ 切通し(14:50)→ 大地獄分岐(15:00-15:10)→
          一服峠(15:55-16:00)→ 手山七滝登山口(16:46)

所要時間      行動時間:8時間19分 休憩時間:1時間7分 合計:9時間26分


 山行記録

6:40 岩手山七滝登山口に到着。

10台ほど駐車可能な場所のすぐ奥に登山口がある。

7:20 岩手山七滝登山口を出発。

昨夜の雨の名残で靄が立ち込める中、大きな案内板と登山届けのポスト、クマ注意の看板などが立てられている登山口を入る。
鬱蒼としたミズナラ林の中のOL用に整備された道を、やぶ蚊が多く虫除けスプレーを掛け手で払いながら進む。林道コースへの分岐を右に見送ると、道は登山道らしくなり雑草が濃くなる。

7:58 七滝分岐に到着。

今日は長丁場なので余力があったら下山時に寄ることにして、徐々に傾斜の増す道を先に進む。

8:25 一服峠に到着。小休止。

道が上りから平坦に変わったところにあるが、峠の雰囲気はなく道標がなければそれと気付かないだろう。

8:30 一服峠を出発。

小さな凹凸はあるもののほとんど平坦に近い緩やかな上りが続き、不意に右手の視界が開けると、前方に黒倉山が姿を現す。すぐ先で佐保沢のイオウ臭のする渓流に掛かる丸太橋を渡り、泥濘気味で歩きにくい道を進む。
沢の中に小さな滝のある草地で右の支沢に掛かる丸太を渡り斜面に取り付く。先の水場を過ぎしばらく進むと、ガレ気味の大地獄谷の沢に飛び出し、横切った後右側の支沢を登る。
立ち入り禁止のロープに行き当たると、前方には噴煙が立ち上り、ロープ沿いに左に進む。道は噴煙を避けるように左に回り込み、次第に火山礫で歩き難くなる。

9:45 大地獄分岐に到着。小休止。

鬼ヶ城から岩手山に掛けて一望できるが、いずれも頂上部は雲に覆われている。

9:57 大地獄分岐を出発。

湿原のお花畑方面へと下ってから、渓流沿いを緩やかに登る。涸れた沢を渡り、湿原の木道をお花畑へと進む。お花畑分岐を右に進み湿原を抜けゆるやかな上りが続いた後は、溶岩が露出したジグザグ道の急登が続く。湿原のお花畑ではあまり見られなかった花だが、皮肉にも湿原を抜けるとモミジカラマツやギンリョウソウ、ウメバチソウなどが見られた。
樹林帯を抜け広い草地に出ると、左になだらかな岩手山が横たわる。

11:35 不動平に到着。小休止。

柳沢コース(直進方向)と御神坂コース(右)の分岐で、広く多数のベンチと不動小屋がある。

11:45 不動平を出発。

岩手山山頂を目指して薄くガスの掛かる火山礫の道を登る。火口外輪に登り着いたらお釜の中の妙高山を正面に見て、石仏が立ち並ぶ火口の外輪を左回りに進む。火山の砂礫地に真っ先に咲くというイワブクロの群生が見られる。

岩手山山頂

12:18 岩手山山頂に到着(写真上)。昼食。

小さな祠と石仏が祀られた山頂は360度の展望があり、多くの人で賑わっている。残念ながら今日はガスで遠景は望めないが、岩手山を形成する火口とその外輪を一望できる。

12:43 岩手山山頂を出発。

外輪をさらに左回りに進み、途中の分岐を左に進み火口内へと降りる。下り口ではハクサンシャジンや黄色が鮮やかなジシバリがこじんまりと咲いていた。
岩手山神社奥宮を経て外輪の上り口から、不動平を一望しながら下って行く。不動平避難小屋前に降り立ち、左横から御神坂方面にひと登りする。
御神坂駐車場分岐でさらに右の尾根をひと登りし、アップダウンのある尾根を千俵岩、鬼ケ城と辿る。一部岩場の下降で3点支持が必要な場所や砂礫で滑りやすい場所があるが、特に危険とは思われない。後半は御苗代湖と周辺の湿原が眼下に見えたり、小ピークからは秋田駒ケ岳や乳頭山(烏帽子岳)を一望できる。

14:50 切通しに到着。

黒倉山への分岐を直進方向に見送り、大地獄分岐へと下る。

15:00 大地獄分岐に到着。小休止。

15:10 大地獄分岐を出発。

ガスの取れた岩手山全容を見納めに往路を戻る。

15:55 一服峠に到着。小休止。

16:00 一服峠を出発。

相変わらずヤブ蚊に悩まされる。

16:46 岩手山七滝登山口に到着。


 感想

さすがに休憩を含めて9時間30分の長丁場で最後はバテバテになってしまったが、樹林帯や噴煙帯、砂礫帯、岩稜帯、湿地帯、火口巡りなど変化に富んだ山行が味わえた。
午前中はガスが取れることはなく展望はいまいちだったが、山頂からの雄大な景観の一端を垣間見ることはできたし、鬼ケ城の稜線からは秋田駒ケ岳や烏帽子岳(乳頭山)を見ることもできた。
お花畑はかなりがっかりした。もっと花が多いのかと思ったが、目を引く花はなくただ通り過ぎただけに終わった。もう一つがっかりしたのは、鬼ヶ城だ。もっとスリルがあるのかと思いきや名前倒れで、普通の登山道と変わりはない。