四阿山、根子岳

四阿山 2,354m 根子岳 2,207m

 山行情報

山行日       2009年8月28日(金) 晴れのち曇り

山頂所在地/山域  長野県/甲信越

アクセス/出発地  車/菅平牧場駐車場から周回

行程詳細      菅平牧場駐車場(8:08-8:25)→ 四阿山登山口(8:27)→ 小四阿(9:35-9:45)→ 中四阿(10:30-10:35)→
          長池分岐(10:55)→ 四阿山・根子岳分岐(11:05)→ 四阿山山頂(11:18-11:33)→ 四阿山・根子岳分岐(11:43)→
          大スキマ(12:24)→ 根子岳山頂(12:44-13:20)→ 菅平牧場駐車場(14:30)

所要時間      行動時間:4時間49分 休憩時間:1時間16分 合計:6時間5分


 山行記録

8:08 菅平牧場駐車場に到着。

手前のゲートで入山料200円を払って、管理事務所前の第一駐車場に停める。平日のためか5〜6台とそれほど車は多くない。
駐車場は第一から第三まであり50台ほど停められる。

8:25 菅平牧場駐車場を出発。

駐車場上の根子岳と四阿山の分岐(トイレあり)を右に進む。牧場内の舗装路を100mほど進み、四阿山登山口の道標を左に入る。
しばらくは牧場を左に見ながらゆるやかに進むが、白樺林に入ると牧場から離れ大明神沢を渡る。
斜面に取り付くとすぐに林道のような広い道に出て右に折れ、しばらくして通行止めの標識を左へUターン気味に曲がり広い尾根に取り付く。白樺林の中の笹道が続き、時々マツムシソウを始めオオバギボウシ、ワレモコウ、ヤマハハコ、タムラソウ、ハクサンフウロ、ウスユキソウ、ハギ、シラタマノキ、ハナイカリ、ツリガネニンジンなどの高山植物が見られる。

9:35 小四阿に到着。小休止。

岩屑の小ピークだが展望が良く、東南の浅間山から黒斑山、篭ノ登山、湯ノ丸山そして菅平高原、北から東に掛けては根子岳と四阿山が横たわる。

マツムシソウ

9:45 小四阿を出発。

短い下りの後少し上った場所でマツムシソウ(写真上)やアキノキリンソウが群生している場所で10分ほど撮影をする。
長い登りの後、岩屑の急登から明瞭な尾根道を辿る。

10:30 中四阿に到着。小休止。

実際のピークは踏まず、道は南側を回り込んでいる。

10:35 中四阿を出発。

一旦崩壊場所に向かって下り、崩壊場所の南側を巻くように急登する。
傾斜がゆるんだ辺りは四阿高原で、右からあずまや温泉方面の道が合わさる。つぼみながらリンドウが見られる。

11:05 四阿山・根子岳分岐に到着。

右に道を取りゆるやかな笹道を進み、階段状の木道を上り切ると祠があり山頂は目の前だ。

四阿山山頂

11:18 四阿山山頂に到着(写真中)。小休止。

祠のある縦長の山頂はそれほど広くはないが、展望は良く東から草津白根山や浅間山系、西側は槍ヶ岳や穂高連峰から白馬岳などの北アルプスが一望できる。
別コースからの登山者も居て、山頂は多くの人で賑わっている。

11:33 四阿山山頂を出発。

往路を根子岳分岐まで下り、登ってきた往路を左に見送る。コメツガやオオシラビソの樹林帯を急下降するが、下り始めはゴロ石の道が笹が濃くなると石や木の根の露出が多くなり歩き難い。樹林帯を抜けると傾斜がゆるみ、一面の笹原の向こうに根子岳が大きい。
広いコルからの上り返しは急登となり、コルから見える3つのピークを縫うように進み、南側が切り立った尾根をひと登りする。

根子岳山頂

12:44 根子岳山頂に到着(写真下)。昼食。

岩クズの目立つ山頂は広く、石の祠や鐘・方位盤などがあり、展望も良い。

13:20 根子岳山頂を出発。

遠方に着たアルプスの山並みと眼下に菅平高原を見ながら、お花畑の中を下っていく。こちらもマツムシソウを始め、ヤナギラン、ウメバチソウ、マルバタケブキ、ハナイカリなどが見られる。
白樺林を抜け右側が牧場になると、前方に駐車場が見え始める。管理事務所の横を通り分岐に着く。

14:30 菅平牧場駐車場に到着。


 感想

期待したほどのマツムシソウの群生は見られなかったが、マツムシソウで有名なだけあって行程中のほぼ全域で見られる。その他にもウメバチソウ、ウスユキソウなど、花が目当ての人には十分楽しめると思う。特に根子岳(花の百名山)からの下りのお花畑はガイドブックには書かれていないが、この山行の中では一番だと思う。
唯一退屈なのは根子岳分岐からコルまでの下降だろう。
登山としては特に危険や迷う場所もなく花を楽しみながら登れるだろう。